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2024.12.24 聖夜に


昨日はクリスマス・イブ。
クリスチャンではないけれど、子どもの頃からなぜかクリスマスソングに心惹かれる。

子ども用の小さなレコードプレーヤーに、赤いソノシートを置いて針を溝に落とし、何度も何度も聞いていた。

♪きよしこのよる ほしはひかり・・・

♪もろびとこぞりて むかえまつれ・・・

この2曲が特にお気に入りだけれど、特に「諸人こぞりて」には酔いしれるような想いで耳を傾ける。あの頃も今も。

讃美歌の旋律と日本語訳の美しい響きに、優しさを感じていたのかもしれない。何も知らない幼かった時だからこそ、真っすぐに耳へ入り、心に刻まれたのだろう。

ふと、少し前に手に入れた墨染の画仙紙が目に入り、銀鼠色の顔彩で初めのフレーズだけを書いてみる。敢えての旧仮名遣い、濁点もなし。


書き込んで仕上げることはせず、歌うように丁寧に書く。かといって、サラサラと調子よくは書かない。

クリスマス休戦という言葉が、言葉だけで終わらないようにと願い、クリスマスの夜空をサンタクロースが自由に走り回っていることを祈りながら、静かに過ごしている。
サンタ帽を被らされた愛犬が迷惑そうに固まっていた。



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