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じんわり沁み入る優しいnote

 整理整頓が苦手な私の枕元には本が何冊も積み上がっている。ベッドの物を置けるスペースにもだ。
 母からは時折冗談で「いつか(地震などが起こったら)本に埋もれて死ぬよ」と言われるが、そのたびに私はこう返す。
「本に埋もれて死ねるなら本望だよ」
 冗談か駄洒落か。実際は半分冗談、半分本気といったところだ。
 物心ついた頃から、私は本が好きだ。喋り出すのは遅かったが、文字を覚えるのは早かった。保育園の先生に手紙を書いたこともあった。
 好きなものに埋もれて死ぬのなら悪くないというのは、あながち噓ではない。
 本、文字、言葉。これらがなかったら、人生は味気ないものだったに違いない。
 しかし言葉が使えるからといって、必ずしもコミュニケーションがうまくいくかといったらそうではない。少なくとも私はそういう面で何度も躓いてきたし、今も空回りして自信をなくすこともしばしばだ。
 人との距離感は言葉だけで測れるものではない。時には言葉など役に立たないこともある。言葉にしたいのにうまくできなかったり、伝わらないことがあると、ひどく歯がゆい気持ちになる。
 そんな鬱屈した思いをほんの少し軽くしてくれたのが、このnoteだった。

 出だしから引き込まれた。読み進めていくうちに、言葉のひとつひとつが、胸に沁み込んでいく。

SNS上だと、実際には会える距離にはいなくても、同じタイミングでログインしているだけで、なんだか近くに感じてしまう。



それでも交わらない、一人歩く言葉たち。



声をかけたくて伸ばしては、臆病になって引っ込める手。



もどかしい。もどかしい。

 似たような思いを抱えているのは、私だけじゃない。ひとりじゃないんだ。そう思ったら、ひどく安心した。


 サカエ コウ。さん。優しいnoteをありがとうございます。私のことだからきっとまた、空回りしてうまくいかなくて、自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
 そんな時にこのnoteを思い出して、また歩こう、発信という名のボールを投げてみようという気力が湧いたらと思います。
                 志堂 洵 x

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志堂 洵
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