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Märchen von Wildrosen (VI)

前回「生と死を別つ境界の古井戸」

薔薇の塔で眠る姫君

イントロ

ジャブジャブ
おお チェンバロ系 高貴

この「眠る姫君シリーズ」だけ
静かめなメロディーに乗せたメルさんのお言葉の後
今までのように
盛り上がるようなワンフレーズが差し込まれず
すぐにそのまま姫のお唄に入る
今までのイントロの「豪華な童話の表紙感」がない

微睡みの森

微睡みの森に踊る 百の孤独と
月影に蝶は朽ちて 死の夢を見る
【七の罪科】
野ばらに抱かれて 眠る理由は――

ついに七つの大罪というワードを言う者が現れたか、、、、

志田は楽典の知識がないので感覚で書くが
3拍子に4拍?を均等に突っ込む
そのゾワッとするのにミスマッチ感がないおしゃれさが
詩の美しさと
姫の上品のなかに幼さを残すお声と相まって
完成された芸術すぎる

蛙の声

水浴びた妃が聴いたのは 身籠もり告げし 蛙の声
「お望みの御子が、一年経たずに、
お生まれになるでしょう」
「まあ…」
歓びて王が催したのは 姫の誕生 祝う宴
黄金の皿が 一枚足りずに 事件は起こってしまった……

お伽噺に蛙出がちだろうと
安易に志田蛙を名乗ってしまったが
ガチの蛙さんが本当に出てくるとは、、、
しかも志田の方が低能、、、、譲ろう

この姫はお父上の王様も
お母様の王妃もお側にいて
誕生には宴が開かれる、、、、

Märchenでも類を見ない幸せ感と
やんごとなきお姫感
このまま、、、このまま行け!!!

死せる処女

【七の罪科】
恋も知らずに 死せる処女が
野ばらに抱かれて 眠る理由は――

恋も知らずに死せる、、、

残念

宴の場面か
反響のある音作り
招かれた者たちはお城の大広間で踊るワルツ

そしてMIKIお姉さん!

賢女

「国中に散らばる、神通力を持つ賢女達を全て、
招いておきながら…
私だけ招かぬ傲慢なる王よ、
祝いの宴席に呪いを添えてやろう!」
「姫が抱く運命、僅か余命十五年。
紡錘にさされて、床に倒れて、死ぬがいい!」

「いいえ―」
「《十三人目の賢女》よ。不吉な言の葉。退けよう。
百年。死んだと見せて、寝台の上、唯、眠るだけ!」

「ならば、どちらの力が、上回っているか、
嗚呼、流る時のみぞ識る……」

うおおおおおおおおおおお

志田はなんか このパートがすごい好き

賢女呼びなのか、、、魔女ではない

二人の賢女の掛け合いが最高

アルテローゼさんは
やっぱりチェンバロ系で高貴というより
気高い?尊大?な駆け下りるアルペジオ
美しい方なんだろうな
忙しないドラムで
弦を弾く強さと勢いが彼女の対抗心を燃やすよう
「呪いを添えてやろう!」の強さに
志田は彼女の眼光を見た

アプリコーゼさんは
ハープの優しくも強かな包み込み力と
グリッサンドのキラキラ感と
やはり忙しないドラムが
大らかながらもその実力はえげつない

そしてセリフの裏の間奏まで
チェンバロ系とハープが拮抗していてとても良い

朝と夜は繰り返す、、、
虫の音と鳥の声が繰り返される

燭台の揺れる焔

燭台の揺れる焔 仄昏い闇を照らす 石壁の部屋を廻り 古い塔へ上がる
狭い螺旋型の 階段を昇ると 部屋の中 独り 老婆が麻を紡いでいた

すごい 螺旋の立体音響みたいだ

麻がどのように紡がれているかも
ご存じない、、、のか?
本当にやんごとないし
ご両親や乳母が
呪いを受けた姫を
危ない目に遭わせないように
大切に大切に育てられたのでしょうな、、、



野薔薇姫お姉さんは
お目覚めキッスが欲しいって

???
じゃあ誰の王子なんだよ メルさんはよぉ!

なんてことだ

エリーゼさん の前で言ってるのか
メルさん貴方結構キザなこと言うのね、、、、

なんかメルさんの精神性が
曲を経る度に大人になってきている気がする

王子登場

僕の理想の花嫁は 何処にいるのだろう?
嗚呼 西も東も 北も南も 雨にも負けず 風にも負けず
捜したけれど 見つからない……と思ってた矢先に
素晴らしい 噂を聞いた――

きたきたきたきたきた!

白雪お姉さんと同じ、、、方、、、?

え、、


ええ?ご結婚されたんじゃないの?

ええええええ?
この時代にそんなご身分の方が
離婚されるなんて大事件だし
違う王子かな

いやそんな特殊な王子2人もいたら
特殊な王子ではなくなる気がするが

「と思ってた矢先に」がとても気持ち良い 好き

素晴らしい噂、、、、
死んでる姫いるぜ じゃん

王子、、、、かっこいいのに
そのちょっと香ばしい残念感が なんかとても良い


薔薇の塔

~野ばらの生垣に 抱かれた白亜の城
空を望む薔薇の塔 眠る美しい姫君~

音作りの焦点が遠くぼやけていて
霞の奥のような 噂話 と言うより
本当に存在しているのかも怪しい 感じ

ピアノは白亜の城のような美しさ
このリコーダーのような音
高い塔が雲を穿つよう

序盤の間奏もこの笛のメロディがあって
加わるこの笛は噂が人々の間を
口伝てに広がっていくみたいで 二重に良い

なんか微かに笑うお声が聞こえる?
霧の中で美女が誘ってくるやつだ

もう お姫しか眼中にないことも
伝わってきて良い

運命の女性

嗚呼 唯 野ばら姫の伝説を
聞いただけで 運命 感じた
彼女こそが
きっと僕の 《捜し求めていた女性》なのだろう
ならば どんな困難も 乗り越えてみせよう!

運命感じちゃったか、、、、

エリス?エリスって言った?

運命の相手をエリスと言うのか

もうエリーゼやら
エリーザベトやらテレーゼやら
ついにエリスが出てきて 謎が深まる

エリスっぽい人が多すぎる

運命のエリス、、、森鷗外しか出てこない
でもあのエリスはちょっと
二人にとって運命と言えるのか怪しいし
高貴な相手でもなかった気がする

なんでしょうね
Revo音楽の引き出しから出てきたワードなのかな

愛しい姫のもとへ

迷いの森の 霧が晴れてゆく
僕を誘ってくれるのか?愛しい姫のもとへ
棘の生垣が 口を開けてゆく
僕を導いてくれるのか?愛しい彼女のもとへと――

ウェルカムムードだ、、、、
それともメルさんの手腕で
困難をショートカットしたのかな

燭台の揺れる焔

燭台の揺れる焔、微睡んだ闇を照らす。
石壁の部屋を飛ばし、古い塔へ上がる。
狭い螺旋型の階段を上ると――
部屋の中、独り、乙女が横臥っていた……。

おおおおおおおおお
このパートが

狭い螺旋の あたりで
姫に会いたくて急ぐ気持ちから
拍子?テンポ?がゆっくりになっていき
姫を前にして期待とともに
恐る恐る扉に手を伸ばす姿が想像できていいな


待て

「いただきます」って言った?

んふふふふふふふふふふふ

お目覚めキッスじゃなくて
ガッツリ行ってるじゃん んふふふふふ


待て 死んでるんだったわ

これはまさしく美味しく頂こうと、、、


え?

花嫁探しじゃないの?

ご馳走探しじゃん、、、、

愛でるだけじゃ飽き足らないんだ王子


王子、、、、、、王子ならよかろう

志田はもう全部受け止められれば
強靭な志田になれる


傲慢の罪

【七の罪科】
気高き王女を呪うなんて 傲慢なのはお前の方よ

気高き王女、、、、
お姫、、、自分で言うようなお人だったかな

アルテローゼさんも
結果が気になってしっかり
姫の復活を見にきているんだな

100年以上生きている??!?

でも国外追放で済むんだ
随分と寛容だな

それが復讐になる、、、?

?????
生まれた姫を森に捨てなくてはいけない呪い??

んんんんん????
何か姫のご容姿に関わる呪いかな、、、
黒死病???


王子、、、、、ヘルプ



教えて!エリーゼさん

あれはただじゃ起きない女ね
ご婦人方の矜持を傷つけると
恐ろしいことになるんだね

エリーゼさんから喋ってくれるなんて
珍しいじゃないの

確かに アルテローゼさんも
賢女としてのプライドがおありで
宴に呼ばれなかったことで 呪いをかけるに至ったし

野薔薇姫も
王女の矜持があるのに 呪われた姫として
お辛い少女期を過ごされたかもしれない

ただじゃ起きない というのが
上手いこと言いますね 流石エリーゼさん

エリーゼさんの矜持を傷つけたら
もっと恐ろしいぞ、、、、



Wildrosen

野薔薇姫の復讐が
今までに比べてお優しいと言いますか

今まで 窯に蹴飛ばしたり
肝臓取り返したり
焼けた靴で踊らせたり
黒死病だったりと

かなり致命的な復讐だったのに
アルテローゼさんは 国外追放で済んでいる
しかも新たなる呪いをかけられるという
若干のしくじり

恐らく原作がそうだからなのでしょうが
志田は賢女お二人の関係性が
チラ見えしているのではないかと
思わせる物語設計にぐっときたかもしれない

志田が思うに
アルテローゼさんは
宴に呼ばれなかったことに
矜持が傷ついたのもあるが
多分 ちょっと寂しかった のではないだろうか

それなりに13人の賢女が
仲良く切磋琢磨していた時代が
あったかもしれないし

アプリコーゼさんとは
ライバルとかだったのかもしれない

アルテローゼさんの「余命15年魔法」を
相殺するのに「100年お休み魔法」を
繰り出す必要があるとすれば
アルテローゼさんの呪いの威力は計り知れない

そんなアルテローゼさんにとって
彼女に匹敵する賢女は
アプリコーゼくらいかもしれないし
そんな相手から遠い場所へ追放されるのは
かなりお辛い復讐になり得る  


そもそもこの時代に
100年以上生きている時点で
恐らく人間じゃないので
死なないタイプの賢女故の措置かもしれない

薔薇の塔で眠る100年 と 国外で独り暮らす100年
どちらが寂しいか なんて言えやしないし

果たしてアルテローゼさんに暖かなキッスをする
王子は現れるのでしょうか、、、、

いなければ志田がキッスします

次回
Märchen von...「青き伯爵の城」

志田は本文中チェンバロ系と言っておりますが
調べたところによると
ダルシマーというお琴系でした


超個人的余談

いつもお読みいただきありがとうございます

そんないつも大体適当なことを言っている志田が
国試受験直前に書き留めた記録であり

今までにないほど陰気な志田が面白かったので
ここに書き残すRevo音楽というか
Revoという存在が物語の外側で紡いだ物語である

ジメり気の程度は
梅雨とイドメルさんの間くらいで
ご気分を害される方がいることは重々承知だが
煮詰まった挙句 奇声を上げる志田を
エンタメとしてお楽しみいただけるなら
変な志田を一緒にみて 笑ってくださいませ

Revo音楽が聴けない夜の話

まずこのお話をするのに
とても長い過程があるので
もしよろしければこちらを先にご覧くださいませ

Revoさんとの出会いと
志田の変なRevo観と生態について↓

Thema of the LHが志田の光という話↓

Revoさんが美術館の彫刻に見える話↓


以下 二月吉日某所の記録をほぼ原文を引用する

Revoさんの音楽が
一音も聴けなくなる夜が来るとは
夢にも思わなかった

でも聴くほどに泣きたくなるエネルギーが
彼の音楽に向いていて
私にもまだそんな感情が
刺激されずに残っていたんだと思うと少し嬉しい

一つ腑に落ちたことがある
ローラン方の言う「れぼかわいい」は
親心 みたいな愛情なのではないかと
私のRevoがかわいくならないのはこれだと

Revoさんと歩んだ月日が決定的に違う

でも私の代打をしてくれた友人は
月日関係なく 一撃 見ればかわいいかったらしい

話と違うぞ 親心関係ないじゃないか

でも絶対に Revoさんの問題ではなくて
かわいい以前の問題が私に発生している

薄情だが私は
Revoさん"個人"が好きかわからない
多分Revoさんのことが彫刻に見え始めてから
拍車をかけて狂ってきている

彼の音楽は好きだが
彼個人はどうかと聞かれれば よくわからない
音楽から垣間見るのは素敵なお人柄だと思うが
だから好きかと言われると私はわからない

今まで作品に触れる時 作者なんて二の次だった
私もある意味創作に関わっていた身として
それが楽だったからかもしれない

でも初めてRevoさんの音楽に出会って
音楽が彼であり 彼が音楽であると思った
そんな人初めてだった

音楽を置いておいて
彼個人をどう思うかなんて想像がつかなくなった

私が想像するに
Revoさんは誰が見てもかわいい可能性もあるが
ローラン方はかわいいから好きと言うより
好きだからかわいいのであって

私は多分どこかで
Revoさんをかわいいお人としてみてみたいという
憧れがあったのだと思う


その不健全に気付いた今日
どうしようもなく自分が哀れに思えた

そもそも私は誰かを推したことがないのに
何かを心底好きになったことがないのに
よりによって成人してから
Revo音楽に沼ってしまったし
Revoさんが私にとっては
ブラックホールのような奈落のような
黒くて指輪の多い人だから
さらに事態がややこしくなっている

私は私でこの状況を面白がってはいるが
実の所 息ができていない

私は多くの専門家たちを見てきた
やっぱり皆んなみたいに
何かを好きになることに対する憧れが
異常にあって
それを手に入れたなら顕示したい と思っていた
多分 顕示したい というのが健全じゃない
気付いたら顕示してしまっているのが
今までの健全な専門家たちだったんだ

私の好きってなんなんだろう
私は本当に彼の音楽しか好きじゃないのか

推しを好きになっていく過程はどんなもんか
飽きるほど知っている友人に
改めて聞いてみたけど

私は最初のステップからつまづいている

なんかいいなと思って
気づいたら目で追って
お写真を見るだけでキュンとなる
私にはこれがまだ早い

寧ろ彼の写真や動くRevoは
どこを見たらいいかわからないほど困惑するのに
どうしたらいいんだ
お写真を枕の下に敷いて寝ればいいのか
そんなの夢に出てきちゃうじゃないか

その後の話は想像も絶する
推しをハンガーにしたい も早かったし
枕カバーにしたい も当然早かったし
極めると床になりたくなるらしい

彼女が推しのインテリアになりたがるのは
昔からだから仕方ないが

最終的に彼女は
推しが存在するこの地球に生まれた
己の生に感謝する らしい

確かに
その最終地点は私もわかるかもしれない

でも
彼にあったかいお布団で寝て欲しいのは
詰まるところ 素敵な音楽をまだまだ沢山
彼に書いて欲しいからで

今思えば
似た理由であったかいお布団で寝て欲しい人も
欲しかった天才も いっぱい居る

ルクセンダルクで笑っている彼を見て
ぐわぁっと嬉しくなった
私は多分嬉しくなった自分が嬉しかった

落ち着いて考えると
心震えたものを生み出す彼の
途方もない創作の先に
笑顔があると安心するからで
あるかもしれない苦痛や苦悩を
何も知らずに一瞬で消費した
自分の矮小さが麻痺して
少しでも笑顔があると 許されたような気がして
酷く安心するから
勿論そのための笑顔でない事は分かっているのに

多分これのせいで
写真が直視できないんだと思う
彼の憂いた表情ばかりが手元にあるから
余計にどんな気持ちで見たらいいか 不安になる

最近は曲を聴けば聴くほど 寝て欲しいし
悪化の一途を辿るばかり

作品と作者を分離してきた私が
彼こそ音楽のようなRevoさんと出会ったからか
結局 自分本位でしか作品を消費できないからか
ここら辺の感覚が多分バグっている

彼の音楽を聴いて
彼の描く世界が知りたいのに
彼が創作で伝えたいものとは
全く違うものが肺に詰まって息ができない
不安ばかりが思考を攻める

そんな夜のTheme of the Linked Horizonが
阿呆ほど沁みて
何処もかしこも痛くて仕方がない


彼の手を取れない夜がある
かと言って ひとりでは何処にも往けない
見るもの全てが滲む夜で

私の心に自由なんてないじゃないか
何故こんなに打ちのめされているのだ
日に日に知らない自分になっていく

彼の音楽は私の希望であるのに
彼を知ることが
頸に刃を立てるかの様に怖しい


そもそもアイドルやキャラクターを推す
友人たちを参考にするのがおかしいけど
恐らくあまり表に立たない人を
好きだというのが
人にとってはものすごく簡単なことなのに
私にとってはこんなに難しいとは知らなかった

でも彼女はやっぱり素敵なことを言ってくれる
お前は恥ずかしい奴だが 恥じるなと
甘えんな 怖がるな 逃げんな

友人、、、最高だ君は
これだから専門家が好きなのだ

去り際に告げられたのは
模倣はもうやめろ
お前はもうグラサンのこと とっくに好きだし
お前もそのうち床になる と

私より先にグラサンと呼ぶな!

でも そう、、、なのかな と
ちょっと許せたかもしれない

私が素直に好きとは呼べない幼稚な葛藤を
好きと呼んでもいいのなら
これはきっと ちょっと グラサンが好き

でも私は 床にはならない

多分皆様はこんな事でお悩みにならないと思うが
志田はごっつり悩んだ!

志田は恥ずかしい奴だが 恥ずかしくはない!
健やかに悲惨である!

面倒くさくて生きづらそうだと思われるだろうが
十分生きづらい10代を過ごしているので無問題!

やっと出会えた彼の音楽に
悩まされるなら悩んでみたい
ある意味彼の音楽の外側のエンタメを楽しむ

この地平ではこんなバグっている志田にも
改善の余地はあるが
許されて、、、、いる、、、、と思う

まず Revo彫刻 を脱却できますように


皆様もRevo音楽のことが好きなのに
Revo音楽が聴けない夜がございましたら
是非志田にご一報ください
志田も一緒に成仏させます⭐︎


床になりたい話は 志田が床になりたくなるまで
ちょっと待ってください




ここまで読んでくださった
心優しいあなたに心からの感謝を
素敵な夜に彼の音楽を⭐︎グッナイ!

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