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秋とボタン

第二ボタンを欲しいと言った
学習塾で一緒だった他校の子

塾の納会で渡すつもりだったが
彼女の姿はそこに無かった

話を知っている彼女の友人に
ボタンを預けた

どこかで会えたらいいな、と
秋の空を見るたびに思っていた

肌寒さを感じ始めた秋の教室で
俯きながら頼まれたボタン

手元になくても
心にとめられているボタン

はずさないのか、はずせないのか
自分でもわからないけど、
長いことそのままになっている

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