ふわふわのオムレツが食べたい
──ふわふわのオムレツが食べたい!
起床直後、ガサガサに乾いた喉を潤した後、私の脳が発した信号は「ふわふわのオムレツを食え」だった。玉子焼きでなくてオムレツなのか、と思うと、少し遅れて「玉子焼きも可」と言う。スクランブルエッグなら、トロトロすぎず、かたまりが大きいのが良いと。なるほど、しっかり焼かれた卵料理がいいわけね。
しかし、大変残念なことに、今うちの冷蔵庫の中に卵はひとつもないのである。本来卵ケースが置かれる場所には、気の抜けたジンジャエールが寝そべっていて、他のスペースもほとんど全てワインやら炭酸水やらで埋められている。我ながら、なんだこの中身は、と思う。飲みかけの野菜ジュースが、とても健康的なものに見えてしまう。ああ、何度見ても当然に卵は現れない。
今日のスケジュールに、ふわふわのオムレツを探して彷徨うことが加わった。ああ、オムレツよ、待っていてくれ!
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