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福祉事業を未経験からスタートアップして4ヶ月たった

はじめに

2019年8月より私としても初めての福祉業界。さらに福祉業界のスタートアップ企業ということで怒涛の数ヶ月を今年過ごしてきました。

現在この「フロイデカムラック」という会社で9時〜18時の間フルコミットして働き、新規立ち上げフェーズから現在は事業拡大フェーズへと移ってきました。


事業紹介

ここが何をやっているかと言うと、「就労移行支援」「就労継続支援A型」です。これらそんな一般的ではないので簡単に説明すると、

「就労移行支援」・・障がい者さんの将来の一般就労に向けて、必要なスキルを身につける

「就労継続支援A型」・・
障がい者さんの持てる能力を発揮し収入を得る

です。これら2つの事業を行っているので、多機能事業所という位置づけで営業活動をしています。


この会社はそもそも「障がい者の雇用を増やし、障がい者の自立を支援する」という想いで、2019年9月に「フロイデカムラック小倉」を開所させました。登記自体は5月末に行い、私は開所する1ヶ月前の8月より開所に向け主にバックオフィス部分と営業活動に支障がないよう仕組み作りに従事しました。

北九州市発祥のソフトウェア開発会社であるフロイデ(株)(福岡市)と、障がい者支援会社である(株)カムラック(福岡市)がタッグを組み北九州市に設立させました。私はこのフロイデ側から出向して、フロイデカムラック立ち上げを行いまして、現在の行っています。


箱折からITへ

障がい者の方の労働と想像すると、どうしても箱折などの軽作業と思われがちですが弊社は得意のITを活用し、就労を希望する障がい者を対象に就労に必要な知識の習得、スキルアップに向けた訓練をIT、つまりパソコンを使って行っています。

この会社が本来の機能を持てれば障がい者の雇用を創出することが出来ますし、彼らの自立の後押しが出来るわけです。そういう障がい者の方々への訓練を通じて、スタッフである我々も共に成長していっているというイメージをお持ち頂けると嬉しいです。

現在のこの事業所の障がい者さん(弊社では利用者さんと呼んでいます)が、近く満員になる見込みで(定員は各事業12名をマックス)、夏頃にはここから巣立ち一般企業へ就職される方も出てきそうな予感がしています。

利用者さんたちは就職や日々の業務に従事しているわけですが、ITというだけあって基本PCを一人1台持ち、Webデザインやプログラミング能力を駆使し日々学びながら切磋琢磨しています。


障がい者さんの未来を創造する

と、ここまでが表向きなポジティブな面になります。続いては裏側というか、表向きを良くするために私達が普段どういうことで悩み、どうすれば利用者さんが増えて満足が行く状況が作れるかを日々見えない部分で苦労しているお話です。

利用者さん達のキャリア支援を打ち出し、彼らの就職のバックアップを強化させて、利用者が目標をクリアすることで、就労を希望する人に笑顔で巣立つ機会を与えたいと意気込んでいる私達ですが、立ち上げ期の8月から現在の12月までのことを時系列でお伝えさせて頂きます。


2019年8月

まだこの時期は9月の開所に向け、少ない人数で旧ピッチで準備を進めていました。まだオフィスすら無いので、親会社の僅かなスペースを借りて立ち上げに奮闘していました。

福祉事業ということでお役所さんとのやりとりは多く、それに向けて提出しなければいけない書類も数多くに登りここは初めてということもありかなり悪戦苦闘しました。

私は主に人事労務、それに会社の仕組み作りのところに多く関わらせてもらいつつ、福祉の専門家の方と福祉に関わる資料などを初めてながら整理させていた。もう毎日新しいことばかりで新しい事務所も構えないといけないということで、全てが並行して進む頭の中もかなり疲れる時期だった。

そして9月開所ということで、8月末の暑い時期に一気に数日掛けて3部屋分の椅子やテーブルなどを完全ワーカーで組み立て、同時にネットワーク周りやPC環境設定などハードからソフトまで幅広く従事した時期でもありました。


2019年9月

ついに開所です。怒涛のように新しい業務が舞い込み、利用者さんも増え、見学やら体験やらと固まっていないものを固めつつ事業所内を走り回っていた感じでした。

利用者さんももちろん初めてであるのですが、そうやって受け入れる私達も初めて尽くしあり、利用者さん達にご迷惑を掛けていないか心配する時期でした。

当たり前のように毎日トラブルが発生するし、それの対処をしながらまたトラブルというもうわけ分からないとまでは言いませんが良いのか悪いのかそんな凄くスピード感のある9月でした。

まさにスタートアップという感じですね。前向きに言えば毎日ワクワクドキドキで楽しかったです。


2019年10月

いろんな問題が顕在化しだし、一番辛かった月が10月です。本当辛かった。

皆キリキリしていたのか、やることなすこと全てマイナスの様な気分で過ごした月でした。だからこそ結束の大事さを身にしみたし、結束しないと乗り切れないと言えるほどの嵐のようでした。

案の定時期的にも「台風」の来る季節ですが、外も中も台風だった上手いこと言ったわけでないですが、スタートアップが乗り越えるべき山の10月でした。

終わってみれば色々とあったなというところですが、無事に台風が外も中も通り過ぎてくれて、良かったなと今更ながら思います。もうこの10月は2度とゴメンですね(笑)


2019年11月

開所して、私としては色々と落ち着いてきた月でもあります。特に10月3週目からは凄く状況も良くなってきました。

利用者さんに毎日来てもらい、明日もまたここに来たいと思ってもらうような状況が理想な状況なのですが、その為には先ずは「働くスタッフが楽しく働くことが重要」かなと強く思うことになった月でした。

これは別に福祉事業だけに関わらず、どの業種業界でも最初にチカラ強く行う部分なのかと考えます。

それが特に人が全てだと言える福祉業界であればなおさらですね。ここの気づけただけでも福祉のスタートアップを起業したとして、最高の収穫だったと思います。


2019年12月と現在

全てが右肩上がりに向いて来ました。

とはいってもここはまだまだ生まれたばかりのひよこの状況ではありますが、この流れで行くと来年度にはしっかりと営業面でもプラスに転じ、我々が行っている事業がより意味あるものへと変換できそうです。

と初めての福祉業界にて働きながら、それが新規事業のスタートアップという状況でここまで前向きな気持ちになることが出来るは、この施設を利用してくれる障がい者さんや、彼らのサポートをする全ての方々。またこの事業を一緒に進めてくれているステークホルダーやスタッフの方々の日々の頑張りがあってこそだと思います。

この福祉事業って、私も初めてで右も左もわからないままスタートして、4ヶ月経ってだいぶ分かってきたなという状況です。そんな分からない状況で一緒にやってきた利用者さん達に申し訳ないなと思いながらも、それでも彼らの為になればと言う思いがあったので、今でもあるのでやれているのだなと前向きに捉えています。


さいごに想いを

少し繰り返しにはなるのですが、この福祉をやってみて自分なりに考える部分が沢山あります。一つは、自分はこの業界が向いているというところですね。これは周りの方からもよく言われますし、この業界25年以上のベテランの方からも「高橋さんはこの業界向いている、福祉業界のためにもこのままこの業界で働いてもらいたい」なんていう凄く凄く嬉しい言葉もいただきました。

最高の褒め言葉だなと、俄然やる気になりましたね。

また福祉業界って「人ビジネス」だなと感じる部分もあります。人が全てってことで、言葉を変えると「感情ビジネス」というところでしょうか。どうしても仕事やっているで「ビジネス」って言う言葉が付くのがなんか個人的には嫌だったりするのですが、「感情が全ての業界」ですね。

働く人、利用者さんはもちろん、関わる全ての方々の「感情で全てが決まる」といっても過言ではないくらいです。それくらい難しい業界だってことですね。お金では片付けられないものがそこにはありますし、お金=ビジネスとなるとそれはそれでいろんな問題が勃発してきそうでもあります。

これって「誰のためにするのか?」と考えると、そこには利用者さんやご家族のが方々が安心して暮らせる世の中作りという側面が多くあります。

この世の中作りを自分はやっていきたい。と今強く思っています。


追記:お願い

2つお願いが。。。

というのは私達のところで頑張っている利用者さんは、将来的に就職を希望されています。なので、ぜひうちで働いてもらいたい!って会社さんあればお声がけ頂けると嬉しいです。

勤務地は北部九州、山口県は下関近郊です。地域限定され、申し訳ございません。


また彼らのお仕事も募集しております、これは遠隔で出来る作業あれば全国どこからでもお話をお伺いさせて頂きます。

現状Webサイト開発から、文字起こしやPCを使っての単純作業等あれば嬉しいです。

・彼らの就業先

・PCを使って出来るお仕事

上記2つです。もしよければお気軽にご連絡下さいませ!

メール

k.takahashi@froidecomeluck.jp


TwitterからでもOKです😁



サポート頂ければ、今より更に頑張れます! 明日がより良くなるよう、皆で進みましょう🎵 twitterは @kenkenken0719