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子どもは常に変化する存在。可能性を信じ、認めてほめて愛そう

子どもに何度言っても忘れ物をする、して欲しいことを伝えてもしないなど…なかなか成長が見られないと焦りから「何度言ったらわかるの?」「これじゃダメだよ」「前はできていたじゃない」と、子どもを責めるような言葉を言ってしまった…。

こんなふうに、子どもが「困った姿」であるとき、親としてどんな心持ちでいたらよいのでしょうか。


●子どもの可能性を信じて、認めてほめて愛そう

今、子どもがどんなに困った姿であっても、人間は全面的に自己変革する可能性を持っています

子育てに大切なことは、子どもに子ども自身のよいイメージを与えることです。子どもが自分自身に対してよいイメージを持つようになると、子どもは変わります。

子どもを認め、ほめ、愛して、子どもの本性に光を当てると、それまで攻撃的であった子どもが2週間で直ったり、泣き虫であったのが、逆に2週間でたくましいおてんば娘に変わったりなどなど実例があります。

子どもの本性はどの子もすばらしいのです。わが子を信じてあげてください。親が変わり、徹底的にほめ、今までと180度異なった接し方をすると、子どもは確実に変わります。

ほめられた子は、親を好きになり、親を守ろうとする。親の言うことを素直に聞き、すすんで手伝いをしたがるようになります。自分に対してよいイメージを持つようになり、頭が開かれた状態になるので学習もうまくいくようになります。

2日、3日で変わらなくても、決してあせらずに1週間、2週間と続けてみましょう。

●今の困った姿は、成熟のための途中の姿

子どもの今の姿を、もうできあがった姿と思わないようにしましょう。

たとえば、子どもには赤ちゃんの時代に人見知りの時期があります。2歳前後はいわゆるイヤイヤ期と言われる、かんしゃくの時代です。

人見知りやいやいやを「今直さないと大きくなって困るから」などのように、親にとって不都合なことと感じることがあるかもしれません。しかし、これをその時期の姿なのだと温かく見守り、成熟を待ってあげるという気持ちで、おおらかに接してあげてほしいのです。

ちょうど2歳になった頃の子どもにパズルをさせると、うまく入らないのでかんしゃくを起こし、パズルを投げてひっくり返り、泣きわめく姿がよく見られます。

ところがそれから半年もすると、パズルが上手にできるようになっていて、自分の言いたい気持ちも充分に言えるようになって、欲求不満が消え、うそのように穏やかな子どもに変わっているということがよくあります。

たとえ今、スポーツができなくても、勉強ができなくても、それがもうその子の定まった能力なのだと見ないようにしましょう。そこから努力すれば、いくらでも向上できるのです。親がやさしくバックアップしてくだされば、きっとよくなります。