「最先端のノウハウ」を盲目的に信じると危ないよ、という話

2019年9月3日 18:58

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本屋でビジネス書籍のコーナーを見ると、毎週のように新しいノウハウ本が平積みで陳列されています。

「最先端！」とか「誰でもできる！」みたいなキャッチコピーで売られているノウハウ本。一度はあなたも読んだことがあると思いますが、実際のところ最先端を謳ったノウハウって本当に役立つんでしょうか？

◆最新のノウハウばかり探すのはキケン

僕は「最先端！」とか「最新の〇〇！」というキャッチコピーで売られているノウハウはあまり信用していません。読まない訳ではありませんが、参考程度に留めることがほとんどです。

なぜなら、ノウハウ本はリリースされる時点ですでに旬が過ぎているから。

例えば「最先端！noteでフォロワー10,000人達成する方法！」みたいなノウハウ本が売られたとしましょう。確かに著者のnoteフォロワーは出版時点で1万人かもしれませんが、果たしてその1万人を達成するまでにどれだけの期間が経っているでしょうか？

仮に1万人のフォロワーを獲得するまでに２年の時間がかかっているのだとしたら「ノウハウの一部分はその当時に有効だったもの」ということ。

SNS社会はコンテンツの代謝スピードが異常に早いですから、２年前に通用したnoteのフォロワー増加ノウハウが、果たして今の時代にも有効と言い切れるでしょうか？

最先端のノウハウと謳われた書籍でも、下手をすると今の時代には使えない劣化したノウハウである可能性すらあるんですね。

ノウハウ本のさらに厄介なところが、ベストセラーであればあるほど読んだ人実践するため、ノウハウそのものが劣化しやすいというところ。

先ほど挙げた「noteのフォロワーを増やすノウハウ」についても、一度一般化されるとみんながその書き方を真似します。すると似たようなテンプレ化されたnoteが大量に出回るので、ノウハウの効果が薄まるんですよね。

出版の時点でそもそも鮮度が落ちているのに、さらに実践する人が増えてノウハウそのものが腐ってしまうんです。

僕はノウハウを学ぶのであれば、まずは流行りに流されずに「劣化しにくい本質的なスキル」を学ぶべきだと思っています。例えば以下のようなものです。

コピーライティング
マーケティング
対面での営業力
心理学、など・・・

特に「人間心理」に関係するノウハウは劣化しにくいと僕は考えています。なぜなら人の本能や欲望は、どれだけ時間が経過しても変わらないから。

有名なマズローの説では「生理的欲求・安全欲求・社会的欲求・承認欲求・自己実現欲求」の５段階に分かれるとされますが、食欲や性欲など人間の欲は基本的に昔から変わりません。人間心理は変化しにくいですから、それを利用するスキルも劣化しにくいということ。

例えばコピーライティングは「文章で相手の心を動かす技術」ですが、100年前のポスターのコピーがそのまま今の広告に使えたりすることがよくあります。

対面セールス能力も、売る商品の流行りは変化しても相手の欲求を刺激するという手順は変わらないので、長く活用できる能力です。

さらに、本質的なスキルを習得すると自分で戦略を考えることができるようになったり、そこから新しいノウハウを生み出すこともできたりします。

例えば僕の場合はコピーライティングがメインのスキルですが「有益なnoteを書いてTwitterで拡散して、そこから集まったファンを集めてビジネスを展開する」という戦略を立てて活動しています。

戦略が立てばあとはひたすらに作業を繰り返し、そこから一定の成果が出ればそれが人を惹きつける新しいノウハウになります。すると今の時代コンテンツを販売するのは誰でもできますから、次は自分がノウハウを売る立場にだってなれるわけです。

最先端のテクニカルなノウハウを求めるよりも、100年間変わらないスキルを求めて習得した方が、より息の長いプレイヤーになることができます。

本noteの内容をまとめるとこんな感じ。

【まとめ】
・最先端のノウハウでも、リリースされる時点で旬は過ぎている
・ノウハウを学ぶ人が増えるとさらに劣化する
・本質を理解すれば自分でノウハウを生み出すことができる

では、最後まで読んでいただきありがとうございました！楽しんでいただけましたか？

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東出タロウ（@shiderow_free）

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