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ハロウィンと朝の物語①
前回:初聴 Halloween ジャパネスク’24
はじめに
good evening!
先に言っておこう!
志田はハロパに行く
そんな今夜もハロウィンなのである!
物語
イントロ
尺八の吐息と光が指すSEは
竹の切り口から光が漏れるみたいな
「湖に映る兎が見る星は」
誰かの電話口に頁を捲る音
冒頭の光の束をかき分けるようなSEの応酬
こっ、、、、これは朝と夜の物語のイントロ コホォ
Märchenのネズミの鳴き声みたいなケケケケ は
きっとお化けの笑う声
ここより
此処より先に地平はなく
此処より後にも地平はない
されどそれでは寂しく 人は虚構を求めた
早すぎる時計
反響する声
音の厚みはなくぼんやりしている
真っ白何もない広い
曖昧なピアノの和音の水面に
呼応するかのようなギターの二音
水盆を渡る兎のお兄さんの足跡から
波紋が広がるみたい
「虚構を求めた」で
小さな鈴の音が聞こえていきなり音が澄んで
秒針がドラムに変わる
まさに事象が音楽に変わる瞬間
虚構が築かれる瞬間 のようでとても良い
ただ一人
ただ一人生まれてきて ただ一人死んでゆく
ただそれだけの命に一体なんの意味がある
意味がないなんて 寂しいんだな
世界を知りたいと
正解を知りたいと望みながら
向き合うことを恐れている
誰かに触れたいと望みながら
傷つくことに怯えている
手を伸ばしては 引っ込めるような応酬
「正解を(世界を?)知りたいと」には
光のエフェクトがかかっていて
明らかに羨望の眼差しを向けているから
落差があって
望みを恐れによって“得られないこと“への
悲しさ 寂しさに聞こえる
徐々に強くなっていく音楽と語気
迫るストリングスに「誰かに触れたいと」望む時
「怯えているくせに 望んでしまう」という
“望んだこと“さえも包含して
失望しているみたい
生の深淵
生の深淵は暗く 照らす明かりは短く
束の間の影帽子に いったい何が生み出せる
生まれる前と 死んだ後の方が圧倒的に長くて
短き生に何ができるのか
焦りのようにも聞こえるし
前詩をふまえると
世に生を得るは事を成すにある のではなくて
生への虚無感と無力感に諦念がチラ見えして
ちょっと待てよ 圧倒的精神負荷
え、、、ハロウィンの話だよね、、、
兎のお兄さんの話なのか
黒眼鏡のお兄さんの話なのか
志田は今何を聞かされてるんだ
未来を
未来を抱きたいと望みながら
過ぎ去るに囚われている
何かになりたいと望みながら
叶わぬ夜に震えている
うぉぉぉぉぉぉぉぉ
志田的にだけれど
これを言葉にするのなら
これはきっと彼の怒りであって
怯え恐れて震えているのではない!
未来を抱きたいと望む短い生の中で
過ぎ去る夜に囚われていることに怒り
震えているんだ
寂寥「何の意味がある」
↓
失望「望みながら」「恐れている」「怯えている」
↓
諦念「何が生み出せる」
↓
怒り「囚われている」 「震えている」
何の意味がある
恐れている
怯えている
何が生み出せる
囚われている
震えている
ここら辺の彼の語気と 語尾の上下
裏の音楽を是非聞き比べていただきたい
となると、、、イントロのRoman引用は
怒りをぶつけているに近い のだけれど
彼が物語を描くのは寂しさ故というのは
Thema of LHで
何となく知っていた気がするけど
その先に怒りがあるのかな
創作は怒り故なのか 、、、、?
其は命なきもの
其は命なきモノ 故に永遠を生きる眞秀ば
人は其の嘘を紡ぐことを物語と呼んだ
命ある者が帰りたい望む
青垣の山籠れる麗し場所は命なき永遠ではない
それでは寂しいから虚構でその場所を永遠にした
これを物語と呼んだ
間奏はグラサンの味が濃すぎる
二郎系グラサンのグラサンマシマシ
君が見上げる星空
君が見上げてるその星空と
僕がみてる星空が違ったとしても
でも君が今感じてるその寂しさに
同じ名前許すのなら
異なる地平が孤独の意味を変える
キェェェ Thema of the LH
「ここより先に地平はなく」の時は
ただ何もない広い空間に吸い込まれていた声が
このパートでは
反響して返ってくるようになっている
空間に何かが生まれている
「その寂しさはきっと
僕の寂しさと同じ色をしている」と
幻想世界で志田が同じだとは
思っていなかったものに対して
「僕も同じだよ」と言ってくれたのが
「僕も同じだと言ってくれるかな」に
なってるのがえぐい
現実世界だと今度は我らが答える番で
彼と同じかどうかは
我々に委ねられている
此処とは異なる地平が
帰る場所があなたにはありますか と
それは限りあるモノ
嗚呼 それは限りあるモノ 故に永遠を望む面影
人はその嘘を繋ぐことで物語となった
これはいずれ消えゆく者が
いずれ消えゆく者へ贈る
玉響の言の葉の花束 不滅な物語
帰る場所があるのなら それは限りあるモノで
嘘を紡いで永遠を望んだ虚構はかつての面影
つまりRevoさんの紡いだ物語は
永遠だったかもしれないが
Revoさんの物語を旅して
志田が得た志田の物語は永遠ではない
一人ひとりの生の深淵は暗く
玉響の 昨夕と今朝の一瞬を照らす明かりも
紡がれる言の葉も短い
それでも
繋がる地平 まだ見ぬ世界で
明日は君が紡ぐなら
いずれ消えゆく者がそれを
いずれ消えゆく者へ贈り繋げていくことで
物語は永遠に不滅なる
ハロウィンは続く、、、、、