初聴 Roman 1
はじめに
これは
沼に沈みゆく
哀れな志田の
《物語》である
志田は晩年金欠の学生を勤しんでおりまして
まずはお勧めされた「Roman」を
公式YouTubeにて視聴し
その所感や考察を記したものである
基本的に歌詞を見ておりませんが
フランス語すぎてわからない場合など
歌詞を見て述べている部分もあります
しかし
志田は当初YouTubeで聴いておりましたので
醍醐味と言える歌詞カードは拝見できず
Google検索したものでございます
朝と夜の物語
イヴェールくんのお声に
驚いておりますね
この時はまだ
イヴェールくんとRevoさんが
別人だとは気づいておりませんでした
不敬ですね
ここで改めて訂正と共にお詫び申し上げます
彼らは似て非なり
終盤ですね
恐ろしい音の波にビビり散らかしております
例えるならパチンコ屋に入った時のような
どっと音の情報が押し寄せて
処理しきれないが
何か意味のある言葉だということはわかる
聞き取れない
だが耳は意思に反して聞き取ろうと研ぎ澄まされる
終盤に囚われているご様子
その後歌詞を検索し
《当て字システム》を知り
まだ情報増やすのかよと慄いた志田
曲の所感をこう纏めている
余談
これは完全な余談なのだが
「嘘をついている」を聞き取れたことに
驚かれた方が多いようで
大して志田のお耳はよくないのですが
ご指摘され
志田は後で慄きました
これはっ!過去の後遺症ではないか!
話すと長くなりますが
友人の誕生日のことであります
プレゼントは何がいいかと問うと
「何もいらない」というのです
彼女とは長い付き合いですから
もう欲しいものなんてないかと思った矢先
「ただ一日、好きな男の話を黙って聞いてほしい」
と申すのです
大切な友人のお願いですから
志田はもちろん承りました
志田は友人の恋バナをソワソワして聞いておりました
「優しいんだわ」
ほう、、、
「お芝居が上手くて、、、」
当時学生演劇をしておりましたから疑問もなく
「光くんっていうんだけど」
、、、、誰だ、、、、他校か、、、
「とりあえずこれを聴いてほしい」
恋バナは?!戸惑っている志田に
そう言ってイヤホンをスッと差し出すのです
勿論承ってしまっているので聞くほかありません
志田は光くんとやらの
お歌か朗読CDかと思っておりました
なぜか馴れ馴れしい光くん
左右を高速で移動する光くん
光くんにお布団に呼ばれる志田
耳元で囁く光くん
寝かしつけようとする光くん
志田の寝顔を見る光くん、、、、
そう志田は
齢14にして
緑川光さんの寝かしつけCD(おそらく)を
説明なしに耳に突っ込まれた過去があるのです
何か覗いたことのない深淵を
まだ覗いてはいけない沼の底を
覗いてしまったのです
数日間はTVのナレーションなどで
緑川さんのお声を聞くと
背筋がゾワゾワしておりました
しばらく経つと
なぜか緑川さんのお声だけ浮かび上がって
聴こえるようになってしまったのです
それから数年
こんな所で後遺症が発揮されるとは、、、
それ以降、何を布教されようが
何を見ようが
大抵のことは受け入れられる体に
このおかげで新しいものに
挑戦することのハードルは随分下がりました
許してねぇからな
いたいけな志田に
なんてことしてんだ
友人に感謝
ここまで読んでくださった
あなたにも大きな感謝を
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?