渋谷社会部 社会人2年目のNHKドキュメンタリー制作現場
出演/
小林 幸一郎さん(NPO法人 モンキーマジック代表理事)
丸山千尋さん(NHKエンタープライズ ディレクター)
水谷 理さん(NPO法人 モンキーマジック ボランティアスタッフ)
中村俊介さん(NPO法人バブリング スタッフ)
編集/
西山真莉絵
テキストライター/
株式会社アスカ21 https://www.asca-voitex.jp
2016年11月8日(火)9:00-11:00放送
嵯峨:時刻は9時をまわりました。ここから渋谷社会部にはいっていきたいというふうに思います。社会部の第2週はモンキーマジック http://www.monkeymagic.or.jp/ のコバヤシさんをはじめとした皆さんにお越しいただいています。コバヤシさん、お久しぶりです。
小林:そうですね。おはようございます。
嵯峨:おはようございます。
小林:なんかドイツに行かれてたり、でしたよね。
嵯峨:いや、私はフランスだったんですよ。
小林:あれ。
嵯峨:なんかコバヤシさんもフランスに行って。
小林:はい。
嵯峨:9月はコバヤシさんがフランスに行ってお休みで、僕は10月にフランスに行ってお休みでした。
小林:そうなんですか。僕らはサガさんはドイツに行ってますって聞いてて。
嵯峨:ああ、そうですか。
小林:なんかビールおいしそうなとこ行ってていいねなんていうふうに言ったら、フランスだったんですね。
嵯峨:そうだったんですよ。
小林:ワインのおいしい所へ。
嵯峨:ワインのおいしい所でビール飲みましたけど。そうなんです、プロボノのイベントがパリで行われてたので行ったんですけど。コバヤシさんもクライミングの世界大会に。
小林:私もパリでした。
嵯峨:もうほんと直接、だいぶ遅れてきてますけれどもお喜びを申し上げたくて、ラジオ上でも。金メダル本当におめでとうございました。
小林:ありがとうございます。
嵯峨:ほんとにすばらしいですよね。私はこれをお伝えしたいがために冒頭お話をさせていただいてるところなんですけれどもね。
小林:ありがとうございます。48歳にして金メダルを獲れて、次のクライミングの世界選手権2年後なんですよね。またもしそこに頑張って出れたら、50歳にして金メダルを狙うことになるのでちょっとそこまでは頑張ってみようかなって今思っておりますが。
嵯峨:いやあ、良い目標ですね。年齢を重ねて、この年齢でだんだん体力上げてくとか成績上がってくって、なんか良くないですか。
小林:人が成長していくのって心も体もあって、年重ねてくのもきっと何歳たっても成長ってのはできるんじゃないかなって、思い込みが大事だろうと最近は信じてやってるので。でも本当にそれに結果もついてきてくれてるので嬉しいですね。
嵯峨:ですね。本当おめでとうございました。また今後も頑張ってください。
小林:ありがとうございます。
嵯峨:じゃあ、こっから先はコバヤシさんと皆さんのほうにマイクを譲りたいと思いますのでよろしくお願いします。
小林:はい。じゃあ改めておはようございます。毎月第2火曜日は私NPO法人モンキーマジック代表のコバヤシが、この渋谷のラジオ社会部を担当させてもらっているんですけども、なんか最初のジングルが変わったんですね。キーンコーンカーンコーンって前は無かったような気がしたんですけども、なんか。
嵯峨:いや、これは気まぐれで今15種類くらいあるんですよ。で、その日の気分でその日の担当の、今日ニシヤマさんっていうディレクターの人が入ってくれてれるんですけど、彼女が選んだのがこれだったっていう。
小林:へえ。なんか学生さんだって聞いたんですけど、いかにもなんか学校っぽいかんじがしましたね。
嵯峨:そうですね。そう。
小林:ありがとうございます。私たちNPO法人モンキーマジックっていうのは私はこうしてラジオで喋らしてもらってるんですけども、目が見えていない視覚障害者です。で、私のように目が見えていない視覚障害を持ってる人とか、それからその他色々な障害のある人たちをはじめとする様々な人たちに、最近2020年東京オリンピックの種目にも追加されたりとかしてずいぶん話題になっているクライミングっていうスポーツを通じて、もっと社会をユニバーサルにしていけたらいいなというような活動をしている私たちNPO法人モンキーマジックです。
で、毎回番組のこの最初には、最近の私たちモンキーマジックどんなことしてるの、なんていうようなお話をちょっとばかりさせてもらってるんですけども、今冒頭サガさんのほうからもお話しいただいた9月に行われたクライミングの世界選手権っていうのがありまして、そこのパラクライミング、障害者部門で私のほかに日本人選手、もう一人若い二十歳の選手がアイタ選手が金メダルを持ち帰るなど、我々のほう大活躍しました。
それから銅メダルも一つ持ち帰ることができてます。で、それは海外で行われた9月の大会なんですけども、実はこのあとも障害者のクライミングの大会なんかが予定をされてまして、私たちモンキーマジックも色々と関わったりしておりますので、今日は皆さんに是非見に来てもらいたい、そんなクライミングの大会情報みたいなのを少しだけお伝えさせてもらいます。
ちょっと先からいきますと、1月の22日日曜日、東京の明治大学、京王線の明大前駅から歩いて5分ぐらいなんですけれども、そこの明治大学の体育館内に立派なクライミングウォールがありまして、そこを利用して今年のパラクライミングの全日本選手権っていうのが開催されます。これ昨年も同じく明治大学で開催されたんですけれども、今年もここで開催されまして、大学のなかの体育館のなかにある壁ですので、通りがかりの人が応援しにくるとか、例えば代々木公園の横にある体育館でやるとかそんなようなものではないので、是非盛り上げるために皆さんにわざわざ足を運んでもらいたいなと思っている大会です。これが1月の22日の日曜日にありまして、視覚障害の選手を中心として他にも車いすや片足の選手、それから神経障害、身体の見た目的にはわかりにくいんですけれども、腕が上がらないとか麻痺があるとかそんなような方も出場の予定があるというふうに聞いてますので是非皆さんご覧になりに、生でそんな障害者クライマーの競技会を生で見に来ていただきたいと思います。
1月の22日日曜日、東京の明治大学です。これが一つめの大会で、もう一つはこれ実は今度の土曜日、11月の12日です。前回のこのラジオでも少しだけご案内させてもらったんですけれども、これはまたちょっと趣向が違って、全日本選手権みたいながっちがちの大会ではなくて、ペアで申し込みをしてもらって、一人登る人が目隠しをして、もう一人パートナーの人が後ろから指示をする、で、途中で時間が来ると役割を交代して今度登ってた人が指示をしてというようなかたちで二人の総合成績で順位が決まる、そんな楽しいペアで参加する見ざるチャレンジクライミング、私たちモンキーマジックが主催しているクライミングコンペです。今度11月の12日の土曜日、東京の町田市にあるクライミングジムノーズというところで開催します。ここ渋谷から東急田園都市線に乗ってもらうと急行で長津田駅まで行ってもらって、各駅停車に乗り換えると二駅、すずかけ台というところのほぼ駅前にあるクライミング施設です。終わってからは今回アフターパーティーなんかも予定されていて、皆さんで競技一緒に楽しんだ人たちと一杯やったりなんていうことも予定されてますので、応援だけでももちろん結構です、のぞき見冷やかしだけでも結構ですので、多くの方に見に来てもらってここも盛り上げてもらえたら嬉しいなというふうに思います。
二つ今ちょっとご案内したんですけれども、一つめの来年1月22日に開催されるパラクライミング全日本選手権については、主催は日本山岳協会っていうところです、ここ日本からの代表選手を送り込んだりするような協会なんですけれども、こちらが正式にご案内していくのでこれからホームページに公開される予定だそうです。
それから、来週11月12日土曜日に開催が予定されてます私たちNPO法人モンキーマジックが主催をする見ざるチャレンジクライミング、参加する人がみんな目隠しをしてクライミングを、競技をするという大会、とっても楽しいコンペ、皆さん参加冷やかし応援大歓迎のこの大会ですけども、こちらは私たちNPO法人モンキーマジックのホームページのトップに、今特設のボタンが設けられていて詳しい情報そちらに出てますので、是非ご覧いただいて多くの方にご参加いただきたいなというふうに思っております。私たちモンキーマジックからお伝えしたい最近のトピックはこんな二つでして、冒頭サガさんのほうからちょうど9月のパリの世界選手権のことお話しいただけたので、今日はちょっとこんなことを皆さんにお伝えいたしました。両方ともこのラジオをお聞きの皆さんに足を運んでいただきたいご案内ですので、是非是非ご予定いただけたら嬉しいなと思います。毎回お願いするんですけども、11月12日の土曜日と1月22日の日曜日は皆さんの予定表に他の予定が書き入れられないように大きく猿の絵を描いといてもらいたいなというふうに思っております。
ここまでが私たちNPOモンキーマジックからのご案内二つでした。ありがとうございます。じゃあここからはいつものようにゲストをお迎えして番組のほう進行していきたいと思うんですけれども、今回はゲストご紹介する前に私たちモンキーマジックのほうからも他に2名、ここのスタジオ内に今来てくれてますので、そこの二人から自己紹介してもらいたいと思います。じゃあお願いします。
水谷:NPO法人モンキーマジックのミズタニです。今日はコバヤシさんの進行サポートというかたちで隣でお話を砂かぶり席で一番良い席で話を聞きながら、やっていこうと思います。で、進行サポート今日二人で、もう1名が。
中村:はい。ナカムラと申します。同じくコバヤシさんの話、一番身近で聞けるの楽しみにしてきました。よろしくお願いします。
小林:よろしくお願いします。ミズタニオサムは、僕のなかではオサムオサムと呼んでますけれども、実はこの渋谷のラジオに私たちがこの生放送で月に1回出演するきっかけを作ってくれたうちの大事なスタッフで、いつもいつもこういう新しい話をアンテナを張ってて、見つけてきてくれると「コバヤシさん、これ面白そうだから応募しましょう」っていうようなかんじで頑張ってくれているモンキーマジックの、先ほどのこの社会部の前にやっていたプロボノってやってましたけども、本業で自分の仕事を持ちながらこのモンキーマジックのスタッフとして関わってくれている私の右腕のスタッフです。じゃあオサムちゃん、今日もよろしくお願いします。
水谷:よろしくお願いします。
小林:それからもうひとかた、今日はナカムラさん、シュンスケくん。
中村:そうです。
小林:シュンスケは、本業は生命保険会社の営業をしながら、ご自身でもNPOをやったりとかしながら社会に積極的な関わりを持ってるっていうふうについさっき聞きました。僕らのイベントにももう何回も参加してくれたりしてるんですけども、普段やってる活動ってのはどんなNPOなんですか。
中村:普段のやってるNPOの活動は、NPO法人バブリングというNPOなんですけども。
小林:パブリング。
中村:バブリングですね。
小林:バ、バブル。泡のバブル。バブリング。
中村:バブル、泡のバブルですね。はい。社会的マイノリティーと言われているような人たちが世の中にはいらっしゃるじゃないですか。
小林:例えば社会的マイノリティーってどんな。
中村:例えばだとこの渋谷区で話題にもなってましたが、LGBT性的マイノリティーの方とか、見た目は日本人に見えるんだけども、実は外国のハーフですよとかクオーターですよとか。
小林:こないだNHKで宇多田ヒカルが出てたんだけど。
水谷:コバヤシさんもうちょっと前、マイクの方がいいかな。
小林:宇多田ヒカルが出てたんだけれども、彼女がなんかそんなようなことを言ってて、自分がニューヨークに住んでいた時は「あなた日本人なんでしょ」っていうかんじで、でも日本にいると「あなた帰国でアメリカ人みたいだよね」っていうふうに言われて自分の国籍がないみたいな、自分の国籍のアイデンティティーがみえないみたいな話してたけど、そういうような人もそういう色々なマイノリティーにはいったりとかそんな話。
中村:そうですね。見た目からはちょっとわからず、ただ言い出しづらいっていうことを抱えているようなそういった人たちがもっと自分らしくいられるような世の中を作っていきたいというところで、何やってるのというとカミングアウト自己開示ですよね、を支援していきたいっていう目的で作られた団体です。
小林:具体的にどんなことするんですか。カミングアウトをしても、自己開示をしてもらう機会を作る。
中村:そうですね。もうカミングアウトした人たちのインタビューをサイトに載せていったりとか、あとはカミングアウトについて考えるイベント、場づくりみたいなものを普段はしています。
水谷:私、集まりに遊びに行かしてもらったことあるんですけど、カミングアウトを推奨しているわけじゃなくて、カミングアウトしようよ、自己開示しようよっていう場所じゃなくて、私の理解だと、したい人がすればいいし、したい・した人がいるっていう事実だけで、言いたくないけど仲間もいるんだってことを知れる場所っていうプラットホームがあるっていうことで安心できたり、僕らの活動と同じくで外に出ようって思ったりとかっていうふうな環境づくりをしてる団体なのかなって思ってるんですけど、どうですか。
中村:おっしゃる通りで。別に推奨しているわけじゃなくて、みんなオープンでいこうよってわけではなくて、言いづらいことを言ってもいいよねと、身近な人とか大切な人に言ってもいいよねって思えるようになってほしいなっていうのが一つの願いでやってます。
小林:なるほど。
水谷:だから、こちら側はもう言われた側も理解できる器づくりができるというか、っていうかんじ。かんじって言っちゃった。
中村:ありがとうございます。そう、おっしゃる通りで。
小林:そうね、そういうなんとなくなかんじなほうが、みんな自分にも関われるかなってちょっと思えるもんね。
水谷:うん、そうですね。
小林:なんとかなかんじ、みたいなね。
水谷:自分事にしやすいというか。
小林:あと、カミングアウトっていうとすごい大げさなことに聞こえるわけ。
中村:そうですよね。
小林:で、例えば僕らみたいな視覚障害の人でも、俺も進行性の目の病気だったから最初は人に自分が目が見えない見えづらいっていうことをばれないように隠しているわけね。
で、そういう人って実際多くて、会社には言えませんとか見えない見えにくいことを家族に言えませんっていうことはわかりやすいLGBTとかそういう皆さんとやっぱり同じくようなことが起きてるっていう話は聞くんだけど、でもところがこの障害者のなんとかとか、性的マイノリティーのなんとかって聞くとすごい大ごとに聞こえるんだけど、でもみんな人間多かれ少なかれ人には言えない何かみたいなのを抱えているだろうから、なんかその大きい小さいに関わらない自己開示みたいなのがカミングアウトがこんなのもありなんですよみたいなのが知れたら良いですね。
中村:ほんとおっしゃる通りで。そういうの目指してます。
小林:素敵。バブリング。NPO法人バブリング。
中村:はい。ありがとうございます。
水谷:場所どこなんですか。場所、登記している場所というか。
中村:場所。登記してる場所は今は横浜市なんですけど、ただこっちにちょっと移そうかなと思ってます。
小林:渋谷に。
中村:そうですね、渋谷かな。
小林:今若干なんか土地に自信がなさそうだったけど。渋谷に。
水谷:渋谷に。
中村:未定です。すみません。
小林:未定。なるほど。わかりました。
中村:こんなに宣伝していただいてありがとうございます。
小林:いえ、これからこれから働いてもらうんで。
中村:かしこまりました。
小林:よろしくお願いします。というわけで、前振りが長くなったんですけれども、今日のメインゲストのご紹介はこれからです。はい、マルちゃん。
丸山:どうも。初めまして。
小林:初めましてじゃないんだよね、我々。あ、ラジオの皆さん。
丸山:そうですね。ラジオの皆さん、初めまして。
小林:今初めて男性4人、サガさん入れて4人の声に続いて女性が登場しました。今日のゲストは、私たちNPO法人のことを取材で関わってくださいましたNHKエンタープライズの丸山千尋さんなんです。私たちはおかげさまでこの取材を通じてドキュメンタリーの制作でしたので、結構しっかりと関わりが持てた関係で今はマルちゃんというようなかんじで呼んだりとか、時にはゴリエって呼んだりとか、なんでゴリエは後ほどですけども、っていうようなかんじの仲なんです。そんなマルヤマさん、マルちゃんはそれで今はNHKエンタープライズという会社に入社をしてNHKに出向してるんですか。
丸山:そうですね。NHKエンタープライズは入社して2年間研修で制作現場に配属されるんですけれども、その一つで今NHKに出向していますね。
小林:なるほど。分かったような分かんないような話なので、じゃあちょっと最初にもう少し自己紹介お願いしても良いですかね。
丸山:自己紹介。はい。初めまして丸山千尋と申します。どこまで言えばいいんですかね、申年です。
小林:ああ、申年ね。
丸山:24歳。
小林:社会人2年目。
丸山:社会人2年目ですね。今は「オンマイウェイ」 http://www.nhk.or.jp/doutoku/onmyway/ という道徳番組を制作している青少年教育番組部というところに今います。
小林:Eテレ。
丸山:そうですね、Eテレです。
小林:NHKのなかでその番組を作ってる。
丸山:はい。
小林:マルちゃん自身は、出身はどこですか。
丸山:出身は埼玉の大宮ですね。
小林:東京に暮らすようになったのは。
丸山:つい3カ月前ぐらい。
小林:じゃあそれまではNHKもご実家から通ってらっしゃった。
丸山:そうですね、ずっと埼京線と湘南新宿ラインを。
小林:乗り継いで。
丸山:はい。
小林:大学はどこですか。
丸山:大学は東京女子大学っていう吉祥寺と西荻窪の間にある緑豊かな大学でした。
小林:東京女子大学ってのは、私たちNPO法人モンキーマジックの所在地のあるアジトのすぐ近くでして、東京女子大学には私たちNPO法人モンキーマジックの理事の先生も先生をやってらっしゃったりとか、それからクライミングウォールもあるんですね。
丸山:そうです。
小林:授業でやってらっしゃったりとか。
丸山:はい。授業で一年間、4年生のときにとっていました。
小林:学生時代はどんな学生だったんすか。
丸山:学生時代どんな学生だった、難しいですね。
小林:そう?
丸山:このまんまですねっていうしかないくらい。元気だし、楽しいことが大好きなので基本的に校内で友達みつけては駆けてって、元気?みたいな。すごい常に声を掛けてたりとかしていましたね。
小林:へえ。ちなみに何学部とかだったんすか。
丸山:ちなみには英語文学文化専攻っていう、私ミュージカルがすごくアメリカのミュージカルが大好きで、アメリカのミュージカルを知るためには、アメリカの文化を知らなくちゃいけないのかなって思ったので。
小林:ブロードウェイとかそういうところの。
丸山:そうですそうです。で、卒業論文も一応『RENT』っていう、それこそ性的マイノリティーの人たちのミュージカルについて書いたんですけども。
小林:俺、奄美大島の焼酎しか知らない、「れんと」なんて。
水谷:平仮名のね。
丸山:確かに。
小林:うんうん。
中村:おいしいんですね、あれもね。
丸山:今度、12月に本場の人たちが来るので。
水谷:日本にですか。
丸山:そうなんですよ。
小林:ブロードウェイから。
丸山:来るんですよ。すっごい嬉しくてもうちゃんとチケット予約して観に行きたいと思います。
小林:そういうミュージカルとかに興味があったのは、もっと大学に入る前から。
丸山:大学入る前、中学生ぐらいの時からもうずっと。一番最初に好きになったミュージカルは『天使にラブソングを』っていう、知ってますか。
小林:はいはい。ウーピー・ゴールドバーグ。
丸山:そうですそうです、あのミュージカル。あとディズニーがやっぱすごい好きだったので、ディズニーって基本的に全部映画ミュージカル調じゃないですか。やっぱそれもおっきいかなって個人的には思ってるんですけど。
小林:ディズニーのなかで一番好きなのは。
丸山:一番好きなのは、一応『シンデレラ』って言ってて。
小林:一応。
丸山:一応。柄に合わないかなって思って。そうなんですよ。で、好きなキャラクターはって言われたら、ミッキーとかミニーも好きなんですけど、すごいマイナーなところでいうとシンデレラに出てくるネズミがすごい好きで。ガスとジャックっていうすごいマイナーなキャラクター、マイナーなのかな、私はすごい好きなんですけど。
水谷:一緒に屋根裏に住んでるんだっけ。
丸山:屋根裏、てかまあそうですね、一緒に住んで。是非観る時にほんとチェックしてほしい、ほんとかわいいんですよ。
小林:ディズニーランドも、じゃあもう年間パスみたいな。
丸山:それは買わないようにしていて。
小林:買わないようにしてる。
丸山:そうなんです。買わない。
小林:大学生とか、高校生ぐらいのときとか。
丸山:買わなかったです。なんか買っちゃうと常に行けちゃうような気がして、休みのたびに行っちゃうとやっぱ夢の国感が無くなっちゃうかなっていうふうに勝手に思ってて、できるだけ原価で買って。
小林:原価で。
丸山:原価っていうか、定価で買って。
小林:定価でね。その場に行ったりとか予約をしたりとかして買って行ってた。
丸山:そうです。ちゃんと1回を楽しむために行ってましたね。
小林:なるほどね。大学に入って自分でミュージカルをやろうとか、そういうのはなかったの。
丸山:は、なかったですね。観て、あと完成してる音楽がたぶん好きなので、そういう名曲が好きなのでそれをひたすら校内で歌ってれば別に。
小林:校内で歌ってた。
丸山:校内っていうか、カラオケとか友達とかと一緒に歌ってればもうそれだけで私は満足だったので。
小林:満足。大学のときは、サークルとかそういうのは。
丸山:サークルは全然関係なくボランティアをやってたんですけれども。
小林:どんな。
丸山:東京YMCAっていう、クリスチャン、私はクリスチャンじゃないんですけど、そういうキリスト系のボランティア団体で、メインは知的障害者の余暇活動支援っていうのをずっとやってたんですけれども、月に1回知的障害者の方たちと余暇を過ごす。で、知的障害者の人って色々いると思うんですけれども、自分たちで働いて稼いだお金を私たちと一緒に楽しいことにちゃんとお金を出すっていうことがあまり出来ていないんじゃないかみたいな話で、私たち学生と一緒に楽しいことしてそういう有意義な時間を過ごしましょうっていうのをずっとやってました。
小林:なんでそういうのに、なんか関わるきっかけはあったの。
丸山:きっかけは、私が高校3年生の時にまさに3.11東日本大震災の時だったんですね。で、大宮のさいたまスーパーアリーナに近いので、あそこって双葉町の支援をやっていて、そこにずっと行ってたのでそこからですね。ずっとボランティアですね。
小林:ボランティア活動っていっても、例えばその3.11の震災の方たち被災された皆さんへの支援をするっていうタイプのボランティアと、今言ってくれたようなYMCAを通じた知的障害の皆さんへの余暇活動支援ってずいぶん毛色が違うようなかんじもしたんだけれども、それはたまたま大学で入ったサークルがそういうのをやってたから。
丸山:ではなくて東京女子大学、略してトンジョって言うんですけど、トンジョにボランティアセンターみたいなのがあって、なにかいいボランティアの団体ないですかみたいな紹介を受けたのがYMCAだったんです。
ちょうどYMCA自体も被災者のためのリフレッシュキャンプみたいなのをやっていて、そういう被災地にいる人たちが新潟の妙高とか山梨の山中湖の近くにYMCAキャンプ場があって、そういうところに行ってリフレッシュするキャンプもあるっていうふうに言っていたので、いろんなことができるんじゃないかなってそこで思って、実際に知的障害者以外にも幼児の活動だったり小学生の活動だったりほんとにいろんなことやってるので、なので4年間では結構いろんな人と関われたかなって個人的には思ってますね。
小林:なるほど。
丸山:わかりましたかね。
小林:なんとなく。でも、そんなあたりから今度じゃあなんで今の仕事にしてるのかは、1曲聞いた後にまたちょっと聞いていこうかなと思います。いつも私たちモンキーマジックが担当してるこの渋谷のラジオ第2火曜日社会部では必ず私たちがいつか一緒にコラボして仲間になりたいと信じているアーティストMONKEY MAJIKの曲を1曲流さしてもらってるんですけれども、今日はそんな今のマルちゃんの活動にぴったりなんじゃないかなと思います。『you are not alone』。
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小林:NPO法人モンキーマジックのコバヤシがお届けしてます渋谷のラジオ第2火曜日の社会部、毎回曲のなかにはこのアーティストのモンキーマジックの1曲が流れておりますが、素敵な1曲ですよね。『you are not alone』でした。
さて今日はゲストにNHKエンタープライズの丸山千尋さん、マルちゃんに来てもらってるんですけれども。
丸山:マルヤマです。
小林:チース。
丸山:チース。
水谷:でもそんなかんじがいいっすね、普段のマルちゃんのかんじが。
丸山:やばいやばい。
小林:そんなかんじなんです。
丸山:緊張しちゃうから。手汗がもうほんと止まんなくて止まんなくて、きらきら輝いてます。
小林:なんか一杯飲みながら喋ってもらったほうが面白そうなかんじですよね。
丸山:大変大変。
小林:まず冒頭に自己紹介をしてくださいっていうようなお話しをさせてもらって、ミュージカル好きだった少女、ディズニーランド好きだったけど年間パスは買っちゃいけないと心に決めていたそんな少女が、東京女子大学に入り、大学の中では東京YMCAを通じたボランティア活動を通じて知的障害のある社会人の方たちの余暇活動支援のそんなことをしてたっていうようなところまでを聞いてきました。
で、ここから先もうちょっと大学の頃の話であったりとか、就職の頃の話なんかも少し聞けたらいいかなというふうに思うんですけれども。
丸山:思い出せるかな。
小林:思い出せるかな。大学3年生ぐらいになってくると、みんな就職のことをそろそろ考え始めて就活が皆さん始まってたと思うんですけれども、たぶんこの渋谷のラジオを聞いてる皆さんって、結構渋谷区とか東京の今これからを引っ張ってってるこの地域に向かって、結構感度の高い学生さんなんかはみんなこっちで動いてることなんかに目を向けてる人とかこの渋ラジ聞いてる人なんかも多いんじゃないかなと思うと、テレビの仕事とかラジオの仕事とか広告とかそれからそんな未来をつくっていくような仕事にすごい興味がある人多いと思うのね。
で、マルちゃんの今のやってるような仕事なんかにもとっても興味がある人って実は多いんじゃないかなって思うですよ。で、その大学3年生の頃をちょっと振り返ってみてほしいんですけど。
丸山:振り返ります。
小林:二十歳の頃。二十歳、21ぐらい。
丸山:はい。21。
小林:大学3年生の頃にどんな就職しようかななんていうふうに思ってたんですか。
丸山:まず、私たちの代まで12月キックオフだったんですよね。今って4月なんですよ。
水谷:就職活動が。
丸山:はい。なので、3年生の12月からもう始まってて。私決まったの、ちょっとみんなの波がちょっと収まった7月ぐらいに。
小林:4年の7月。
丸山:はい。に決まったんですね。だからちょっと長かったんですけれども。
小林:焦ってた。
丸山:焦ってましたね、その頃は。なかなか。
水谷:もうその時点で意外ですね、なんかそういうお仕事されてるのってもうどんどん先に決まっちゃって。
小林:なりたくてもなれない仕事なイメージがあるから、ねえ。
水谷:うん。
小林:優秀な学生さん、どんどん摘み取っていくようなイメージだけどな。
丸山:なんですけれども。
水谷:優秀な学生だから、摘み取られたんですよね、最終的に。
丸山:良いこと言ってくれますね、涙が出ちゃいます。で、12月のときは、まずは、何万っていう1万とか経団連の、それこそリクルートとかマイナビを使ってひたすら企業を調べるところから始まったんですけど、とりあえず、私ボランティアでその余暇活動支援といっても月に一度の余暇活動が朝の9時から夕方の5時まであるんですけれども、それのプランニングとかも週1回集まって決めてて、そういう過程とかがすごい好きだったので、なにかそういうものを作るっていうところから調べようと思って、広告代理店だとかそういうところからスタートしてたんです。で、ちょっとずつ面接が始まって、自分のことを話していくうちになんか違うなと思ってて。
で、もう一回自分を振り返ろうと思って振り返ったらどうやら自分のまわりには自分が今まで歩んできた人生のなかでキャラクターに囲まれて生きてんなっていうことに気づいたんですよ。
小林:さっきのシンデレラのチューチューみたいな。名前がわかんなくなっちゃった。
丸山:そうですそうです、チューチュー。そうなんですよ。キャラクター、それこそディズニーもそうだし、あとはスヌーピーも今好きだし、それこそ渋谷のラジオみたいなあのロゴのああいうキャラ。
小林:ラジ公。
丸山:はい。ああいうキャラクターとかもロゴのキャラクターとか見るのもすごい好きで、なんかそういうのを関われたり、だからつまり版権を持ってる会社、すごいコアなんですけどそこを調べようと思って。なので3月ぐらいから一気に変えて、ありとあらゆる版権を持ってる会社をとりあえず調べて調べて。
水谷:じゃあもう4年生になる直前に。
丸山:そうです。路線変更して。
水谷:なるほど。
丸山:例えば、みんなが知ってるとこでいうとサンリオとか。キティーちゃんの版権持ってますし、ポケモンっていう会社、それこそ今ポケモンGO流行ってますけど、任天堂じゃなくてポケモンとかはもう完璧にあそこは版権持ってたりとか。そういうかんじでどんどん調べってってNHKエンタープライズもNHKのキャラクター以外にも実は、例えばみんなが知ってる、あまちゃんあのロゴがあるじゃないですか朝ドラの、ああいうロゴとかの版権も持ってて。
小林:それもろNHKじゃない。
丸山:まあそうですね。キャラクター以外にもそういうドラマとかのロゴの版権を。
小林:版権、なるほどね。キャラクター以外にもってことか。
丸山:はい。すごい面白いなと思って応募締め切りの2日前にエントリーして、ギリギリだったんですよ見つけたのが。それで、見つけましたね。
小林:つまり、今は僕がマルちゃんと知り合ったときはNHKの番組を制作するディレクターさんとして連絡をしてきてくれて、会うけれども、ここまで聞いてる限り全然テレビの制作とかテレビをつくるっていう誰もがなりたくてもなれないそんな仕事とは違うものを目指してた。
丸山:そうですね、申し訳ないんですけれども、最初はキャラクターの商品を作りたいっていう気持ちで面接のときもずっとそうやって言ってきたし、何の部署に入りたいですかっていう欄があって。
小林:入社が決まってから。
丸山:はい。放送のそういうディレクター、制作っていうところには確か順位をつけてなかった、丸をつけてないっていうか、これをやりたいですっていう丸をつけていなかった気がします。そうなんです。
小林:でもそうだよね、だってキャラクターが好きで、そのキャラクターの版権があるところに行ってそのキャラクターに関わりたい仕事をしたかったのに、いきなり「いや、私報道局に行ってニュースが撮りたいです」とかっていうふうにはならないもんね。
丸山:そうですね。で、ちょっとネップ言わせていただきますけど、略すとネップになんです。NHK、エンター、E、プライズでPって。ネップ。
小林:ネップ、ネップね。エヌイーピー。
丸山:エヌイーピー。で、NEPに入ってからは、1週間ぐらい研修があって。違う、1週間じゃないですね、2カ月。全然違いました。
水谷:あっという間に過ぎてったから。
丸山:はい。そのあとに、制作現場を知らないとそういう事業部に、キャラクターの商品開発とかいろんなことやってんですけれども、に行っても制作の気持ちがわからないとだめじゃないかっていうことで、今2年間研修の身なんですね。なので今制作現場にいます。
小林:僕は今48歳で就職したのはもう26年前もうすごい四半世紀以上前なんだよ、恐ろしくなった今言って。だからその今2カ月間の研修って言ってくれたんだけれども、最初は2カ月間どんな研修をしたんですか。
丸山:ほんとにマナーとか、マナーあるのかな大丈夫かな、今心配になってきちゃった。
水谷:大丈夫ですよ、大丈夫です。
小林:今2カ月間のNHKのお金がドブに捨てられたのかと思ってしまうような話だったけど、大丈夫?
丸山:いやいや、大丈夫です。それなりにちゃんと名刺の貰い方とか、今までやったことなかった。丸山千尋です。大丈夫です。なのでマナー研修もそうだし、あと意外とコンプライアンスとかも学んできたりだとか、まあそういうことと、あとは制作現場の研修もあったのでこういうふうに番組が作られていますっていう編集場所を見に行ったりだとか、逆にドラマの制作現場を見に行ったりだとか1カ月で。
小林:色々。
丸山:はい。いろんなところを見て回りました。
小林:そういう、きっとNHKがやってる色々な場所をまるで本の目次を見るかのように色々見て回ったんじゃないかなと思うんだけど、最初はその版権、キャラクターに興味があってどーもくんと私これから一緒に住んでくんだと思ったんだと思うんだけど、それがこう2カ月色々かけて現場を見たりとか自分の知らないNHKの世界を知るにつれ、興味が変わったりこういう仕事がしてみたいっていうふうに関心が移ったりしたことってのはなかったの。
丸山:でも逆に就職活動のとき全く選択肢になかった世界だったので、一から私は知っていったような状態だったので、それはすごく新鮮でした。私ほんとひどい話、1週間で番組、毎週放送しているものとかあるじゃないですか。あれってほんとに一人の人が一週間ペースで作ってるものだって思い込んでたくらい、タイトに頑張ってる人だと思ってたやっぱり、VTR1個つくるにしても、いろんなところに行って取材して撮影して編集してとかいろんな過程を踏んでって1個の番組ができる。
水谷:いろんな人も関わっててっていう。
丸山:そうですね。なんかそれを知れただけでも全然おっきい収獲で。あと、実際にこの人が編集に携わってるなんとかさんです、この人がディレクターのとかって紹介されるとなおさら現実味があったので、ほんと恥ずかしい話なんですけれども、なんかそれだけでも私のなかでは研修はすごいおっきい意味がありましたねほんとに。
小林:その研修をして、さっきの質問に戻るんだけれども、自分で実際に仕事として関わってみたいなと思うような具体的な仕事っていうのには特には出会わなかった、そこまでいかなかったか。
丸山:研修のなかでですか。研修のなかではいかなかったか。やっぱり、番組を作るようになった段階で、自分が実際に携わるようになってからは思うようになりました。
小林:どんなふうに、今はじゃあその2カ月間の全体の研修を経て次の第2段階の今研修で配属をされてオン・ザ・ジョブ・トレーニングみたいなそんなようなイメージなのかな、をやってるんだと現場に出て制作とかをやってるんだとして、そこは今はどんなことをしてるんですか。
丸山:今は、ほんとにいちディレクターとして番組を作っているんですけれども、ほんとに一からでこの番組に合うような取材対象は誰だろう、その人に電話してみる、コバヤシさんだったら電話して実際におうちにも行かせていただいたりとか、ほんとにそういうところからやらせていただいてますね。
小林:確かに最初の連絡んとき、びびってたもんね、なんかね。今の、そうすると入社をしてから約1年半でしょ。
丸山:はい。
小林:で、1年半過ぎてて、最初の2カ月間その全体の研修があって、その後第2段階の研修に入って最初から今みたいなドキュメンタリーをやってたの。
丸山:ニッポンの里山っていうBSプレミアムで朝7時から放送してる自然番組を1年間やっていました、1年生の時は。研修1年目の時は。
水谷:去年。
丸山:はい、去年です。つい6月までやってました。
小林:ごめんなさい、僕全然BSっていうところにチャンネルを回すことが無いので、どんな番組なんですか。
水谷:コバヤシさん、あと3分でお知らせが入りますね。
小林:はい。
丸山:10分間の番組なんですけれども、人と生き物が共存する世界っていうか日本が今ちょっと失われつつあるんですけれども、いろんな地方ではそういう文化とかを大切にしている人たちがいて、そういう人たちを取り上げつつ、そういう人たちがいるから営みがあるから動物がそれこそ生き物、なんでもいいんですけどチョウチョとかトンボとか、そこにしか住めない生き物がいるんですっていうような紹介をする番組でしたね。
小林:聞いてると、シンデレラを追いかけてた人にとっては全然違う世界にいきなり入っていくわけで、たぶんだんだん社会人としての洗礼を受け始めたんじゃないかなと思って。
丸山:そうですね。
小林:「おい、マルヤマ何やってんだ」「お前、そうじゃねえだろ」っていうような世界にだんだん入っていって、研修で受けていた私にとっての2カ月間の大きな学びがありましたっていうような研修ではない次の研修になってったのかなって。多くの人たちが知らないそのいよいよテレビの制作の話に自分は直接触れてったんだろうなって思うんですけど。で、僕なんかからすると全然知らない世界のことをやっている人が、それを掘り下げていって何をメディアを通じて社会に伝えてったら面白いのかっていうのを考えるのはすごい大変なことだろうと思うんですよね。で、僕らにコンタクトしてきたも全く同様で、ちょっと後半またその辺聞いてきたいんですけども、全然クライミングのことも障害者のことも、色々なことにこれまで、学生時代に知的障害の皆さんと会ったて言うけれども。
丸山:ちょっとだけですけどね。
小林:でもクライミングのことも全然知らない、そういう人がなんか僕らにコンタクトをしてくことで、完成してく画をどこまで描いてやってくのかとかはすごい興味があるところで、ちょっとぜひまたその辺後半聞いてきたいなと思うんだけれども、今一番大変なことってなんですか。
丸山:どうしましょう、話す。
水谷:それはひと言ですぐにお知らせに。
丸山:大変なこと、自分の語彙力。
水谷:ボキャブラリー。
丸山:ボキャブラリー。
小林:一緒に撮影で回ったカメラマンの方と音声さんが。
水谷:じゃあ、お知らせ。
小林:そう。
---
丸山:おかえりなさいませ。
小林:いきなりマルちゃんに笑われましたけれども。はい。ここ第2火曜日のこの渋谷のラジオ社会部は、私たちNPO法人モンキーマジックがお送りしておりまして、私代表のコバヤシです。毎回出させてもらってるんですけれども、ちょっとずつ慣れてきたつもりが、実はそうでもなくて、自分たちでも毎回毎回何を話そうかとばたばたしてるんですけれども、今日みたいな明るくて元気なゲストの方に来てもらえると、こちらも楽しくやれてとっても嬉しい感じで。なんですけれども、今日のゲストはNHKエンタープライズで、今はNHKに出向されていろいろテレビの番組を作られてるディレクターの丸山千尋さん。
丸山:こんにちは。
小林: マルちゃん、よろしくお願いします。
丸山:お願いします。
小林:はい。ここまではマルちゃんの学生時代の話。
丸山:はい、つたない日本語で。
小林:なんで今の仕事に就いたのかとか、それから会社に入ってからどんな時間をここまでは過ごしてきてるのかなんていうことを少し聞いてきました。で、お知らせに入る前最後の話が、最初は2カ月間の大きな研修をして、そのあと番組の制作の現場に出向っていう形で出ていって、そしてそこで日本のBSプレミアム。
丸山:そうです。
小林:NHKのBSプレミアムの里山。
丸山:日本の里山、はい。
小林:それを題材にした番組制作を1年ぐらいやってたって聞きましたけど。
丸山:1年、まるまる1年。はい。やってました。
小林:どんなことが、そこ、一番楽しかったですか。
丸山:そこは、私それこそ関係ないとはシンデレラの件で関係ないって言ってたんですけど、ボランティアんときキャンプがメインだったんで、やっぱりアウトドアとかがすごい好きで、自然で遊ぶことも好きだったので、やっぱり仕事でそういう自然の場所に行けんのはすごいありがたいなというふうには思っていて、あと、例えばトンボ1匹とってもいろんな種類がいて、しかもその環境じゃないと生きられないトンボとかが実際にいて、そういうのを知れたり見れたりするのはすごく面白かったですね。
小林:具体的には、その1年間の里山の番組を作っていて、マルちゃんの仕事の役割はいったい何だったんですか。
丸山:えっと、ディレクターでした。その時も。
小林:なんで今その質問をしたかというと、それまで全く里山に興味や関心も知識もなかった人が、いきなりディレクターとなってあなた番組作ってくださいって言われて作れるんですかって、今ふふって鼻で笑われちゃったけど、作れるんですかっていうのが正直な疑問があって、どうなんですか。
丸山:いや、それはもうすごくすごく心配だったんですけど、その時は、今何歳だ、五十何歳かのすごいベテランのディレクターがいて、その人がずっと一緒についてたので、大丈夫だったんですけれども。一応例えば私がインタビューをして、欠けてるなってその人が思ったら、横から入って質問したり。で、終わった後にこういう質問もするとよかったよねみたいな。っていうようにアドバイスくれたりだとか、そういう研修だったので。
小林:優しいね。
丸山:優しかったです。良い人でした。
小林:へえ素敵。番組の内容を考えたりとか、そういうのもその1年間の間に実際にあったんですか。
丸山:番組の内容を考える。
小林:うん。
丸山:っていうのは。
小林:構成を自分で組み立てて、今度はこの特集で行こうとか、そういうのを考えたりとかっていうのもあったんですか。
丸山:あ、ありました。新潟県の村上市っていうサケが有名な場所があるんですけれども、そこの回は実際にそのベテランのディレクターと一緒に下見しに行って、そのあとに戻って「じゃあ構成一緒に考えましょう。」と、「とりあえずマルヤマさん考えていいから。」っつって、考えて。で、それを見てそのベテランディレクターが判断するみたいな。ここは冒頭に持ってきたらつまんないから、もっと後ろに持ってきたほうがいいよっていうようなアドバイスをしてくれたりだとかしてました。
小林:1年間の間にその村上のシャケのやつが、シャケ、サケ。
丸山:サケ。
小林:シャケ。シャケね。
丸山:サ。
小林:サケ。
丸山:サケ。
小林:サケ、魚の方。飲む方。
丸山:えっと酒とサケ。
小林:どっち。
丸山:サケ、泳ぐサケ。
小林:やっぱNHK的にはやっぱサケなんですねサケ。
丸山:難しくてすいませんでした。すいません。
小林:うん、日本語が、いやとんでもない、俺の問題や。なるほど。で、その番組をやったんだけれども、今伺ってると、その先輩ディレクターがばっちり横についてサポートしてくれてる感じだったけれども、独り立ちしてっていうか自分で企画を見つけてきて、企画を立てて、それを上司の承認を得て自分で全部やってくみたいな、そういうところまでもう今2年目で実際に来てるんですか。それともその1年間のその番組の中で、卒業試験的に1から10まで自分でやるみたいなとこまでいったんですか。
丸山:卒業試験みたいのは特にないんですけど、でも2年目になって、自分で、その村上の回は与えられたじゃないけど、こういうところがあるからマルヤマさんやってみてみたいな感じで。
小林:ネタはもらってた。
丸山:はい。で、2年目の里山の時は1本自分でネタも探して一から作りましたね。それは三重県の志摩市の回で、照葉樹林を切ってる人が、林業の方がいらっしゃるんですけれども、その切った木を鰹節に燻す薪として使用しているっていう、こう循環のお話なんですけれども。それは自分で見つけてきました。
小林:へえ。照葉樹林ってどんな。ふふん、また鼻で笑われ。照葉樹林ってどんな木なんですか。
丸山:照葉樹林は、いや、覚えてるんですけど、ちょっと今緊張のあまり本当に。
小林:漢字だとどういう漢字を書くんでしたっけ。
丸山:照る、葉っぱ、樹。
小林:樹木ね。
丸山:はい。
小林:葉っぱが椿とかみたいにきらきら照る感じのやつとかが照葉樹なのかなあ。
丸山:椿なのかなあ。
小林:分かんないな。
丸山:すごい、今本当にすべて今真っ白な状態になっちゃ。
小林:分かった。
丸山:もうすいません。いま。
小林:ふふふんって笑われる時は頭が白くなった時のサインなんだな。わかった。でも、そうやって自分でネタ見つけてきてやるようなとこまでなってきて、その後じゃあ1年間を経て今度さっきも言ってくれてたんですけど、今マルちゃんはEテレの子供たちの学校教育の現場で使われるような、道徳の科目のテーマになるような番組作りの現場に移って、それで、僕らNPOモンキーマジックの活動や私のことを追いかけてくれるっていうことになってったんだけれども、つまりもう僕が出会った時にはもう一人で僕らにコンタクトをとってきて、そして取材の時にも、ディレクター一人で、カメラマンと音声さんを連れてやってくるような人になってました。つまり、今里山の番組作りの時の話とちょっとずいぶん毛色が違って1個アップグレードしてるような感じだったんですけども、僕ら、じゃあその里山を離れて、僕らのその番組作りは何回かこの福祉の方でやった後のものだったんですか。
丸山:ん、福祉でやったもの。
小林:その里山のところから、異動になったわけですよね。
丸山:はい、それがもうすぐにコバヤシさんの。
小林:じゃあそのEテレのところに移って、一番最初が僕たち。
丸山:そうです。オン・マイ・ウェイ! という道徳教科番組のとこに配属されて、オン・マイ・ウェイ!を作ってくださいって言われて、一番最初に見つけたのがコバヤシさんでした。
水谷:何きっかけでコバヤシさんに電話を。最初の緊張の電話を▼かけた▲んですか。
丸山:友人にPAJっていう、プロジェクトアドベンチャージャパンに所属してる人がいるんですけれども、その人がモンキーマジックのTシャツを着ていて、「そのTシャツ何。」って聞いたところからすべてが始まりました。
水谷:今日もコバヤシさん着てますけども。
丸山:しかも全く同じ色。
小林:あ、ほんと。
水谷:背中にNO SIGHT BUT ON SIGHTっていう、NPO法人モンキーマジックのメッセージが込められたTシャツですね。
丸山:そのTシャツを着ていて、これなんじゃらほいほいみたいな。
小林:ほう、これが目に留まったわけだ。
丸山:はい。
小林:その時には、あなたこれはオン・マイ・ウェイ!という番組の1個やりなさいというふうに言われて、ネタ探しをしていた。
丸山:はい、そうですね。
小林:ネタ探しって、結構必死、またふふんって笑われちゃったけど。結構必死にネタ探しってするものなの、やっぱり。
丸山:でも、探しまくりますよね、やっぱり。私の場合は特にアンテナがいろいろ張ってない、まだ未熟な状態なので新聞見たりだとか雑誌読んだりとかして、あとはいろんな人に聞いたりしてました。ボランティアの時に一緒に活動してた人たちが、教育関係に進む人たちが多くて、先生だとか、あと保育園の先生とかもすごい多いんですけど、そういう子たちに「なんかいいこういう系の人たちいない。」って聞いたりだとかしてました。
小林:こういう系ってその。
丸山:こういう系っていうのは、今一生懸命頑張ってる人っていう言い方だったんですけど、私は。
水谷:そうっすね。こういう系っていうのがわかるようにちょっと番組の説明してもらったほうがわかりやすいすね。
小林:そうそう、俺も今すごい聞きたかった。オン・マイ・ウェイ! っていうのはどういう番組なんですか。
丸山:はい。
小林:さすがにここは答えられるよね。
水谷:そうっすね。なんか朝の打ち合わせでもこれは練習してきましたなんて話をね。
丸山:これでできなかったらどうしよう。
小林:やばい。
丸山:やばいですね。
小林:じゃあお願いします。
丸山:頑張ります。
小林:はい。
丸山:オン・マイ・ウェイ!は、小学校5、6年生と中学生を対象にした道徳の教科番組なんですけれども、10分間のドキュメンタリー番組で収まっている、本当に短いんですけれども、毎週金曜日9時40分から9時50分に放送している番組です。で、ナビゲーターがmiwaさん。シンガー・ソングライターのmiwaさんがしていて、人生の途中で困難にあった人達をどうやって立ち向かっていくかっていうのを追ったドキュメンタリー番組です。
小林:10分間って短いって今言ってくれたんですけど、これなんか10分間って決まってる理由があるんですか。
丸山:これは実際に教科番組として、道徳の授業で小学校とか中学校で授業中に使われるためにあえて短くしていると聞いています。なので、今学校は45分授業ですね。1時間目っていうそういう単位が、なので10分間見て35分子供たちがその番組を見て話し合うディスカッションの時間として道徳の授業で使ってもらえればなと思っています。
小林:はあ。他にはどんな人が出てたかとか覚えてる人います。どんなテーマだったかとか。
丸山:ついこの前やったのは、第11回目はそれこそLGBTのマツナカゴンさんっていう方がいらっしゃるんですけれども、偏見について考えるテーマでしたね。偏見をなくすためにはどうしたらいいんだろうみたいな。で、その次の回は77歳のスーパーランナーおばあちゃん。100キロマラソンに挑戦するっていうおばあちゃんのドキュメンタリーでした。
小林:そのじゃあ今のLGBTの話みたいに偏見をなくすにはどうしたらいいんだろうみたいな。
丸山:はい、毎回1個のテーマがありますね。
小林:それは、もともとそのテーマがこのテーマにあったのを見つけて来いじゃなくて、番組編集してって1本にまとまってく段階で、今回のテーマはこれかね、みたいなのを決めていくの。
丸山:そうですね。例えば今回の場合コバヤシさんを探してお話聞いて、そこからこういうことが考えられるんじゃないかって。で、テーマを考える。テーマはだからあとですね。
小林:ふうん。どう、オン・マイ・ウェイ!分かった?
水谷:分かりました。
小林:なるほど。
丸山:本当ですか。
水谷:うん。
小林:見たい。
水谷:言い残してることない。説明で。
丸山:多分ない気がするけど、そういわれるとすごい心配になって。
水谷:大丈夫っす。
丸山:また手汗が大量に。
水谷:大丈夫っす。大丈夫っす。
小林:毎週。
丸山:金曜日。
小林:金曜日の午前9時40分から、毎週やってる。
丸山:はい、10分間。9時40分。
小林:9時40分から。長い番組なんですか、これ。
丸山:去年から始まった番組なんです。
小林:あっ去年。
丸山:その前までは違った道徳の番組をやっていて。で、今回10分間っていうちょっと1個前が15分だって聞いてたので、5分間短くなりました。
水谷:ああ、じゃあ番組でそのままやったものも道徳の時間で使われるっていうことなんですね。
丸山:はい。
水谷:そうですよね。
丸山:そう。
水谷:うん。なるほどなるほどなるほど。
小林:ああ、そういうふうに聞いていて、ちょうど確か道徳っていうのが、授業の科目になったんだよね、去年。
丸山:そう、なった、えっと。
小林:今年かな。
丸山:2年後になるみたいです。
小林:あ、2年後になる。
丸山:はい。
小林:それのじゃあ準備として多分学校の授業の現場の中では、道徳が結構注目されて先生たちも科目化しようとして。
水谷:あ、授業じゃない。え、やんなくてもいい授業何ですか、今は。
小林:今は、そうそう、正式に、だから成績がつかないんじゃない。
丸山:そうです、成績がつかない。
水谷:ああ、そうか成績確か、そっかつかなかったね。
丸山:それが、成績がつくようになるみたいです。
水谷:道徳で成績が作っていうのもまたちょっと別途掘り下げて聞きたいところではあるんですが。
小林:すごいよね。そうそうそう。
丸山:聞いた話だと、評価の仕方はそれこそABCではなくて、この子のここの発言がよかったですみたいな評価の書き方になるらしいですよ。記述式に変わるっていうことです。
小林:はいはい。ちなみにじゃあ今度番組のことにまた少し戻りたいんですけど、制作のことに戻りたいんですけど。
丸山:はい。
小林:今回、じゃあモンキーマジックのことを見つける、そのTシャツで出会ってるわけなんだけれども、その上司から「おいマルヤマ、お前今度番組作ってみろ。」と、いうふうにして言われてから、そのネタを自分で見つけてきて、いつまでにそれ決めなきゃいけなかったんですか。どのぐらい時間があったんですか。
丸山:7月に里山を卒業したので8月から本配属になって、だからコバヤシさんのことを撮り始めたのが8月のもう下旬だったので2週間ぐらいで決めましたね。
小林:もうじゃあすぐにいいネタに出会えたわけですね。
丸山:そうですね。
小林:これで行こうっていう。
丸山:はい。本当はもうちょっと期間、猶予があったんですけど。
小林:1カ月とか。
丸山:はい。だけど、この後話しますって言ってましたけど、福井のキャンプが近々あったので、これを撮影させてくださいってことでちょっと前倒しになりました。
小林:うんうん。なるほど。
丸山:本当はもうちょっと余裕があったけど、ばたばたみたいな。
小林:確かに焦ってる感はあった。来た時。
丸山:すごいご迷惑をおかけしました。
小林:いやいや。迷惑じゃこっちは全然ないし、僕らからすると取材をしてもらう、ただでさえなかなか知ってもらう機会の少ない、こういった私たちみたいなNPOの活動をやっぱり知ってもらうには、新聞やラジオや、そしてテレビみたいなものに取り上げてもらうっていうのはものすごく大きな機会なので、みんな考えてると思う。どうやったら取材してもらえるんだろうかって。
丸山:へえ、なるほど。
小林:いやへえって、そうですよ。
丸山:ほう、すいません。
小林:だから、ご迷惑なんてことはなくって、どうしたら外に知ってもらうかっていうことの。
丸山:発信。
小林:そうそう。だって自分たちが自分たちのお金でテレビの番組を作ってそれを公共の放送に流そうなんて思ったら、それコマーシャルを出すみたいな話で、一体いくらお金があったらできるのかっていうところだと思うんだけど。それを一つの番組として、しかも自分たちではできないような、クオリティーの高い状態でメッセージをきちんとまとめてもらえるっていうのは本当にありがたいことだから、皆さんが必要としている分野と、自分たちがやっている活動の分野がマッチした時っていうのは、そういう形で▼広く▲広がるので本当に僕らとしてはありがたかったし、こうして今回も声かけてもらったのはすごいありがたいことだったんですよね。
丸山:いえ、こちらこそありがとうございました、本当に。
小林:で、そのマルちゃんが僕たちに連絡をしてきてくれた時に、こういう子供たちの学校での道徳で使えるような番組を作ってると。で、「コバヤシさんのことや、モンキーマジックの活動に興味があるので取材をさせてくれ。」ということで、最初に僕らの活動に参加してくれたり、それから僕のところに下取材というかどんなことやってる人なのかみたいなことをインタビューしに来てくれました。で、その後実際にゴーサインが出たということで、取材が始まってくんですけれども、今回一番メインになったのは、私たちモンキーマジックにとって初めての企画だったんですけれども、僕たちはBTCCと呼んでました。ブラインドティーンエイジャーズクライミングキャンプいう。
丸山:イン福井。
小林:イン福井と、福井県ですね。福井県福井市でやったんですけどれども、この企画を追いかけてもらうことになったんですけれども、これはちょっとどんな企画だったかというと、私の方から説明をすると、ブラインドティーンエイジャーズということで十代の視覚に障害のある子供たちにクライミングに触れることで、自分たちの新しい可能性や自信に気付いてもらいたいなっていうことで企画をしました。で、例えば私たちは東京で活動してるので、東京にいれば触れられる、大きな町にいれば触れられるようなこういったクライミングのような機会を、なかなかそれに触れられる機会の少ない地域に届けたいなということで、つながりのあった福井県の盲学校の先生を通じて、今回は福井県を第1回目の場所として選ばせてもらって、福井県にいる10歳から一応19歳までの視覚障害の子供たちを対象にした企画ということで、1泊2日で世界チャンピオン、まあ私の世界チャンピオンを一つの売りネタだったんですけれども、世界チャンピオンと過ごして心と体の成長のお手伝いみたいなテーマでやらせてもらうような企画で、そんな企画の内容、タイトルがおそらくマルちゃんたちの内容にもはまってたのかな、いうふうに思うんですけども。どうですか、どの辺が琴線に引っかかったというか。
丸山:やっぱりコバヤシさんたちの初めての取り組みだっていうのもそうですし、あとは十代の子供たちができない、それこそできないだろっていったら、ちっちゃい子供たちってまだ果敢に取り組める時期だと思うんですけれども、十代の子ってなかなか、もうそこで諦められる判断がついてしまう時期に、どういうふうに取り組む姿が見れるんだろうっていうのは、すごいお話を聞いた時に気になりました。
小林:ピンと来た感じだったんすか。
丸山:そうですね。
小林:これだ、みたいな。
丸山:お、ビビビッ。
小林:そうね。確かにそのあと話はばたばたっと決まって、なんか僕の中では東京のNHKの皆さんが「取材をしたいです。」って言って「いやどこなんですか。」って言って「福井なんです。」っていった時点で「はあ、福井ですか。ちょっと福井まではなあ。」みたいな話っていうのはあります。
丸山:あ、本当ですか。
小林:そうなんです。なので今回マルちゃんの話をした時に「福井まで来てくれる。」って「もう速攻で決まりそうだ。」っていう電話がかかってきた時に俺ビビりましたもんね。ほんとかなって。正直入社2年目の若いディレクターさんが持ってきた話で、福井まで行くっていうのは、やっぱり当然ですけどお金がかかる話ですよね、出張費も含めて人の手配も含めて、都内での取材に比べるといろいろお金がかかる。それを認めていくっていうのはきっと大変なんだろうなと思ったし、お話をしたのはもう確かに8月に入ってから、もう半ばぐらいだったのでそこからそのブラインドティーンエイジャーズキャンプっていうのをやったのは、8月の29、30の月火だったんですよね。
丸山:日、月じゃなかった。
小林:あ、ごめんなさい日月だ、ごめんなさい。そう、日月の二日間だったんですよね。なので、本当にその話が来てから2週間もたたない、もう▼先が▲本番の企画だったのでそれを決めるっていうこと自体が僕にとっては結構な驚きだったんですよね。だから上司というかに話をどんなふうに持ってったのかとか、しかも企画書を書かなきゃいけないからって言って話を聞きに来てから、その後も何回か電話かかってきたりとか、聞き漏らしたとかなんか中身がうまくいかなかったとかっていうやり取りがあったじゃないですか。
丸山:ありました。
小林:それで福井まで来てくれるっていうのがすごい驚きだったんですけども、何が大変だったんですか。何が足りてなかったんですか。
丸山:何が足り。
小林:覚えてます。その上司に出して「お前ここがもうちょっと足りない。」とか「ここどうなってるんだ。」って言われたのとかあったっすか。
丸山:ちょっと。
小林:忘れちゃった。
丸山:ノートにはびっしり書いてあるんですけど、そのノート、あ、持ってくればよかった。
小林:すごいもうカリカリ書いてる音だけはすごい聞こえてたんだけど、すごい書いてたのにってこっちは思いつつも、え、またそこみたいな電話がかかってきたりとかっていうのもありましたね。
丸山:ごめんなさい。
小林:いいえ、全然。でも、すごく取材が実現して、僕らからしたら本当にいい、さっきも言ったんですけど、僕たちのそういう第一回目の、これから日本各地で展開していきたいなと思ってる企画をこうして取材してくれたっていうのはすごい嬉しいことだし、あと、このオン・マイ・ウェイ! ってネットで見れるんでしょ。
丸山:そうです。11月の25日にコバヤシさんの出演する回があるんですけれども、そこから3年間はEテレのNHK for Schoolというところでネット配信されます。
小林:NHK for School。
丸山:っていうはい。サイトがあります。
小林:サイトがある。へえ。
丸山:はい。調べれば出てきます。オン・マイ・ウェイ! って入れても出てきます。
小林:そのNHK for Schoolに入ってるやつが、だれでもネットで見れる。
丸山:はい、だれでも見れます。
小林:僕2年前に世界選手権にちょうど出てた時に、Eテレのブレイクスルーっていうのに出せてもらったんですけど。すごい本当によくまとめてくださっていて、マルちゃんも見てくれたって言ってたけども。すごいそれいろんな人に見てもらいなと思うんだけど、NHKのオンデマンドか、とかで見れないじゃないですか。確かお金払ってる人じゃなきゃ見れなかったかな。
丸山:そうですね。はい。
小林:そういうのと違って、フォースクールだけは見れるんですね。
丸山:そうですね、やっぱり授業の教材として見ていただきたいっていう思いがあるので、配信しています。だからコバヤシさんを通して、今回のテーマが1歩を踏み出すためには何が必要なんだろうっていうテーマなんですけれども、そのテーマについてたくさんの学校で使ってくれるといいなって私は思っています。
水谷:オン・マイ・ウェイ! の中にいろんな番組がある中で、先生はどれを選んでもいいんですか。
丸山:そうです。
水谷:なんか申請したりするのって。
丸山:は、無いと思います。はい。だ、なんでも。
水谷:なんでも。
丸山:道徳以外にも、社会とか本当にいろんな教科があるんですね。NHK for Schoolには。
小林:昔はだから教育テレビの、番組がそこに集約されててっていうことなんだ。
丸山:そうですね。うん。
小林:なるほどね、だから数学とか。
丸山:ああ、ありますあります。はい。
水谷:ああ、なるほどなるほど。
小林:英語とか、そういうのとおんなじように科目として。
丸山:そうです。はい。
小林:なるんだね。
水谷:なら、じゃあ見るのも楽しそうですね、それは。バラエティーに富んで。じゃあそのあたりを1曲挟んでからお話聞いてみますか。
丸山:ああもうこんな時間なんですね。
小林:今度はマルちゃんが1曲持ってきてくれたっていうので、じゃあマルちゃんぜひお願いします。
丸山:はい。このコバヤシさんの出演してるオン・マイ・ウェイ! という番組の主題歌がありまして、その主題歌をすみません、紹介させてください。miwaで『オンマイウェイ』。
---
小林:miwaで『オンマイウェイ』を聞いていただました。第2火曜日はこの渋谷のラジオ社会部、私NPO法人モンキーマジック代表のコバヤシがお送りしております。今日のゲストは丸山千尋さん。NHKエンタープライズの社員で、今はNHKの方で特に教育番組の制作をしてらっしゃるということで、今は。
丸山:よろしくお願いします。
小林:はい。いろいろとお話を聞いてきましたが、高校生のころから大学生、そして社会人になっていくころのお話、そして会社に入ってから研修のころ、そして今私たちNPO法人モンキーマジックを取材してくれた時の話というふうになってきました。で、今回取材してもらったのは、モンキーマジックが福井県で行った、中学生、高校生がメインだったかな。あと、高校出て間もないかったころの、とにかく全員十代ブラインドティーンエイジャーズクライミングキャンプというテーマで、十代のみんなをクライミングに体験してもらうというようなプログラムだったんですけれども、それをオン・マイ・ウェイ! という番組を通じて全国にいる小学校5、6年生と中学生を対象にした道徳の教育番組で、伝えていくと。テーマが。
丸山:一歩踏み出すためには何が必要なんだろうです。
小林:というテーマにまとめてくれた10分の番組だそうです。で、一歩踏み出すためには何が必要なんだろうってこというで、さっきも聞いたらこのテーマって、番組を作っていく過程でこのタイトルが出てきて決めたんだそうですけども、このタイトル、どういう経緯でこれ決まってったんですか。
丸山:コバヤシさんの取材をした時は、まだBTCCのことについてあまり詰められてないっていうふうに。
小林:うん。全然詰まってなかった。
丸山:はい、おっしゃってたので、基本的にコバヤシさんの半生をずっと聞いてて、いろいろそれこそ失明したっていう宣告受けたりだとかしても、こう前向きに挑戦している印象が私はあって、それで一歩本当に何かきっかけがあって踏み出してる印象があったので、一歩踏み出すためにはっていうようなタイトル、副題をつけさせていただきました。
小林:それはじゃあ福井の取材をする前に私の話を先に効いた段階で、それは決ま。
丸山:ちょっと思ってて。で、今度福井でキャンプやるって聞いて、で、子供たちも挑戦するっていうふうに言ってたので、あと心の成長とか、いろいろ言ってたので、それもやっぱクライミングを通してできること、一歩踏み出すことなのかなって思って全部重なるかもしれないって思ったので、はい。一歩踏み出すためには。
小林:じゃあタイトルが実は結構先に出てきたんですね。
丸山:そうなのかな。
小林:その福井の取材をする前にはなんとなくそのタイトルが。
丸山:あ、そうですね、はい。福井に行く前までにはもう決まってました。
小林:福井に行く前にはじゃあ大体決まっていて、福井に行く前に何回かカメラ回してくれたんですけれども、それとそこまでで決まっていたものと、実際福井に行って子供たちの取材をしてからと、そのタイトルで、やっぱこれでよかったんだなっていうのがあったんですか。それともやっぱもうちょっと変えたほうがいいかなっていう感じだったんですか。
丸山:いや、そんなことはなかったかなと思います。
小林:そんなことっていうのは、変えたほうがよかったのか。
丸山:いや、変えなくてよかったです。あんなに、私は今まで逆に学生だったので、今まで。そういうチャレンジすることばっかりやってたと思うんですけれども、そういう客観的にチャレンジしてる人を見るっていうのがもしかして初めてだったかもしれないですね。ずっと傍観してるっていうのはそんなになかったかもしれなくて、なのでそういう簡単なルートだけれども、そういう登れたことでもすごい喜んでる子とか見ると、あ、本当に登れたことってこんなに嬉しいんだっていうのを、そういう嬉しい瞬間っていうのが何回も見れて、それは自分の中で一歩壁を取っ払った瞬間とも出会えたのかなっていう、言い換えると思っているので、テーマは変える必要はなかったのかなって思います。
小林:福井では、二日間僕らやったっすよね。で、二日間もう本当に密着してくれて、1日目のロープを付けないボルダリングっていうクライミング。で、それから寝食を共にするっていうのも一つのテーマだったので、みんなで、その子供たちと一緒に宿に泊まって、で、夜のプログラムなんかもあって、子供たちにインタビューしたりとか、インタビューというか僕らが。
丸山:そうですね。
小林:一緒に交流会みたいな感じで「普段どんなことしてんの。」とか。「本当はやりたかったんだけどできてないこととかも実はあったりする。」みたいなそんなような感じにもなりましたよね。
丸山:すごい回でした。すごい回でした。
水谷:僕はその現場に立ち会ってませんけど、やっぱりクライミング経験とかが、全くないような子供たちが参加してたってことですか。
丸山:ほぼない、0です。0でしたよね。だから初めてホールドを触るところからスタートでした。で、コバヤシさんと一緒にモンキーマジックやってるタミーさんっていう方がいらっしゃるんですけど、タミーさんが「この壁は斜度が何度ぐらいあると思う」って言って。「実は何度だよ」って「ええ、体感であとプラス10度ぐらいに感じる」とかすごいなんか、おっなるほどって思いながら聞いてました。結構反り返ってる壁「こんなの登れんの。」とか「無理無理。」とかっていう、本当にそういう壁を触って体感するところからスタートでしたね。
水谷:そんな子供たちが二日間通じて、どんどん変わっていくっていう。
丸山:うん、本当に目の色が変わるように成長していく瞬間が見れて嬉しかったです。
小林:今回のは僕取材が終わってから、マルちゃんとそれからカメラのクルーの方と、それから音声さんと私とで四人でちょっと一杯飲みに行ったんですけど。そん時に伺ったら、ほかの今同時進行している番組の方から、マルちゃんがこれ仕込んだのっていわれるぐらい、子供たちの反応とかいい言葉とかがいっぱいちりばめられてたって聞きましたよね。
水谷:ほう、素晴らしい。
丸山:はい、私だったら出ない、あんな言葉っていうぐらい自分の内の中に秘めてる言葉がたくさん聞こえたのかなって思いました。
小林:みんなしゃっべてくれたよね。
丸山:本当に心を開いた。夜の回で、さっきおっしゃってたように「これを視覚障害とか関係なくやってみたいことある?」だとか、「今日のクライミング通して何か得たことある?」とか本当にいろんなこと聞いてたんですけれども。
それが、それこそ1日目の振り返りの時とかは私たちは見てただけですけど、実はいろんなこと思ってて、本当は無理だと思ってたのに登れたのがすごい嬉しかったとか、単純なことですけどそういうの聞けるだけで、この子はこういうふうに考えてたんだなとか。あとはロープ二日目。
小林:うん、二日目ね。
丸山:終わってからも一応感想聞いてたんですけど、私個人的に面白いなって思ったのは「僕はロープの方が好きです。」と、なぜなら安心感と、ロープがつるされてるから、その子高所恐怖症なのに高いって思ってても、ロープで結ばれてる安心感があって下にいる人と一体感が生まれるから、ロープクライミングの方が僕は好きですっていう言い方とか、あっ面白いと思って。
小林:仲間。
丸山:はい。
小林:そう、チームでやってもらって三人一組でロープのクライミングとかもやってもらって、そうすることで自分が登るだけじゃなくて、自分が仲間を支えるっていう役割をすることで、お互いが信用して社会に出た時に自分が支えてもらう障害者になるだけじゃなくて、自分も積極的に社会にかかわれるような人になれたらいいよねっていうような、ちょっと後からメッセージもちょっと込めたりしながら、そういうクライミングのロープクライミングなんかもやったんだけど、そういうネタ晴らしをする前から、子供たちの方から。
丸山:そうなんですよ。
小林:言ってくれて、「仲間がいることで」とかね。
丸山:コバヤシさん思わず「なんかカンペ用意してんのかって思ったぐらい素敵な言葉を頂いて申し訳ありません。」って最後言ってて、でも私もそう思うぐらいなんでこんなにすごいきれいな言葉でつづられるように、感動しました、本当に見てて。
水谷:楽しみっすね。マルちゃんはその前の現場では自然を相手にすることがすごい多いっていう聞いていて、その印象があるんですけど、今って人にフォーカスして。
丸山:そうですね。はい。
水谷:いろんな人にかかわるわけじゃないですか。で、その違いというか、全然違う場所、言っても答えてくれない自然とか。
丸山:そうですね。はい。
水谷:思った以上に応えてくれる自然を相手にするのと、今人のリアクションとか反応見るっていう、どっちの方が自分に合ってるとか。
丸山:どっちの方が自分に合ってる。
水谷:合ってるとかってありますか。
丸山:まあおっきい違いは、自然の時はひたすら待つっていう時間があったんですね。例えば鳥が来るまで待つとか、平気で3時間ぐらい山にいたりだとかしてましたけど、ドキュメンタリーは一瞬の出来事を撮影しなくちゃいけないんだなっていうのは、このコバヤシさんの特にBTCCの時はすごい思いましたね。
小林:そうね、特に言葉を拾うのが多かったからね。
丸山:そうですね。
小林:なんか本当に最後に駅で解散する時まで。
丸山:あれよかったです。
小林:みんないいこと言ってくれて。なんか「最後にみんな参加してくれてありがとう。」って。
丸山: よかったですね。あの言葉も。
小林:ね。そう、「参加してくれてありがとう。」っていったら。
丸山:いやって。
小林:そう、子供たちが、「いや、こちらこそありがとうです。」。
丸山:「来てくれてありがとうございました。」
小林:そう。本当にその「クライミングなんてテレビの中の出来事だと思ってた。」って夜言ってたもんね。
丸山:そうですね。言い方はそうですよね。
小林:テレビの中の出来事で自分たちには関係のないものだと思ってた。
水谷:なるほど。
小林:それが、だからそんなのがこうってきてくれて、「自分たちにこういう素晴らしい機会を与えてくれてありがとう。」って。「僕たちがありがとうです。」って。でもさ、俺あのときすごい彼らがテレビの中の出来事って言ってたのがすごい印象的でね。で、あの言葉をマルちゃんも一緒に聞いてたでしょ。
丸山:はい、聞いてました。
小林:やっぱりテレビの仕事ってそういうものなんだなと思う?
丸山:そういうものなんだな?
小林:特別なものをとか、なかなか知れないものとかことをそうやって発信していって。まあ福井の子たちは自分たちは関係ないものだっていうふうに思ってしまってたみたいだけれども、例えば里山のことだったら、自分たちの原風景をみんなに伝えるっていう機会を持ってたりとか、こうやってドキュメンタリーだったら、普段直接出会うことができない人たちの言葉を、テレビを通じて伝えたりっていう仕事なんだと思うんだけれども、こうしてもともとキャラクターに興味があって、入ったNHKエンタープライズから出向って形で今制作をしてるけれども、このテレビの見てる向こうの人たちにメッセージを伝える機会を持ってたわけじゃない。今この仕事かかわるようになって、どんなことを思ってどんなことを、ちょっとばくっとしてるんだけれども、もともと興味が持つきっかけすらなかった世界でしょ。
丸山:そうですね。申し訳ない申し訳ない申し訳ない。何度も言ってしまう。申し訳ない。
水谷:3回。
小林:多くの人にとっては、実はすごいやりたい仕事、興味のあるような仕事なんだけれども、ここかかわってみて、もともとイメージがなかったけど、今どんなふうにこの仕事のことって思ってるんすか。
丸山:本当に一言でいうと、この前友達にも思わず言ってしまったんですけど、人間って十人十色なんだねって話をしてて、なんかそれこそ大学は狭い世界で生きていますよね。
小林:うんうん、学生時代ね。
丸山:しかも専攻の中でも、更に名前の順が近い人とか、あとは気が合う人とかそういう小さいコミュニティーの中で生活してきた人間が、こうやって出会ったことのない人たちにこうやって積極的に、しかも自分からこうアクションを起こしていかないとできないというのは、良い経験っていう言い方でまとめていいのかわからないですけど、それはこのディレクターの良いところなんじゃないかなって私は思います。
小林:自分にとってすごいそれっていい経験なんだと思うんだよね。その思ってもいなかった配属っていう形で今こういう仕事させてもらってるわけじゃない。で、逆に言うと、じゃあマルちゃんが、今これで1年半、1年半。
丸山:はい。1年。
小林:1年2カ月、3カ月か。制作の現場に出るようになって、やって。マルちゃんこれからどんなことを発信してきたいなって思うようになってきてます。
丸山:発信していきたいなって思うのは、この後はネップの関係。
小林:NHKエンタープライズね。
丸山:はい。ネップの流れだと、事業部に配属されるんですね。
小林:春に。
丸山:はい。春っていうか、6月ですね。
小林:ほうほう。
丸山:4月じゃないんですよ。うち異動のタイミングが。
小林:なるほど。
丸山:なので、そこで事業に行くと思うので、制作の人たちの気持ちだったり、そういうのも分かってきたっていうのと、あとは段取りを踏むとか、いろんなことが本当に私はこの制作の現場で学んできたと思っているので、それを活かして良いコンテンツを本当に発信していけるようになれればなって思ってます。今はもちろんディレクターとして精一杯頑張りますけど。
小林:逆に6月までの間っていうのは、まだこの世の中に向かって、番組っていう形で。
丸山:そうですね、はい。
小林:発信する機会があるわけでしょ。マルちゃんだからできることってきっと少しあるんじゃないのかなって、なんとなく私ならこうするとかそういうのも出て来るんじゃないかなと思うんだけれども、どんなことをこの1年何カ月かの間で、もしくは僕らの取材してもらってこれまで気付いてなかった自分に気付けたとか、そういうのってあったりするんすか。
丸山:気付けてない。自分。
水谷:いいっすね。あと3分ぐらいで。
丸山:気付けてない自分。
小林:気付いた自分。
丸山:気付いた自分。気付けていないのにこういうことに気付けたと。
小林:そう、一緒に福井に行ったりとかして、子供たち前にして、モンキーの活動取材してもらって。
丸山:私こんなに緊張しいなんだっていうのを学んだし、1本電話かけるだけでもこんなに緊張するんだっていうのを学んだし、あとは人に伝えるっていう難しさも学んだし、もともと気付いてたんですけれども、ダイレクトに帰ってくる気がして、ドキュメンタリーの場合は。
例えば今の気持ちどうですかって聞くのも、人のタイミングがありますよね。なんかそのタイミングとかもいろいろ考えさせられる。本当に人について考える。難しいなんて言ってんのかよく分かんなくなる。
小林:つまり。
丸山:いや、わかるんですけど。
小林:うんうん。ドキュメンタリーの制作。
丸山:難しい。駄目だ。
小林:モンキーマジックっていうよりはドキュメンタリーの制作に入ることで、そうやって自分自身にもっとこうだったらいいのにっていうことに気付けたりとか、いうのがたくさんあったっていうことなんかね。
丸山:そうですね。まとめてくれてありがとうございます。
小林:いいえ。あの、このオン・マイ・ウェイ! http://www.nhk.or.jp/doutoku/onmyway/?das_id=D0005130174_00000 、11月の25日金曜日の午前。
丸山:9時、あ、そうですね、はい。
小林:午前9時40分からの10分間の番組がまず放送されて、その後、その日の内にかな。インターネットのNHKオンデマンドの中のフォースクールっていうサイトで約3年間見れる番組になるんだそうですので。このマルちゃんの力作。
丸山:力作。
小林:はい。なんだっけ、はじめ。
丸山:一歩踏み出すためには何が必要なんだろう。
小林:ぜひ、皆さん見てください。よろしくお願いします。
丸山:よろしくお願いします。
水谷:じゃあ今日はNHKエンタープライズ、丸山千尋さん、今日はありがとうございました。
丸山:ありがとうございました。つたない日本語で、本当に失礼いたしました。
小林:ありがとうございました。
(テキストライター/株式会社アスカ21 https://www.asca-voitex.jp )
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