日常生活の中で覚えられる、七田式「10の基礎概念」!
今の季節は花などもたくさん咲いていて、子どもを連れて外に出かけるのには良い季節です。せっかく、一緒に外で過ごすなら「10の基礎概念」を教えてみませんか?家の中でも教えられますが、たまには外で違うものを覚えることも、子どもの刺激になりますよ。今回は、「10の基礎概念」とその教え方についてお伝えします。
●素質を高める「10の基礎概念」とは?
そもそも「10の基礎概念」とは、何でしょうか。「10の基礎概念」とは、0歳から5歳の子どもの素質を高めるための教育です。10とは、
「色」「形」「大小」「数」「量」「空間意識」「比較」「順序」「時」「お金」
です。これらは、基本的な会話に必要な語彙なので、これらを身に付けると、表現方法が格段に増えます。そして、表現方法が増えると、親のイライラも減ることでしょう。
例えば、子どもにいつも通りカレーをあげたら怒るので、理由を聞くと「にんじん!」と言ったので、にんじんを2個くらいとったけど、まだ怒ってる…。このように、何で怒っているかわからないと、親もだんだんイライラしてきますよね。
そんな時、子どもが「にんじんがいつもより3個多い!」と数まで言えたら、にんじんを3個とってあげれば、子どもの機嫌も直り、親もイライラしなくてすみます。
さらに、この10の基礎概念を覚えたら、「くつ下は、白い引き出しの真ん中だよ」という説明をしても通じるようになるので、子どもが自分でくつ下を持ってくるということもできるようになります。子どもの成長にもつながりますし、親のイライラ軽減にもなります。
●「10の基礎概念」は日常生活で覚えよう!
「10の基礎概念」の教え方ですが、プリントやドリルのように教材を使う必要はありません。普段であれば、家の中で「家具めぐり」をする方法があります。例えば、赤ちゃんを抱っこしながら、家の中をぐるっと周って、
「これはテーブルだよ。四角いね」
「これはオレンジ色っていうんだよ。オレンジのソファーだよ」
「オレンジ色の四角い積み木があるね」
など、子どもの目に入る色、形などについて話かける方法です。赤ちゃんはまだきちんと話せませんが、この話を聞きながら自然と色や形、たくさんの言葉を覚えていきます。
2、3歳になったら、この季節なら散歩や公園に行った時に、「赤いチューリップが3本あるね」「こっちのすべり台より、あっちのすべり台の方が長いね」など、話しながら行くと良いでしょう。家の中にないものを目にする機会にもなりますし、新しい言葉を覚えることもできます。
「10の基礎概念」の中で、少し難しいのが「時間」です。子どもに「30分待ってね」と言っても通じません。そこで、「30分待ってね。30分はウルトラマン1回見るくらいだよ」と説明すると、子どもも何となく30分の長さを理解することができます。
「10の基礎概念」は身近なものや、子どもが理解しやすいもので教えるようにしましょう。そうすることで、子どもも簡単に理解することができます。
「10の基礎概念」を教えると、子どもの素質を高めることができますし、親のイライラも減り一石二鳥です。しかも、改めて時間をとる必要もなく、普段の生活の中で、話しかけ方を色や形、量などがわかるように変えるだけです。すぐにでもできることなので、ぜひ今から実践してみてくださいね。