みんなのWANTED × 芝地区〜ご近所イノベータ養成講座を受講して生まれたプロジェクト〜
はじめに
ご近所イノベーション学校11期⽣としての感想を社会学的な一般論を交えて述べたいと思います。また、本講座を通して新規プロジェクト「みんなのWANTED × 芝地区」を立ち上げることに至り、今後の展望や活動のビジョンを明らかにし、併せて構想を提案します。
ご近所イノベータ養成講座について
講座での問いと仮説について
本講座では様々なことを学ばせて頂きました。視点を変える、疑問を持つという問いや「泣いて喜んでもらう人」というペルソナを設定し、プロジェクトにおける仮説を立てました。本講座の終盤では編成されたチームによってプロトタイピングが実施され、問いと仮説のリアルな検証ができたことは良い経験です。
本講座における実装アクションのフェーズ
ポイントとしては、共感ベースの語りかけ、チャレンジ、葛藤、決断、得られたことなどです。「やりたいこと」と「社会によいこと」、そして「自分にいいこと」の掛け合わせなどがキーワードになっています。受講者において想いをカタチにしていくためには、思いつきからの実装(アクション)が重要になってきます。
Head / 戦略・・How
Heat / 動機・・Why
Hand / 行動・・Action
そして、社会に働きかけるには、私の価値観(リーダーシップ)↔︎私たちのコミュニティ(価値と経験共有)という関係性、さらには戦略(どうすれば実現できるか)と行動(今何をすれば良いのか)の関係性を把握する必要があります。
私たちごとと「場」について
私は、本講座を通して地域の住民に対する「私たち事」の実現や参画する者の活動内容と情熱が道標として明確化されている地域リソースについて気づきを得ました。
そして以前、noteで述べた通り「場」を単位的概念で考えてみました。
ナノ・・個人、家庭
マイクロ・・ご近所、近隣地域
マクロ・・国家、大規模コミュニティ
メゾ・・ご近所・地域と個人や家庭の中間
本講座発のプロジェクト「みんなのWANTED × 芝地区」
2023年に開講したご近所イノベーション学校11期⽣では、4つのプロジェクトチームが結成されました。
そのうちの1つが私をリーダーとする「みんなのWANTED × 芝地区」です。プロトタイピングにおいては、地域(芝地区)で暮らす60歳以上と若者、各世代のWANT(してほしいこと)& GIVE(してあげられること)を募集或いは地域の関わり方に関し、Googleフォームなどを活用しアンケートを集めました。回答数は110件(2023年12月時点)を突破しています。
トランスフォーメーション形成
「みんなのWANTED × 芝地区」ではGoogleサイトや各種SNSを開設しました。認知症コミュニティで数千人規模のオープンチャットを運用する方からのアドバイスも頂き、公式にオープンチャットを開設しています。また、Googleサイトでは、アンケートフォームとのリアルタイム連携を構築し、集計結果のデータビジュアライゼーションを実装しました。
みんなのWANTED × 芝地区のアクティビティ
2回のプロトタイピング「スマートフォン・パソコン相談会」を実施したのち「お母さんのためのスマホ相談会」、「新橋・大人のはしごツアー」を実施し、さらには「マインクラフト自慢大会」を開催しました。
ご近所イノベータ養成講座の意義と貢献
芝地区(東京都港区)での場づくり・地域づくりは、いわば社会的レイヤーの多重構造と、関係各所を強固に接続した社会的トランスフォーメーションといえ、持続可能性ないしは連続性を持たせることに成功しています。
ところが、別の講座でご一緒させて頂いた港区のとある行政職員の方がデベロッパー任せのハード面のあり方について悩む姿を見せていたことが印象深かったです。これは、安い、早い、旨いの三拍子が揃う一方で、健康面に問題が生じる「ファースト風土」といえます。地域の健忘症が実は港区のハード面にて先行して顕著に進行している可能性があると考えます。
さいごに
ここまでお読み頂き、心より感謝申し上げます。名称や横文字が多く難しさを感じられたかもしれません。もし、この投稿が「参考になった」「興味を持った」という方は、フォロー、スキを頂けると嬉しいです。
今後とも幅広く社会活動を展開しているソーシャルフィクサーとして様々な実践と実戦を投稿しますので、お付き合い頂けますと幸いです。