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お金の本簡単要約:となりの億り人~サラリーマンでも「資産1億円」

こんばんは!七福人です!お金の本、金運の本を100冊以上保有しています。そんな中から自分の役に立つ内容をインプットしアウトプットすることで自分の知識の整理にもなるし、読んでくれた方のお役にも立てるかと思いお金の本を要約してみようと思います。

今週はとなりの億り人~サラリーマンでも「資産1億円」(著者:大江英樹)を読んでみました。

こんな人におすすめ:サラリーマンでは資産1億円は無理だと思っている人      

         サラリーマンが資産を増やすには何が重要か知りたい人


2020年時点で一般世帯数5,572万世帯のうち純金融資産(預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険等の世帯として保有する金融資産の合計から負債を引いた額)が1億円以上の世帯は約133万世帯、比率にして約2.4%、すなわちなんと世帯主100人あたり2~3人は億り人なんです。本当に普段一緒に仕事をしている上司や同僚、ご近所さんが億り人かもしれないんです。この本は億り人の思考や行動の再現性について調べています。早速簡単に要約していきます。

第1章:億り人はどんな人たち

アメリカの本にとなりの億万長者という本があります。それに書かれているのは優れた人の投資ノウハウだったり、ついている人の体験だったりということは書かれておらず、億万長者に共通する思考や行動が書かれています。ある金融機関が富裕層に対するサービスについて意見を聞くために資産10億円以上ある人たちを集めたそうです。高価なワインやキャビアなど用意していましたが、そのような豪華なものには手をつけず、バドワイザーとクラッカーにしか手を出さなかったそうです。お金持ちのように振る舞っている人は実際にはお金を持っているわけではなく、本当のお金持ちはとても地味で堅実な生活をしているということなのです(贅沢の魅力に引き込まれるのを避けていたり、贅沢に興味がない方いろいろいると思います)。言い換えると資産と所得は一緒ではないということです。いくら所得がたくさんあっても使ってしまえば資産は残りません。所得をどれだけ資産に変えるかが重要です。

となりの億万長者には億万長者の七つの法則が書かれていて

1.収入よりはるかに低い支出で生活する

2.資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している

3.お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと  大切だと考える。

4.社会人となった後、親から経済的な援助を受けていない

5.子供たちは経済的に自立をしている

6.ビジネスチャンスをつかむのが上手

7.ぴったりの職業を選んでいる

とのことです。

となりの億り人の著者は証券会社に勤めていた時にお金持ちの個人投資家を見てきましたが、そのような投資家は暴落時をチャンスと見て株式投資や投資信託を買い増しして資産を築いていましたが、もっと重要なのは支出をコントロールして投資資金を捻出することを根気よく続けた人が成功していることがわかりました。普通に働いていても大きく出世しない限りは大きな資産を築くのは難しい、働きながらも得た収入から出ていく支出をできるだけコントロールして、そのお金を何らかの形で投資することは資産家になるためには必須であると著者は語っています。

第2章:億り人の思考と行動

資産家になれる人の特徴は

1.約束は必ず守る

2.結論を出すのが早い

3.部屋や机がきれい

だそうです。

サラリーマンが資産を築くためには

1.天引きの習慣を身につける(節約より大事)

2.生活のパターンを作り、決まった額を貯蓄や投資に回す

3.常識を疑い自分で考える・・・保険に加入する、ローンを利用するという常識を疑い、自分で考え判断する

ということが重要になります。

また資産家は地位財「収入、地位、評判、物質でいえば車や家などの他人との比較優位によってはじめて価値のうまれるもの」よりも非地位財「休暇、自由、家族への愛情、環境の快適さなど他人が何を持っているかどうかとは関係なく、自分にとって、それ自体に価値があり、喜びを感じるもの」に価値を見出しているといえます。

サラリーマンは一気に収入が増えることはないので、見栄を張らずに支出を管理し、コツコツと投資に資金を回せた人が成功しています。

成功した人は寄付であったり、投資のノウハウを公開したりと、利他の人が多いのも特徴だそうです。

第3章:投資のパターン

資産を作る方法はごくシンプルに言えば

1.働いて稼ぐ

2.稼いで得た収入を貯める

3.貯めたお金を増やす

という3つしかありません。

貯めるにもコツがあり、第2章でも書いていたように天引きして決まった資金を貯蓄や運用に回すこと、自分の収支を管理して、余剰資金があればさらに貯蓄や運用に回して資産を増やしていくことが重要です

3の貯めたお金を増やすというのは資産運用ということになりますが、サラリーマンの場合は有価証券や不動産への投資ということになります。

短期トレードで稼いだ人も実際にはいますが、サラリーマンには実際に難しい(七福人個人も経験済み)なものです。仮に資金1000万円の人がデイトレードを専業として200万円稼いだとしても年利で考えると20%ですごいのですが、毎日相場にフルで参加し、企業研究などに費やした時間で割ると時給で1000円程度にしかなりません。デイトレードは消耗も激しいので割の合わない仕事といえるでしょう。

投資で再現性のある成功方法は

・長期での運用を前提とすること

・とるべき時にリスクを取る覚悟

といえます。

短期では株価はランダムウォークする(株価の値動きは上がるか下がるかわからない)ため、将来的に価値を生み出す力を持つ企業の株を長期保有し、暴落時に慌てて売ることなく、持ち続けることが重要となります。

投資信託で大きな資産を築くのは難しいですが、築いた人もいます。重要なポイントは

1.支出を管理して毎月の投資金額を増やすこと

2.暴落時にリスクを取る(買い増しする)勇気があること

3.市場に居続けること

となります。

暴落もあれば暴騰することもあります。日々の株価の値動きに惑わされることなくどっしり構えれば暴騰したときに資産は増えますし、暴落したときに買い増せば資産の保有量は増えますので株価が戻った時には大きな資産となります。

不動産投資についてもかかれていますが、ここでは割愛します。

第4章:「となりの億り人」インタビュー~4人の事例に学ぶ

4人の事例を見ましたが、上に書いたことをしっかりやってますね。

支出を管理し、貯蓄・投資に資金を回し、暴落時に買い増しして、資産を築くためのノウハウを公開してということをしています。

女性の方ですが、夫婦共働きで年間200万円積み立てて、株式や投資信託はほとんどせずとも1億円以上の資産を築いた方も出てきます。「お金はあとから貯められない」ので、毎月の収入を把握して天引きしたあとに残ったお金で生活しているとのことです。

他人が羨むものにはさほど興味なく、「好きなものにお金を使うこと」が共通している特徴でした。

第5章:「億り人」素朴な疑問Q&A

一部特徴的な部分を抜き出すと

iDeCoは「60歳まで引き出せないのがデメリット」ではなく「60歳まで老後資金を貯め続けられるのが最大のメリット」となる

お金持ちの特徴について早起きとか冷蔵庫がきれいだとかありますが、そうしているから金持ちになったのではなく、時間の重要性を知っているため、時間が無駄にならないように考えた結果としてそのような行動をとるようになったといえる

お金持ちは自分にとって価値のないものにはお金を使わないが、価値のあるものには躊躇なくお金を使うのに徹している

というのが印象に残りました。

まとめ

お金持ちになるのが目的ではなく、幸せ持ちになることが大事

お金持ちになるのに重要なのはノウハウではなく、支出をコントロールして運用資金を増やすためにも、暴落時に売ってしまわずに市場に居続けるためにも自分を律することがもっとも重要といえます。


いかがでしたでしょうか?投資本には○○年で〇億円みたいな本が多々あり、投資はドカンと儲けるものとか、株式投資=デイトレードみたいなイメージを持たれている方も多々いるかもしれませんが、サラリーマンにはそんなトレードは難しいものです。資産を増やすためには支出を管理し、コツコツと貯蓄、資産運用にお金を回すということが地味だけど最も重要だと感じることができた一冊でした。新書なので長すぎることもなく読みやすい一冊でした。

ご興味のある方は下記リンクから買うことができますので、よかったら購入してみてください。

https://a.r10.to/heXQxo  (写真付きのリンクが貼れませんでした)


またお役に立てる本を紹介できたらと思います!

それでは素敵な週末を!七福人でした!

自他ともに資産運用のお役に立てますようにがんばっていきます!