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【掲載実績】CFO FORUM M&A/PMI戦略にESGの視点を導入し、さらなる企業価値向上につなげる

◇2021年10月15日掲載

◇CFO FORUMに寄稿しました!

◇導入◇

 昨今、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)やESG(Environment, Social, Governance:環境・社会・ガバナンス)に対する関心がより一層高まってきており、特に上場企業にとってはESGに配慮した経営を行うことが多様な投資家を呼ぶための必須条件となっている。国連が公表したPRI(Principles for Responsible Investment:責任投資原則)の中でESGについて言及されたことや、日本でもGPIF(Government Pension Investment Fund:年金積立金管理運用独立行政法人)が運用資金の一部にESG投資を組み込み始めたことにより、当初は“形だけのESG投資”と揶揄された部分も少なからずあったものの、最近は「インパクト投資」として幅広い投資家にも認知されている。SHIFTも2021年6月にUNEP FI(United Nations Environment Programme Finance Initiative:国連環境計画・金融イニシアティブ)により策定された「ポジティブ・インパクト金融原則適合型ESG/SDGs評価型融資」によるM&Aの融資枠設定をソフトウェア業界初として行った。
 一方で、多くの企業はESG戦略やその具体的な取り組みを明確に打ち出せず、企業価値向上につなげることができていない。それどころか、そもそもESGが企業価値向上につながるのかといった懐疑的な見方が未だに残っているとさえ感じることもしばしばある。正直、私自身も以前は「ESGなんて綺麗事で利益に結び付けられるものではない」と考えていた。ところが、 “ESG経営”を実践して世の中をドラスティックに変えている企業を見るにつれ、その考え方は根底から変わっていった。実際、明確なESG戦略を打ち立てている企業は総じて業績が良く、株価のパフォーマンスも高い。また、ESGスコアの高い企業は、より有利な条件で資金調達が可能となり、ファイナンス面から定量的にも把握しやすくなっている。グリーンボンドやサステナブルボンドなどのいわゆるESG債は、ここ数年投資家の需要も高く、有利な条件で発行できるケースが多い。このように、ESG経営を推進することは、従業員のエンゲージメントを高め、生産性が向上し、高い顧客満足度につながるといった売上増加の要因だけでなく、資本コストの引き下げにも寄与し、結果として企業価値向上に結び付くことが明らかとなってきている。
 今回はSHIFTのSDGs/ESGへの取り組みも紹介しながら、M&A/PMI戦略にESGの視点を導入し、ステークホルダーの期待に応えながら、企業価値向上につなげる施策について考察する。

日本CFO協会, CFO FORUM「M&A/PMI戦略にESGの視点を導入し、
さらなる企業価値向上につなげる」

本件に関するお問合せはこちら:strategic@shiftinc.jp


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