誰も言わないnoteでの相互フォローの弊害(デメリット)についてマーケター視点で解説します
こんにちは、しちゃうおじさん(以下「しちゃおじ」)です。
前回の以下記事{【ご提案】小手先のテクニックに走ってしまうのではなく実力をつけるためにnoteをしませんか?}にて、
「相互フォローは、無駄で意味なしどころか黒歴史を残して退場~」という話をしました。
「しちゃおじ」は、以前より一貫してnoteでの相互フォローについて非推奨の立場を取っているのですが、その詳細な理由を述べているわけではないのもあって、『どうして相互フォローはダメなんですか?』と質問されることがちょこちょこと増えてきています。
で、これ、説明するのがホント大変なんですよね。TwitterのDMなんかで説明していたらそれこそ日が暮れてしまいます。
そこでnoteの記事にすることで、次回からはこの記事のURLを案内する形にしました。
この「noteでの相互フォロー」につきましては、とても誤解を招きやすいテーマだと考えていますので、いつもよりも慎重に書いていきたいと思います。
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最初に、この記事の前提です
まず、この記事を読まれる方に勘違いや誤解をされて欲しくないので前提を書いておきます。
これはこの記事に限定したことではないのですが、
「しちゃおじ」は、「しちゃおじ」の読者さんに向けて、「しちゃおじ」の読者さんのために、「しちゃおじ」が有益だと判断している情報をnoteの記事として発信しています。
「しちゃおじ」の読者さんとは、簡単に言えば「しちゃおじ」のプロフィール欄を読まれたときに『むむっ?』と興味が惹かれる方だと思ってください。
2022年3月27日現在の「しちゃおじ」のプロフィールは以下ですね。
ですので、このプロフィール欄を読まれても全く興味が惹かれないような方や反感を覚えてしまうような方に向かって記事を書いているのではありません。
「しちゃおじ」は、主に自己表現とビジネス目的でnoteを運用しておりますので、例えばnoteを主にSNSとして利用することで『他クリエイターさんとのコミュニケーションを楽しんでいるよ』といった方は、「しちゃおじ」の読者さんとして想定しておりません。
まず、この前提を忘れないようにしてくださいね。
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「相互フォロー」を定義する
これもこの記事の前提になります。
何の気になしに「相互フォロー」と書いてしまうと、これまた勘違いや誤解を招きやすいので、あらかじめこの記事で言うところの「相互フォロー」を定義しておきます。
この記事で言うところの「相互フォロー」とは、以下の「ビジネス相互フォロー」を意味しています。
ビジネス相互フォローとは?
1.フォローするけど、フォロバしなかったら、リムするよ。
2.相互フォローだけど、もしリムしたら、リムバするよ。
つまり1は、「こちらからフォローをするけれど、フォローバックしてくれなかったらフォローは解除しますよ」の意味になっています。
そして2は、「相互フォローになっているけれど、そちらがフォロー解除をしたらこちらもフォロー解除をしますよ」の意味になっています。
「ビジネス相互フォロー」とは「しちゃおじ」の造語ですが、この上記1+2をなぜ「ビジネス相互フォロー」と名付けたかというと、それは紛うことなき“取引”だからですね。
とても管理不能な数の相互フォローをされている方ほど自覚されていませんが、この「ビジネス相互フォロー」とは条件付きの関係性であり、“取引”もしくは“暗黙の約束(取り決め)”」のことを意味しています。
本来、「相互フォロー」というものは結果を表現する言葉に過ぎません。
例えばAさんが、『このクリエイターさんの記事を読みたい!このクリエイターさんと繋がりたい!』とBさんをフォローします。ここに“取引”や“約束”はありません。
そしてBさんも、『Aさんの記事、興味深いし面白いし為になるなぁ...』とAさんをフォローします。ここにも“取引”や“約束”はありません。
あくまで、結果としてのフォローバックであり、相互フォロー関係です。
「しちゃおじ」が非推奨としているのは、このような結果としての「相互フォロー」ではなく、相互フォロー自体を目的としている「ビジネス相互フォロー」のことです。
どなたかのコメント欄で「愛ある相互フォロー」という言葉を見て違和感を覚えたことがあるのですが、条件付きの関係性である「ビジネス相互フォロー」をすることでお互いの存在が数字の1になってしまっているからこういった言葉が出てくるのであって、本来の結果としての相互フォロー関係で、お互いに気の向くままにコミュニケーションを楽しんでいるのであれば、こういったおかしな発想自体が出てきません。
この例ひとつとっても、「ビジネス相互フォロー」の弊害(デメリット)がわかります。
少し話が逸れてしまいましたが、これ以降「しちゃおじ」が「相互フォロー」と記述している箇所は、特別な記載がない限り「ビジネス相互フォロー」を意味していますので、このことも忘れないようにしてくださいね。
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「デメリット」ではなく「弊害」
この記事のタイトルは、{誰も言わないnoteでの相互フォローの弊害(デメリット)についてマーケター視点で解説します}です。
“相互フォローの弊害(デメリット)”と記述しているのには理由があって、「しちゃおじ」はnoteでの相互フォローを、“百害あって一利なし”と認識しているからです。
「デメリット」という表現ではあまりにも軽くなってしまいますので、「弊害」という表現を主にした記事タイトルにしているわけですね。
SNSでご活躍させている方にとっては当たり前の話ですが、noteに限らずとも相互フォローという手段には、メリットが皆無でデメリットのみ盛りだくさんになっています。
外部サイトのnoteフォロワー数ランキングを先頭から確認してみても、誰一人として相互フォローを行っているクリエイターさんはおりません。
相互フォローをしてしまうと、とにかく害が大きいのですよ。
さて、ここからは記事の核心に入っていきますので、相互フォローする派の方も、相互フォローしない派の方も、まだ迷っていて検討中の方も是非とも参考にしてみてください。
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「相互フォロバー」を定義する
以前に、どちらかで見聞きした言葉に「相互フォロバー」があります。
「相互フォロバー」も造語だと思うのですが、「相互フォロバー」という語感から「相互フォロー歓迎で相互フォローを積極的にする人」といった意味かと推測できます。
先述した通り、本来の「相互フォロー」とはあくまで結果を表現する言葉ですので、この記事で言うところの「相互フォロバー」とは、「ビジネス相互フォロー歓迎でビジネス相互フォローを積極的にする人」の意味にて使用させていただきたいと思います。
noteのクリエイター名やプロフィール欄に、「“フォロバ100”と記載している人」と思って良いかも知れません。
ちなみに「しちゃおじ」は、この「フォロバ100」の記述を「普通にフォローもするけれど、フォローしてくれた場合はもれなくフォローバックするよ」の意味だと思っていたのですが、実際に意味するところはどうやら以下のようです。
「フォローしてくれない限り、こちらもフォローしないよ」
この違いがわかりますでしょうか?
「相互フォローも歓迎」の意味でしたら融和的な記述ですが、「相互フォローに限定」の意味でしたら随分と排他的な記述になります。
もちろん「フォロバ100」と記述している方の全てがそうだとは思いませんが、実はこんなところにも「相互フォロバーさんの本質」が見え隠れしています。
さて「しちゃおじ」が、いつどこで「相互フォロバー」という言葉を見聞きしたのか覚えていないのですが、「しちゃおじ」はこの言葉を勝手にパワーワードだと認識しています。
なんだか良くわからないのですが、言いたくなるし、使いたくなるのです。
なお、今しがたGoogleにて“相互フォロバー”と検索してみたところ、何名かのnoterさんが検索結果に表示されましたが、決してこの検索結果に表示されている方のことを言っているわけではありませんのでご注意ください。
あくまで、過去にどちらかで見聞きした「相互フォロバー」という言葉を、この記事で使用するために、「しちゃおじ」が勝手に「ビジネス相互フォロー歓迎でビジネス相互フォローを積極的にする人」と定義したまでのことですので、他意は一切ありません。
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さて、この相互フォロバーさんになってしまうと、あなたのnoteが必然的におかしな方法へ向かっていってしまうことになります。
『必然的におかしな方法へ向かう?』
はい。残念ですが、これは構造的にそうなってしまいます。
まず、先述の「ビジネス相互フォローとは?」の1+2を思い出してください。
で・し・た・よ・ね?
つまり、相互フォロバーさん同士でしか繋がることができません。
相互フォロバーさんは発信している記事の内容ではなく、「相互フォローをする人か?しない人か?」で繋がるクリエイターを選別しています。
しかしながら、noteフォロワー数ランキングを確認してみても分かる通り、価値ある情報を発信している人気・実力のあるクリエイターさんというのは、当然のことながら相互フォローを一切行いません。
つまり、相互フォロバーになってしまうと、いつまで経っても価値ある情報を発信しているクリエイターさんと繋がることができずに、反対に相互フォローをしないとnoteを続けていくことができないようなクリエイターさんのみと繋がってしまう結果になります。
これは、上記1+2をご覧いただいた通り、構造的に必然なのです。
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なぜ相互フォローが必要なのか?
ここで「そもそも論」です。
そもそもなぜ、相互フォロバーさんはあれほどの時間と労力をかけて、生産性のまるでない相互フォローをがんばっているのでしょうか?
答えはとてもシンプルですよね?
相互フォローをしないとフォロワーさんを増やすことができないからです。
では、なぜフォロワーさんを増やすことができないのでしょうか?
これも答えは簡単ですよね?
知名度がないし(無名)、需要に応えていないし(読みたいと思えない)、内容が薄っぺらい(そもそも実力がない)からですね。
知名度がなくても、需要を把握して応える努力をしていたり真摯に仕事を積み重ねているのであれば、正当なマーケティングを地道に行っていくことで時間の経過と共にフォロワーさんを増やしていくことができますので、何も相互フォロバーさんになって相互フォローをしていく必要がありません。
知名度がない・需要がない・内容が薄いのであれば、まずやるべきことは発信内容のコンセプトを見直して、内容のある記事を投稿しつつ読者さんの反応を確認しながらコンテンツを磨いていく必要があるのですが、相互フォロバーさんはそういった基本を飛ばして、そのままのアカウントで相互フォローによる「フォロワー数」や「ビュー≠PV数」などの表面的な数字だけを追いかけてしまっています。
その結果、そこで繋がることのできる方というのは、同じように基本的なことをすっ飛ばして表面的な数字だけを追い求めてしまう相互フォロバーの方のみとなるのです。
このように相互フォロバーさんは価値ある情報を発信しているクリエイターさんと繋がることを自ら断ってしまっていますので、必然的に価値ある情報を発信することのできないクリエイターのみが集う「ある種の異様なコミュニティ」ができあがっていきます。
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情報商材界隈と変わりません
これは「しちゃおじ」の個人的な意見や感想として聞いていただきたいのですが、いわゆる情報商材系のプラットフォームをブラウザで開いてみると(関係者の皆様には誠に失礼ではあるのですが)「・・・・・」になってしまいます。
あまりに異様な光景が目に飛び込んできますので、時と場合によってはゾクゾクと寒気を感じてしまうほどです。
「しちゃおじ」はHSPでもありますので、普通の方と比べるとちょっと反応が極端過ぎるのかも知れませんが、例えばテレビニュースなどであまり良い噂の聞かない新興宗教が活動している様子の映像が流れてくれば、思わず「うわぁ...」ってドン引きしますよね?
息子さんや娘さんが怪しげな新興宗教に洗脳されてしまって、それを親御さんとカウンセラーで救出するみたいな特集を見れば、『なんでこんな怪しい宗教団体に入っちゃうんだろう?』と素朴な疑問すら覚えるものですが、それは外部の第三者として冷静に現場を眺めることができているからです。
外部の第三者からは一目で異常さを感じることができるような光景であっても、当事者として内部に入ってしまうと、自分も周囲の人間もそれがごくごくあたりまえの日常となっているために疑問を感じることができなくなってしまいます。
さて、なぜ「しちゃおじ」がこんな話をしているかと言うと、情報商材界隈にどっぷりと浸かってしまっている情報商材屋さんや怪しげな新興宗教に洗脳されてしまった信者さんと同じように、相互フォロバーさんのコミュニティを視ているからです。
相互フォロバーさんというのは、基本的に相互フォロバーの方としか情報交換や交流がありませんので、相互フォロバーではない第三者が外部から客観的に相互フォロバーさんのコミュニティを眺めると、決して少なくない異様さや違和感を覚えるものです。
「しちゃおじ」は言語化も言語概念化も得意ですので、このような文章でそれなりに具体的に説明していくことが可能なのですが、一般的には『なんか変...』だとか『なんか気持ちが悪い...』といった抽象的な表現で終わってしまうかと思います。
これは知人でもある相互フォロバーさんから直接聞いたのですが、相互フォロバーの方というのは、「例えnoteの記事が面白いとか役に立つと思っても、相互フォローしてくれなそうなクリエイターは絶対にフォローしない!」といった方も多いとのことです。
ここまでくると、もう教義に近いのかなと思います。この時点で、成功なんて無理です。
『むやみやたらに相互フォローしてしまったら読みたい方の新しい記事が読めなくならない?』と質問してみたところ、『本当に読みたいnoteはブラウザのブックマークから読む』と回答をもらって思わず納得しかけたのですが、やっぱりちょっとおかしいですよね?
先ほどの「愛ある相互フォロー」の例もそうなのですが、このようにビジネス相互フォローをしてしまうと、その瞬間から諸々がおかしな方法へと向かっていってしまうのです。
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なぜ異様さや違和感があるの?
さて、もう少し物事の本質に迫ってみましょう。
この「相互フォロバーコミュニティ」を第三者として外部から客観的に眺めたときに、なんとなく「異様さ」や「違和感」を覚えるのには、きちんとした理由があります。
何度も繰り返しますが、「ビジネス相互フォロー」とは以下でしたよね?
これは紛うことなき“取引”や“暗黙の約束(取り決め)”なのですが、相互フォロバーさんというのは、この事実を無自覚に(おそらくですが潜在意識的に)隠蔽したがります。
この“取引”である事実が、そしてビジネス相互フォローの大前提が、まるで存在していないかのように記憶の隅に追いやられ封がされた状態にてコミュニティ内で振る舞います。
しかしながら、この“取引”である事実が、そしてビジネス相互フォローの大前提はなかったことにはできないリアルですので、その現実を覆い隠すために、自己正当化するために(おそらくですが潜在意識的に)真逆の主張やメッセージが必要になってきます。
例えばそれは、『出会いは一期一会』『人との繋がりが大事』『仲間との絆を大切に』『皆で支え合って一緒にがんばろう』『フォロワーの皆様に感謝』といったメッセージです。
これも誤解されたくないので念の為に触れておきますが、「しちゃおじ」もこれらのメッセージ自体を否定しているのではありません。
正直なところ『なんだか巷に溢れているスピリチュアル系みたくて安っぽいんだよな~』とは思いますが、内容としては同意です。
同意はできるのですが、であるならば『ビジネス相互フォローにこだわる必要はないでしょ?』と普通に疑問に思うのです。
本来の結果としての「相互フォロー」のように、素直に『このクリエイターさんの記事を読みたい!このクリエイターさんと繋がりたい!』と思ったのであれば普通にフォローをしてコメントのやりとりをするなど純粋にnoteを楽しめば良いのではないでしょうか?
結果である相互フォロー関係にあったのならば、あえて『出会いは一期一会』『人との繋がりが大事』『仲間との絆を大切に』『皆で支え合って一緒にがんばろう』『フォロワーの皆様に感謝』と声高に叫び続ける必要ないし、逆にそんなことしたらおかしいですよね?
ところが、「相互フォロバーコミュニティ」においては、こういったメッセージがまるでスローガンのように全面に押し出されます。
“取引”である事実が、そしてビジネス相互フォローの大前提が、まるで存在していないかのように、その現実を覆い隠すために、自己正当化するために(おそらくですが潜在意識的に)真逆の主張やメッセージが必要になってくるからです。
「相互フォロバーコミュニティ」を第三者として外部から客観的に眺めたときに感じる、「異様さ」や「違和感」というのは、この言動(やっていることと言っていること)の不一致が背景にあるのです。
もちろん、このような「しちゃおじ」の考察は、相互フォロバーコミュニティにどっぷりと浸かってしまっている相互フォロバーさんに伝わることはありません。
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「Win-Win & Lose」の構図
さて、もう少しだけ深堀りしていきたいと思います。
この、「相互フォロバーコミュニティ」が実際に行っていることを解説していきます。
昔から良く聞く言葉のひとつに、「Win-Win (ウィンウィン)」がありますよね?
これも「ビジネス相互フォロー」のように“取引”が前提にある言葉ですので「しちゃおじ」は嫌いなのですが(なぜならまっとうなお付き合いであるならばWin-Winが常態だからです)、相互フォロバーコミュニティに属している多くのクリエイターさんが、この「Win-Win」を都合よく主張し、誤った解釈をしているか、もしくは悪用をしています。
相互フォロバーコミュニティの「Win-Win」を正確に表現するならば、「Win-Win & Lose」になっています。
これは、相互フォロバーコミュニティの話に限らずとも情報商材界隈でも顕著な構図なのですが、利害の一致する販売者同士で協力してSNSメディアやメルマガ等を活用し、お互いの商品・サービスを紹介し合っている現場に一度は遭遇したことがあるかと思います。
これは、当事者の販売者同士からしてみると、確かに「Win-Win」なのかも知れません。
しかしながら、noteやTwitterのタイムラインに、いかにも有益な情報かのようなコメントつきでゴミ情報を流された読者さんはどうなるでしょうか?
「Win」でしょうか?... 完全に「Lose」ですよね?
『いやいや、ゴミ情報なんて流してないし有益な情報を教えてあげているのだから「Win」だよ!』と心の底から宣言できるのであれば否定はしませんが本当ですか?
その割には、noteなら公開停止にされてしまうような情報を、「ノウハウコレクター」や「情報弱者」や「意識だけ高い系」や「欲望に溺れた倫理観の欠如した人」などをターゲットとしている情報商材系のプラットフォームへ頻繁に誘導していませんか?
それ、情報販売者同士のお付き合いや互いの利害が一致するから紹介しているだけであって、タイムラインに流されてしまう読者さんのことを真剣に考えていませんよね?
このように「Win-Win (ウィンウィン)」という言葉は、とても無責任な人間が都合良く解釈することで、堂々と悪用されてしまうケースが多いのです。
そもそも「相互フォロバー」になってしまった時点で、価値ある情報を発信しているクリエイターさんとは自ら関係を断ってしまっていますので、構造として必然的に相互フォロバーの方が協力して販促をしている商品・サービスにはたいした価値などないのです。
『えっ!?でも、◯◯さんの情報は有益でしたよ!』というのは、あくまで相互フォロバーコミュニティ内で比較的に有益なのであって、コミュニティ外から客観的に眺めたときには、どこからか拾ってきた情報をツギハギしたようなゴミ情報ばかりなのが現実です。
この記事をここまで読まれても、まだ「???」の方は『ひょっとすると、自分もだいぶ間違った方向に進んでしまっているのかも?』と自らを疑ってみてください。
そもそもこういったコミュニティに惹かれてしまう理由は、自分の中に必ず原因があります。
それについても説明をすることはできなくもないのですが、それを解説してしまうと流石にイヤナヤツになってしまいますので、ここでは割愛したいと思います。
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「実績アピール」による自爆
相互フォロバーさんというのは、実体としては情報商材屋さんと非常に酷似していますので「実績アピール」をとてもしたがります。
本当に実績のある方というのは、自分から挙手をして実績をアピールする必要がありませんので、人気・実力のあるクリエイターさんはプロフィール欄に実績がズラズラと書かれていることはあっても、わざわざ「実績アピール」をするようなことはありません。
そもそも「実績アピール」をする必要はないし、そんなことをしてしまったら恥ずかしいだけでまともな読者さんが去っていってしまうからですね。
ところが、価値ある情報を発信することのできない相互フォロバーさんは、何も知らないような無垢な初心者や情報弱者に実績をアピールして自分を大きく見せる必要性がありますので、皆さんほぼ例外なく「実績アピール」をがんばってしまいます。
そして、その「実績アピール」によって自爆をしていきます。
「しちゃおじ」が、特に『これは自爆してるなぁ~』と思っているnoteでの実績アピールは、以下の3つです。
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1つ目の{noteの「ビュー」を「PV」と誤魔化しての実績アピール}は、法的な問題にも発展してしまう完全な自爆です。
ここで「しちゃおじ」は、あえて「誤魔化して」と漢字を使用しているのですが、まさにこの漢字のイメージ通りに実績をアピールしています。
相互フォローとつぶやき大量投稿によるこのような見せかけの数字をいくら伸ばしてみたところで、ほとんど読まれることはありませんし、当然に売上にも繋がっていきません。
この記事を読まれている思慮深い読者さんは、このPVの喧伝には十分にご注意ください。
noteで伸ばすべきものは「ビュー」ではなく「PV(ページビュー)」なのですが、このPV(ページビュー)というのは、いくら相互フォローをしてみたところで、まったく伸ばしていくことができません。
この「ビュー」と「PV(ページビュー)」の違いにつきましては、これまでに何度も「しちゃおじ」の記事でご紹介済みですのでここではこれ以上触れませんが、『それ知らないんだけど...』という方は、以下の記事を一読してくださいね。
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2つ目の{あなたの記事が合計◯回購入されました!の実績アピール}も自爆です。
この実績アピールをしてしまうと、まともな読者さんに相手にされないだけではなく、現実を知った相互フォロバーさんもこっそりとコミュニティから去っていってしまいます。
ここではわかりやすいように、「あなたの記事が合計1,000回購入されました!」のスクリーンショットによる実績アピールだとします。
で、さらにわかりやすいように、全て1,000円の有料記事だとします。
この場合の売上金額としては、1,000回×1,000円=1,000,000円になります。実際の振込金額は、ここからnoteへの販売手数料が差し引かれますが、ここでは無視します。
「あなたの記事が合計1,000回購入されました!」のスクショを見てしまうと、『すっげー!1,000記事も売れてる!』と思ってしまいがちですが、売上としたら100万円です。
これ、毎月ではないですよ?
生産性のまるでない相互フォローをして、内容のないつぶやきを大量投稿して、ちっとも売上に繋がらないビュー≠PVを伸ばして、何ヶ月も何年もかけて合計で100万円です。
しかも、この売上金額には互助会購入分も含まれています。
これが、どれだけ夢も希望もない現実を公表しているかが理解できますでしょうか?
500円の記事であったならば50万円です。100円の記事であったならば10万円です。
繰り返しますが、生産性のまるでない相互フォローをして、内容のないつぶやきを大量投稿して、ちっとも売上に繋がらないビュー≠PVを伸ばして、何ヶ月も何年もかけてです。
さて、ここからさらに絶望的な現実を垣間見ることができます。
それは、であるならば「相互フォロー数の少ない相互フォロバーさんの売上は一体どうなってしまうのか?」です。
これは、「あなたの記事が合計◯回購入されました!」のスクショを公開しているクリエイターさんのフォロワー数と自分のフォロワー数を比較することで試算が可能です。
自分のフォロワー数がスクリーンショットを公開している方のフォロワー数の1/10であれば10万円の売上、1/100であれば1万円の売上になります(1,000円の有料記事を販売していた場合)。
繰り返しますが、毎月ではないですよ?何ヶ月も何年もかけた合計金額が上記です。
つまり、無我夢中で相互フォローを頑張ってみたところで、結局のところ小学生か中学生の月々のお小遣い程度しか稼げないことがわかります。
このように「実績アピール」をしてしまうことで、まともな読者さんから相手にされないだけではなく、現実を知った相互フォロバーさんすらもこっそりとコミュニティを去っていってしまうのです。
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3つ目の{相互フォロバー同士で互助会評価をし合って実績アピール}も自爆です。
noteでの有料記事に限らないのですが、BrainやココナラやKindle出版でも相互フォロバーさん同士の互助会評価(感想・レビュー)が並んでいるのを見たことがありませんか?
この互助会評価も「Win-Win & Lose」の構図であり、情報販売界隈での常套手段です。
Amazonで書籍レビューを読んでいても、それが参考に値する価値あるレビューなのか?まったく参考にならないレビューなのか?をなんとなく判断できるものですが、相互フォロバーの方が書かれる互助会評価は、内容スカスカで本当にお寒い内容になっています。
そういった感想やレビューを書いてしまう方もどうかと思うのですが、書いてもらってそのまま有料記事などに何も考えずに堂々と掲載してしまう方もどうかと思います。
まともな感性の読者さんが、そのお寒い感想やレビューを読んだときに「どのように思うのか?」「どういったことを感じるのか?」が、まるっきり想像できないのでしょうか?
このように相互フォロバーコミュニティの内側に入ってしまうと、外部の第三者が客観的に眺めたときに「異様さ」や「違和感」を覚えるようなことでも、平気でやってしまうことになるのです。
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相互フォローをしても稼げない理由
相互フォローをしてもたいして稼ぐことのできない理由は単純です。
それは、基本的に相互フォロバーコミュニティ内からしか集金ができないからです。
相互フォロバーコミュニティは、MLM(ネットワークビジネス)の仕組みと非常に似ていますので、ここでは「集金」と表現しています。
MLMの場合は、勧誘した人数が多ければ多いほど上位に位置することができますが、相互フォロバーコミュニティの場合は、相互フォロー数が多ければ多いほど上位に位置することができます。
そして、上位に位置すればするほど、下位からの集金額を増やすことが可能です。
『いや、相互フォローをたくさんしている方でも、成功して稼いでいる人もいますよ!』
と思われる方もおられるかも知れませんが、成功しているのは相互フォロバーコミュニティ内からの集金であって、主に下位に位置している相互フォロバーの方から集金をすることで稼いでいるのです。
何度も繰り返しますが、人気・実力のあるクリエイターさんは「相互フォロー」を一切行いません。そもそもその必要性がありませんし、“百害あって一利なし”だからです。
では、一体なぜ「相互フォロー」を推奨している方がたくさんいるのでしょうか?
もう答えはわかりますよね?
相互フォロバーさんは、基本的に相互フォロバーコミュニティ内からしか集金することができませんので、構造的にどうしたって相互フォローを強く推奨せざるを得ないのです。
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相互フォローの具体的な弊害
さて、ここまでこの記事を読んでみても、それでも『相互フォローをしたい!』というのであれば、それはそれで構いません。
「しちゃおじ」は相互フォローを否定したいのではなく、「相互フォロー」及び「相互フォロバーコミュニティ」の実体を、マーケターとしての視点から丁寧に解説していくことで、あくまで「しちゃおじ」の読者さんに向けて非推奨を伝えています。
ここまでしっかりと読んでくれた方には、あえて「相互フォローの具体的な弊害」について説明しなくても良いのかもしれませんが、一応以下に書いておきますね。
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まず、相互フォローをしてしまうと、ありとあらゆる数字が狂ってしまいます。
「ビュー≠PV」はもちろんのこと「スキ」や「コメント」、「あなたの記事が話題です」や「オススメ(サポート)」などの反応も全て狂ってきます。
つまり、読者さんからの純粋な反応が得られなくなるため、本来であれば読み取れるハズだった情報がまるっきり読み取れなくなってしまいます。
実際のところ、相互フォロバーの方は「ビュー」を「PV」と勘違いしてしまったり、「スキ率」といった無意味な指標を持ち出してしまったりするのですが、これは闇雲に相互フォローをしてしまうことで、各種の数字をおかしくしてしまっていることが原因です。
そして、数字が狂うと同時に、体感(感覚)が狂ってきます。
ヘタをしたら形骸的な数字やお付き合いの反応であることをすっかりと忘れてしまい『自分のnoteは読まれてるし人気がある!』と勘違いをしてしまう可能性すら出てきます。
これは大事なことなので何度も繰り返しておきますが、相互フォローとつぶやき大量投稿によって伸ばすことのできる「ビュー≠PV」では、ほとんどまったくと言っていいほど記事が読まれておりません。
いくら『◯万PV達成です!』と言ってみたところで、実際にはほとんど誰にも記事が読まれていないわけですから、そんなことを喧伝してみたところで意味がないのです。
もちろん、そうであってもしきりに喧伝する理由は、この記事に書いてきた通りです。
さて、数字と体感(感覚)が狂ってしまうと、仮説が狂ってきます。
と言いますか、最早まともな仮説なんて立てられません。したがって、結果の検証もできなければ、いつまで経っても自分のnoteをカイゼンして育てていくことができません。
ただでさえnoteにはアクセス解析が設置不可ですから、読者さんの反応を慎重に確かめていく必要があるのですが、相互フォローをしてしまった瞬間からこれが不可能になります。
つまり、相互フォローをするといい加減な数字と互助会反応しか得ることができなくなってしまうため、もうお手上げ状態になってしまうのです。
それはつまり、何ヶ月やっても何年やっても、一向に実力がついていかないということです。
まだまともな感性が残っている方であれば、『一体何をやっているんだろうか?』と相互フォローの無意味さに気がついて、noteを始めた目的や目標に立ち返ることができますが、既に相互フォロバーコミュニティにずっぽりと浸かってしまった方は手遅れです。
そういった方は、この記事で書いてきたような、外部の第三者が客観的に眺めたときに感じる「異様さ」や「違和感」のあることを、平気でやり続けてしまうことになります。
相互フォロバーとなり、自ら価値ある情報を発信しているクリエイターとの繋がりを断ち、本当は別に好きでもない・読みたくもない・目にしたくもない大量のゴミ情報に埋もれてしまうと徐々に何も感じなくなっていきます。
周囲の冷ややかな視線すらもです。
こうなってしまうと、もうまともに自分の商品やサービスを売ることはできませんし、当然に稼ぐことができません。
それどころか、noteに黒歴史を残して退場が待っています。
また、数字と体感(感覚)が狂い、仮説や検証ができずに、いつまで経っても実力がついていかないと、皆さんなぜか情報商材屋さんになってしまうようです。
noteを観察してみても、noteからBrainなどに販売機会の軸足を移している方をたくさんみかけますが、おそらくですが「そうするしか道がない」のだと思います。
それもこれも、基本的なことをすっ飛ばして、小手先のテクニックである相互フォローに走り、「フォロワー」や「ビュー≠PV」などの形骸的な数字を追い求めてしまったことが原因なのです。
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最後に、ご注意とお願いです
長文、お疲れ様でした。最後に、ご注意とお願いになります。
この記事に書いている内容は、どこか特定のグループや団体について言及しているものではありません。ましては、特定の個人について言及しているものでもありません。
あくまでnote内で散見する「相互フォロバー=ビジネス相互フォロー歓迎でビジネス相互フォローを積極的にする人」のnote内外を含めた緩やかな繋がり・交流・活動の全体像を総称して「相互フォロバーコミュニティ」と表現し、それについての詳細を解説させていただきました。
ですので、この記事の内容をご自身の主張のために都合よく解釈して利用したり、勝手に特定のアカウントに紐付けたりしないようにご注意ください。
また「しちゃおじ」は、「この記事の前提です」で書いたように、決して相互フォロー自体を否定しているのではありませんし、実際に人数は少ない方かも知れませんが「しちゃおじ」自身も相互フォローをしています。
それと、これは触れておかなくてはいけないと思いますので最後に言及しておきますが、「相互フォロバー」とは似て非なる存在で、「先にフォローをしておきながらフォロバを確認した直後にリムる」という確信犯的なクリエイターが結構ゴロゴロと存在しています。
堂々とやり続けている方もいれば、あまり目立たないように時期をズラしてやったりやらなかったりしている方も確認済みです。
こういった方は人として終わっている(精神を病んでいる?)のですが、数字的には「フォロー数 < フォロワー数」ですので、一見すると騙されてしまいがちですが、冷静に発信している記事の内容を確認することで、すぐにニセモノだということがわかります。
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はい!やっぱり伝えたいことを記事として文章にしてみたら長文になってしまいました。
冒頭の『どうして相互フォローはダメなんですか?』の質問に対して、TwitterのDMで答えることができない理由もなんとなく理解していただけたかなと思います。
このような長文記事を、最後の最後まで読んでいただいた方がどれだけいるのかわかりませんが、もし『そうそう、自分もそう思う』とか『なるほど、参考になったよ』といった方がおりましたら、是非ともあなた様の記事にてご紹介いただけましたら幸いです。
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(2023年9月12日追記)
続編の記事を書きましたので、以下{相互フォロー・相互購入・相互オススメコミュは、怪しい新興宗教なので入信するとキモnoteになるよ}の記事も合わせてお楽しみください!
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以上 – 誰も言わないnoteでの相互フォローの弊害(デメリット)についてマーケター視点で解説します – でした。
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