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No.207 「LIVE A LIVE」HD-2Dクリア記念雑感 11 さいごに

幾度でも
人の生き様
世に問わん
令和の御世の
ライブアライブ

 ついにここまで来た. 2年前に

を書き始めてから, 実に2年. あの時はまさか, 2年もかかるとは思わなかった. 殆どは「LIVE A LIVE」30周年記念のこの1ヶ月半くらいの間に「エイヤッ」で書き上げたものであり, 粗いところもあった.

 他方「はじめに」でも述べた

『「LIVE A LIVE」そのものよりむしろ

「四半世紀の時を越えて, このような形で同じコンテンツに触れる」

という事象が恐らく非常に稀であり, その意味での私的な雑感, 記録を残しておくことは, 今回の「LIVE A LIVE」HD-2Dリメイクの歴史的意義の一つとなりうると考え, あえてこのような無謀な企画を試みた. 何より, 私個人がこの生涯にそうないであろうという経験, 感慨を記録に残しておきたいと強く思った次第である.』

という当初の目的に関しては, ある程度達成できたと思う. 

 これは私の note とは独立に30周年記念の諸々の企画, イベント等のライブアライバーのリアルの機運の盛り上がりにも陰に陽に影響を受けたと思う. 実際, 楽しかったし, 改めて「LIVE A LIVE」について色々と考える機会となった.

 結局のところ, 「LIVE A LIVE」とは

『人間の生き様, 奇跡の共有の物語』

である. 恐らくコレに尽きる. 実際, オルステッドを救った理もコレだったわけだし, 陳腐なようではあるが人間がニヒリズム, 絶望, あるいは「オディオ」に抗する術は本質的にコレ, この積み重ねしかない. 人間が学ぶこと, 成長することというのも, つまるところこの一連の積み重ねなのだろう. 逆にこの積み重ねがなかったり, 奇跡の共有が断たれてしまうと, 人間は容易に絶望に堕ちてしまう. それこそオルステッドがそうだったように.

 そうであるがゆえに一番最初の note

でも述べたように「LIVE A LIVE」は我々にとって『最良の「教育」』たりえたのだ. 2年半前

この度の「LIVE A LIVE」リメイクは, 単に昭和末期生まれの我々の懐古趣味の一作に留まるのではなく, 今再び「ゲーム」という表現媒体の持つ可能性を問い, その答えと未来とを指し示す新たなる「伝説」として, 令和の御世に蘇ってほしい.』

と書いたが, この「教育」の意味においても今回のリメイクは十分に期待に応えてくれたと思う. 

 時田貴司が30周年イベント(蒲田編)で

「みなさん! また次の30年後に!」

みたいなことを言っていた. 私も2年前に

今一度
人の生き様
世に問わん
令和の御世の
ライブアライブ

と詠んだが, 冒頭の詩の如く, 一度だけでなく, 折に触れ幾度でも世に人の生き様を問い続ける令和の「LIVE A LIVE」になる30年になることを切に願い, 「LIVE A LIVE」30周年記念を祝いたいと思う.

 というわけで, 

「LIVE A LIVE」30周年おめでとうございます!

 果たして次の30年後, 私はどこで何を思っているだろうか.

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