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これからは右脳の時代!「自分で考える」ための語彙力を鍛えよう

最近、SNSやテレビなどで「ChatGPT」という、テキストで問いかけに自動で回答してくれるAIチャット技術が話題になっています。ほかにもAIが自動でイラストや絵画を描いてくれるサービスも話題になりました。どこか近未来的なイメージが先行していたAIの技術がいよいよ身近になってきたことを感じますね。

AIの技術が発達するにつれ、人間はより「自分で考える」ための感覚的・直感的な能力、つまり右脳の力を磨く必要があるでしょう。
そこで今回は右脳の力を伸ばすために必要なことをお伝えします。

●これからは自分で考える「右脳時代」が到来

私たちの脳は、左脳と右脳で働きが異なります。左脳が論理的思考や言語力・計算力を担っているのに対し、感覚的・直感的な能力を担っているのが右脳です。

私たちの生きる社会はこれまで、論理や化学中心の左脳の時代が続いてきました。しかし、ここ数年、AI(人工知能)の発達が著しく、私たちの社会生活にさらに浸透してくれば、「頭のよさ」の概念も変わってくるでしょう。計算だけをすれば解けるような問題は、コンピュータのほうが正確で速いので、そうした部分は、人間が繰り返し勉強して記憶する必要がなくなるかもしれません。

これからは「知識として知っているかどうか」より、むしろ「与えられた条件の中で適切に考えることができるかどうか」が問われるようになっていくでしょう。

例えば、小学生向けの問題集でも、特に算数については、近年、思考力や試行錯誤する根気強さを問われる問題がよく見られます。
算数の図形問題であれば、「ここに1本、線を引くと何か見えてこない?」といった問いかけで、子どもが自分で考えて気づくように導きたいものです。

このとき 、自分で考えて気づくには知識の基礎が必要です。知識の基礎とは、語彙のことです。豊かな語彙が「思考力」の源になります。 相手に自分の考えを伝えるとき、たった10の言葉を使って表現するのと、100の言葉を使って表現するのとでは、後者のほうがより適切に、よりわかりやすく伝えることができます。語彙が豊富でないと、考えることができないのです。

これはAIやロボットには難しいことなので、左脳の時代は終わり、より人間らし い「右脳時代」が到来していると言っても過言ではないのかもしれません。

語彙をより多く増やすことで、自分で考えて気づく学習法が子どもに身に付くでしょう。

●「10の基礎概念」が語彙を増やす

語彙を増やすためおすすめしたいのが、度々ご紹介している、七田式の「10の基礎概念」です。

10とは、「色」「形」「大小」「数」 「量」「空間認識」「比較」「順序」「時」 「お金」です。 

これらは、基本的な会話に必要な語彙です。これらの概念を身につけると、表現できることが格段に増えるのです。

例えば、「犬」だけでなく、「小さくて黒い犬」。「りんご」ではなく、「大きい赤いりんごが三つ」など、何か一つのことを表現する際にも、しっかりとその特徴を自分 自身がつかむことができるだけでなく、相手に伝えることができます。
少なくともこれらの10の基礎概念を押さえておくと、子どもは自分の意思を相手にうまく伝えることができます

相手とよりスムーズな意思疎通ができるようになるだけでなく、子どもが自分で考え自分の考えをまとめることができるようになるので自立の大きな一歩になるのです。