【表現力が育つ外あそび】子どもの能力を伸ばすのに「砂あそび」がオススメな理由
ずいぶん秋めいてきましたね。レジャー気分をくすぐられませんか?
子どもの才能を伸ばすようなあそびというと、積み木や折り紙、絵本など、家の中でできるものを想像しがちです。しかし、家の外でできるあそびでも、子どもの能力はしっかり成長するのです。
今日は、子どもの能力がぐっと伸びる外あそびについてお話しします。自分の考えを伝える表現力が豊かになるカギは、ちょっとした声かけや気づきにありますよ。
●伝える力を磨く
まずは、外あそびに繋がる「表現力」の重要性についてお話ししましょう。
SNSやリモートワークなど、さまざまなコミュニケーションの形が生まれている今、「伝える力」を磨くことがますます必要になってきました。
「表現力」は伝える力のひとつです。表現の方法は言語に限ったことではありません。ねんどやお絵描きなどの創作も、自分を表す表現そのものです。
子どもは「自由に自分を表現していい」という安心感を得ることで、躊躇せず自分を表現できるようになっていきます。
「こうしなければならない」と枠を設けず、どんな表現もその子らしさだと受け止めてあげましょう。
そして、「表現力」を磨くチャンスは、お家のなかのあそびに限らず、外あそびにもがあります。
●ひと工夫で格段に楽しくなる「砂あそび」
「表現力」を磨くのにピッタリな外あそびが、「砂あそび」です。
やり方は簡単。砂を積み上げて、大きな山をつくりましょう。「パパ・ママはこっちから掘るよ」「○○くんはそっちから掘ってね」と声をかけながら、向き合って穴を掘っていきます。「開通!」お父さん・お母さんの手と触れたときには、くすぐったくて、楽しくて、笑顔でいっぱいになります。
最初は砂の扱い方から知っていきましょう。どろだんごづくりは、世代を問わず誰もが一度はしたことのある定番のあそびですね。どれだけ固くできるか、つやつやにできるか、ぜひお父さん・お母さんも童心に帰って、お手本を見せながらつくってください。お子さんと勝負しても楽しいですよ。
慣れてきたらバケツやじょうろを用意して、川や池をつくってみましょう。上流から下流に水が流れていくように高低差をつけたり、お城の周りをお堀のように水で囲ったり。広範囲の設計を考える力や表現力が育ちます。
ポイントは、砂がくずれても再チャレンジすること。「やり直しができる」ことを教えてあげてください。また、着替えも用意して、汚れることを気にせず思いっきり遊ばせてあげてください。子どもの発想を制限せず、何度もやり直しができる場を用意するだけで、表現力の豊かな子になっていきます。