vol.2 本当に責任感が強い人の行動とは
若手ビジネスマン、新任マネージャーを想定読者とした渋谷のITマネージャーのnote第2弾です。
今日は「責任感が強い人の行動」について書きます。若手ビジネスマンの皆さんの中には、就職活動時の面接で、「私は責任感があります!」などとアピールして志望企業からの内定を勝ち取られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
皆さんは「責任感が強い人」と聞くとどんな人を思い浮かべますか?
〇ひとりで黙々とやりきる人
〇リーダーシップを発揮している人
〇最後に抱え込んでしまう人
などなど、いろいろ思い浮かぶことでしょう。一体責任感とは何なのでしょうか。「責任感」というワードで辞書を引いてみると、以下の様に説明されています。
〇自分の仕事・行為についての責任を重んずる気持ち
なるほど。わかったようでわからないような。では「責任」とは何なのでしょうか。同様に辞書を引いてみると、以下の様に説明されています。
〇人や団体が、為すべき務めとして、自身に引き受けなければならないもの
なるほど。責任とは為すべき務めということか。少ししっくりしてきましたね。責任とは「為すべき務め」である。
ということで、責任感がある人というのは、「為すべき務めを為しきる人」ということになるはずです。
つまり、ひとりで黙々とやりきることも、リーダーシップを発揮することも、責任を果たすための手段であって、責任感そのものではないように思えます。
私が新任マネージャーだった頃、いろいろなものを背負い込み、毎日夜遅くまで一人で考え、孤軍奮闘し、それを「自分は仕事を一番頑張っている」、「責任感に満ちている」などと、ある種の美徳のように感じている時期がありました。
そんな時、それを見ていた尊敬している上司に言われた言葉があります。
「本当に責任感がある人は、一人で仕事を抱えたりしないよ。本当に責任感がある人は、目的を達成するために最善の手段を選ぶはずだよ。そしてそれは決して、あなたが一人でやるという手段ではないはずだよ。あなたは責任感があるふりをしているだけだよ。もっと仲間を頼りなさい。」
ハッとしました。僕の責任感はただの自己満足に過ぎなかったんだと。
それから僕の仕事の仕方は大きく変わりました。仲間を頼って、目標達成に最適と思われる手段を自然に選ぶようになりました。上司である僕に頼られていると感じてくれる仲間の仕事に対するスタンスも良い方向に変わってきています。
この言葉とエピソードが、同じような壁にぶち当たっている新任マネージャーの皆さんの力になれれば嬉しいです。
それでは。