Show Minor Savageについてちょっと喋りたい

初めまして。こんにちは。
複数ジャンルを反復横跳びする薄めのオタク、しだと申します。
自己紹介をする程の者ではないので、そんな薄めオタクである自分にこんな記事まで書かせてしまった標題Show Minor Savageについてさっさと話をしていきたいと思います。

早速ですが、この記事を開いてくださった方は私と同様にShow Minor Savageに興味を持っている人ではないでしょうか。(大凡THE FIRSTおよびBMSGを齧っていないと検索しないワードだと思うので)なので特別Show Minor Savageっていうのはね…という話は要らないと思いますが念の為概要のみ。

◉Show Minor Savageとは

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SKY-HIが主催したボーイズグループオーディション『THE FIRST』の最終審査のうちの1つ「クリエイティブ審査NEO」から誕生したショウタ・マナト・ソウタ(現在の表記で言うとAile The Shota、BE:FIRSTのSOTA、MANATO)からなる3人組ユニット。メンバーの頭文字を取りつつ、“Show Minor”には「日本のマイナーな部分を魅せつける」という想いが、“Savage”にはスラングから“イケててかっこいい”という意味が込められているという。(※一部クイック・ジャパンウェブより抜粋

さんざん語られた話ですが、マジでユニット名からかっこいいですよね。名前負けしない音楽を見せる自信がある、と感じるような良い意味での不遜さがあって好き。(SKI-HI社長の「ヒップホップの精神を感じる」を俗風に言うとこうなる)
そんなわけで今日はこのShow Minor Savageの何が最高なのか証明しよう…的ポイントを主に下記大きく3つの内容に分けて喋らせていただきたいと思います。あ、特別専門的な知識を持って語ってるわけではなく、ただのオタクの感想です。期待はせずに気になる部分だけ読んでください。

1.代表曲No Cap Navyの良さとその変遷

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前述したようにSKI-HI社長の思いつき案件こと「クリエイティブ審査NEO」、ここで誕生したのが本神曲『No Cap Navy』なわけですけども、正直審査内容が発表された当時の私は合宿第1審査「クリエイティブ審査」のチームCが生んだ『YOLO』を引きずっており、「盛り上がったからってまたクリエイティブ入れなくてもいいのにな…それより『Shining One』(もう一つの最終審査楽曲)に集中させてあげた方がクオリティ上がると思う」とか思っていた。(何様目線やねん。本当にすみませんでした)

そんなこと思ってみてたらこれ。

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あれ、なんかいいぞこの3人…?

手のひら返しもここまで来ると潔いレベルの返しっぷり。
いやでも作業現場:布団の上という目にしている画面への衝撃と聞こえてくる音楽のギャップ。10年来の友人か?と思う程の距離感の近さや本人達の感性とノリで作り上げていく楽しげな制作風景。
こんなん好きになりますやん。あといいものができる瞬間って肌でわかるのかもしれない、なんて思ってしまう程本番前にして期待値が上がる空気が流れていたんですよね。

そういう過程を経てできたのがもう何度も曲名言ってますが『No Cap Navy』。はい、やっとここからが本題です。
『No Cap Navy』のタイトルの意味は最終審査前のソウタくんの説明がわかりやすいので以下に抜粋します。

「『No cap』は偽りがないという意味で『Navy』は僕たちは白黒とかあまり気にしたくない US K-POP J-POPそういう白黒はっきりしないところでもたくさん音楽の魅力はあるっていうのを共通して僕たちは言っているのでその中でネイビーっていう色がこの曲にハマるなと思い付けさせていただきました」

SHI-HI社長もこれを受けて「白と黒の間でグレーという表現はよく聞いたことあるけどそれでネイビーって色を出してきたあたりにアーティシズムをすでに感じますね」と話している。確かに。頭の中で「白黒つけないカフェオレ〜」が流れたあたり私にはアーティシズムのカケラもないわけだが、ネイビーって英国海軍の色というイメージが強いので、この辺りは湘南が地元でダンサー時代から海という場所にオリジンを持つソウタくんや海でランニングしたり波の音を聴きながら歌詞を考えていたというマナトくんのエピソードも関係してそうだなと思ったりしました。知らんけど!

さて『No Cap Navy』のパフォーマンスとしては、
①THE FIRST最終審査(クリエイティブ審査NEO)→②THE FIRST FINAL→③BMSG FES'22
の3回公に披露されているわけですが、それぞれ良い意味で異なる見せ方がされていて興味深いので順番に振り返ってみたいと思います。(あくまで個人的な感想であり想像で述べている部分もあるので違ってても許してください)

THE FIRST最終審査(クリエイティブ審査NEO)
説明不要のShow Minor Savage初パフォーマンス。
オタクが大好きな円陣を組んでのスタート。3人が別の方向から歩んできて混じり合い曲が始まり、最後はまた別の方向へ向かう…と見せかけて同じ方向に消えていく。エモい。
というのもかつての審査楽曲の印象的なダンスを入れ込んだまさしく「THE FIRST」卒業制作らしいものなので、審査する側のSKI-HI社長と現地で見ている仲間、ザストファンへ向けたパフォーマンスという印象が強い。
この後話すTHE FIRST FINALやBMSG FES'22ではダンスの要素がかなり削られているので、この時がいかに審査対象である自分達のスキルとそれぞれの物語を表現することに重きを置いていたのがわかる。
歌唱する人とその横で緩く(ダンス自体が緩いわけではない)楽しそうに踊る他の2人という構図が多いのも「自分を魅せる部分」と「音楽自体を楽しむ部分」で分けて全体の緩急をつけているように見えて、その配分が上手い人達だと感じました。ファンになりました。

THE FIRST FINAL
「THE FIRST」を「卒業」するためのライブであるからして、曲の構成上間違いなくShow Minor Savageがくるとわかっていて配信を見始める(現地行けなかった勢)。ランレイを見終えるとお馴染み『ナナイロホリデー』のパッド音のそれが聞こえてきて次来るぞ…とドキドキ待っている、が、姿を表さない。するとカメラが突然画角を変えて通路からゆるっと踊りながら登場する3人を映す。はい、この流れ天才ですね。カメラの使い方うますぎか。
審査ではなくファンの前でのパフォーマンスになった途端アイドル力がぐんと高くなったShow Minor Savageの皆さん、流石にプロ過ぎる…。「音の上交わす言葉」という歌詞がありますが、歌い踊る3人にあまりにもピッタリで泣けました。ショウタくんの「重なる今偶然じゃな〜い Uh〜ナナナナナ〜」のあたりからマナトくんも乗っかって怒涛のアレンジ合戦始めてたのも好きでしたね。この1曲しかやってないのにShow Minor Savageワンマン感が最高でした。亡霊になりました。

③BMSG FES'22
BMSGが2周年を迎えるにあたり「新章突入」なるメッセージを掲げ富士急コニファーフォレストで開催したフェス。現在絶賛huluにて配信中なので見てない人は是非見て欲しい。(多分見てる人がこの記事読んでる気がするけど)
幸運にもチケットを得た身として参戦してきたが、約3時間半全51曲の怒涛のステージだった。そんなフェスの前半に突然投下されたShow Minor Savageによるステージ。私の席はステージが肉眼で見えない場所だったので、モニターと会場のざわめきでShow Minor Savageがセンターステージにいることを把握(震えた)。曲前になんか戯れてる3人。この始まる前の2人ずつの挨拶いいですよね、それぞれの関係性の良さが良くわかる瞬間でした。
曲自体は後述する新曲披露のためかショートver.かつほぼ踊らないスタイル。THE FIRST FINAL同様歌いながらメインステージまでは歌唱パートの人が順番に前に出る陣形、メインステージでは基本的に最終審査時の陣形でのパフォーマンス。特に今回はメインステージまでの移動距離がまぁまぁあったんだけどかっちりしたダンスを抜きにしてもここまで楽しませられるかぁと驚き。どこまでが織り込み済みかわからない程度にハモリやアドリブで遊ぶ姿はある意味今までの中で1番「音色に溺れ」てたし、「party with buddy」しててフェスにピッタリだった気がする。
なんというか3回こうやって『No Cap Navy』の変遷みてくるとそりゃあ4回目もみたくなるわけで。次はどんな場所でどんなパフォーマンスに仕上げてくるんだろうとか思っちゃうわけで。亡霊は見事「新章突入」した。

2.Aile The ShotaとMANATO(BE:FIRST)とSOTA(BE:FIRST)、それぞれの魅力について

自己紹介はしないと言っておきながら言うのもあれですが、私はソロアーティストであるAile The ShotaとBE:FIRSTのMANATO、SOTAそれぞれのファンをやっています。何が言いたいかというと、3人のうちの誰かが好きだからShow Minor Savageが好きなのではなく、好きな子が奇跡的に同じユニットを組んでくれているからそれはもうShow Minor Savageを好きにならざるを得ないという話。どうでもいいといえばいいんだけど、つまり私はこの3人に対して盲目気味です。今から語るそれぞれの魅力はその盲目気味のオタクが書いた文章だということを了承いただいた上でお読みください。

・Aile The Shota

イカれたメンバー紹介するぜ!ショウタ!
「THE FIRST」初見時の私の脳内に浮かんだ言葉です(本当にすみません)。でも一方でボーイズグループオーディションにピンクスーツ&ドレッドでやってきた姿にこの人が選考を進んでいったらちょっと面白いな…と一視聴者としても思ったので多分「これで通るオーディションであって欲しい」と願ってSKI-HI社長とある種の意味でタイマンしに行ったショウタくんの狙い通りだったんだと思う。
オーディションを経て結成されたBE:FIRSTの数ヶ月後にソロアーティストとしてデビューした彼ですが、BMSG FES'22では1曲目の『Brave Generation』BMSGみんなで歌うよver.(適当)の時SKI-HI社長の隣で柔らかな歌声を響かせてた姿が印象的でしたね。完全に上層部の立ち位置なんですけどどういうことなの…という個人的なツッコミはさておき、ショウタくんの歌声って他の人より多めにエフェクトかけてますか?って感じのふんわりした響きが魅力的だなと思ってます。お菓子でいうとメレンゲみたいに口の中で静かに溶けて不思議な甘さが残るような、そんな感覚。そんな儚げな歌声とは裏腹にアクロバットもいけちゃう。Why?いつぞやソウタくんとバク宙披露してたのビビりましたもん。だからかわからないけど『so so good』でぴょんぴょん飛び跳ねる時の軽やかさったらない。BMSGの中では高身長の方に入ると思うんですが重力を感じない不思議。さっきから不思議ばっかり言ってますね。所謂おもしれー男というやつなのでしょうか。確かに彼の作る楽曲もおもしれーというか耳心地の良いメロディの上で言葉と韻で遊びまくってるのが最高ポイントなわけですが。ソロでも誰かとのコラボでも「どこに居たって my way」なAile The Shotaと彼の作る楽曲をこの先も浴びたいなぁと思っています。

・MANATO(BE:FIRST)

『多才』、マナトくんを一言で表現するならこれに尽きる。
つぶらな瞳と横顔美人の称号を贈呈したい端正なルックス、マイク通りが良くブレない歌声、関節が柔らかでアイソレーションが抜群に綺麗で目を引くダンス、打率が異常に高いボケのセンス…等マナトくんが好きな人に彼の好きなところを聞いたらいい意味でばらけてしまいそうなくらいさまざまな才能の持ち主だと思う。ただ歌にしてもダンスにしても「基本に忠実というか正確にパフォーマンスできる自信がある一方で安定しすぎて変わり映えしない」と「THE FIRST」最終審査前に悩んでいたマナトくんの姿がまだ記憶に新しいファンもいるのではないだろうか。感情表現という課題に模索していた彼を「THE FIRST」を通して見てきたからこそ今のマナトくんのパフォーマンスがどれほどの研究成果によってもたらされたものか感慨深くなってオタクは泣きます。(東京カレンダーのマナトくんの表情見ました?また新しい扉開けましたね?)以前ソウタくんがマナトくんについて、

「MANATOがいることで玄人感が出るなって印象があります。音楽の厚みを感じさせる歌い方に、パッションやグルーヴもあるので新人っぽく見えないというか」(※BPASS2021年11月号より)

と話してたことがありましたが、BE:FIRSTがこの夏出演したフェスやBMSG FES'22でのマナトくんはまさしくその力を大いに奮っていたと思います。ステージングのバリエーションが増えた余裕は元来のニューヨークで培ったグルーブ感やバイブスをより鮮明に描き出しているし、『Don’t Wake Me Up』は彼のミルクバタークリームのような柔らかくて・甘くて・重みのある声の良さが引き立っていてこれはマナトくん大勝利曲ですわ、と感じました。「もう新人アーティストではない」BE:FIRSTのキーパーソンとしてマナトくんにはどんどんその世界を展開していって欲しいなと願っております。

・SOTA(BE:FIRST)

「俺以上のブランド物はない」「スキルとスタンスが美人」
ソウタくんへの形容詞アワード2022グランプリ同率1位作品です(違います)これを本人が歌ってるんだからファンは「ほんとそう」しか言えなくなるわけなんですよね。
ソウタくんはショウタくんとは別軸で初見時「YOUは何しにここへ!?」と思った人です。ダンス世界大会での優勝や中学3年生から振付師も経験している人が果たしてボーイズグループの一員となった時に自分の能力を持て余したりしないんだろうか、と。まぁこれは杞憂なわけですが。実際オーディション期間中のソウタくんは参加者の常に中心にいて『To The First』に代表されるようにやはりダンスでメンバーのスキル底上げの役割を担う一方で、自身が苦手とする歌の分野では純粋無垢に人からのアドバイスを吸収していく姿をずっと見せ続けてくれました。ああなんて誠実で健全な努力が出来る人なんだろうと好きになったんですよね。まさしく「スキルとスタンスが美人」。私合宿擬似プロ審査の時に自分の表情をタブレットで撮影してたソウタくんのエピソードが大好きなんですが、その成果は如実に出てきてますよね。ソウタくんのカメラパフォーマンスって本当に映える。もちろんダンスが凄いのもありますが、注目したいのはその表情。「可愛い」にも「かっこいい」にも振り切れる。(個人的には『Bye-Good-Bye』のソウタくんがイチオシです!超かわいい!)撮られる側としての意識がとても高いからこそ成し得ていると思いますし、ダンサー時代から培った細かい音まで拾って視覚で見せるという意識が今アーティストとして最高の形で花開いているんじゃないかなって思います。
そんなアーティストになったソウタくんが以前今後の野望を聞かれた時に答えてた話が私の中では結構印象的なので以下に引用します。

「スーパーボウルのステージ(NFLの優勝決定戦)に立つ!(中略)(スーパーボウルは)僕を進めてくれたアーティストが、大観衆を沸かせてきた場所。9年後、30歳の誕生日はスーパーボウルで迎えたいですね。不可能だとは思っていません!」(※ザテレビジョンgenic.2022年7月1日号より)

この夢、BE:FIRSTで本当に叶えて欲しいと願っています。そして彼らがその夢の舞台に立つまで応援し続けたいな、とも。

3.BMSG FES'22で見た彼らのその先の話

まず先に吐き出させてください。
 Show Minor Savage、新曲『Thinkin 'bout you』ありがとう!!!大好き!!!
正直BMSG FES'22参戦して一番興奮して一番泣いて記憶がないのはここ。オタクなので許してください…。いや、あのね、BMSG FESなのでワンチャンShow Minor Savageあるのでは説が頭の中にはありました。だってSKI-HI社長もこう言ってたし。

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でも期待しすぎは良くない、それはオタクのわがまま、だってShow Minor Savageは「THE FIRST FINAL」で一旦「卒業」しているわけなので…と心を落ち着けていました。
そしたら当日フェス前半にいきなりShow Minor Savageの『No Cap Navy』かまされ、曲終わり同じ方向にはけていく3人が突然流れてくる聞いたことのない音楽で足を止めて顔を見合わせて笑ってるわけですよ。流石に察します、これ新曲だ…(震え)と。思わず何わろとんねん!!?と謎に脳内でツッコミしながら聴いた『Thinkin 'bout you』。ソウタくん風に言うと「食らった」というのが適切な表現になると思われますが、シンプルにShow Minor Savageレベルアップしすぎやん?具体的な媒体名を忘れたけどショウタくんとソウタくんがマナトくんの家で生姜焼きを振る舞ってもらったって話とか3人でアイス屋さんに行ったって話とかそれが新曲作ってたよ〜の伏線だったということ?なんにせよいいもん見た(聴いた)って感じのパフォーマンスでした。
歌詞が正確ではないと思われますが、ソウタくんの「このままも〜〜〜〜っと揺れていたい」の哀愁表現と鬼体幹とかショウタくんの「thinkin' bout me もっと今以上…」からのメロディラインの気持ちよさとかマナトくんの「君じゃなきゃ終われないこのワンシーン」の恋愛ドラマ主人公感とかそれはもう沢山ここ!ここが良かった!というポイントがありますが流石に長すぎるので割愛。
そういえば今回の『Thinkin 'bout you』(と寅年ユニット曲)にはTRILL DYNASTY氏が携わったという話を見て彼のインタビュー記事を読んだんですが、その中で印象的だったのが「HIP HOPはFamily Business だから」というワード。もしかしたらBMSGが今後やろうとしている世界観はそういうことなのかもしれないな、などと素人ながらに思ったりしました。まぁMUSIC BLOODの話じゃないですけど、SKI-HI社長の言っていることが時々わからない(時々どころかほとんどわかってないかも)人間なのでよくわからんけど面白いことどんどんやってみてください、の気持ちで眺めていたいです。
何はともあれ『No Cap Navy』終わりからの『Thinkin 'bout you』のつなぎは元から計算されてたかのようにドラマチックだったし、それこそメンバーも繰り返し言っていた「新章突入」というワードを掲げたBMSG FESで新曲なんか披露されたもんで勝手にオタク(私)の中ではShow Minor Savage新章突入してしまっておりますので今後の展開を待ちたい所存です。

君(Show Minor Savage)じゃなきゃ終われないこのワンシーン…!!!(こんなんで記事締めていいのか不安)

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