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親子の人間力を育むポイント!「たかかひがそ」で愛情を伝えよう
忙しい日々の中で、子どもへの接し方に不安を感じている方も多いのではないでしょうか?今回は、子どもに愛情を伝える際のポイントとなる「たかかひがそ」についてお伝えします。
●子どもへの接し方のポイントは「たかかひがそ」
日々、仕事・家事・育児というマルチタスクを繰り返すお父さん・お母さん。子どもの寝かしつけが無事に済んで、ようやく一息をつくと同時に、子どもの寝顔を見ながら「今日はあんまり遊んであげられなかったなあ」「少し怒りすぎてしまったなあ」などと考えることはありませんか?
毎日の生活の中で、果たして子どもにじゅうぶんな愛情を注げているのだろうか?と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
そこでお伝えしたいのが、愛情を伝えるポイント「たかかひがそ」です。
【た】 短所を見ないで長所を伸ばす
子どもは、よいところをほめられるとやる気になって、そこを伸ばそうとします。すると、自然に短所が隠れて自信がつき、努力する大切さも学びます。
【か】 いまの姿は成長の過程
子どもは年齢とともにどんどん変わっていきます。今できなくても、これから成長することを確信し、温かい目で見守るようにします。
【か】 完全主義で育てない
完璧を目指さないようにします。できないことを責めるのではなく、できなかったことを少しでもできたら「すごい」とほめてあげます。
【ひ】 人と比較しない
よその子やきょうだいと比較するのではなく、その子の得意なものを伸ばし、個性を育てるようにします。比較するなら、その子自身の、以前と今の姿です。
【が】 学習中心で育てない
知識や計算力は、木でたとえれば枝葉の部分で、幹になるのは「人間力」です。人のために役立つ仕事ができる人になるためには、心を育てることが大事です。
【そ】 そのままのあなたで大丈夫!
この世に生まれてきてくれただけで100点満点。あなたの存在そのものがうれしいということを伝えましょう。
これらのポイントを大切に子どもと接することで子どもは自分に自信を持ち、よりいきいきと行動するようになっていくはずです。
●親の人間力も養える
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上述の説明を見るとわかるように、「たかかひがそ」は、なにか特別なことをするわけではありません。しかしながら、実際に子育てをしていると、そううまくはいきませんね。「短所ばかりを見てはいけない、周りと比べる必要などない」と頭の中では理解していても、イライラしている時は欠点ばかりが目に付いたり、きょうだいやお友達と比べてしまったりするのは当然です。
そのままの子どもを受け入れ、温かい目で見守るというのは、大変な忍耐が必要なのです。つまり、「たかかひがそ」を意識しながら育児をするということは、子どもだけでなく親の人間力を養うことにもつながるということです。
お父さん・お母さんも、子どもが生まれ、子育てが始まった日からが親としてのスタート。新米としての日々、うまくいかないことの方が多くて当たり前です。できないことを見つけて責めてしまうのは、できるようになってほしいから。学習に口うるさくなってしまうのは、頭がよくなってほしいから。一見するとネガティブに見えてしまう言動も、その根っこには「子を想う親の気持ち」があるはずです。
大切なのは、その伝え方。「たかかひがそ」を頭の片隅において、忙しい毎日の中でも、親子の愛をゆっくりと育んでいきましょう。