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意思決定は孤独との戦い
人間の根底的なコンプレックスに向き合って、科学者が真剣に人生をかけて研究しているのは大好きです。
本嫌いな僕が、以前たまたま読んだ本。作者は、あのiPhoneのタッチスクリーンの特許を持っている人で、ソニーの研究所の人。
くだらないもの、埋没しそうなもの、妄想力がすべてという世界。この地味な世界に、妄想だけで生きてきた僕からすると、とても勇気づけられた本でした。
そして、天使的発想(妄想)と悪魔的解決策(実現手段)の両方を持ち合わせた人は、なかなかいない。だから、SHIFTは注目されてるんだと思う。
アウフヘーベンだから。
研究所の職員になって、一生妄想にふけりたいとも思う。もし僕が転職するならコンサルするより、ソニー研究所とかで未来を提案し、それに寄ってくる人を元気づけたほうがいいよねと思ったりします。
でも、研究所も本を読んでいると論文がイグジットだったりする。。。結局は出口がなかなかないから。
これは、うちの社外役員の村上さんのブログです。
僕はコンサルタントでも研究者でもないので、いつもアウトプット←思考←インプットの順番にスループットを意識してました。
つまり、起業家として稼げる、世の中のためになるかがアウトプットであり、記憶が悪い分、スループットにこだわる。
だから、アウトプットに関係ないインプットは極力排除しています。
アウトプットを最大化するために、思考力を鍛える。思考力を鍛えるために、インプットを減らす。
インプットを増やすことは、悪でしかない。自分で考える能力が身につかないから。
そして、カラッカラになった時に、インプットを増やす。
前の秘書に、「丹下さんは、嫌だって言う会議とか、カンファレンスに行くと、実はものすごくテンションが上がっている」とよく言われました。
それは、カラッカラでインプットに本当に飢えていたから。
でも、極力行かない。人に会わない。合わせない。
意思決定は孤独との戦い。
幼稚園児の息子とお風呂に入って「パパ、僕、いろいろと考えたんだよね。人間って動物と違って唯一考える生き物でしょ? だから、僕は楽しいことを一生懸命考えて、楽しいことをみんなにわかってもらえるようにするんだ」
と言われました。
子供はプリミティブ。天才だとはまったく思いません。だって天から授かった才能はありますが、世にいう天才(世界で特殊な技能をもった人)ではないと思うから。単純に、素直に感じる能力があるだけ。子供は本音を言います。
だから、人間にとって大切な「楽しい」と思えることを追求して、それを世の中に提供する。
僕達が生きてる意味は、それをするためにあるから。
だから、アウトプットしないと意味がない。