見出し画像

夫婦で子育ての方針が違う…粘り強く話し合い「家族のルール」をつくっていこう

今日から12月。年末年始に向けて慌ただしい日々が続きますね。クリスマスにお正月、楽しみなイベントがたくさんで、子どもたちには嬉しいシーズンがやってきました。

クリスマスプレゼントの準備はすみましたか?子どもからのリクエストに応えるご家庭もあれば、親の意向で用意される(もしくは用意されない)ご家庭もあるでしょう。

親の意向で用意する場合、ご夫婦で意見が一致しないことも多いかもしれません。知育系のおもちゃにしたい、習い事を充実させるものにしたい、子どもが欲しがっているものにしたい、など普段より値の張るプレゼントだからこそ、ご夫婦双方が納得するものを選ぶのは容易でないですよね。

プレゼントひとつをとってもそうですが、夫婦で子育ての方針が食い違うことは良くあることではないでしょうか。時には険悪なムードになって夫婦喧嘩に発展することも……。

でもそれは、夫婦が協力して子育てに取り組んでいる証拠。ぜひ前向きに話し合いを続け、家族のルールをつくっていけたらいいですね。

●課題は一つひとつ話し合いルールを作っていく

例えば、子どもが「最新のゲーム機がほしい」と言い出したとしましょう。お母さんは「ゲームより、友だちと外で遊んでほしい。もっと本を読んでほしい」と否定的です。お父さんは「1日1時間などルールを作れば問題ない。ルールを守る大切さを学ぶこともできる」と思っています。このような場合、ルールを守っているかどうかを確認するのは、日中に子どもと一緒にいる親御さんの役目になってしまうので、その役目がお母さんだった場合、お母さんはなかなか納得できないかもしれません。

ゲーム機を買い与えるか、スマホや携帯電話を持たせるか、持たせるとしたら何歳からにするかなどは、どのご家庭でもきっと課題になっているでしょう。夫婦の考えが平行線のままというケースも多いかもしれませんが、課題や問題が出てくるたびに話し合いながら、少しずつ「夫婦のルール」「家族のルール」「子育てのルール」をつくっていくことが大切だと思います。

●子育てという目標に向かって、夫婦の役割分担を考え「家族」になろう

夫婦のルールはご家庭によってさまざまだと思いますが、重要なルールとして推奨したいのは「子どもの前では言い争いしない」ということです。夫婦喧嘩は誰よりも子どもが一番苦しみます。大好きな両親が激しく喧嘩している姿は、子どもにとってはとてもショッキングでいつまでも心に刻まれてしまうものです。険悪なムードになりそうだったら、「この件はあとで」と言って、子どもが寝てから話し合うというようなルールを作っておくといいでしょう。

それから、一方が子どもを叱っていたら、もう一方はなだめ役に回るというルールもおすすめです。両親が二人で𠮟ってしまったら、子どもの逃げ道がなくなってしまうからです。家庭のなかに逃げ場がないと、思春期などの難しい年齢になったときに、子どもが家で話をしなくなってしまう可能性があります。子どもにとって、どちらか一方は話しやすく、本音をいいやすいという状況をつくっておくと、思春期の親子のコミュニケーションも上手くいくでしょう。

ぶつかることがあっても、夫婦で話し合いを重ね、家族にとって最適なルールや役割分担を、都度考えていくことが大切です。課題や問題を一つひとつ乗り越えながら、子育てという共通の目標に向かって力を合わせて、支え合いながら、ひとつの「家族」になっていけたらいいですね。