大人も子どもも!イメージトレーニングでなりたい自分を叶える
世界の舞台で活躍するようなアスリートが練習に取り入れていることとしてよく知られる「イメージトレーニング」。頭のなかで成功のイメージをすることで、自分の力を十分に発揮できると言われていますよね。
そんなイメージトレーニングですが、スポーツだけでなく普段の仕事や育児でも活用できる場面がたくさんあります。
「なりたい自分になる」ために、イメージトレーニングを暮らしに取り入れてみませんか?
●「なりたい自分」を実現するイメージトレーニング
第一線で活躍するアスリートのなかには、イメージトレーニングによって自らを高める方がたくさんいます。
たとえば、競泳の池江璃花子選手は、大舞台であるレースの場面だけでなく、レースのある日の朝、自宅を出るところからレースが終わるまでの全過程を細部にわたり、時間をかけてイメージするそうです。この池江選手の話からもわかるように、イメージトレーニングというのは、要は頭のなかでの「成功のリハーサル」なのです。
実は、脳はイメージしたことと現実にあったことを区別することができません。すなわち、脳が「これは現実である」と認識すれば、イメージが現実となるように行動を導いてくれるのです。その脳の働きを利用して、その状態に自分を持っていくことが、イメージトレーニングの第一歩です。
イメージトレーニングによって、「自分はこうなりたい」「本当になれるんだ!」という具体像をイメージできれば、脳は自然とイメージが現実になるように働きます。思い描いた「なりたい自分」を実現できるように行動させるのです。
そして、このイメージトレーニングは、スポーツの場面だけでなく、仕事など、私たちの普段の生活にも活かすことができます。
たとえば、「今日のプレゼンを成功させたい!」と考えるのであれば、「人前でも緊張せずに、自分の考えをよどみなく言えている自分」「自分のプレゼンを上司やクライアントが“なるほど〜”と頷きながら聞いている場面」など、具体的にイメージしてみましょう。できるだけリアルにその場面を思い浮かべることがポイントです。
細かく想像すればするほど、脳はそのイメージが現実のことなのか、イメージされた想像上のことなのかを区別できずに混同します。そして、実際の現場に出たとき、事前にイメージされたように再現しようと働き始めます。こうした脳の助けによって、「イメージした自分の姿」が実現する可能性が、一気に高まるのです。
●子どもの「ごっこあそび」も立派なイメトレ
イメージトレーニングは、大人だけではなく子どもが自分の夢や目標を実現するための取り組みとしてもおすすめです。お子さんがまだ小さいのなら、「ごっこあそび」をしてみましょう。イメージトレーニングは潜在的な能力を引き出すために成功した瞬間や理想の状態をビジュアル化(可視化)しますが、ごっこあそびも実はそれと同じです。
最初は“形態模写”的なあそびから始めてみましょう。
童謡をかけながら、「ちょうちょになってみようか?」「ぞうさんにも、なれるかな〜」と、身体を動かして、親子一緒にやってみましょう。丸い道具があったら、ハンドルに見たてて、「あれれ、運転手さんだね」と声がけしながらあそんであげてください。「ままごと」もイメージトレーニングとなるごっこあそびになります。「にんじんを切ってね、トントントン」「ジュージュー炒めま〜す」「さあ、できたかな?」といった具合に、ごっこあそびは、どんなことも題材にできます。
ごっこあそびで大切なのは、ただ楽しいあそびに終わらせないこと。頭の中で思い描いたものを、実際に「実」にするため、具体的なイメージを引き出すように、五感に訴えるような声がけをたくさんしてあげてください。たとえば、「ちょうになって、どんな感じだった?」「炒めたにんじんは、おいしい?」といった具合です。
思い描いたことを絵に描く、文字にする…などのアウトプットの回路づくりの基礎になります。
ごっこ遊びをスタートに、「想像」から「実」へと、段階を踏んでイメージするカをアップさせていきましょう。