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No.86 「ラグナクリムゾン」第60話備忘録

 怒涛のような展開が繰り広げられた「ラグナクリムゾン」第60話の備忘録を述べる. 

1. 車中にて

 ここで気になったのは4点. 1点目は日付. 

太陽暦498年3月25日(翼の血族滅亡から10日後)

なので, レオ達がギルゼアに弟子入りした日(3月22日)から3日後ということだが, スターリア達と別れてから何日経っているのかが気になった(逆にスターリア達と別れたのは3月15日から10日以内のどこかということになる). 

 2点目はキメラの様子. あれは単に車酔い(?)しているだけなのか, それともヘビ(フェルビゴート)が出てきたことによる何らかの反動によるものなのか. 特に説明, 描写等はなかったが, 今後の何かの伏線だろうか. 

 3点目はガム. 特にラグナがガムを知らなかったこと. 史実において, 食用(?)のガムがいつ現れたのかは知らないが, 文明レベルが20世紀初頭程度と思われる「ラグナクリムゾン」のパンピー界隈にガムが存在していないことが, どの程度不可思議な(あるいは不可思議でない)事象なのか, 後述の太陽神教神座都市アメンとの文明度の差と併せて気になった. 

 4点目は(正確には車中内の出来事ではないが), 回想で述べられていた

「クリムゾンの後悔」

である. クリムゾンが誰を, 何の為に殺したのかは不明だし, 現段階では推測もできないが, 後悔はなんとなく推察できる. 多分,

「そこまでしてなお``失敗''してしまった(``成功''しなかった)こと」

だろうとは思う. 要するに

「クリムゾンの滅竜の行動原理, 動機の根源」

で, 今後もちょくちょく幕間に挟まれてくるような「ラグナクリムゾン」の物語の核心なのだろう.
 たとえばアルテマティアに倣えば, クリムゾンには「竜の神」がこの殺した人に見えていたり, あるいは単に見えているだけではなく, 本当に「竜の神」(ラスボス)化してしまっていたりとか(「後悔」というのもそちら?), そんなところだろうか.

2. 太陽神教神座都市アメンより

 なんかデカイUFOみたいな``未来''都市アメンに到着したのは, ドライブシーンから更に16日経った

太陽暦498年4月10日

であった. これは車で辿り着くのにそれだけ日数がかかる(レーゼがフランスあたりだと仮定すると多分ロシアの真ん中よりもコッチ側まで来るぐらいの距離? そうだとするとヨーロッパからアメリカ大陸に向かったギルゼア達とは反対方向に移動したことになる?)ところにあるということなのか, それともこの間に何か別のイベント(もし「ラグナクリムゾン」のアニメが第二部まであれば, ここは幕間にアニオリが入れられる?)があったのかは現段階では不明である. 
 いずれにしろ, 翼の血族滅亡から26日, 死神ラグナの誕生, 転生から(を2月27日の夜として)カウントしても40日以上経過している. 以前

No.18 「ラグナクリムゾン」第50話記念備忘録
https://note.com/shibushibuyanyan/n/nba2b90423f54

も述べたように(ちなみにコレを書いたのが1年前のちょうど今日!! 1年経つのがはやいことはやいこと…), 「ラグナクリムゾン」の日付には

「ラグナの寿命」

「神殺しのタイミング」

のいずれかの意味があるはずだと推察している. なので, 少なくともラグナの寿命は数ヶ月 order (少なくとも数週間 order ではない?)であることはわかる. 

 で, 件の都市アメンだが, カルラのクローン技術他から旧世界のロストテクノロジーを相当数保有していると推察していたが, 思った以上に外の世界との文明ギャップが凄まじかった. ここに百万人以上の``神民''が住んでいるとのことだが, この``神民''も何なのかは気になるところ(たとえば旧世界の人間の直接の子孫とか?)だが, やはり文明ギャップは気になる.

 仮に旧世界が滅んだのが, 太陽暦と関係あるとして, 500年前だとしてその間にアメンの外と内でどうしてこんなに差が生じたのか. 文明衰退, 壊滅による必然的事象だったのか, 太陽神教の何らかの情報統制による人為的事象だったのか, その辺も「ラグナクリムゾン」の世界の謎に関連する topic だと思う. 

 あとアメンの由来も気になる. もちろん

``AMEN''(エ゛ェェイ゛ィメン゛ッッ!)

から来ているわけだが, 太陽神教のGOD (太陽神) ということから考えると, 

Amenhotep

も入ってそう. 

「というか, そもそもこの2つの言葉は由来が同一なのかもしれない」

等々妄想は膨らむが, それと併せて竜王たちが(名前的に)天使だと解釈すると,

太陽神教黒幕(旧世界で竜王や``竜の神''を生み出した元凶で, 未だに竜王たちとグル?)説

の傍証にもなっていると思う. 

3. 『11人いる!』

 で, 出てきちゃったよ, 濃いのがまた… どうすんだコレ. 名前の由来他から一々コメントしていったらキリがないので, とりあえず「ラグナクリムゾン」第二部がアニメ化(そんな日がくるといいなぁ…)した時のCVを, 

No.80 「ラグナクリムゾン」備忘録特別編 --アニメ「ラグナクリムゾン」のキャスト雑感--
https://note.com/shibushibuyanyan/n/n9eb5b3339a16

でやったように

「解」ではなく声優から考えるI型

声優ではなく「解」から考えるII型

で(先のnoteで私が翼の血族や銀装兵団で挙げた面々とは被らないキャストで)考えてみる. 

 まずI型(つまりセリフを読んで「声」が聞こえたキャラ)は以下の通り.

骸の聖人 ガイン:岡本信彦 (「さつ天」のザックのイメージに引きずられている?)
虹の聖女 ラクーシャ(サ?):小清水亜美
竜の聖女 ラプテリカ:白石涼子 (「HELLSING」のシュレディンガーのイメージに引きずられている?)
機械の聖女 マリオネッタ:日高里菜
預言者 オルゴール:櫻井孝宏 or 石田彰
不老剣士 リ・ハクレン(この人「爪牙の血族」?):日野聡
一等神民 リ・ルオシー:釘宮理恵

 次いでII型は以下の通り. 

網の聖人 ギュスター・ノア諏訪部順一 (頭に浮かんだのは細谷佳正や小西克幸だが, いずれも別役で既に使っちゃったので. ただいささか贅沢な使い方かもしれない)
超兵 トールギル:松岡禎丞 (M気のある変態で, 威勢のいい声, 宇佐美上等兵の変奏から)
牢獄の聖女 ニム・ハムニム:伊藤静 (井澤詩織っぽいけど, マジョルカで挙げてしまったので. ちなみに伊藤静はナサレナとも少し迷ったので太陽神教繋がりでココに)
太陽の聖人 デュラ・ポロ・ネルロ:堀内賢雄 (若本規夫とか銀河万丈とかも頭をよぎったが, 冠する名とは裏腹に, なんか落ち着いて熱も癖もなく淡々と話す感じがしたのでこんなとこかなって)

 そして, この滅竜導士たち11人の中にクリムゾン様が紛れ込んでいる可能性があるのか(アニメで声が付くと一発でバレてしまう場面?). 竜繋がりなら, 

竜の聖女 ラプテリカ

が第一候補だが, それは流石にわかりやすすぎる気がする. たとえばゴーレムもセットで紛れ込んで

超兵 トールギル = ゴーレム
牢獄の聖女 = クリムゾン

というセンもあるかもしれない(如何にも小林大樹らしい``トリック''な気がする). 

 まぁ, 存外素直に, カラー表紙のイラストに近そうな

預言者 オルゴール (Oracle)

かもしれない(大体, 一発目のセリフを聴いた状況で真っ先にCV: 櫻井孝宏 or 石田彰を連想させる時点で色々「お察し」感がある). 実際, 「預言」者を「神託を聴く」という「本来の意味 (Oracle) 」で取れば, ここでいう「神」が何を指しているのか (``竜の神''の方か, 太陽神の方か? それをあえてボカしているかのような言い回しも気になる) にもよるが, 竜王としての権能で``竜の神''の声を聞いているというのなら, その意味でも収まりはいいポジションな気はする(同時に太陽神と``竜の神''に何らかの関係があることの伏線にもなっている?). 

 実際, この『11人いる!』の状況で第二部ではクリムゾン様は余り表には出ない状況になり, その正体が open になるのは物語が大きく動く時(太陽神教黒幕説?)になるかもしれないから, 存外この``ミステリー''も第二部では重要な要素になるかもしれないので頭の片隅に入れておきたい. 

4. 予想が大外れ…

 第60話が出る直前に書いた

No.85 「ラグナクリムゾン」第59話備忘録
https://note.com/shibushibuyanyan/n/nf6436b17f0a0

で, 「第二部主人公交代の必然性」を論じたが, まぁ, それは見事に外れましたね. ギルゼア様御一行は幕間要素として, たとえば「ONE PIECE」でエースやサボのエピソードが本編の幕間にちょくちょく挟まれていた感じで, 使ってそこでラグナクリムゾンとは別視点から世界の謎を open にしていくわけか. となると, クリムゾン様御一行とギルゼア様御一行が邂逅するのは, (後述の)最終章になってからってことかな. 「ONE PIECE」のように流石に四半世紀はかからないと信じているが, 10年くらいはかかっちゃうのかなぁ(不安)…

5. 第二部の「ゴール」と今後の展開の考察

 完結に5年もかかった「ラグナクリムゾン」第一部は結局

「翼の血族編」

になったわけだが, 第二部, 特にその「ゴール」はどうなるのか? たとえば

「咆哮の血族編」

になるのかといえば, どうも違う気がする(ちなみにラグナが咆哮の血族を狩りに行ったのは, 太陽暦446年にアルテマティア(カルラ19835番)がいた「地獄の大穴」?). というかこの怒涛の勢いだと,

ダラダラやらずに瞬殺ルート

まで十分ありうるので, 

「何々の血族を滅ぼす」

のが「ゴール」ではない気がする(そのやり方だと血族の数だけ部が生じるのでセンスもよくない). 

 では, 何が「ゴール」なのか? 現段階での推測だが,

・ラグナが滅竜導士になった(なろうとしている?)こと
・滅竜導士として振舞うクリムゾン様
・太陽神教と諸々の滅竜導士達

といった要素から考えるに, 明らかに焦点は血族よりも太陽神教に向いている. 太陽神教は太陽暦をはじめとして「ラグナクリムゾン」の世界の謎の根幹であると思うので, ギルゼアサイドと併せて, もったいぶらずに色々と open にしていく流れ(というより open にしていかざるを得ない)と考えるのは自然であろう.

 つまり第二部の「ゴール」は

「太陽神教とその謎の解明」

であり, それが血族狩りの中で明かされていく展開になると推測する(つまり血族狩りにはそんなに時間をかけずにサッサと進めていく? というより今回のラグナ達の敵は竜ではなく滅竜導士や太陽神教になる可能性すらある?).

 いうなれば第二部は

「太陽神教編」

で, 第三部はそれを受けて発端となった旧世界の謎やクリムゾンの過去が明らかになる

「旧世界編」

で, 第四部が最終章の

「神狩り編」

ってな展開を予想している.

 そこに至るまで果たして何年かかるか(10年でいけるのかなぁ…). 一応, 付き合うつもりだが, それなりにテンポを良くしてくれることを期待する(今の勢いの小林大樹ならきっとうまくやってくれると信じている). 

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