「本当の自分」という逃避
「私とは何か」を読むまで、
大半のコミュニティの中での自分は偽りの姿だと決めつけいていた。
本当の自分以外は全てキャラクターであり、
実体のない自分が活きる環境がここではない他の場所にあると考えていた。
しかし、
実際には自分という存在は自分の中に存在するのではなく、
他者との関係の中に生まれるものだとわかった。
学生時代、
たいていのコミュニティでは
周りの空気に合わせて可もなく不可もなく、
普通の人でいようとしていた。
私はそんな自分に対し、
いつも「本当の俺はもっと~だから、、」と慰めることで
存在しない価値を守っていた。
恐らく、
自分の価値が一つの尺度だけで測られることが怖く、
また自分自身に自信がなかったのだと思う。
だからこそ、
「本当の自分」という奥の手があると信じることでしか
私は自分を認められなかった。
そういった意味では、
本を読む前と後で自己肯定感が大きく変化した。
・本当の自分が存在しないこと
・コミュニティごとの自分全てが本当の自分だということ
・他者との関係性の中で自分は生まれるということ
この3点を意識することで
自分の様々な側面を受け入れられるようになった。
また、これは他者に対しても同じようなことが言える。
・相手は自分との関係性の中で育まれる
・相手も複数の自分を持っている
この2点を理解すると、
相手には真摯に、誠実に接しようと思う。
大抵相手もそれに呼応してくれる。
それでも合わないなら自分が妥協点まで下がればいいし、
自分との関係性の中での相手が相手の全てだと捉える必要はない思う。
読了後、
長年抱えていた心の靄が晴れて
頭の中に考える余白ができたような気がする、、、
要するに、
コミュニティごとの自分や本当の自分という幻想に
悩んでる方には是非お勧めしたい一冊だということです(笑)
(全然まとまってない、、、、)