ガルガル期夫に助けられ
もういつ産まれてもおかしくない38週妊婦。
そもそも産休入る前までほとんど生活が変わらない程普通に働いていたこともあり、あまり妊婦あるあるにぶち当たらずに過ごしてこれた。
それもこれも、私より既にガルガル期をしている夫が横にいてくれたからなんだろうなと思った。(ガルガル期は通常産後の妻に現れる症状なので私がまだなのは当然ではある)
超初期のまだお腹が出る様子もない頃から、うっすら貧血でひたすら眠い時にソファで寝落ちしている時も都度「体調悪い?」と聞かれた。
少しお腹が出始め、自分だけが歩きづらさを自覚し始めた頃は、一緒に歩いている時必ず私の8倍ほど周囲を警戒している様子で、近くを走る子供やふらついて走る自転車などが視界に入った瞬間のピリつき度合いがすごかった。
後期に入り、リラキシンとやらで足・股関節周りの筋肉が緩み始めた頃、ちょっとした動きでイテテ…と声が出てしまったりした時なんかは、こちらとしてはちょっと痛いな程度ではあるが、違う部屋からすっ飛んできて「大丈夫?救急車呼ぶ?」と言われるほど。
まぁ、どれも過剰な心配ではあった。
ただ、これまで夫婦生活としてどちらかと言えばお互い干渉しすぎない方だったし、私はひねくれ者で「守ってもらわなくても生きていけます」という顔をしてきたもので、そのままの私なら「なんなんだ俺が守ってるみたいな顔しやがって!」と思っていたはずだった。
しかし私にも守らねばいけないものが出来たからか、不思議とすんなり受け入れられたようで、夫が番犬のように見えてとても頼もしく、愛おしく思えた。
産前産後の恨みは一生というが、きっと恩も一生。
これが少しでも子供のことを蔑ろにするような気配があれば夫を敵と認識して生活をしていたと思うと、きっと10ヶ月持たなかっただろうと思う。
そして恐らく産まれた後も夫のガルガル期は続くのだろうと思うので、最悪私が死んでも子は守られるという安心感を持って子育てに挑める。
もうすぐ、大事にする対象が1つで済むようになる。楽しみだなぁ。