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砂塵の此方より「砂塵の彼方へ...」



※これは2024年3月に書いた原稿を
ほぼそのまま投稿しております故
季節感がバグっています

はじめに

祈りは朝靄に溶けて
風は砂を洗い
荒野に地平は現れる

ブーゲンビリアが彩る街

蓮の香油を纏った娘
誘われる先はバザール

裏路地で戯れる猫

ランタンが灯り
月の小舟が夜を滑る

太陽と古代の王が眠る場所

ここは 砂のエジプト

寒暖差が激しいこの時期の早朝は靄
イスラムの祈りは歌の様に
溶けて街を包む
靄と砂塵が風に吹かれて
空と大地の境界に地平線は引かれる
砂の町に紅を差すブーゲンビリア
土産屋がひしめく
ハン・ハリーリ・バザール
香油とスパイスは誘惑の香り
ビスケットを焦らされる にゃんこ
ラマダン(断食月)を告げる灯籠(ファヌース)が
家々に灯りはじめる
夕日沈むナイル川西岸に
太陽神の名を冠した王達も眠る
砂漠を渡る小舟は静かに夜を滑る


志田は今 エジプトにおります

私がRevoさんの音楽と出会った
最初期にお薦めいただいた「Dream port」

漸くこの時が来ました

何故エジプトに来て「砂塵の彼方へ...」を
初聴しようとしているか

至極簡単である

我らが音楽家も幻想を統べるファラオだから



そんなことは どうでもいいのさ!


エジプトといえば 砂漠
砂漠といえば砂塵!という素直な安直さ!

大事なのは そこに 砂塵があるか ないかだ!

もはやエジプトとは砂塵も、、、、
いや!微塵も関係がない!

砂塵の前で聴く「砂塵の彼方へ...」


ここに《物語》を感じざるを得ない




しかし大問題なのが

お恥ずかしいことに
梶浦由記さんのことを 微塵しか存じ上げない

音楽はきっと何曲か拝聴したことがあると思うが
梶浦さんがお作りになった曲だ
と思って拝聴したことがまだない

HPを拝見したとき
ディスコグラフィーがえげつない数出てきたので
きっと志田の日常のどこかにも
溶け込んでいる、、、はず

そんな梶浦さんについて
志田が教えていただいたのは
Revoさんのお友達 らしい ということだけ

Revoさんの、、、、
ファラオのお友達、、、、だと???

そんな、、、、
パワーワードすぎるではないか

まってくれ


Revoさんにお友達がいるのか、、、、





いやいやいや
ファラオにもお友達は居るでしょうよ

不敬罪だ 志田

寧ろ喜ばしいではないか!

そんな事実を下々志田でも知り得る今日は
なんと喜ばしいことか!





お、、、、お友達、、、、?

やんごとない、、、、、

梶浦さんも音楽を統べる隣国の女王様、、なのか?

ということは国交、、、、




Dream Port 国交だ





そんな歴史が紡がれていたとは、、、、

志田はどういう経緯で
お二人が共作したのかも
梶浦さんのことも存じ上げない

検索すれば良いのだが
生憎エジプトの通信環境は 砂塵 超えて 塵
3Gである

Wi-Fi ?      あるわけなかろう砂漠の中に


出国前に拝見した
梶浦さんの公式HPの記憶だけでゴリ押す

などと言いつつ
志田はRevoさんのこともわからない


永遠の謎


ピラミッドと一緒

彼の何かを知ってしまうほどに
呪いを受ける(志田の場合)




砂漠のこちら側にいる今
お二人のことをよくご存知の方なら
お二人の化学反応を観察できるかもしれないが
お二人ともよく分からない志田は
自然現象としてこの音楽を観測したいのだ

サングラスの柄の味なら
ちょっとわかるかもしれないが

お二人の味の違いなんてわからぬし

お二人がどんな意図で
どんな音楽の糸を紡いだかは分からない

でもここに音楽はある

まさに古代文明を紐解く様に


いつも通り 解釈の自由 の下に
音や詩から 砂塵の彼方に見た私の幻想を
私に織り込まれていく
お二人が紡いだ音楽の糸を
志田がこの地で折り上げる錦をここに残したい
そして隙あらばこの錦の目の隙に
吹き荒ぶ砂を噛ませたい

砂塵の此方から、砂塵の彼方へ...

Dream Port

砂塵の彼方へ...

イントロ

吹き荒れる風
流離うような二人分のギター
吟遊詩人か旅人か 二人 シンプル


フルートの和音のような淡い輪郭


行く宛があるのか ないのか
二人は出逢うのか 出逢わないのか、、、、

それぞれに楽団を連れて 砂漠を進む
キャラバンの姿は 砂山の上に

物語の始まりを告げるナレーションと
美しい洗練されたコーラスの裏に
鳥の声と ウィンドチャイムと鐘の音

遠い地で二人の出会いを祝う鐘がなり
失われた季節が蘇るかのように
この荒野に海鳥は歌い 星は流れる

海のさざなみか 風の音が聞こえる
そこが約束の場所

旅人の季節

旅人の季節は常に 過去へと現在を奪うけど
あの日重ねた歌声は今もまだ響いてる……

少し寂しいメロディ
砂嵐の中 歌声だけを頼りに
進むかのようなお姉さん方

歌声と共に海鳥の鳴く声

ドラムやパーカッションは
しっとりと


ギターの上に爪弾かれるピアノとストリングス?は
頬に当たる砂粒も心地いいな

あの日重ねた歌声の裏で海鳥が鳴いている
あの日は 港で出会った あの日 なのかな

とても詩的な歌詞

一つ所に留まらず
この広い地平を渡る旅人を
置き去りにするかのように季節は廻って

時と景色が混ざり合うように 旅人が歌う

あの日あの場所で重ねたの歌声の響きの数々を
旅人は 季節 と呼んでいるのなら

それは旅人というか、、、
幻想を旅している音楽家 という感じかな

春に赤く燃える木の葉を
夏にまつ毛も凍る風を
秋に溢れるような花の香を
冬に青い海を透かす陽の光を 歌う

幻想は 音楽家は 自由
何時だって
どんな景色だって 音楽にできる


傷跡も癒せずに

傷跡も癒せずに僕等は 何を待つのだろう
Good times for blend 
もう一度と廻ると信じていたい


旅人の季節♪のパートではスラーをかけたように
言葉を切っていなかったのに

傷/痕/も癒やせずに僕らは
何/を待つのだろう

不安定な砂地を確かめるような足取りだな

僕等は皆 癒せない傷を抱えながら
癒しではない 何かを待っていて

ブレンド

ブレンド、、、、、ブレンド、、、?

試される志田の英語力

「待っている」のは「混ざり合うべき時」
コンサートのことかな


もう一度、、、、
一度はブレンドしたことがあるのか、、、

この歌は過去なのか
未来なのか
今なのか、、、、、?


砂の海

砂の海で水に焦がれ 爪を剥いでも祈りは井戸の底
キミの名は幻想 儚なき調べ 唇が触れる程に遠離る

砂の海で水に焦がれる 
ぐっとくる表現だな

砂の大地でもいいのに 海
そこにあるけれど焦がれる
そしてこの海が 夢の港にも波を寄せる

ここの美しい幻想に
爪を剥ぐ という結構エグめな表現が
文学的で美しい詩の中で ドキッとするし
音楽家の手 曲を書く手で 幻想を描く手で
旋律を奏でる手で 音楽が生み出される手で、、、

その手の爪を剥ぐとは おセンシティブではないか!

や、、、、やめてくれ、、、
志田は謎のダメージを負った

旅人を音楽家にしてしまったせいで
自分の解釈が
思わぬところで自損事故を起こしている


お二人とも
お爪、、、、お大事になさって、、、、


Revoさん
貴方はいつも爪が黒いけども
ご自分でやってらっしゃる、、、

というか
あの人は黒い爪が生えてきそう

また謎が深まってしまった


そして
唇が触れるほどに、、、、遠ざかる、、、

驚異的なまでに美しい言葉だな
お二人のどちらから出てきた言葉なのか
わからないけれど

幻想も 音楽も
蜃気楼の水を掬うように
井戸の底で爪を剥がし キミの名を叫ぶように
旅人が恋し焦がれ求めるほどに
遠ざかっていくという、、、

肉体的に近づくほどに心が遠ざかるのは
どちらかというと 
俗に言う女性的な感性なんじゃないかな
と思ったが、、、

Revoさんはクマノミなので
もう なにもわからない

心の柔らかいところに迫ってくるような
鮮やかな薔薇の香りがするのに
白百合の香りのような凜として
繊細で憂いを帯びた柔らかい包容力も感じる けど

どちらの作詞か志田には分からない 

まさに ブレンドされている

長年お二人の曲を聴いている方なら
おわかりになるのかな




鳴り止まない胸

鳴り止まない胸の鼓動 あと一つだけ丘を越え
砂に祈りを埋めても この手を伸ばすから 
どうか  fly me……

fly meなのか

だとしたら
音楽家たちが追いかけているのは
「素敵な音楽」なんだけど

きっと 蝶 みたいな存在なんだろうな

そもそも
砂漠に蝶は生息しているのか
みたいな 曖昧な存在で
端から見たら 
砂漠で蝶を追いかけて
ボロボロになるなんて
馬鹿げているかも知れないが

花の間を移りげに飛ぶ蝶に
振り向いてほしい という
音楽への焦がれ方

ここ!


探しているんじゃなくて
すでに見えていて
そこにいると知っている

なのに 届かない


砂塵の中に
なにもない夜空の中に
その鱗粉が音楽家たちには見えている


身を削って理想を追求して
それでも届かないものがあって
胸を締め付けるような苦しみを抱えながら
素敵な音楽を探して息が切れるまで走り続けても

美しい音楽の蝶は
美しい手にしか舞い降りないかもしれない

僕等の手は爪を剥がしたような
ボロボロの手だけれども

あと少しだけ 走るから
キミの名を呼び続けるから
どうか  この伸ばした手の先に飛んできて
私を連れて行ってほしい みたいな

音楽家の苦悩というか、、、、焦がれというか

手を抜くなんて言葉は無いストイックさと
音楽に対する 恋 のような憧れやときめきと
音楽家が求めるもの というのは
努力ではどうにもならないところに
あるのかな、、、

なんともいえない、、、、音楽家、、、

足跡も残さず

足跡も残さずに僕等は 何処へくのだろう
Good-bye dear friend 
もう一度会えると信じていたい

汗の染み込んだ足跡も
あの叫び声も 砂塵は吹き消してしまい

どうやってここまで来たかもよく分からずに
傷だらけの手と 枯れた喉を抱えたまま
友に別れを告げる

季節が廻るように 僕等もまた会えると信じてい、、、


いたい、、、、んだ

信じていると言い切らない

いつも音楽家たちが奏でる音楽に
背中を押されている志田は
音楽家たちの背中を
想像もして来なかったけど

ただひたすらに祈りのような
「信じていたい」に
等身大の背中を見た気がする




砂の海が暮れ行く

砂の海が暮れ行く頃 全ての叫びが目指す輝き
キミの名は幻想 遙かな調べ
唇に歌を一つ灯して

天と地の温もりも冷たさも溶けて一つになった頃
追いかけた鱗粉の蜃気楼は消え

祈りが叫びに変わる

井戸の底からは見えなかった星空が見える

今こそ僕等はこの星空を一つの歌にする

なんでしょう
息が切れるほど走り続けて
喉を枯らして叫び続けて ふと舞い降りる光、、、

高らかに歌うストリングス!

それを今歌っています、、、という

激エモ!!!

震える夜

震えるのは夜の共鳴 孤独は声を凍らせる
月に叫びが届くなら この身を捧ぐから 
どうか fly me……

砂漠の夜は冷えますからね

凍えるような砂漠の月夜は
音楽の星の光を隠してしまうでしょう

音楽は 僕等が追いかけていることを
キミの名を叫んでいることを 拒んでいるかのようで
怖い

もう走れないかもしれない し
声も出ないかもしれない

音楽の蝶は月の光の陰に
鱗粉を散らした星空は隠れる

キミを呼んでみるから 走り続けてみるから
どうか このボロボロの手の先に舞い降りてきて
私を連れて行ってほしい


、、、、音楽家、、、はぁ、、


全ての音が消え失せて

全ての音がいつか 消え失せた 静寂の中で
僕たちは 震えながら 愛の歌を歌い出す

全ての音が消え失せる、、、、、
鳴り止まない胸の鼓動が、、消え失せた、、だと

安全装置が不穏を察知、、、、


ストップ ストップ

こんなの 緊急停止だよ

え?


そんな、、、死、、、え?

身を捧げるってそういうこと?

いや、、、
梶浦さんもいらっしゃるから大丈夫だよね

梶浦さんの楽曲で
すぐ人が死んだりしないよね、、、、


え?

殺人ソング界のお友達?
そういう国交?


いや

大丈夫
梶浦さんのお写真からは
正ベクトルで生命への慈しみを感じる

梶浦さんを信じよう

やれやれ
SHだったら死んでたぜ

命拾いしたな


(音楽家の生命力)×2ー(Revoさんの死のデバフ)=瀕死

くらいだから

気づけば枯れた喉は 苦しい息が漏れるだけになり
走り続けた足は崩れて 足音も止んでしまった

キミの名を呼ぼうとも呼べない
キミの姿を追おうとも追えない



動かなくなってしまった体を抱え
音楽の蝶はもう僕等のもとに舞い降りてこない
恐怖を感じながらも
歌い始めたのは 愛の歌で

今歌っているのは
キミに贈る 愛の歌で!

そんなエマージェンシーに出てくるのが
愛、、、で しかも 音楽なんだ

息遣いや足音が消えていくように
楽器が減って ピアノだけになって
しっかり静寂を挟んでいる所がもう物語音楽

お一人目は歌い出しに
ハッと息を吸うお声も聞こえて
恐る恐る でも確かに歌い始めて
メンバー達で歌を途切れないように歌い継ぐ感じ
大切に 大切に 歌声を重ねながら
だんだんそれが体に馴染んできて

そして 愛の歌を でこの力強いお声のお姉さんが
噛み締めて 「僕等の愛の歌」になっていく感じ

そして楽団員方のソロとコーラス
楽器が震える声の背中を押すように ではなくて
まさに 歌うように なところが

この歌を歌うのは決して歌い手だけではなくて
僕等の歌なんだなと

最高

風を超えた遠い岸辺

風を超えて 遠い岸辺へ心は行けるのだろう
遠くさざめく永遠の音楽が僕等を招くから……

心はもうどこへも行けない体を抜け出して
この流れる風に乗って 海にたどり着くだろう

この砂漠の凍えるような月夜が明ける頃
海にたどり着いた心は
遠くの波の音を 永遠の音楽を連れて
僕等の元に帰ってきて

幻想の港 約束の場所を示してくれるだろう


砂を超えて

砂を超えて 遠い岸辺で僕等は出会うだろう
あの日重ねた歌声をこの胸に
砂塵の彼方へ……

うっっっここでお二人の二重唱?

梶浦さんも歌ってくださるのね!

歌う音楽家二人

よくしらない小娘が
このパートだけを拝聴して
とやかく言うのは
めちゃめちゃ失礼かもしれないが
梶浦さんのお声は
というかこの曲での志田が知る限りのお声は

「皆さん へ」というより
「あなたへ 」のお声と言いますか

ここにいるあなた一人ひとりに届けて
盛れなく全員震える系のお声で
お声の焦点距離は近い方なのに
広い空間の響きがあってとても素敵


Revoさんのお声も謎ながら
「ここにいるあなた一人ひとりに届ける系のお声」
ではあると思うから
どちらかがコーラスやサブボーカルのように
溶けてしまうこともなく
お二人の 掛け合い がしっかり形が残ってている


お二人で一つの音楽作っているけれども
個 は保たれているといいますか
譲歩しあったり 干渉しすぎたりすることはなくて
お互いの芯はそのまま でいる

その加減が絶妙

梶浦さんのお声は
民族音楽感みたいな懐かしい感じがあって
硬質で鋭利 だけど 刃のようではなくて

鋭利、、、、というか 光沢?艶?

もっと自然な鉱物とか結晶とかの鋭利さで
でももっと耳心地が良くて
漆器や ピアノの天盤のような
肌に馴染むぬくもりをもった艶がある

でも高音の響きはキンと澄んで
さながら弦楽器のようでもある

声楽とかオペラを生業にしているお方みたいな
他の弦楽器のような響きのお声を持つ人と比べると
もう少し人間らしい 、、、、ざらつきがある

このざらつきは
弦というより 弓で弾くという「摩擦」が似ている

漆器の縁やピアノの天盤をつうと指でなぞるような
そんな焦点距離の近いお声の摩擦



高音は彼女の琴線を束ねた弓で弦楽器を弾くような
奥行きのある響きを持った摩擦

声質自体は独特で硬質 少し乾いて震えがある
フルートの奏者の吐息が
歌口に当たるようなかすれがある
どちらかというと 寂しげのあるお声

あくまでその寂しさは志田の聴く側の感想で
ちょっとこの曲に影響されている節も否めないが

この「摩擦」と「寂しげなお声」が
まだ誰も知り得ない民族楽器のような 
言い知れぬ郷愁を感じさせる


でも突き放されるような冷たさはなくて
むしろどこか懐かしくて 古の楽器の音色のような
唯スッと真っ直ぐで 強かで でも繊細で
耳に馴染んで 側にあって 暖かい

RevoさんもRevoさんで
聴いたことがねぇお声を出している

なんだそのお声は歌い方は
優し、、、いけどThema of LHとは違う

元来優しいお声と知ってしまってからこれを聴くと
特別優しい訳ではないし
もちろん濁点Revoではないし

大切なものを大切な場所にそっと置くような
そんな静かで 丁寧な旋律の掴み方

彼も彼で歌い方にちょびっと寂しさがでている

やっぱりこれはお二人ともお声云々関係なく
歌い方が孤というか個というか

言い得ぬ寂しさである

えぐいえぐい   沁みて仕方がない

この砂漠に陽がまた登る今
僕等もこの砂漠を超えて

約束の岸辺で 出会うだろう

ボロボロになった果てに伸ばした手の先で
蜃気楼が消えて 井戸の底から見えた星空の歌を

もう走れない もう叫べないと
震える月夜に歌った愛の歌を

この僕等の歌を胸に砂塵の彼方へ 約束の場所へ

lalala…は

星空の歌 愛の歌に歌声を重ねた僕等が
お二人とメンバー方が約束の場所で出会って
言葉の要らない繋がりを
音楽家同士の共通言語である旋律を歌っている
のかもしれない

というか
志田はRevoさんのことさえ
よく存じているといえないが
お二人のことだから

このお歌を披露するコンサートなんかがあれば
きっとこのlalala…を会場のみんなで歌う設計で

マジのマジにリスナーも歌ってこそ
「僕等の歌」になって 完成する、、、、

生で聴きたかった、、、









sand dream

フルートの音色は風
水琴窟の様な鈴の音 海鳥の声
民族感のあるパーカッション
ストリングスは天球の様に広い


解読不可能な言語


テーマがストリングスに移る


仏僧の錫杖みたいなチャリンチャリン

これは!
すべての音が消え失せていたあの時に聞こえてきた
あの音ではないか!



白装束に黄金の髪飾り
ベールに透ける表情はわからないが
一行は月舟に乗って砂塵を渡る
彼女たちは人間が理解し得ない言葉で風を唄う感じ


なんでしょう、、、、神様的な
風の声が聞こえる 的な

でも感情とかは無いし
リスナーに興味はない
ただそこにあるもの、、というか 自然というか
人ならざる というか 畏怖、、、、



これはあれだな
理解できた人間は多分死ぬ 言語


そこに間奏のギターが力強い爪弾き

遂にコーラスがテーマを奏でて


そして過ぎ去って、、、


うぉぉぉぉぉぉぉぉ
砂塵の彼方へのイントロに繋がる、、、

なるほど
あの日重ねた歌声」
「Good times for blend  もう一度」etc.

砂塵の彼方で…で歌われているのは
過去なのか 未来なのか問題が
この円環構造によって
解決するんだ

この歌は
過去でもあり
今でもあり
未来でもある





音楽家のラブソング



素敵な作品でございました


これは紛れもない
最高の音楽家達が書いた
最高の音楽に向けた
熱烈なラブソングなのではないかと


志田はRevo音楽を拝聴して

胸締め付けられる詩 心踊る旋律
まだ見ぬ世界 涙をこぼす歌声 頬を染める音色

音楽家は
一体どこからこんな宝石を見つけてくるのか

こんな素敵なものがこの世にあるなんて
今まで 誰も見つけられずに眠っていた宝石を
どうしてこんなに沢山見つけられるのかと

時には
砂漠の中に新しい遺跡を発掘したかの様に
乾いた砂の大地に雨を降らせる様に

それを 音楽の天才だ と志田は簡単に評したくなるが



この曲を聴くと
途方もない砂の大地に 一粒の宝石を探し当てる

というより 音楽家にとっては

砂漠の中で水を求める様な
生命そのものへの渇望であった


お二人には
ボロボロになって追いかけ叫んだ
もう一歩も一声も出なくなった指の先にさえ
届かない音楽というものがあって

やっと得られたと思えば
刹那のうちに砂に染み込んで
蒸発していく音楽があって

それが怖くて仕方がない夜があって

それでも震えながら追い求める心が行き着く先
というのが 音楽 なんだと

そして音楽家の
崩れた足になり得る 枯れた喉になり得る
形のない光もまた 音楽 なんだと

廻る季節の中 奇遇にも歌い手さん方が重なり合う(調べた)
共鳴し合う音楽家のお二人が出会った約束の岸辺で
"僕等"が歌う  愛は音楽 だと

音楽とは
恋焦がれるものであり 愛そのものである と

砂塵の彼方に約束の岸辺が見える砂塵の此方で
そんな 音楽家達のラブソングを
聴くことができました

そして 音楽家が仲間と共に
追いかけ走った汗や
ボロボロになって流した血が
恐怖に震える涙が

この荒野で蒸発し  砂と共に風に乗って
砂塵の彼方を目指し たどり着く場所

それが 約束の岸辺 夢の港



嗚呼
だからこの音楽家達の歌が愛しくて仕方がないのだ





今私が居る砂塵の此方より

遠い日本へ 尊敬する音楽家達へ

夢の岸辺に寄港した記念に
この寄稿を私のラブレターに替えて

砂塵の彼方へ...

2024年3月13日
エジプト現地時間 20:35


ここまで読んでいただきありがとうございました




追記

投稿するタイミングを失い
こんな時期になってしまいましたが

梶浦さんとRevoさんの
Dream Port リリース16周年と
Revoさんの20??歳のお誕生日を祝して

2024年6月19日







次回「Dream Port 総括編」
・Dream Portは音楽家の臨死体験説
・余談①:ブックレット/付属DVDで志田が瀕死体験
・余談②:エジプトスナップ  
・余談③:生Revo迫る    予定



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