Toranosuke12_№12
🇫🇷TEMPURA
AUTOPORTRAITS DE TOKYO
フランスで年4回発行される日本文化を紹介する雑誌“TEMPURA”で連載中のインタビュー記事
“AUTOPORTRAITS DE TOKYO”=”東京に住む人たちのセルフポートレート”を日本語訳したものをnoteに記録しています。
-----
TEMPURA_№12 / 2023.1
Toranosuke 12
6th grade student / gamer of PuyoPuyo
Text : Mathieu Rocher (Interview : Ayaka Shida)
Photo : Ayaka Shida
僕は東京で生まれ、今も家族と暮らしています。
母はいつも頑張って働いていて、信頼できる人です。
父は保育士です。仕事柄、強くて面白い人です。
兄と一緒にPUBGをやっています。よくヘッドホンのことでケンカします。
ゲームが大好きで、一番好きなのはぷよぷよです。
ぷよぷよを始めたのは、父が古いゲーム機を買ってくれたのがきっかけでした。
最初は基本的にオフラインだったので、家族で遊んでいました。
でも、遊びすぎてコントローラーを壊してしまったんです。
それで父がSwitchを買ってくれました。僕はまだぷよぷよがやりたかったんだけど、父は「他のゲームで遊べば?」と言いました。
でも僕はぷよぷよがやりたかった。
母は「いいのよ、この子はぷよぷよが好きなんだから 」と言ってくれました。
それで僕はぷよぷよを続けることができました。
パズルゲームは好きだし、テトリスも脳トレになるから好きです。
ゲーム以外では、友だちと遊んだり、本を読んだり、プログラミングをしたりするのが好きです。ゲームを作っています。コロナの時期はよく遊んでいました。
友だちのなかでは僕がいちばんゲームがうまいと思う。
毎日食事ができて、きちんと生活できているから幸せだと思います。
ゲームをプレーする機会もあるし、それがさらに僕を幸せにしてくれます。
それができるのは両親のおかげ。だから両親には感謝しています。
あと、塾の帰りにお菓子を買って食べるのも幸せです。
僕には夢があります。将来、何か仕事をしながら、プロのゲーマーになりたいです。
大好きな先輩ゲーマーのように強くなりたいです。なりたい職業はまだ決まっていませんが、地層を研究する研究者に興味があります。
その前は宇宙探査機を作りたかったので、最近それに変わりました。
科学が好きなので、その時研究している分野によって、やってみたい仕事を迷っている部分もあります。
東京に住んでいるのは好きです。いろんな交流もできるしね。
もし僕が山奥に住んでいたら、周りに人はいないでしょう?
でも、だからと言って友達を作ることは簡単とは言えないと思う。
だって、いろんな人がいるから、自分と合わない人もたくさんいる。
だから、自分に合う友だちを見つけられたら、すごく嬉しい。
将来もこの街で過ごしたいです。
田舎に住むことになったら、都会から来たというだけで学校でいじめられるかもしれないでしょう。実は、転校したばかりなんです。私立から公立に。
そのとき、転校生というだけでちょっとした嫌がらせを受けました。
でも、僕は反撃するタイプなので、そこまで被害は受けませんでしたよ。
一番いいのは先生に言うこと。笑
ちょっと自分と違うだけで嫌がらせをする人はいるんですよね。
だから、僕は東京にいる方がいい。
でも、僕は特別強い人間ではないと思います。
理性的な性格なのは事実です。パズルゲームが好きなのもその性格からなのかな。
とはいえ、どちらかというと繊細なほうだと思います。
優しい人になりたい。心の広い人になりたいです。
ここから編集後記🐈⬛
インタビューに至った経緯や私個人の意見を書いてます。
編集後記と言いながら、ほとんど私の日記みたいになってて公開するのがなんとなく恥ずかしいから
最新号・公開した方がいいなと思うもの以外は最低金額で有料設定にしてます🙃
--
Mathieuに、50才以上の個人タクシードライバーはどうかな?と言われた回。
絶対に嫌だと言いました。
誰かにちらっと相談したときに、そういう方は深めの事情がある方が多いよと言われて納得したからです。
あと、Mathieuの言うことぜんぶイヤイヤ期でした😇
でも、女性側の年齢が30代前半の方ばかりだから、はるかの年齢と20才くらい離れていないとバランス的によくないでしょって言われたから、
じゃあ下に20才離れれば良いでしょってごねた結果、編集長Emilがそれでもいいよーって言ってくれて。
いつものMathieuとの戦いに慣れてたから長期戦を覚悟してたので
あ、いいんだ🤔ってちょっと拍子抜けでした。
許可はもらったものの、10代前半の知り合いなんていない・・・
色々考えてみたけど、小学生にとつぜん声かけるわけにもいかないし、どうしようかなあと思いながら日々が過ぎていきました。
そんななか、ゲームライターの岡安さんという方が誘ってくれたゲームの大会、全国都道府県対抗eスポーツ選手権に行くことになり、詳細を調べてみると、ぷよぷよ小学生部門があり、これだ!と思いました。
公式サイトには各都道府県の代表者が載っていて、東京代表がこちらのトラくんでした。なんのアポも取ってないけど、この方に決めました。
そして当日、彼に会わせてほしいと大会の運営さんにお願いし、トラくんのお母さまにも許可をいただき、お話させてもらうことができたのです。
本当に、この企画は運任せすぎますね😇
トラくんと話していると自分が小学生の頃に戻った感じがしました。
この年齢のときにしか見えない世界。
そのなかで自分を探して、本当に言いたい言葉はなかなか見つけられなくて、たまにすごく寂しくなる、子供にも大人にもなれない特別な時間だったなと思います。
トラくんが選ぶ言葉はシンプルで、まっすぐで、キラキラしてました。
いちばん好きだったのはここ↓
これからの彼の未来がきれいな光に溢れてたらいいな🥳
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?