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まずは「お買い物あそび」から!子どものうちから学びたい“お金”のこと

今日8月29日は、708年に日本で最初の流通貨幣である「和同開珎」が発行された日です。また、それを由来に「おかねを学ぶ日」として登録されている記念日でもあります。

今や買い物はネット通販が当たり前、さらにここ数年でキャッシュレス化が急速に進んだことで、和同開珎のようなリアルなお金を使用する機会が激減しています。

しかし、現代社会で生活していくうえで、絶対に身につけておかなくてはならないのが、お金の概念です。

そこで今回は、子どもの頃からお金について学ぶことの必要性と学び方についてお伝えします。

●自分らしく生きるためにもお金を学ぶことは必要

みなさんのご家庭では、お子さんにお金について教えていますか?
判断力や経験の乏しい子どものうちから、お金について教えることはよろしくない、という考え方もあるようですが、キャッシュレス化などが進んだ「見えないお金」の時代だからこそ、将来の経済感覚の礎をつくるという意味からも、早くからその概念を知っておくことは大切です。

社会的にも右肩上がりの経済成長は終わりを告げ、これからの日本は少子高齢化といった経済的な問題と直面していきます。
また、生き方は多様化し、「生き方」を自分の意思でデザインして生きていく力がこれからの子どもたちに求められているのです。
そしてそこにはお金との向き合い方、付き合い方ということももちろん大切な要素として含まれています。

自分が自分らしく生きていくためにも、子どもの頃からお金について学ぶことは大切なのですね。

●学びのスタートは「お買い物あそび」から

では幼い子どもにお金について教えるには、どうしたらよいのでしょうか?
これもごっこあそびが効果的です。「お買い物あそび」ですね。おもちゃのお金を使って、最初は物とお金を取り換えることから始めましょう。

「○○くん(ちゃん)、このりんごをそれ(お金)と取り換えよう」

お金の種類や価格はひとまずおいておき、ここでは交換(チェンジ)するという概念にふれさせます。お金は物と”交換できる”ものなのだ、ということを理解させましょう。

次は、お札や硬貨の認識です。お札や硬貨にはどんな種類があって、それぞれ交換できるもの(価値)が違うということを教えます。日常生活で親しみのある野菜や果物のおもちゃなどを使って、「このトマトは一つ100円よ。どのお金で買えるかな?」といったあそびを繰り返しながら、お札や硬貨の価値を学ばせましょう。

次の段階では、いくつか物を買って、合わせていくらになるかがわかるようにしていきます。例えば、「バナナは1本500円よ。二つ買うと、いくらかな?(どのお金といっしょかな?)」といった声かけをしましょう。

子どもの理解が進むのに合わせて、買う物の数を増やしていきましょう。さらに、「60円のキュウリを買って、100円出したら、おつりはいくら?」といった問いかけで、おつりの概念についても、理解できるようにしていきます。

子どもの年齢、理解度を見きわめながら、その時どきにふさわしい「お買い物あそび」をしてください

お買い物ごっこでお金の概念に慣れてきたら、実際に親子でお買い物に出かけて、どんな商品がいくらするのか、レジではどうやって支払いをするかなど実際に経験させてあげるとよいですね。
ぜひ、親子で楽しみながら取り組んでみてください。

参考
1万円札が終了する? 日本で最初の流通貨幣「和同開珎」発行|8月29日
https://forbesjapan.com/articles/detail/49835?read_more=1