このたび新聞販売店を卒業しました
平成16年に新聞店を開業してから17年。11月30日をもって新聞販売店に幕を下ろしました。これまで多くの方の支えや素晴らしい出会いに恵まれ、色々な危機も乗り越えながら続けてくることができました。夫婦ともに48歳となった今、一度きりの人生を思い残すことなく生きるために決断させていただきました。
地域の読者の皆様のために役立つと思うことを思う存分やってこれました。新聞店は地域で必要とされていることを自覚しながら経営を続けてきた中で、最も反響が大きかったことが生活支援サービス事業です。
地域での認知が進み、依頼件数は拡大を続け、今では県内様々な地域から口コミでご依頼を頂くようになりました。ハウスクリーニング、ミニリフォームも大忙しで、新聞店が行う生活支援サービスという新しいジャンルを担う一員になれたと確信をしていました。
子どもの居場所である「しゅくだいカフェ」も認知が進み、毎日多くの子どもたちの利用を得ています。イベントも頻繁に開催するまでになり、内容の充実は目を見張るものがあります。新規の登録者が次々に訪れ、ボランティアスタッフも途切れることがありません。活発な世代間交流が実現し、放課後の子どもの居場所の一つの選択肢になれたのではないかと思っています。
そして世の中がコロナ禍に苦しみ、先行きの見通せない不安が渦巻いているなか、自分たちに何ができるのだろう、どう生きていくべきなのだろうと考えていました。新聞をお届けすることは私でなくてもできる。けれど困った人を助けるのは誰にでもできない。社会課題の解決に貢献することも同じ。私たちがやるべき使命は今よりも一歩世の中を良い方へ進めること。
残りの人生をかけて、一人でも多くの人を、一つでも多くの困り事を解決できたら、後悔の無い人生を送れたと自分を褒めてあげられると思いました。
富田地区の皆様へ
思い起こせば・・・富田に赴任してきたのは13年前
ここは、私が若い頃、商社営業職として走り回った地区
新人の私は失敗したり迷惑かけたり・・いろんなことがありました。
そんな私を温かく見守り、励ましてくれた富田の方々
お世話になった方の顔がまざまざと浮かび、
「富田でまた働けるんだ!」と嬉しかったです。
そして、「富田のために少しでも役に立ちたい!」と、
今日まで新聞販売業務に取り組んできました。
地域のことをもっと伝えたいと始めたかわら版
小学校の運動会記念号を号外で発行
PTAと連携実施した古紙リサイクル
地域の方が紙面に載った記事のラミネートをプレゼント
「ミニコミ紙ファミリーニュース富田」を継続発行
少しでも皆様に喜んでいただきたい!
地域の役に立つことはないだろうか?
と考えながら、これまで走ってきました。
6年前からは「まごころサポート(現:やさしさぽーと)」を開始。
今まで大勢の方にご利用いただいて感謝感激です。
皆さまのいろいろなお困りごとのサポートをして、
数えきれないほどのありがとう!を頂きました。
皆様の暮らしに少しでも役に立てている!
それがとても嬉しい毎日です。
富田は息子と娘のふるさとです。
私と妻も先生方や保護者の皆様と活発に交流でき、
たくさんの思い出ができました。
そう、私たちにとって富田の13年間は宝です。
皆様の優しさと温かさに包まれ、
協力しながら、時には助けてもらって、
今日まで楽しく暮らして来ました。
皆様、本当にありがとうございました!
感謝の気持ちでいっぱいです。
私も家族もこの地域の全てが大好きです。
これからも富田で働き、ずっと暮らしていきます。
新聞販売店の経営は卒業しますが、
これからも富田の一員として末永くよろしくお願いいたします。
2021年12月1日
やさしさぽーと
代表取締役七田伸也
株式会社エシカルノーマル
取締役七田伸也