見出し画像

宇和島の魅力って?

こんにちは!宇和島市役所 市長公室のシティセールス担当者です。
現在、宇和島市では、ALL宇和島による「まちの魅力化(=シティブランディング)」に向けて、さまざまなことに取り組んでいます。

以前の記事で、「うわじまシティブランディング」とは以下のようにご紹介しました。

宇和島という「まち」の魅力・個性を可視化しながら、さらには日々の行動に落とし込み、共感者を増やしながら未来へ向けて育んでいく行為

うわじまブランド魅力化計画

今回は、「宇和島という『まち』の魅力・個性」とは何かということをご紹介していきたいと思います。

この文章を読んでいただいている人のうち、宇和島に住んでいる人、宇和島にゆかりのある人にお聞きします。

あなたが思う「宇和島の魅力(自慢したいこと)」って、何ですか?

「宇和島城」と答える人もいれば、「みかん」だという人もいるでしょう。
はたまた「宇和島の海」や「のんびりした空気がいい」と答える人もいるかもしれません。

そこで、実際の答えを調べるため、宇和島市では平成31(令和元)年度に、市民のみなさんや市外在住で宇和島市にゆかりのある人たちに対して、アンケート調査を実施しました。その結果は次のとおりです。

出典:うわじまブランド魅力化計画

この結果から大きく分けると、市内外ともに「食べ物」「歴史・文化」「自然・景観」「ひと」と順に続く結果となり、市外在住の人は市民の人よりも高い割合で「歴史・文化」「自然・景観」「ひと」と答えています。

このように、宇和島の魅力を何かと聞かれるとその答えは「多種多様である」という結果が導かれます。

また、市外在住の宇和島市にゆかりがある人から、「宇和島にはいいものがたくさんあるのに、もったいない(もっとPRや宣伝をがんばって)」という温かく、ときには厳しい励ましを受ける機会がありますが、まさしくこのアンケート調査結果でもそれがうかがえます。

したがって、宇和島の魅力は、いいもの(誇れるもの=魅力)がたくさんあることだといえますが、なぜ宇和島には「いいものがたくさん」あるのでしょうか?

宇和島市では、その「なぜ」を探るため、同じく平成31(令和元)年度に合計3回の市民ワークショップを実施しました。

まず、初回では、参加していただいた市民のみなさんには「市外から来たゲストをおもてなしする半日のツアーを実施するとしたら、どのような内容にするか」ということについて、班に分かれてディスカッションしていただきました。

2回目では、1回目でディスカッションした内容を整理し、市民のみなさんが考えたおもてなしのツアーを、旧宇和島地区・吉田地区・三間地区・津島地区の4地区に分かれて、市外から来たゲストと一緒に回り、その様子を動画や写真に収めました。

旧宇和島地区のおもてなしツアーの様子
吉田地区のおもてなしツアーの様子
三間地区のおもてなしツアーの様子


津島地区のおもてなしツアーの様子

最終回となる3回目では、4地区で回ったツアーの様子を全体で共有しふりかえる会議を実施しました。実際に一緒に回ったゲストが、それぞれのツアー内容についてコメントをしたほか、印象的な場面を切り取った写真にコピーをつけて紹介していただきました。

そこから見えてきたことは、

宇和島は日々の暮らしが豊かだから、
こんなにたくさんの魅力があるまちになっているのではないかということ。

そして、

何気ない風景や日々の暮らしの中で、人やエピソードなどを加えた魅力づくり・魅力みがきを行うことで、どこにでもある風景が特別で魅力的なものに変わること。

です。

宇和島市では、この市民ワークショップを通じて「まちの魅力は宇和島に息づく『日常の豊かさ』にある」と定義づけ、宇和島の魅力(=「日常の豊かさ」)をうまく発信していくことで、本市の魅力を高めることを目標に掲げています。

まだまだ宇和島には、あまりに日常生活になじんでしまっていて、誰も気づいていない、埋もれてしまっている魅力があるでしょう。

ここで、市民ワークショップでの魅力みがきの実践例として、吉田地区で行われたおもてなしの様子を踏まえた作品をいくつかご紹介します。

まずはこちら。

この写真につけられている言葉は、吉田地区のお米のことについて伺った時に農家の方がおっしゃられた言葉をベースにしています。平成30年7月に発生した豪雨災害にも負けない地域のみなさんの底力がわかる風景と言葉ではないでしょうか。

続いてはこちら。ここでは地元の農家だけが知っている海とみかん畑の絶景を紹介してもらいました。

この写真につけられている言葉は、この景色を見るにはかなりの急傾斜を登らないといけないのですが、苦労して登った先にこのような美しい風景が宇和島にはあるということを表現したものです。

そして最後がこちら。地元の農家さんの宴会の場面を切り取った一枚です。

収穫してすぐのレモンをお酒に使うなんて、この地域でしかできない贅沢ですよね。
きっと「みかん農家の日常風景」なのかもしれませんが、宇和島ならではの贅沢な風景であり、宇和島の魅力と言えるでしょう。

このように「宇和島の日常の豊かさ」を市民のみなさんや市外の宇和島にゆかりのある方々とともに、このnoteを使って「魅力づくり・魅力みがき」をしながら、一緒になって発信していければと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?