手って使い方によって、刻まれるしわも指の形も変わっていく。
受験生の手を見てふと寂しくなった、
そんなお話。
ペンだこってやつがあまり気にならなくなってきたのはいつからでしょうか。
昔は手が痛くなってしまって、文字が書けないなんて日さえあったのに、いつからか私の手は学生らしい手とは言えなくなっていたのかもしれないなと少し寂しくなりました。
でも周りの子たちがペンを走らせている時、
何もしていなかったわけじゃない。
私の手も変わったんだ。
そう気づかせてくれたのは、nanaで知り合った方々に教えていただいた、Nakamura EmiさんのYAMABIKOと言う曲です。
https://youtu.be/BGVUiMskx_U
nanaを始めてから素敵な出会いが多くあり、
自分が知らない曲やアーティストはもちろん、価値観や考え方もまさに十人十色でした。
それぞれが自分らしく在る。
その中に飛びこめたことがとても嬉しかったのを鮮明に覚えています。
昨日よりもっと私らしく歌っていきたい。
毎日音楽と向き合ってきた。
爪の形も手の厚さも変わった。
より使いやすく、より動かせるように。
日々自分の限界を超えていくために必死で手を動かしていた。
いつも手が痛くなるまで弾いて声も出なくなって、泣く泣くギターを置く。
でも、きっと明日も弾けるから。
それで少しずつ昨日の自分を越えてきたんだ。
今度は成長した自分を誰かに教えたい。
その気持ちの高まりが次の歌につながっていくのかもしれない。