
何かを欲している一橋生に新しい視点を ~3月講演会を参加者と振り返る~
文責:経済学部2年 草田開地
徐々につかめてきた確かな手ごたえ
澁澤塾の目玉企画である講演会も、先日早くも2度目を終えました。安定して経験値を積み上げてきた講演会チームは現在、さらなる講演会の発展に努めています。今回は3月講演会の責任者だった草田開地さん、また講演会に参加してくださったコミュニティメンバーの方に、講演会について対談形式で振り返っていただきました。
澁澤塾ってどんな団体なの?と思った方はこちらもご覧ください!
前回の講演会に関する記事はこちら!
経済学部新2年の草田と申します。
今回の澁澤塾通信では、澁澤塾運営で講演会を担当している私が、3月に行われました講演会について振り返りをさせていただきたいと思います。
今回は、実際に講演会に参加された社会学部新3年の坂倉真惟さんにお話を伺い、運営メンバーの私との対談形式で講演会についてお話しいただきました。また、坂倉さんが澁澤塾に入会した経緯や、今後の澁澤塾の活動への期待などについてもお話しくださったので、澁澤塾に興味がある方はぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
そもそも澁澤塾の講演会とはどんなものなのかについては、こちらをご覧ください!
3月講演会について
澁澤塾の講演会は毎月開催されており、今回が2回目でした。現在各界でご活躍されている一橋の卒業生をお呼びし、成功体験のみならず、どのような考えを持って様々な選択を行ってきたのか、登壇者の「生き様」にフォーカスしています。
3月の講演会の登壇者は、商学部卒で国土交通省の山崎雅生さんでした。国家公務員の自由でクリエイティブな側面をお話しくださり、異動が多い中でもそれぞれの部署で企画していく山崎さんの姿勢は大変参考になりました。また、バックパッカーとして旅していた大学時代の問題意識が航空、観光、物流への興味につながったというお話もとても興味深かったです。
語りたいことはたくさんありますが、ここからは澁澤塾のメンバーで、講演会に参加された坂倉さんにお話を伺っていこうと思います。
参加者の声~坂倉さんにインタビューしてみた~
草田 お忙しい中、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします!
坂倉 こちらこそよろしくお願いします。
草田 まず、澁澤塾に入会した経緯を教えてください。
坂倉 澁澤塾の存在はInstagramで知りました。山岡さん(副代表・社会学部新3年)と同じ高校で、そのつながりで情報を見ました。講演会などの企画に興味を持ち、申込フォームから運営の方に連絡してみたところ、瀬崎さん(代表・経済学部4年)にガイダンスの動画を送っていただきました。瀬崎さんが抱えていた一橋生に対する問題意識に対して、自分も当てはまっているなと感じたので、いろんな一橋生と交流できるところも面白いなと感じて入会しました。
草田 では次に、3月の講演会に参加しようと思った理由を教えてください。
坂倉 澁澤塾に入った時から講演会企画には興味があって、実際に一橋出身で活躍されている方のお話を聞けるのは貴重だなと思っていたので。あと山崎さんの講演会に関しては、実際に国家公務員の方のお話を聞いたことがなくて、仕事への理解が薄いなって思って、ステレオタイプのイメージしかなかったです。細かくお仕事のお話も聞けるのではないかなと思って参加しました。
坂倉 私が面白いなと思ったのは、山崎さんがご褒美異動で仕事がない部署へ移動したときも、自分で仕事を面白くしようとして、自分で目標を立てて仕事をした、とおっしゃっていて、その仕事への姿勢がカッコいいなと感じました。どう考えているのか、といった考え方の部分が伝わってきたのでよかったです。
草田 僕も講演会を企画する経験は初めてなんです。高校時代も先輩方の講演会に参加してきたのですが、キャリアの説明が長いと、少し退屈に感じがちで。澁澤塾の講演会では、せっかく一橋大学という共通項があるのだから、そういった「生き様」にフォーカスした企画をぶれずにやっていきたいなと感じています。
グループワークって、何?
草田 第2部のグループワークについてお聞きしたいと思います。講演後、今回得た学びや今後やっていきたいことなどを自由に話す45分の少人数ディスカッションを毎回開催しています。学部学年を超えて他の一橋生としゃべることができ、澁澤塾の講演会の特徴の一つだと思っていますが、今回のグループワークでどんなお話をしたか、覚えていますか?
坂倉 3人班だったんですけど、将来ありたい姿について、進路についてどんな風に考えているかや今やっている課外活動の計画について、具体的に話してくれました。今どんな風に考えて、今後どういう風に学生生活や就活を進めていこうと思っているかについて聞けたのは、私としてもとても刺激になりましたし、おもしろかったです。
草田 一橋大学は大学としては生徒数も少なく、狭いコミュニティだと思いますが、結構自分が帰属しているサークルや部などのコミュニティに偏り、そこに入ったら情報がそのコミュニティの中だけで完結する気がしています。これは瀬崎さんの立ち上げの経緯にもあるのですが、澁澤塾に入って学部学年を超えていろいろな話ができることで、自分が迷っていることや興味のあることについての情報を幅広く得ることができるのはメリットだと思います。
坂倉 そうですよね。澁澤塾という、いろんな一橋生が集まっているイベントの中で直接話せるのはいい機会だと思います。ひとつの講演を聞いて話すということで、共通の話題も多く、お互いの考え方の違いもわかるような具体的な話ができるので、なかなかない機会だなと感じています。
3月講演会の様子
講演会の今後
草田 過去2回の講演会の両方に参加いただいている坂倉さんにぜひ伺いたいのですが、今後の講演会企画に期待する点はありますか?
坂倉 今の講演会の形式に満足していますが、お話は具体的に聞けるので1時間程度を確保しつつ、個人的にはもっとインタラクティブに、質問、解答だけでなく、参加者と登壇者がもう少しやり取りできるようになるといいな、と少し思います。以前就活イベントの企画で、登壇者の方と「壁打ちセッション」を設けている企画がありました。
草田 それすごく面白そうですね。やりとりが1ターンで終わってしまうのはもったいないですし、質問には質問者の興味ややりたいことがのっかってくると思うので、登壇者を知るだけでなく、一橋生を知るという観点でもおもしろいと思います。ぜひやりたいですね。
新たな企画?
草田 坂倉さんは、澁澤塾としてこういうイベントに参加したいとか、こんな活動があったら面白いのでは?と思うところはありますか?
坂倉 今は一橋生とつながれる機会がメインですが、今後は他の大学の人ともつながれるような機会があったらいいなと私は思っていて、一橋の中での多様性もあると思うし、あとは大学生の中でも多様性も大事だと思うので、講演会でも、例えばディスカッションで他の大学生と話せるような機会があれば参加したいなと思いますし、あとは今はコロナで厳しいと思いますが、クニプロなどで現地で実際に活動したり、ウォーキングなどで交流できたらいいなと思います。できたら他の大学の人とも知り合いになりたいなと思っているので。そういうコミュニティって意外とないですよね。
草田 澁澤塾も最終的にはどんどん外の大学にも波及していく、というのを目標にしていますし、対外活動を増やしていくことも課題の一つです。ニーズはありそうですね。
坂倉 他の団体が主催する1日限りのイベントはたくさんありますが、コミュニティベースのイベントは少なく、あるとしてもコミット度や費用の問題はあると思います。澁澤塾のように間口広くいろんな学生が参加できる団体が開催すれば、いろんな人が来ると思う。ただ、一橋生だけのイベントもやってほしいですね。
坂倉さんは神。
僕が澁澤塾に運営メンバーとして加入したのは今年の1月でした。それ以降、運営として活動する中で、澁澤塾のメンバーの満足度に貢献できているのか?と、自分の活動に疑問を持つことも多かったです。しかし、今回澁澤塾メンバーであり講演会参加者の坂倉さんのお話を聞いて、改善点は多いけれどやってきたことは間違いではなかったし、今後の活動も頑張ろう、と思えました。
対談の最後に、坂倉さんからこんなメッセージをいただきました。
草田 この記事を読んで、講演会や澁澤塾に興味を持った一橋生、新入生に何かメッセージはありますか?
坂倉 澁澤塾って、意識高いっていう印象を与えてしまって参加しない一橋生が多いと思うんです。でも、澁澤塾の設立の目的というか、ターゲット自体が私みたいにあまり考えないで大学生活を送っていた一橋生なので…
澁澤塾はかなり自由度が高くて、もともと多様性を大事にすることを打ち出しているので、誰でもウェルカムだ、ということを伝えてもらえたらなと思います。私みたいな人見知りで話下手であんまり何も行動してこなかった人でも受け入れてもらえているので、いろんな人に参加してもらえたら、多様性が広がると思うし、実際に学ぶことが多い場になると思うので、誰でも参加してもらえたらなと思います。
坂倉 答えられていない質問ありました?
草田 大満足です。。。
坂倉さんは卓球部に所属していますが、坂倉さんのように部活やサークルに所属しつつ澁澤塾の活動に参加してくれるメンバーがほとんどです。澁澤塾の企画は自由参加で、強制的に参加しなければならないものはないので、コミット度は人それぞれです。
自由に退会できるので、多くの一橋生にとりあえず入会してもらって、面白そうな企画や自主ゼミに参加して欲しいです!
ここには載せられないほどたくさんのお話をさせていただきました。坂倉さん、本当にありがとうございました!!
4月講演会の登壇者は…
最後に、次回の講演会について紹介します。次回の講演会の登壇者は経済学部卒で株式会社Kyash CFOの田中隆悠様です!
第1部では田中様の講演と質疑応答を通して、田中様の「生き様」にフォーカスしていきます。
第2部では3,4人グループでのディスカッションを行い、学びを深めるだけでなく、他の一橋生についても深く知ることができる時間にしていきます。講演会で考えたこと、気づいたこと、学んだことをその日限りのものにせず、自分の糧にするための時間です。
第3部ではディスカッション形式で田中さんとお話しすることができます。
現在、講演会チームは様々な準備を行っています。
タイトルの通り、何かを欲している一橋生に、新しい視点を提示する講演会を目指しています。
華々しく見えるキャリアの裏で、どんなことを考えながら選択を行ってきたのか。田中様の学生生活やプライベート、キャリア選択を通して、学生生活や今後の活動のヒントになることが得られるはずです。
詳細はこちらから!
澁澤塾の活動に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。僕も自分がいま「何を欲しているか」を考えながら、学生生活を送っていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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澁澤塾では、「大学生活を、デザインしよう。」という理念のもと、一橋大学内外を盛り上げるための活動をしています。
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