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なぜ地域を愛するのか

新年明けて間もない今、今年の意気込みなど考えていましたが、まずは原点を見つめ直してみたいと思います。

私は社会に出て二十数年が経ちました。最初の職場はOA機器販売の商社での営業職でした。県内では業界大手と言われる規模で、当たり前ですが最初は新人研修を受けただけの「何もわからない」頼りない社員でした。

会社としても、とりあえず何をさせようかと考えた末に「営業として度胸をつけるために自転車で飛び込み営業をさせてみよう!」となったようです。その年入社した3名に自転車を与え、フリーで飛び込み営業の日々が始まりました。

聞きかじりの知識しかない新人ですから、企業の担当者に面談出来てもまともな商談などできません。若さだけで訪問してくる迷惑な営業マンだと思われていたと思います。

それでもありがたいことに、企業対企業という関係性から、毎回丁重にご対応頂いたことを覚えています。今の自分が用のない相手にそこまで丁寧な対応ができるか自信持てないくらいです。

実はそんな駆け出しの日々を送らせて頂いたのが、偶然にも現在お世話になっている富田地区だったのです。

私は新聞販売店を経営するのは二店目ですが、現在の場所をお預かりすることになったのは必然ではありません。前所長の急なご不幸もあり、たまたま異動対象に挙げられたご縁で後任として参りました。

このこと自体運命的な出来事です。まさに若かりし頃、不安でいっぱいだった自分を厳しくも優しく育てて頂いた街並みのなかで暮らしている。感慨を通り越して感動すら覚えます。

ただならぬご縁を感じる富田地区。全ての原点はここにありますが、今ほど地域を愛する気持ちになったのは他に理由があります。

そして、なぜこれからもずっと新聞販売店として富田地区にご恩返ししていこう思っているのか?何を実現していこうと考えているのか?私なりに見えている「実現可能な町の姿」もお伝えしていきたいと思います。

日本一住みたくなる町へ。
住めば人生が変わる感動の町へ。

これから始まる物語にお付き合いを頂けると嬉しく思います。

徳島新聞富田専売所
株式会社七田新聞店
代表取締役 七田伸也

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