見出し画像

「巻き込みリプを止めろ」と言う人へ

2020年7月10日
TWをやっているとよく「巻き込みリプを止めろ」と言う人間に会う。
たいていそれをドヤ顔で言ってくるのは頭の弱いネトウヨだが、そうではない人間もたまにいるようだ。
奴らはまるでそれがTwitterをやる者が当然守るべきルールのように言う。
しかし俺は、Twitter社が決めたわけでもない、おかしな日本村のローカルルールに従う気はない。

そして、3度の飯よりもルールが好きな、実に日本人らしい物言いだと思う。完全にルール厨である。ルールの中身がどうかと言うよりも、ルールに違反した者を見つけては、それを指摘して優越感に浸りたいのである。
そこにあるのは、秩序遵守の精神に溢れた領民魂である。世の既存の秩序を乱すという最大の悪徳を発見しそれを弾劾して、領主様に頭を撫でて貰いたいのだ。同じような光景は中学校でよく見られる。下着の色を指定するなどという馬鹿馬鹿しい校則を大人たちが勝手に作り、それを生徒に相互監視させる。優等生面をしたい、あるいはそれを口実に他者をいじめて愉悦を感じたい生徒が校則に違反した生徒を教師に告げ口して頭を撫でてもらうのである。忠犬そのものである。

もし本当に巻き込みリプが迷惑なら、相手をミュートするなり、ブロックするなり、自分のリプを削除するなり、いくらでも方法があるはずだ。それをしないのは、つまりルール厨だからである。
俺はいい歳をして「巻き込みリプ止めてください」などと中学校の風紀委員気取りの優等生面をする人間は即座にブロックしている。

だいたいルール厨の日本人が住む日本には馬鹿馬鹿しいルールが多すぎる。
電車の中で携帯で通話をするなというのがそうである。大きな声で話せば迷惑なのは納得できる。しかし普通の声量で話す通話がモラルに反しているというのは理屈に合わない。ならば同じ声量で話す人間同士の会話はモラルに反しないのか。そしてそのルールによって我々の利便性と効率性を大きく犠牲にしているのである。忙しいビジネスマンにとっても不便極まりない。

優先席で携帯、スマホを使うなというのもある。携帯、スマホが発生する電波がペースメーカーに与える影響などたかがしれている。もしそんな微弱な電波で止まってしまうようなペースメーカーなら恐ろしくて使い物にならない。携帯、スマホとは比較にならない大量の電磁波を発生する電子レンジの前に立つことなどできるはずがない。
携帯、スマホを含む全ての電子機器は、製品として発売する前に、EMC試験と呼ばれる決められた量の電磁波を発生しないこと、及び決められた量の電磁波を浴びても誤動作を起こさないことを確認する試験にパスすることが義務付けられている。ましてやペースメーカーといった医療機器はより一層厳しい規格が決められており、それをパスしたものしか製品として販売できないはずである。

ルール厨によって日本社会の効率性は下がる。先進国最低と言われる日本の生産性の低さの原因の1つである。