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11月14日・12月3日に開催した大人の学び舎・万年筆講座@Atelier&Gallery一凛

去る11月14日と12月3日に大人の学び舎・万年筆講座を開催いたしました。

万年筆というと大人の持ち物。
そんな憧れにも似た思いをお持ちの方も多いと思います。
でも、日々使いこなすということに少し引け越しの方もいらっしゃることをよく耳にします。

数多ある筆記具の中でも、私は万年筆を一番好みます。
書き始める際の紙に当てたペン先の柔らかさと強さに、背筋が伸びるような、凛とした美しさをいつも感じています。

書き手の力加減によって、ペン先からは泉のように湧き出してくるインクの量が変わり、線も様々な態を成します。
粗っぽく書きなぐった時、静かにゆっくり書いた時、現れる線は全く違う。
まるでペン先に書き手の想いが宿っているように思えるところが筆ととてもよく似ています。
まずは、じっくりゆっくりペン先の動きを感じてみてください。

また、インクの充填やペン先の管理(放っておくと乾いて書けなくなりますね)に手間暇がかかりますが、それをも愉しめる時間にしていただきたい。
現代では非日常となっている道具を暮らしの中に少し持ち込むことで、慌ただしい日常の時間を一瞬止め、心をそこ(ここではペン先)に集めてととのえることが出来る。
それをお伝えしたくて、この講座開催に至りました。

そしてもう一つ。
万年筆だからこそ余計にご自分の字を美しく整えて書きたいと思われる方も多いでしょう。
私の中に「美文字」というジャンルは持ち合わせておらず、ルールや法則というものを語ることは出来ませんが、書をやってきた中で自分の想う美しい字は持っています。
そのエッセンスを活用してもらい、書かれる方の頬を緩めていただけたなら幸いです。

Atelier&Gallery一凛➜https://ichirin-kamakura.com/

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