渋谷社会部 ~祝・NPO法人soar(ソアー)設立~
出演/
小林幸一郎さん(NPO法人 モンキーマジック代表理事)
水谷理さん(NPO法人 モンキーマジックコーディネーター)
中村俊介さん(NPO法人バブリング スタッフ)
工藤瑞穂さん(NPO法人soar代表理事)
編集/
西山真莉絵
テキストライター/
株式会社アスカ21 https://www.asca-voitex.jp
2017年1月17日(火)9:00-11:00放送
小林:おはようございます。渋谷社会部、毎週第2火曜日は私NPO法人モンキーマジック代表の小林がお送りしております。
今日もこの渋谷駅新南口駅前のスタジオから生放送で、87.6MHzで生放送でお送りしております。皆さんぜひ、今日もちょっと2時間なんですけども、この渋谷社会部お楽しみいただければというふうに思っております。よろしくお願いします。
今日も私のほかに4名おりまして、まずは私どもNPO法人モンキーマジックから、お願いします。
水谷:NPO法人モンキーマジックの水谷です。
小林:よろしくお願いします。それから。
中村:ラジオDJを夢見てるモンキーマジックのファン、中村俊介です。よろしくお願いします。
小林:夢見てるんだね。
中村:はい。
小林:なぜここにいるのかみたいな感じですけど。よろしくお願いします。
中村:お願いします。
小林:今日はゲスト、soar(ソアー)< http://soar-world.com >っていう団体で、代表の工藤瑞穂さん。
工藤:よろしくお願いします。
小林:よろしくお願いします。またあとからゆっくり紹介させていただきますが、よろしくお願いします。
工藤:はい。よろしくお願いします。
小林:私NPO法人モンキーマジックの小林というふうに申し上げたんですけど、実は私は視覚障害で目が見えておりません。そんな私たち視覚障害にとってもとてもやさしいメディアであるこのラジオをこの春、この春じゃないですね、昨年の春って言うのかな。
水谷:そうですね。
小林:から担当させていただいておりまして、いろんな方に毎回ゲストに来ていただいてるので自分自身もとてもああなるほどと、たくさんの勉強をさせていただいているんですけれども、これ2時間の中で最初に私たちNPO法人モンキーマジックのことをお話しさせてもらう時間を最初にもらうんです。
私たちは主に視覚障害、私と同じように目が見えない、見えにくい人たちを対象にして、最近2020年東京オリンピックなんかがありますけども、そこでも種目化されるクライミングいうスポーツを障害の皆さんを中心に普及していって多様性を認め合うことのできる、誰もがハッピーに元気に暮らせるそんな社会を作れたらいいなということで活動を2005年の8月からしておりまして、もう今12年目なんです。
よくまあここまで続いてこれたなというような団体をしてまして、私は立ち上げの当時から代表というかたちでやってきたんですけども、最初にそんな私たちのことをお話しさせてもらうんですが、実は今日が1月、今年2017年第1回目の放送になるんですけども、前回2016年12月最後の放送は視覚障害者を取り巻く今と未来というようなテーマでゲストにお越しいただいていろいろと2時間お話ししたんですけども、なんでそんなテーマにしたかって言うと昨年は銀座線の青山一丁目駅で盲導犬を連れられた方がホームに転落して亡くなるというとても悲しい事件があって、特にそういった鉄道駅であったりとか公共の乗り物がある場所ではそういった事故を減らせたらいいねっていうような動きが広がって、駅の放送なんかでもずいぶん目の見えない方とかホーム上に大丈夫かなと思われる方を見かけたら皆さん積極的に声を掛けてくださいねなんていうような放送なんかをよく耳にするようになりました。
小林:実は私、今朝夜行バスで大阪から戻ってきたんですけれども、関西の鉄道の駅の放送は東京で流れてるものよりももっとわかりやすいなっていうふうな放送が流れてました。どんなだったかと言うと、駅の放送で「足元の黄色い点字ブロックは目の見えない方々の大切な道しるべです、そこの上には物を置いたり立ち止まったりしないでください」というようなとてもわかりやすい放送があちこちで流れていて、注意喚起をしているんだなというのがよくわかったんですけれども、そんな折、一昨日ですね、14日にまた京浜東北線の蕨駅で悲しい事件、事故が起きてしまいました。
また盲導犬を連れられた方がホームから転落して亡くなられるという事故が起きてしまいました。なので今年、残念ながらこういった事故で始まってしまったんですけれども、またひとつでもそういった事故が起こることを未然に防げるように、もし視覚障害の人だけではなくてホームにいるいろんな方々の行動の中にあれっと思うことがあったら、皆さんぜひ積極的に声掛けできるそんなような社会にこれからも向かっていけるように、ぜひリスナーの皆さんもちょっと気にしていただけたらうれしいなと思う事件、事故がつい最近あったので、最初はちょっとそんなテーマのお話をさせてもらいました。
ここから先はちょっとテンションを変えまして私たちNPOモンキーマジックの最近について、お話ししていきたいなと思うんですけども。俊介君から。
中村:それではモンキーマジックのお知らせ、本日は2つございます。ひとつ目がイベントのお知らせですね。今週末日曜日、1月22日日曜日にイベントが行われます。パラクライミング日本選手権2017ということで。
小林:パラクライミング日本選手権2017ということなんですけど、これNPOモンキーマジックと言うよりはこれは今度の2020年東京オリンピックのクライミング競技なんかも全部一緒に任せられる協会として動く、日本山岳協会というところがちゃんと主催をするパラクライミング、障害者のクライミングの日本選手権大会です。
視覚障害の方と、私が知り得る限りで視覚障害の方が18人、それから車いすの方が3人出場する障害者のクライミングの日本選手権大会です。場所は京王線明大前駅から歩いて5分ぐらいの明治大学にある総合体育館内のクライミングウォールです。渋谷駅からも井の頭線で明大前まで15分、20分ですかね。ぐらいの距離のところにある、明大前から歩いて5分ぐらいのところ、22日の午前中が予選、午後に決勝というかたちで大会が行われます。
ぜひ、障害者の大会だからっていってしょぼいものじゃありません。ぜひ多くの方に応援に来ていただいて大会を熱いものに、そして盛り上げていただきたいなと思っておりますので、皆さんぜひ、来週の日曜日、22日です。
中村:今週ですね。
小林:あ、今週末だ。一応私も出るんですけども気が緩み切ってるみたいですね。今週末22日日曜日、皆さまぜひ応援にいらしてください。よろしくお願いします。ということでお知らせ第1点目?
中村:1点目。
小林:が、日本選手権。パラクライミング日本選手権のご案内でした。
中村:そして2つ目はテレビ番組のお知らせです。BSフジで2月4日土曜日、そして2月11日土曜日、2回に分けて、夜10時から放送される『一滴の向こう側』という番組についてです。
小林:私たちモンキーマジックもありがたいことに時々テレビに取り上げていただいたりすることがあるんですけれども、今回はBSのフジがやっているドキュメンタリー放送でして30分の番組が2週連続で流していただける、要は1時間番組でありまして、私たちの法人の活動を密着で今いろいろと追いかけてもらってまして、今週末行われる今ご案内しましたパラクライミングの日本選手権、障害者のクライミングの様子までを追いかけて大急ぎで編集して、きっと番組は素晴らしいものになるんじゃないかなと思います。
2月4日と11日の土曜日、夜の10時から、BSフジで30分番組が2回あります。ぜひ、モンキーマジックのホームページ等でもまたその辺告知させていただきます。1週間前になると番組のホームページ上でもこういう内容で放送されますっていう告知が出るそうですので、その頃になりますと私たちのホームページでもお知らせが出ますが、この渋谷のラジオは私1カ月に一遍ですのでお知らせできるチャンスが今日だけですので、ぜひ皆さんチェックしてみてください。2月の4日と11日、夜の10時からBSフジのドキュメンタリー番組『1滴の向こう側』という番組です。よろしくお願いします。
というわけでモンキーマジックから、ちょっと長くなっちゃったんですけども、お知らせは2つ、今週末1月22日日曜日パラクライミング日本選手権、応援来てねっていうのがひとつ目、2つ目は2月4日、そして11日土曜日、夜の10時からのテレビ番組、BSフジ、ぜひご覧くださいというご案内でした。以上です。ちょっと長くなりましたけども、お待ちかねです。皆さまここから先はゲストをお迎えしてのコーナーに移っていきたいと思います。今日は先ほどご紹介しました、まだNPO法人、もう言ってもいいの?
工藤:もう言ってもいいと思います。
小林:認証がちゃんと下りたそうですので、NPO法人soar(ソアー)、代表の工藤瑞穂さんです。よろしくお願いします。
工藤:よろしくお願いします。
小林:工藤さんのところは、代表理事?
工藤:ああ、そうです。私が代表理事です。
小林:よく理事長ってついてるところもあるので。僕らも、代表理事って私もなってるんですけど、なんか理事長って言うと長靴履いた漁協の理事長みたいなイメージがあって、あんまりかっこよくないって言って。
工藤:最近は、そうですね。代表理事のほうが多いですね。
小林:代表理事が多いですよね。私も代表理事っていうのにしたんですけども。じゃあ代表理事の工藤瑞穂さんです。よろしくお願いします。
工藤:よろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします。
小林:工藤さんは今はこのNPO法人、実は私たちも工藤さんの取材を受けて、それで工藤さんと私自身は出会ったんですけど、もともとは今日ここに来てるうちの水谷君が工藤さんをぜひということで紹介してもらったんですけども。ちょっと最初に工藤さん、ご自身の自己紹介お願いしてもいいでしょうか。
工藤:はい。今NPO法人soarの代表をしてます工藤瑞穂と申します。立ち上げたのが1年前なんですけども、それ以前は私日本赤十字社に勤めていて、7年間勤めて退社して、その頃仙台に住んでいたんですけど、そこから東京に来ていろいろ準備をしながら1年かけてsoarを作っていって、今メディアとして運営しているというような状況です。
小林:日本赤十字社にいた頃は、7年間?
工藤:はい、そうです。
小林:どんな仕事をされてたんですか?
工藤:私は、その頃仙台にいて宮城県支部に勤めてたんですけど、赤十字っていろんなことをしてるんですが、私はずっと献血の部署にいました。
小林:ああ。
工藤:献血で、例えば今A型が足りないからA型を集めるためのキャンペーンを打とうとか、ガンの患者さんだったり白血病の患者さんってすごく特殊な血液が必要なのでそれを提供してくれるドナーさんを探したりとか、献血に関する裏側の仕事をずっとしてました。
小林:よく街中、例えば街中とかで献血車だけじゃなくて今献血ステーションみたいになってるところがあって、ああいうところでもA型が足りませんとかやってる、今はA型がピンチだからA型集めなさいみたいなそういう指示を出す側だった?
工藤:はい、そうですね。
小林:へえ。そうなんですか。ごめんなさい、ちょっと話がずれちゃうんですけど、神奈川県に神奈川県ライトセンターっていう視覚障害者の支援施設があるんですね。これ神奈川県が作ってやってるんですけども、これ日本赤十字が指定管理を取って日本赤十字社が運営していて。
工藤:ああ、そうなんですね。
小林:そこの神奈川県ライトセンターの中には体育館にボルダリングの壁が作られていて、私たちも子どもの教室をそこの施設を利用してやったりとか、神奈川県中心でやってるんですけど。そこのもともと壁を作る、私どもが結構関わったんですけども、当時担当だった方が壁がもうできて間もなくて、「いや、いよいよこれからですね」って言ったら、「いや、小林さん、実は私異動なんですよ」って。「えっ?」って言ったら、「どこに行くんですか」、「実は献血の部門に」ってやっぱり言ってた方がいて。
つい今まで視覚障害者のこれからを考える仕事をしてた人が、いやO型が足りないとかA型が足りないを考えなきゃいけないんですねっていうことを言ってた人がいたなって、今思い出しました。すいません、全然……。
工藤:結構異動が多いので。
小林:ああ、そうなんですね。
工藤:はい。私はたまたま献血をずっとやってましたね。
小林:でもその7年間って、単純にその数字から想像すると、その7年間仙台にいらっしゃった時期に震災があった?
工藤:そうですね。
小林:地震の時は仙台にいらっしゃったんですか?
工藤:地震の時は仙台の勤めている献血センターにいたんですけど、結構耐震構造がしっかりしている建物なので、赤十字は、あまり揺れなくて、でも電気が落ちちゃったので、血液って冷凍したり冷蔵したりしてるのでみんなで協力して氷を持って来たりとかして復旧するまで血液を冷やして、落ち着いたらもうすぐに石巻だったり気仙沼だったり津波が来た沿岸部にどんどん救援物資を運んだりとか、男性は結構応援に行ったりとか、そういうような災害の対応をしてました。
小林:ご自身はじゃあ地震のあとはずっともうセンターにつめてお仕事するような時期もあったんですか?
工藤:そうですね。血液センターにはいたんですけども、電気が停まっちゃってるのと緊急事態なので献血自体は1カ月ぐらいストップしてしまったので私自身はまったくやることがなくて、毎日電話を待ったりとかみんなのおにぎりを握るみたいなそんな日々で、そんなに震災で被害を受けた方の役に立ってるっていう感じは特にないまま過ごしてました。
小林:ご出身は東北なんですか?
工藤:出身は青森です。津軽のほうです。
小林:青森?
工藤:はい。
小林:青森から仙台へ?
工藤:そうですね。大学で仙台に来て、そこから宮城に就職をそのままして。
小林:気が付けば東京へ。
工藤:そうですね。東京はまだ3年くらいですかね。
小林:だんだん南、南にと下りてきたわけですね。
工藤:そうですね。
小林:へえ。私いまだに線と線が繋がって、点が線になってないんですけど、赤十字にいた工藤さんが、今これお聞きになってる皆さんはsoarっていうのがどんなNPOでっていうふうにはまだ至ってないと思うんですけど、私が工藤さんにお会いした時は工藤さんはメディアを立ち上げて一生懸命インタビューしていただいて文章を作ってというようなことをしていただいたんですけども、なんで日赤に献血の仕事をしていた人がそういうふうにライターと言うかメディアを立ち上げるようなことになっていくわけですか?
工藤:それはちょっと話すと長くなるんですけど。
小林:せっかく2時間あるのでゆっくり話をしていただけると。
工藤:私自身自分の生まれた時の一番最初の記憶が親に与えられた野口英世の伝記で、すごく野口英世に憧れてたんですね。弱い人とか今苦しい人たちのために一生懸命自分の仕事をするっていうような生き方がすごく素敵だなというふうに思っていて、漠然と自分もそういう仕事をしようということを思っていて、それで赤十字に勤めてました。
でも一方でダンスとか音楽がすごく子供の時から好きで、クラシックバレエをやったりとか高校に入ってからはストリートダンスを始めて、就職してからもダンスを続けててイベントを開催してダンサーとかミュージシャンの仲間とすごく楽しく過ごしてたんですけど、地震が起こった時にダンスとか音楽ってやっぱりそういう災害時だと不謹慎だと思われてしまうので何もできないっていう状況があって、なおかつ苦しい人の力になりたいと思って赤十字に入ったんだけれども献血の部署にいるから被災地に救援に行くことはできないっていうような状況の中で、それでも何かしら自分たちが考えたことだったりとか自分が好きだなと思うことで人の力になれないかっていうことを仲間と一緒に考えて、それでダンスイベントをチャリティーで開催してそこで集めた資金を被災地、避難所とかに支援物資を運ぶというような活動を始めました。
それがどんどん大きくなっていって、最初はクラブイベントをチャリティーでやってたんですけども、もっと老若男女たくさんの人たちが来てくれるような場所で音楽やダンスも楽しめるし被災地のことについて考えることができるっていうような場を作りたいと思ってお寺とか神社とか、そういった公共の場所を使ってフェスを開催するようになりました。
小林:お寺とか神社?
工藤:はい。
小林:祭りですね。
工藤:そうですね。なんか祭りはすごいいいキーワードだなというふうに思って、やっぱりそういう場所で開催するとほんとにちっちゃい子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまでが来てくれて。今までやっぱり若い人のやつは若い人しか来なかったんですけど世代を超えてダンスを楽しんだり音楽を楽しんだり、被災地に関する話し合いを行ったりとかしていて、すごく一石何鳥もできることだなというふうに思って、真剣に東北のことも考えられるし世代交流にもなるというような、そういう場所を作っていました。
でもフェス自体も、みんなが集まることはすごく好きだったんですけど、自分が好きだなと思うこととか素晴らしいなって思ってる人たちを紹介したいというような気持ちがあってやっていて、いいミュージシャンだったりとかほんとはNPOでも素晴らしい活動をしているんだけれども人に届いていないっていうような人たちの活動をたくさんの人たちに届けたいなという思いがあってやってました。
小林:確かにあの地震の頃、僕も仙台で視覚障害者のクライミングの普及っていうのをやっていて、そこで世話になっていた施設が若林区にあって、東部道路の例の高規格の高速道路みたいなのがなかったらたぶん飲まれてたと思うってその方はおっしゃってたようなとこだったんですけど。仲間がいた関係で一番最初に行ったのが、6月だったかな、それでも。目が見えないんで僕なんかが行っても足手まといにしかならないですから、もう猫の手も借りたい時の猫の手にもならないんで、だからもうほんとに早く行ってもと思って、でも行っていろいろ話をしてみると、さっきのおっしゃってたダンスとかそういう楽しいハッピーな何かっていうのは不謹慎っていう雰囲気だっていうのはすごい当時クライマーの仲間も何人かから聞いて。
みんなもうさすがに2カ月、3カ月経つとそこに違和感を持ち始めてて、同じような音楽しか流れてこない、同じような声とか、テレビのCMにしてもACのやつしか流れてこないみたいな、そういうようなものにみんな当時、現場の人と言うかその地域の人が辟易してきてるんだなという感じは、私がたまに外から行ったからって感じるような雰囲気がありましたよね。住んでらっしゃれば余計にそういうのってあったんだろうなと思いますね。
工藤:そうですね。
小林:でもさっき祭り、お寺とか神社でっておっしゃってましたけど、そこでやり始めたら来る人の世代の幅が広がってっておっしゃってましたけど、でもいきなりそこにはそんなにそういった世代の人が来たわけではなかったんじゃないですか。
工藤:いや、わりとたくさんの人が来てくれて。
小林:へえ。
工藤:なんか寺とフェスっていう組み合わせがすごく意外だったと思うんですね。それで新聞やテレビで取り上げてくださって、クラウドファンディングを使って入場無料で開催したので、ほんとにふらっと近所の人が来てくださるみたいなフェスになって。
今まで求められてたんだけどあまりやってなかったことなんだろうなっていうことを思いました。
小林:へえ。おもしろいね。そういうことを考えて行動するのが、おもしろい。それはその赤十字にいてお仕事っていうのとはもうまったく別の、ご自身の時間を使ってご自身の繋がりを使ってやってたってことですか。
工藤:はい、そうです。
小林:そこでできた繋がりとかそういうのをもっと多くの人に広げていきたいっていう思いから今での行動を始める原点になってくる?
工藤:そうですね。なんか自分で考えたことをやったほうが人の役には立てるんじゃないかと言うことを思って、それを考えて赤十字を辞めて、自分が考えたことをやってみようというふうに思って、それでなんか勢いで東京に出て来てしまって、赤十字を辞めて。
小林:勢い? 大好きです、そういうの。勢いで来ちゃったんですね。
工藤:勢いで来ちゃって、そこから何をやろうかなっていうことを考えた時に……。
小林:え、そこから何をやろうかなって東京で考えたんですか?
工藤:そうですね。
小林:マジっすか。
工藤:はい。
小林:大好きです。
工藤:フェスとか好きなんですけど、ここでやっぱりちっちゃい時の野口英世のことに戻ると、わりとフェスに来れてる方って幸せな方が多くて、ある程度人の繋がりがあって情報も得ることができてコミュニケーションもとることができるっていうような人たちなんですけど、やっぱり来れない人っていうのもすごくたくさんいるなと思って。それは何かしら心の不調を抱えている人だったりとか病気だったり、障害がある方だったりとかそもそも人の繋がりがなかったりとか、そういった人たちがほんとはいっぱいいるんだろうなということをずっと思っていて。
そこからいろんな方に出会っていって、それが例えば発達障害があってどうしても就職ができないっていうことで悩んでいる友人だったりとか自分だけに自分がゲイだっていうことを打ち明けてくれる友達がいたりとか、いろんな人たちとの出会いがあって。その中でひとつすごく大きかったのが私の身内が統合失調症になってしまって、統合失調症ってウツがもうちょっとひどくなって幻覚が見えるとか幻聴が聞こえるとかそういった症状も出てきてしまうような病気なんですけど、その身内がほんとはもうちょっと早くに周りが気付いていて何かケアをしてあげていたら違ったんじゃないだろうかっていうことを私は思って、何かしら彼を助ける活動があったんじゃないかと思って調べていくとやっぱりすごくいい活動ってたくさんあって。
でもそれが本当に情報を必要としてる人たちに届いていないんじゃないかっていうことを思って、それだったら今までフェスをしてきたのは素晴らしいものをたくさんの人に届けていきたいっていう思いがあったので、自分にできることがあるんじゃないかっていうふうに思ったんですね。
工藤:今まではそれがフェスっていうリアルの場だったんだけれども、今はインターネットがあるのでオンラインで情報を届けていくということをすればまったく自分が知らない人にも届けられるし地方の人にも届けることができるし、ほんとに困った人ってまず検索するんじゃないかなと思ったんですね、今の時代って、どこかに相談しに行くというよりも。
なのでいい情報をオンライン上に載せといてあげればきっとたどり着いてくれる人たちがいるっていうふうに思って、それでメディアをしようということを思いました。
小林:ちょっと僕、このあと曲なんですけど、そのあとに聞きたいことがあって。
工藤:はい。
小林:今フェスとかに来てくれる人たちはどちらかと言うと結構幸せな人が多くて、でも実は来たいんだけどそこには来れなかったり、要は現場で繋がるところまでは来れない人たちがそこにはいるんじゃないかって思ったっておっしゃってましたけど、なんでそこに気付いたのか、なんでそう思ったのかっていうところにすごく、ちょっと知りたいなと思ったので、ちょっと曲のあとにそれを聞かせてもらいたいなと思います。
工藤:はい、わかりました。
小林:じゃあ今日の1曲目、僕らが、NPO法人モンキーマジックが毎回毎回くどいぐらいにお話ししてますけども、いつかこの人たちと一緒にコラボレーションしたらもっと楽しい社会が作れるんじゃないかなと信じております。曲はモンキーマジックで『フリートゥフライ』。
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小林:渋谷社会部、私今日もNPO法人モンキーマジック代表の小林が、ここ渋谷駅新南口からお送りしております。87.6MHz、合ってますね。
水谷:合ってます。
小林:怪しいですね。87.6MHzで生放送です。11時まで、皆さんお付き合いください。よろしくお願いいたします。今日はゲストにNPO法人soarの代表理事、工藤瑞穂さんをゲストにお迎えしてお送りしております。
水谷:もうすぐNPO法人ですね。
小林:ん? いや、違う違う。認証は下りたんだよ。
水谷:なるほど。
工藤:登記しに行ってない。
小林:認証は下りたけど登記がまだ。
水谷:公式発表っていうのがなってないからまあでも……。
小林:今グレーゾーンなNPO法人soar。ほぼ真っ白ですけど、そんな感じですね。
工藤:はい。
小林:よろしくお願いします。
工藤:お願いします。
小林:工藤さんのほかにはモンキーマジックから水谷、そしてNPO法人バブリングの中村さんという4名でお送りしております。
ここまで工藤さんのなんでこんな活動を始めようと思ったのというようなお話からずっと展開していきまして、どうもうかがっていると当時は2011年の東北の大震災の当時仙台で日本赤十字社で献血のお仕事をされていたと、ご自分の趣味でヒップホップのダンスとかクラブでのイベントなんかをやっていて、そこから震災を支援するという意味合いでいろいろなイベントをやっていたんだけれども不謹慎じゃないかというような指摘もある中で、じゃあもっと多くの人が関われるイベントということでお寺とか神社での祭りに近いようなそんなイベントを立ち上げたりとかして、ご自身のお仕事として以外の、ご自分の大切な趣味の世界が社会との繋がりを広げてきた。そんな中で、自分たちのところに来れる人たちはどちらかと言うと気持ちの中に幸せ感がある方たちのほうが多いんじゃないかなと感じていて、実はそこに直接来ることのできないような方たちも結構いるんじゃないのかなと思う中で活動の幅が広がってきて、そしてそれを伝える手段としてのメディア、インターネットを活用したことをすれば届けられる先が広がるんじゃないかと思ってやってるのが今の活動の原点だ、というところ。私が曲が入る前に、じゃあなんで幸せだと感じる人たちがそこには来ていてそこに来れない方たちがいるんじゃないかって気付いたのは、なぜ、どんなところでそれに気付かれたんですか、ぜひちょっと教えてくださいっていうところまで、ちょっと長かったですけど。ちょっと聴いていただいてる方にわかったらいいかなと思ったんですけど、どうでしょうか。その辺ぜひ、興味があるんですけど。
工藤:先ほど身内が統合失調症になったっていう話をさせてもらったんですけど、私病院に行ったことがあって、行ったことある方どれくらいいるかわからないんですけど、精神病棟ってすごく無機質な空間だったんですね、私が行ったところは。
それでほんとに面会の時に部屋に連れて来られてそれでまた帰って行くっていうような状況で、ほんとにここにいて良くなるのかなっていうような気持になるような場所だったんですね。その空気感ってすごく重くて、自分は普段イベントに行ったりフェスに行ったりダンスしたりっていうような華やかな空間にいることが多かったのでほんとに別の世界なんじゃないかって思うぐらいになっていて。
確かに街でよく知的障害のお子さんとお母さんみたいな光景を見たりとかするんですけれども、すごく暗い空気が流れていたりとかして、なんか普段自分がいる世界とまったく違う空気を持ってる人たちがいるなっていうことにだんだん気付いていって、それでやっぱりニュースとかを見てると自分の生活の中では信じられないような事件ってすごくいっぱい起こっていて、たまたま自分はちゃんと親も育ててくれてある程度学校にも行けて仕事もできてっていうような人生を歩んでるんだけれどもそうじゃない人たちがいるっていうのがあからさまにわかるっていうような状況の中で、本当にこれを続けていて自分は社会を良くしたいと思っているけど良くできるかって言ったらそうじゃないなというふうに思っていて、幸せな人をどんどん幸せにするっていうような仕事もすごくいいんだけれども私はそうじゃない、今そうじゃない人たちに何かしらできることがないかなというふうに考えるようになりました。
小林:そのご自身がお子さんだった頃の野口英世の原点から始まって、小学校の頃みんなが学校の図書館で読む偉人の伝記っていうやつで、そこに出てくる人の多くはやっぱり世の中を良くするために、自分とは違う暮らしをする人たちを良くしたいというような気持ちだったと思うんですけども、聞いてると、もう工藤さんが既に小学校の図書館にいそうな今話が始まっているんですけども、ご自身のその統合失調症になられてしまったご友人を病院に訪ねたことがきっかけになって自分に何かできることがあるんじゃないかと。最初に始めたことはなんだったんですか?
工藤:最初に始めたことは、そういう今弱い立場にいる人たちをサポートする活動っていうのをたくさん見に行きました。それはその精神的な疾患の人たちを支える活動でもあったしLGBTの方だったりとかホームレスの方だったりとか、そういった人たちを支援する活動というのをたくさん見に行って、その活動している人たちが何か必要としてることはないだろうかっていうことを調べたり、実際に自分の周りにいる発達障害がある人だったりとかLGBTの人だったりとかにも話をどんどん聞いていって、ほんとはどんなサポートがあったらいいなと思っているかみたいなのをたくさんヒアリングに行きました。
よく起業する時に100人に話を聞きに行け、みたいなことを言われたりとかするんですけどそれに近いことをしていて、1年間ぐらいとにかくいろんな人の話を聞きに行って必要なことを探るっていうようなことをずっと続けてました。
小林:必要なことを探るっていうのは今工藤さんができることと皆さんが必要としてることとのマッチングする、答え探しの実感があったわけですよね。
工藤:そうですね。
小林:それの中で今やっておられるNPO法人soar、任意団体として活動を続けておられたと思うんですけど、そのsoarって、名前は法人名soarですけども、メディアを通じて情報発信をするっていうところに至ったわけですね。
工藤:そうですね。
小林:なんで情報発信だったんですか?
工藤:今困ったこと、困難を抱えている人とその困難を抱えている人たちをサポートする活動という両方を見てきた時に、どうしてもそこを繋ぐものがないなというふうに思ったんですね。情報を調べるのって今たくさんありますけどすごく大変だし、活動をしていても情報発信をするってすごく難しいと思うんですね。なのでその分断されているなというふうに感じたっていうことが大きくて、だったらそれを繋ぐ人になろうということを思ったんですね。
今メディアを見ていても、モンキーマジックさんもそうですけど、そういった素晴らしい活動をちゃんと取り上げるメディアっていうのがそんなにないなというふうに思っていて、やっぱり何か事件が起こった時にセンセーショナルに取り上げるっていうものが多かったりとか、障害を持った方だったりとかを対象にしたメディアもあるんですけれどもあまりデザインが良くなかったりとか情報のクオリティが低かったりとか、いいかたちでほんとに人の心に届くように伝えられているメディアっていうのがほとんどないということに気付いて。
それだったら情報発信に長けているメンバーもいるし、デザインだったりとか写真に長けているメンバーもいるので、そういったみんなと一緒により人の心に届くかたちでポジティブに発信をしていくことで今まで情報が届けられていなかった人にも届けられるし、今マイノリティとか自分に関係ないっていうふうに思っている人たちもそこをポジティブでかっこいいな、おしゃれだなっていうふうに思えるようなメディアだったら関心を持ってくれるんじゃないかなというふうに思いました。
小林:つまりメディアっていう、ネットを使ったメディアっていうやり方もそうですし、それからそのやり方をよりスマートにかっこよく、どうしたらより多くの人にリーチできるかというそこの視点が必要だっていうふうに至るわけですね。
工藤:はい。
小林:なるほど。実際に今のsoarの活動っていうのは何年ぐらいから始められたんですか?
工藤:2015年の12月22日にオープンしたので、ちょうど1年ぐらいですね。
小林:あれ? じゃあ僕らのところに来ていただいたのってもうほんと立ち上げ間もなかったぐらい?
工藤:ああ、そうですね。わりとオープンしてすぐに水谷さんから連絡をいただいたので。
水谷:そうです。
小林:あれ? 理とはどうやって?
水谷:瑞穂さんにはsoarのインターネットのページのコンタクト画面からメッセージを送りました。
小林:あ、そういうこと。
水谷:そうなんですよ。
小林:そうなんですね。すいません、僕モンキーマジックの内部のことを理解してませんでしたね。なるほど。そうするとじゃあ2015年の12月ってちょうど1年1カ月ですね。
工藤:そうですね。
小林:22日ということですね。任意団体で活動を始める時から今の、soar(ソアー)っていう名前が付いてるんですけど、これsoarってどういう意味なんですか?
工藤:soarは英語で鳥が空高く舞い上がる、とか羽ばたくっていう意味があります。
私たちのメディアは人の可能性が広がる瞬間を捉えるウェブメディアっていうふうに言っているんですけれども、そういう人の可能性が広がる瞬間っていうのがちょっと鳥が羽ばたく瞬間みたいなものに似ているなというふうに思って、それでずっと鳥とか羽ばたくみたいなキーワードで言葉を探し続けていて、それでsoarっていう言葉にたどり着いて、語呂もすごいかわいいしいいなというふうに思ってsoarという名前にしました。気持ちが高揚するっていう意味もあったので。
小林:英語の単語の意味で?
工藤:そうですね。
小林:かっこいい。
工藤:音楽、楽譜に使われてるんですよ、soarって。「soar!」って書いてると盛り上げてみたいな意味で書いたりとかして。
小林:かっこいいね。
工藤:そうなんですよ。ちなみにグーグル検索でsoarって検索すると舞い上がりますって一番最初に出てきて、すごいかわいいんですよね。
小林:へえ。
工藤:そういう意味がある言葉です。
小林:舞い上がります。いいですね。soarって言うと、僕最初しばらく、「なんだっけ、今度取材に来てくださる団体のお名前?」って言って、「小林さん、いいかげん覚えてください」っていつも言われてたんですけど、舞い上がりますって言われると、soar、はい、よく覚えました。
工藤:そうです、舞い上がります。
小林:soar、はい。よく覚えました。
水谷:あと4分40秒ぐらいで一旦お知らせが入るので、5分間お知らせが入るんですけれども、後半はじゃあ工藤さん自身ではなくてsoarについてもっともっと聞いていきたいなというとこがあるので、どんな話をするのかっていうのを、soarとはどんな団体なのか、どんなことをしてるのかというようなことを、soarのページに載ってる説明をじゃあ俊介のほうから紹介していただいていいでしょうか。
中村:はい。僭越ながらご紹介させていただきます。『soar(ソアー)』、S、O、A、Rは人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え伝えていく活動です。本来人は誰でも自分の内側に高いエネルギーを持ち、可能性に満ちています。ですが世の中には様々な要因からその可能性に蓋をされてきた人たちがいます。
一方で世の中にはこうした蓋を開けようとデザインやビジネス、アート、テクノロジーなど様々な手法を用いて活動している人たちがいます。ネガティブだったものをポジティブに転換し、これまでとは異なった新しい関係性を構築しようとする動きが世界中のいたるところで生まれているのです。
soarはこうした事例をリサーチし、様々なかたちで発信していくことで同じ願いを持つ人たちが集う場を生み出し、誰もが自分の持つ可能性を生かして生きていける未来を作ります。という感じですね。
水谷:最初に工藤さんに連絡させていただいたのも、先ほど12月22日にsoarがオープンしたということで、私ツイッターか何かで知ったんですよね。いわゆるネット系、渋谷系の何名かをフォローしていて、その中でsoarっていうのができたと。そのオープンした12月22日以降にすごい様々な、いわゆるマイノリティと言われる方のインタビュー記事だったりとかニュースが上がったんですよ。
要はこれに特化してるとか、いわゆるもっと言うとマイノリティじゃない方とか、具体的に言うと筋電義手のことを取材したりとか難病の方を取材したりとか、子どもの教育についてのインタビューだったりとかLGBTに関わるインタビュー、取材だったりとかっていうほんとに様々な記事が載っていて、ここだったらモンキーマジックに反応していただけるだろうと。どっちかって言うと私ってそういうのをいろんなところに……。
小林:広報的なね。
水谷:広報と言うと聞こえがいいですけど、フラれてもいいからモンキーマジックという名前を知っていただくっていうことをして、それがきっかけで工藤さんにご返信いただいてインタビューしていただいた、というような、ほんとに私自身もネットからsoarをもちろん知った一人で、なのでちょっとそういった内容について後半1時間はぜひお聞きできたらなというかたちで、小林さんあと1分ぐらいですけども。
小林:僕ここまでのお話をうかがってると、やっぱり工藤さんご自身がすごい原点とあと今の活動を始めるまでにやって、イメージですけど、やっぱり日本赤十字社にお勤めになってた、っていうそのギャップをすごい感じて、イメージ、仕事としてやっていたものが結構日本人ってそれを表してる人って結構多いと思うんですけど、でも実際は結構そことのギャップがあって。なんかものすごく強い思いが逆にお仕事とは違うところでお持ちだったんだなっていうのが、だから仕事以外の人の気持ちを育てるものっていうのがやっぱり実はすごく強く続いていって育っていってっていうものになるんだなっていうのを感じた、ここまでのお話でしたね。
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小林:渋谷社会部、毎月第2火曜日午前9時から11時の時間は私NPO法人モンキーマジックが、ここ渋谷駅新南口の渋谷のラジオのこのスタジオから生放送でお送りしています。87.6MHzです。皆さん、もう後1時間ありますので、しっかり楽しんでいただきたいと思います。ぜひ、変えないで下さい、聴いてて下さい、よろしくお願いいたします。はい今日はですね、ゲストにNPO法人にほぼなってる、もうすぐ正式に。
工藤:はい。
小林:もう認証は下りてて、今登記中のNPO法人モンキーマ、間違えた、NPO法人soarの代表理事、工藤瑞穂さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
工藤:よろしくお願いします。
水谷:よろしくお願いします。
中村:よろしくお願いします。
小林:それから、NPO法人モンキーマジックから水谷。
水谷: はい。
小林:そして、NPO法人パブリングの中村さんという、私含めて4名でお送りしております。
中村:はい。
工藤:はい。
小林:今日は、まず工藤さんのこれまでの生い立ちとか、それから何でこのsoarを立ち上げようと思ったのなんていうような思いを、ここまでじっくりお聞きしてきたんですけれど、後半は、じゃあいよいよこれNPO法人になってく、このNPO法人soarの思いについて今度ちょっとゆっくり掘り下げていけたらいいかなと思うんですけれど。
任意団体として始まったsoarですね、何でNPO法人にしようと思ったんですか。
水谷:聞きたいですね。
工藤:何でNPO法人にしようと思ったか。
水谷:私もすごい気になってました。今のままでも、ウェブメディアってこう運営はできるわけじゃないですか。NPO法人って多分今これ、ラジオ聴いている方ってNPO法人っていうものについては、調べていただければっていうところではあるんですけど、けっこうNPO法人になるには、申請があったりとか審査があったりとか、何人か人を集めなきゃいけなかったりとかっていう割とこうけっこう大変な作業があったりとか。
ちょうど今日NPO法人バブリングの俊介もいれば、まあモンキーマジックの小林さんもいればっていう、みんなこうNPO法人で活動する、していく、してるっていう方々。
で、なんかこうNPO法人に設立するまでの情熱はなぜ、どこから来たのかみたいな。今1時間聴いて、私自身は納得しているんですけど、なぜNPO法人にしたのかっていう、小林さんが今説明、質問した内容を私も聞きたいなと思います。
工藤:はい。正直その、任意団体でもできるっていうのはできるんですけど、soarを始めてから、メディアっていうこと意外でも、たくさんできることはあるなっていうふうに思っていて、元々、soarというメディアを運営していて、集まってきた情報とか、人のネットワークを使って、そのメディアだけではなくて、企業だったり行政だったり教育機関だったりっていう人達と一緒に、何かこうプロジェクトを起こしていくことで、より社会を変えていけるんじゃないかっていう思いがあって、それを確かに始めてから、大学だったりとか企業の方から一緒にプロジェクトをやりましょうというお声がかかることがあって、そうなると、けっこうこう法人格が必要で、やっぱり私達はこういう事をやっていきますっていうような意思をみせないといけない部分もありますし、法人を持ったことによって、これまで個人のプロジェクトだったものが、法人に関わっている人達みんなのものになるので、すごくこう大きな船になるというか、求心力も出来てくるので、そういったこう意思をみせるっていう部分でも法人をとろうかなっていうふうに思って、同申請をしました。
で、みなさん株式会社にするかNPO法人にするかって迷ったりすると思うんですけれども、私はアドバイスで、その自分達がやっている分野に違和感がない法人形態を選んだ方がいいっていうふうに言われて、私たちは何かこう販売をしたいっていうわけでもないし、利益が出て自分がより多く稼ぎたいっていうわけでもなかったので、マイノリティの事なので、障害を持った方とか難病を持った方とか、そういった分野でやっていくにあたって、株式会社だとこうちょっと違和感があったりする部分があったので、NPOでそのやっていこうかなっていうふうに思って選びました。
水谷:なるほど。なるほど。
小林:なるほどね。
水谷:私は小林さんが代表されているNPO法人モンキーマジックの、いわゆるいわばボランティアスタッフなので、ずっと小林さんの姿を見てて、で、いろんなNPOの方々にお会いしたりとかして、さっきのその任意団体でもというよりも、けっこう割とすぐアクションを起こしたい、すぐ動きたいという方って社団法人にされたりとか、で、けっこう私が、こう何ですかね、ボランティアスタッフとして小林さんを見てたりとか、NPO団体を見てると、すごく設立も大変で、すごいその覚悟みたいなものが確立していて、立ち上げてる方々だなっていうのはすごく感じるんですね。
で、けっこう割と、私なんか普段サラリーマンしていて、いわゆる世の中の株式会社の社長とか、NPOの代表理事とかって、なんかその情熱ってどこからくるんだろうみたいなものっていうのを、モンキーマジックに関わって5年6年経つんですけれど、そういう人達をすごく素敵だな、いいなって半ば憧れを持ちつつも、なんかこう私自身がそれになる覚悟があるかっつったらないというか、やっぱりサポートだからこそ、スタッフとしてこう全力でサポートできたらなみたいなことを思ってるっていうようなところなんですね。
小林:でも僕なんかは、やっぱり今の工藤さんのお話は、すごくなるほどって思える部分がやっぱりあって、今、理が言ってたみたいな、その覚悟っていうような言葉を使ってましたけども、僕はその2005年にモンキーマジックを立ち上げる前、2年半ぐらい、NPO法人ではない形で、視覚障害者にクライミングを広げたいと思う活動をしてたんですよね。でも、やっぱりやってく中で、これはもう絶対に、こう社会に広げる価値があるっていうふうに、もう勝手に思い込んで、もう絶対にいいってすごい思ったので、自分の中ではあれはあの不退転の覚悟だ、決意だったんですよね。絶対に前に進んでいく価値がある。
水谷:退かない、と。
小林:絶対にそう、俺は前に進んでいくんだっていう不退転の決意がNPO法人っていう道の選択肢だったんですよね。最近本当によく一般社団法人とってるとことか、よく耳にしますけども、当時の僕にとってはNPOっていう法人格での、もうちょっとあんまり人集まらないし、大変だから、よく頑張ったねぐらいでやめるみたいな思いは絶対せんと、いうその決意の表れが僕にとってはその2005年、当時は申請だしてから認証が降りるまで半年ぐらいかかってたんですけど、だからちょうど2005年の春ぐらい、冬から春ぐらいにかけての、その申請の時期でしたね。
水谷:工藤さんは元々なにかこう独立心だったりとか、こう起業したいとか、そういう思いが別にあって今に至るというよりも、思いが重なって、いろんな方々との繋がりもあって、NPOの代表になられるというような流れといいますか、なんですか、小林さんの場合は、よくインタビューでやっぱり28で目が見えなくなった、見えにくくなったから、NPO法人化したって思われがちなんですけど、小林さん元々独立心があって、見えてる頃から社長になるつもりでサラリーマンもやってて、ハワイからビールを輸入する仕事をずっとしようとしてたっていう。
小林:いや、そうなんすよ。そしたら、ウサマヴィンラディンがニューヨークのビルに飛行機つっこませて、僕は、そうなんです、ハワイのビールを輸入する会社を立ち上げようとしてたので、そのハワイにあるビール会社と独占販売契約の交渉をしてたんですよ。ちょうどそれがなので、2000年から2001年にかけてぐらいで、最初8社ぐらいあって。すみません、余談なんですけど。
工藤:いや、超おもしろい、ハワイ。
小林:最初8社ぐらいあった日本からのオファーがあったらしいんですけど、それが最終的に僕ら全然お酒の輸入なんてしたこともない、ビールの輸入なんてしたことがなかった私ともう一人のパートナーと二人でやろうとしてた。
もう一個は、中堅のお酒専門の商社だったんですけど、そことのコンペになって、で、よしこれなら俺は一生いけるかもしれないみたいな感じで、出資者もけっこう集めて、お金もどんぐらいあったかな、まあまあそこそこ集めたんですよ。元々の会社立ち上げる出資金も。で、よしいくぞって思って、で、もう一人の人に、俺もう会社辞めることにしました、俺これでもう、それこそ不退転の決意です、みたいなの早くもそこであったんですけど。
ほんで、辞めたんですよ。それが2001年の3月ですね、3月でサラリーマンを辞めたら、もうその後1年間の間に7回か8回ぐらいハワイ行きました。契約交渉とかそういうのしに、プレゼンしたりとかっすね。それで、9.11がニューヨークで、ワシントンで起きて。で、ええ、と思ってて、ちょうどその直後ぐらいに、その先方の会社の社長と、あとオーナー企業がまた別にあって、アメリカのポテトチップ会社なんですけど、そこのオーナーの社長と、そのハワイのビール会社の社長が日本にマーケティングに来ると。
で、僕ら指名してくれて、一緒に日本のハワイアンソサエティとかまわるっていってて、ビールの、なんかお前達の考えてるマーケティングとか見せてくれって言ってて、こっちは絶対俺たちは前に行けるんだって言ってたら飛行機がドーンっていうのがテレビで流れて、で、もう行かないって言われて。
工藤:そうなんですね。
小林:それでもう全部がやっぱりストップなっちゃって。やっぱりアメリカ全体のこう発想がすごい保守的に回ったのもあって、で、結果的にはまあ、それが原因ではないかもしれないんです、やっぱりその中堅のお酒専門の商社って安定的なものがあったのかもしれないんで、そっちは。
僕らは単純にコンペに負けたのかもしれないんですけど、今はそちらの方でビジネスを続けておられるんですけど、もう僕は全然その気満々で、サラリーマン辞めてたんで、だからその2001年から今のモンキーマジック立ち上げる2005年ぐらいまでの間は、空白の4年間ぐらいは、いちおうあったりとかはするんですけどね。
でも、いい、なんですよね、そのチャレンジする、社会で生きてくって意味で、僕は自分が障害者だから障害者として生きていく道を探ることだけじゃなくて、やっぱり一人の人間として生きてく道、きっと当時から昔からどこかにあるんだと思うんですけど、だからそのNPOにするっていうのも、やっと不退転の決意を形にする場所だったんだと思うんですけど、だから、僕は本当にあのビールは自分を成長さしてくれた挑戦だったんですけど。
水谷:今でもあるんですか。
小林:そのビール。
水谷:はい。
小林:売れてる、けっこう日本でも見かけますよ。なんかあの、トカゲのマークがついているハワイのビールなんですけど。『コナブリューイング』っていう名前の。
水谷:聞いたことあるかも。
小林:水色と赤と黄色のラベルが貼ってある。相当そのビール飲んでた。その為にハワイ島のコナまで何度も行ってた。
中村:小林さん、すごい、ビールの時も、NPO法人化の時も推進力があるなって、なんか絶対これは間違いないみたいな推進力があられるなって感じるんですけれど、なんかこうその理ちゃんのいうとおり、NPO法人化する、企業化するって言う人ってそういう推進力って多かれ少なかれ持ってらっしゃるかなと思っていて。
小林:車のアクセルは、そこまで踏まないとダメだと思ってる人間なんですね。
中村:工藤さんもそうですか、推進力、昔からあるなって方ですか。
工藤:推進力。そうですね。やりたいって思うことを簡単に口にできるからだと思うんですけど。とにかくやりたい、やりたいって騒ぐので、しょうがないから、周りの人が協力してくれるっていう感じですね。
小林:わかる、すごいわかる。なんか僕、いつもやっぱり、これいんじゃない、これやろうやろうよって言うと、周りのみんなのため息が聞こえてくる。またかよ、みたいないい加減にしてくださいよ小林さんみたいな。
すごいそのやりたいやりたいっていうのは、すごい大事な気がします。なんかみんなため息ついてない、今うちで。ね、なんかまた。
水谷:そうですね。なので、soarさん工藤さんにお聞きしたかったのが、要はその、あれだけsoarのサイト内で様々な方々へのインタビューとか、本当に色々な方、人とのつながりがある中で、多分もっともっといろんな、溢れるように人との繋がりが出来て、スタッフの方も、あれやりたいこれやりたい、こうしましょう、ああしましょうって工藤さん自身にも、いろんなまた人の繋がりだったりとかができて、あれもしたいこれもしたいってなったりする時に、その目標設定ってどうしてるのかなと。よくさっき言った小林さんがいいね、これやろうってなって、いいですねっていって話を進めたりしてても、なんとなくこう大きな事業が始まって、尻つぼみになっちゃったりとかすることって少なからずあるんですね。
で、それってやっぱり、そういう時はやっぱり、やる覚悟がなかったんだなとか、タイミングが悪かったんだなとかあったりするんですけど。もう工藤さんのsoarだと、あれしたいこれしたいってなった時に、けっこうそのデリケートな問題を、いわゆる世の中的にデリケートな問題を扱ったりする場合もあったりする時に、何かこう時間で区切ってやってるのか、それともチームで決めたことに対してこのゴール地点まで行くまで目標設定して進めてるのか、どういった形でその運営自体されてるのかなと思いまして。
工藤:運営自体。
水谷:はい。
工藤:私、自分がやりたいやりたいって騒ぐ人間なので、けっこうこう経営のメンバーは論理的に男性を揃えるようにしていて、すごいこう詰めてもらうんですね。それは何の意味があるのか、とか。
客観的に冷静にみて、これをやる意味ないよね、みたいなこととかを、こう詰めてもらったりとか。あと今のフェーズに合ってないよねみたいな意見を言ってもらうようにしていて、なので、そういうこう感情に動く人と論理的に動く人をちょっと組み合わせて運営をしていて、それでこう冷静な判断で、やりたくても感情だけならやる必要ない、みたいな感じで、やるかやらないかを決めて、プロジェクトのマネージャーをみんなにしてもらっているっていうような感じで、多分なんか私一人だけ騒いでやると、みんなただなんかやらされている感じになってしまうので。そうならないようにはすごく気をつけていて、特にNPOになるので、私一人だけでやるんだったら、そんなに大きな事はできないんだけれども、やっぱみんなの思いとか願いを乗せてできることだったら、すごく大きくなるので、ちゃんとみんなの意見を聞きながらいろいろと設定していくようにはしてます。
水谷:なるほど。小林さん今日は学ぶことが多いですね。
小林:もうちょっと僕も大人になれるように頑張りたいなと今思いました。なるほどね。
中村:仲間作りというか、自分と違うタイプの人を集めるっていうのは、どうやったんですか。
工藤:違うタイプの人を集めるには、そもそも最初のコンセプトを作る時、人の可能性が広がる瞬間を捉えるみたいな、コンセプトを作る時だったり、メディアの方向性を考える時に、その自分がいいと思うものじゃなくて、割とたくさんの人があったらいいなって思っているはずだっていうものを探したんですね。一年間のリサーチの期間で。
で、その社会的マイノリティの為っていうようなうたい方じゃなくて、人の可能性が広がる瞬間を捉えるっていったのも、誰でも自分の可能性を生かしたいというふうに思っているし、多様な生き方が認められる社会だったりとか、もうちょっとオープンな社会になってほしいなって思ってる人ってすごくたくさんいるだろうなって思っていて、それはマイノリティの人たちに限らず、そういう思考の人ってたくさんいるなというふうに思ったので、たくさんの人を巻き込む為に、あんまりこうマイノリティの為のっていうふうに言わないでいい方を選んだことで、けっこうこう協力者が増えていて。
今ちょうどその世の中の空気的に、そういうフリーでオープンな社会だったりとか、インクルーシブな社会だったり、ダイバーシティってすごくいいよねっていうふうに思ってる人が多いし、それってかっこいいっていうことに今なってきてるので、そういうふうに設定をするといろんな方が共感して集まってくれるっていうような。
やっぱりこう困っている人を助けたいって思う人ってだいぶ一部の人だったりするので、それ以外にも、そのスキルが高い人だったりとかっていうのを集めたいなっていうことを思って。
水谷:なるほど。
小林:工藤さんご自身がじゃあNPO法人になる前の任意団体の活動の頃から、今のお話を伺っていると、すごくそのロジックにものを考えられるチームの中で、soarっていう活動を前進させてきたっていうふうに聞こえたんですけど。
他方ね、それって、工藤さんの思いに対して、いや違うんじゃないって、いやそうじゃなくてこうなんじゃないのっていうことが、続々と出てくると、工藤さんご自身の情熱が若干水かけられるんじゃないのかなと思ったりもするんですけれど、その辺の工藤さんご自身の気持ちのコントロールはどうされてるんですか。
工藤:気持ちのコントロール。でもけっこうこうミーティングで、これやりたいなって言って、で、何の意味があるのって詰められて、だんだんこう答えられなくなってくると、そんなんならやめちまえよって言われるので。
小林:すごい。
工藤:それでもう詰められて出来ないなら、じゃあ今回は諦めます、みたいな感じで。
水谷:なるほど。
小林:すごい。
工藤:自分よりすごいと思う人達にこう経営のメンバーをお願いしてるので。
水谷:信頼感、信頼関係があってからこそ出来ることなんですね。なるほど。なるほど。
小林:今のその信頼ある経営メンバーっていうのは、逆にどうやって集めた皆さんなんですか。
工藤:でも実はけっこう友達が多くて、他の仕事でご一緒してた友達だったりとか。soarを、こうメンバーを選ぶ時に、なるべく、そのNPOとかソーシャルとか、社会的マイノリティの分野じゃない人達をたくさん巻き込むっていうことだけは最初から意識していて、メディアだったりとかベンチャースタートアップを経験してきましたっていう人だったりとか、ずっとクリエイティブにいてみたいな、多様な人を巻き込もうっていうふうに思っていて、そういったメンバーをこう意識しながら声をかけたっていう感じですね。
小林:つまり、工藤さんご自身が自分のそういう事に、これって何、どういう意味あるのみたいなことを、詰められても、この人たちにこう言われるんならしょうがないなって、そんな言えないならやめちまえよって言われたものに対して、凹むだけじゃなくて、この人達にそう言われるんなら、まだ自分がしょうがないなって思えるっていうことですね。
工藤:そうですね。
小林:なるほど。ちょっとうちも考えよう、経営のメンバーをね。
水谷:でも確かに、やっぱそれ違うと思いますよ小林さん、とか、やです、だめですっとかっていうのは、やっぱり今はいい、今、もう昔から変わらずそれは確かに言ってますね。
なんかイメージ的にすごく、何ですかね、例えばフェイスブックとかラインのメッセンジャーグループで何かをしよう、何かイベントしようってなった時に、どうしてもなんか声が大きい人が主導権握って、違うなって思った時に、スパンと言える人だったらいいんだけど、言えないキャラクターの人って、でもこういうやり方もあるんじゃないのかなみたいな、いろんな枕詞をつけて、気づいてほしいみたいに言うみたいなことってあるじゃないですか。
小林:日本だな。
水谷:しかも、soarに関わってる方達って、やっぱりそれぞれが独立してもう活躍もされてる方々だったりするので、僕らも個が強くなる必要もやっぱりあるんだなってすごく感じますね。うん。
小林:成長するために、やっぱりNPO法人として、自分達が、僕らは本当につい数年前にもうほぼ法人解散直前までいって、もう本当大変な時期があったりとか、そう何が大変だったかと、お金が大変だったんですけど。志、心の部分は、ぶれずに前に進もうとしていたんですけど、やっぱりその経営、いちNPO法人っていっても、ただの一会社としての組織でしかないので、やっぱり自分達でお金をきちんと回してくっていうことは必要ですから。そこの部分が僕らはちょっと行き詰ってしまったっていう時期があったので、それをこう本当に運良く棚ぼたみたいに助けてもらえて、前に今進めてここに立ってられるんですけども。
やっぱりそういう意味で考えると、やっぱりいくつかの柱になる部分っていうのは必要で、自分達の情熱を前に進めるっていう部分と、それから情熱を前に進み続ける力と、両方がやっぱり必要なんだなってここしばらくやっていて思うので、そのバランス取りの為に、特にその情熱を前に進み続けさせる力っていうのが今の工藤さん達のチームの中には、とっても強い安定感があるなっていうふうに伺ってて思いましたね。もう僕らなんてもう本当に父ちゃん母ちゃんみたいな、こう三人、じーちゃんばーちゃんみたい、八百屋か魚屋かみたいな感じでずっとやってきたから。
工藤:八百屋か魚屋か。
水谷:八百屋と魚屋も経営してますからね。
小林:本当そんなですよ。ザルの中からお釣り渡してるみたいな、ああいうこう商売に近いようなところからもう始めたNPOだったので、なんかその組織だった何かっていうところに本当にここ数年、自分達が小さなクライミングジムを立ち上げて、そこの収益で、法人を安定化させるっていうふうになってきて、続ける力が安定するようになってきたっての大きいんですけど、本当そこに行くまでは奇跡の連続で、もう歩んでたようなもんだったので、最初からやっぱりきちんと前に進んでらっしゃるっていうのは、もう本当自分達とは大きな違いだなって思いますね。そういうやり方を最初から、これでいこうと思ってらっしゃったんですか。
工藤:最初から。
小林:はい。そういう経営のスタイルでないとだめだ。僕、だからその日赤の仕事をされてた工藤さんが、そういうふうな事に気付かれるには、例えばどこかでビジネスの勉強されたんじゃないのかとか、そういうような事を考えるんですけど。そういうこと。
工藤:私は何かこれがやりたいとか、思いの部分だけをいつもこう考えていて、共同創業に近い形で、うちの旦那がついてるので、一緒に二人で始めたので、こう実務的な部分、論理的な部分みたいなところは考えてもらっていて、私はこうあくまでもそのコンセプトに基づいた活動の方だけを考えているっていう感じで、ちょっとそういう組み合わせが良かったのかなっていうふうにえ思います。
水谷:なるほど。
小林:経営という部分が、どちらかというとご主人が中心になって、それからその思いの部分というか情熱の部分が、瑞穂さんが中心になって、おやりになって。
工藤:そうですね。
小林:それがユナイトして、前に進んでくsoarっていうNPO法人が立ち上がってくというような感じなんですね。
工藤:一人だとやっぱりちょっと難しくて、言いやり方を見つけれるかっていうのはすごく大事だと思います。
小林:それが双方ご主人と瑞穂さんがそれぞれ違う立場で、一つの思いを形にする、同じ方向を見てるんですけど、一つの思いを別々の立場で形にしていくからこそ、僕からすると夢のような安定感と共にこう前に進んでいくような感じがあるような。夢のような。
工藤:小林さんは相方いなかったんですか。その共同創業者みたいな。
小林:僕は立ち上げた当時、もう本当に家族で始めたような感じだったんで、その自分がどちらかいうと経営にも興味がありましたし、で、やっぱり自分の原点は自分が障害を持ったから、自分以外の障害者にもクライミングを伝えたいっていう思いがその情熱の部分も残念ながら持ち合わせてしまったので。
だから両方あったんですけど、今はどちらかというと、その経営の部分とかそういうところに関しては、やっぱりちょっと自分の視点視野だけではなくて、もうちょっとその多角的に物を一緒に考えられる人がいた方がいいんだろうなって最近よく考えますね。ですので、もうsoarっていう法人には夢が、僕にとっては夢のようなもう形になってるかなと思う感じですね。じゃあ、そろそろ曲にいってまた最後後半にいこうかなと思うんですけど、曲は。
水谷:そうですね。一曲はさんで。はい、私の方からご紹介させていただきます。
小林:お願いします。
水谷:はい。それではお聴き下さい。不可思議/wonderboyで『生きる』。
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小林:渋谷社会部毎月第2火曜日は私NPO法人モンキーマジック代表の小林幸一郎が、ここ渋谷新南口の渋谷のラジオのスタジオから生放送でお送りしております。87.6MHz、どうぞこのまま、あと30分この渋谷の社会部放送ありますので、ぜひ最後までお付き合いいただきたいと思います。
今日はゲストに、さっきから何回もやってますけども、もうすぐNPO法人モンキーマジックじゃねえや、NPO法人モンキーマジックsoarの工藤瑞穂さんに。
水谷:もう一回やりましょう。
小林:NPO法人soarの工藤瑞穂さん。
工藤:はい。
小林:今度あってた。
水谷:あってます。
小林:あってますね。失礼しました。はい、ありがとうございます。そしてNPO法人モンキーマジックの水谷君。
水谷:はい。
小林:そしてNPO法人バブリングの中村君と。
中村:はい。
小林:という4名でお送りしております。よろしくお願いします。
工藤:はい。よろしくお願いします。
水谷:お願いします。
小林:ここまで、瑞穂さんの生い立ちから始まりまして、このsoarという活動について、いろいろとその思いやどんな形で運営してるのかなんていうところを、伺ってきたんですけど、いよいよ今月その組織が、正式にNPO法人として、スタートしてくと。瑞穂さん自身のもう決意と覚悟の表れですよというような感じのお話を伺ってて、今月その設立の祭が。
水谷:来月ですかね。
小林:来月、2月だ。間違えた。2月に祭があるっていうふうに伺ったんですけど、どんな感じの?
工藤:はい。2月28日にNPO法人の設立パーティーをさせていただくんですけれども、パーティーではあるんですけれど、今までこうお世話になった方々に感謝を伝えて、これからNPO法人としてやっていきますっていうような報告もあるんです。soarが描いている世界観が伝わるような場に出来たらいいなというふうに思っていて、普段はメディアでこういろんな情報載っけていろんな人がいるよっていうことを表して、こういった社会になると私たちはいいと思っていますっていうのを表してるんですけれども。
リアルの場で体感できるようにしたいなというふうに考えていて、小林さんにも登壇していただくんですけれど、今までsoarでご紹介させていただいた方々、様々な分野で活動されている方が来てくださって、子供の教育だったりとか、LGBT、難病とか障害の分野だったりとか様々な活動をされている方々が来てくださいます。
で、soarではよくテクノロジーを用いた物を紹介しているんですけれども、今回は筋電義手、腕の筋力を読み取って動く、筋電義手のhandiiiさんと、実際に腕を無くされて、そのhandiiiをつけているモリカワさんと握手できるようなデモンストレーションだったりとか。
小林:待ってください。筋電義手のhandiiiさんっていうのは、handiiiさんは人ですか。
工藤:handiiiさんは、handiiiという義手の種類の名前なんですけれども。exiiiという会社が作っている義手なんですが、普通だとこう肌色の動かない義手をつけてらっしゃる方、腕を無くされた方多いんですけれども、眼鏡をこう視覚、目が見えにくい人が眼鏡を自分の個性で選んで、毎日付け替えるように、自分の好きなデザインで義手をカスタマイズできるっていうような義手で、すごい近未来的なかっこいいデザインの義手なんですけれども、それが残っている腕の筋力を読み取って、あの腕と手と同じように動いてくれるっていう義手なんです。
で、それをつけているモリカワさんっていう方がいらっしゃるんですけど、モリカワさんがよくデモンストレーションで、handiiiで皆さんと握手をしてくれるんですね。そうなると今まで腕を無くしてかわいそうだなと思っていた人達が、すごいかっこいい人に変わる瞬間が生まれるんですね。それを皆さんに体感していただこうというふうに思って、今回はお願いしてます。
小林:僕は今の話を聞いただけで、2月28日のこう楽しみ感が今もうぶわあっと大きくなってるんですけど。まったく今想像がついてなくて。
工藤:そうなんですね。
小林:その義手をつけてる人が眼鏡を毎日変えるかのように、その日の気分で腕を変えるって言われたんですけど、その人と握手ができますっていうところまでで、目が見えない我々にはもうまったく想像がつかなくて、そこで何が今ハンディさんとの出会いが一気に楽しみになってきました。
工藤:そういった意味では、やっぱりこう、プレゼンテーションで話聞くだけじゃなくて体感できるっていうのが、視覚障害の方にとってもすごく嬉しいですね。握手したら、きっとこう伝わる。触覚から伝わるものがあると思うので。
小林:そうですね。
工藤:あとは、諦めない人の車いすっていうコピーで今出ている、足こぎ車いすのCOGYっていう物がありまして。脳性まひとかで足が動かなくなってしまった方の車いすなんですが、通常の車いすに自転車みたいなペダルがついていて、人間ってこう、脊髄反射かなにかで、右足を前に出すと勝手に左足が前にでるっていうような本能的に備わっているものがあるみたいで、なのでその車いすに座ってペダルの右足を動かしてあげると自動的に左足も動いて、足が動かなくなった人でも、車いすに乗って、足でこいで前に進めるっていうような、これもまた、すごい近未来的なかっこいいデザインの車いすがあるので、それに乗れたりとか。
あとデジタルホスピタルアートという、プログラミングを使って、例えばプロジェクターで星空が映されて、で、病院にいるほとんど寝たきりの方が、その星空に手をかざすだけで、星がパーンと弾けたりとか。
水谷:すごい。
工藤:もう目しか動かせない、難病で目しか動かせない方が、画面の中で赤い色に目を合わせると、それをアイトラッキングシステムっていうのを使って、それで部屋中が赤く染まるみたいな、そういうアートがありまして、その方にも来ていただいて体感していただけるような機会を作ったりとかします。
小林:デジタルホスピタリティアート。
工藤:デジタルホスピタルアート。
小林:なんかそれまでのhandiii君とCOGYっていう、僕その二つのネーミングめっちゃくちゃ好きなんですけど、手でこぐ車いす、コギーですよね。
工藤:足こぎ車いすがCOGY。
小林:足こぎコギーですよね。
工藤:で、それも小林さんぜひ乗っていただいて。すごいですあれ。
小林:で、デジタルホスピタリティアート。
工藤:デジタルホスピタルアート。
小林:ホスピタルアート。
工藤:もしかしたら、その小林さんが来ていただいて、その彼と友達になったら、もしかしたらそのじゃあ視覚障害の方がデジタルアート、楽しむことができるか、みたいなことにチャレンジ出来そうだなって今思いました。今まではやっぱ見える人前提のアートなので。
小林:そうですね。アートっていう分野とかって、きっとこれからマイノリティだったり、それからインクルージョンだったりっていう視点で、大きく関わってきて、そのデザインの分野がソーシャルデザインがあったりするように、いろんな物事を楽しく、豊かに変えてく可能性のある人たちだなと思うから、すごい何か思いもよらなかったお知恵とかアイディアがでてきたりしたら楽しいなと思いますね。
工藤:そうですね。
小林:じゃあ相当な人が、2月28日はたくさん集られる感じの会場になりそうですね。
工藤:そうですね。はい。100名くらいお呼びする予定で、その中にさっきみたいな体験コンテンツがいろいろこうあるっていうような、空間になります。
小林:いっきに楽しみになってきました。
水谷:今はもう参加者の方を募集されていて。
工藤:そうですね、二、三日前に告知を開始して、たくさんの方に来ていただければと思ってます。ちょっと、私たちへの寄付をいただくっていうのも兼ねているので、1万円と参加費割と高いんですけれども、ぜひいろんな方々に出会える機会になると思うので、ご参加いただけると嬉しいなと思ってます。
小林:ありがとうございます。これ、今はsoarのホームページ。
工藤:そうですね。soar、フェイスブックページもツイッターもインスタグラムもやってますので、是非検索していただければと思います。
小林:検索は片仮名ですか、アルファベットの。
工藤:アルファベットでs、o、a、rで、今検索したら、二番目、三番目くらいにはきっとでてくると思うので、そこからメディアから飛んでいただけるといいかなと思います。
小林:s、o、a、rの日本語検索するといい感じなんですかね。
工藤:日本語検索、アルファベットの方がいいかもしれないですね。日本語で出てくるのかな。はい。
小林:わかりました。s、o、a、r、soarでグーグルさんに尋ねていただけると、大体トップ5の中に必ず出てくるそうですので、ぜひ皆さん検索していただいて。
工藤:ぜひお願いします。
小林:2月28日火曜日、夜の。
工藤:夜の7時からですね。
小林:夜の7時から。場所はどちらに。
工藤:場所はトランクベースっていう、表参道にトランクホテルというホテルが建設されるんですけど、それの準備室がありまして。それがトランクベースという名前なんですけれど、すごくお洒落なスペースになりますので、スペース自体も楽しみにしていただければな、と。
小林:2月28日夜の7時、19時から、場所は表参道にあるトランクスペース。
工藤:トランクベース。
小林:失礼しました、トランクベースの会場で詳しくはNPO法人soarのホームページ、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどなど、SNS中心にして展開されてる情報があるそうですので、ぜひ一万円参加費で、NPO法人soarのキックオフをぜひ皆さんで後押しして盛り上げていただいて。
工藤:よろしくお願いします。
小林:握手したり、車いす乗ったり、素敵な星空を見に来たりとか、そんな感じで、来てもらえたら。
工藤:そうですね、はい。お願いします。
小林:楽しみですね。
水谷:楽しそうですね。ぜひ、NPO法人モンキーマジック小林もピッチ、じゃない。
工藤:そうですね、プレゼンテーションお願いしてますのでお話も聞けます。
水谷:プレゼンテーションをお願いさせていただくんで、はい。
小林:ぺちゃくちゃないと。
水谷:形式の。
工藤:そうですね、スライドが入れ替わっていくやつです。
水谷:で、喋るものですね。あと9分くらいです小林さん。
小林:はい。で、じゃあちょっと最後に向かってってなんですけど、いよいよNPO法人として、社会に向かってのキックオフ迎えられるわけですけど、瑞穂さんが思う、工藤さんが思う、soarを使ってというか、soarをベースにして、描いてる未来ってどんなのがありますか。
工藤:はい。
小林:自分が描いていきたい、そして作っていけたらいいなっていうそんな日本の未来。
工藤:私達のミッションを誰もが自分の可能性を生かして生きていける未来を作るっていうところをミッションにしてるんですけれど、先ほど読み上げていただいたsoarのコンセプト文章にもあるとおり、人は誰でも自分の中にエネルギーだったりとか可能性があって生まれてきているんだけれど、障害や病気だったりというような、要因だったりとか、自分が育った環境による要因だったりとか、そういった社会の仕組みで自分の可能性が発揮できないような人達がたくさんいるので、そういった人達が本来自分の持ってる力や可能性を生かして生きていけるような社会の仕組みを作りたいなっていうふうに思っています。
で、決してその先天性で何か障害だったりとかっていうようなハンディを持っていないとしても、いつ、どこで困難に出会うかっていうのがわからなくて、私達のメディアの中で紹介させていただいている中でも、犯罪の被害者であったりとか、逆に加害者だったり、加害者の家族であったりとか、自分の家族が自殺でなくなってしまうとか、様々な困難があって、そういった困難があるときに、必ずそれをサポートする活動があって、必ずそれに辿りつくことが出来るっていうような社会にできたらなと思っています。
どうやっても、困難って起こってしまうと思うので、起こらないっていうことも大切なんだけれど、何か自分に困難が起こったときに必ず、助けてくれる先があるっていうような、セーフティネットみたいなものがあるような社会に出来たらいいなっていうふうに思ってます。あとこの世の中の空気というか、一人一人がやっぱりいろんな、多様な生き方が認められる社会であってほしいよねっていうことをちゃんと願っているっていうような、そういうような空気感っていうのも作っていけたらいいなっていうふうに思っています。はい。
小林:いいですね、空気感が作っていけたらって。具体的には、いよいよこの春に向かって、法人化されて、ステップアップなんだと思うんですけど、具体的には、今後こんなことしてくんですよ、なんていうようなプロジェクトもそうですし、具体的な活動とかもそうですけど、具体的にはどんなことをされてくんですか。
工藤:はい。具体的には、私達の活動の軸にはメディアがあって、私達の得意なことって、伝えるべき人が抱えてる困難だったり、その困難をサポートする活動っていうのをまず発見してくることっていうのが、すごく得意で、それをより人の心に届く形で、良さを引き立てて編集してさらに届けていくっていうことが強みだと思ってます。
なので、メディアを軸にするものの、その発見して編集して伝えるっていうことをイベントだったりとか、企業さんだったり、教育機関とのプロジェクトだったりとか、様々な形を変えてやっていきたいなっていうふうに思っています。ベースの軸は、私達は発見して届けるっていうことがメインになっていきます。で、それを様々なセクターの方と一緒にやっていきたいなっていうふうに思っていて、NPOもそうだし、教育機関、行政、企業だったりとか、様々な社会を変える力がある方々と手を繋いでやっていけたらなというふうに思っています。
小林:この渋谷のラジオって、渋谷区を中心にしたコミュニテイFMで、実にその発信力がある方達がたくさん聴かれてたり、それから世代的にこういったソーシャルな活動に興味関心がある若い方達もたくさん聴いてらっしゃると思うんですけど、そんな皆さんが工藤さん達の活動に関わりたいなとか、どうしたら自分のなんか力貸せないかな、なんて思ったりした時は、どんなことが出来そうで、どんなふうに関わる、関わり方がありそうですか。何かありますかね。
工藤:はい。もうたくさんあるんですけど、イベントに参加していただくっていうこともそうですし、私達メディアで広告を出していないので、広告記事もやっていないので、ぜひメディア面を支えてくださる、ご寄付をいただくっていう形もあります。
それ以外にも、いろんな地方だったりとか、いろんな企業、学校で、soarの世界観を伝えるような場所を作っていきたいなと思っているので、ご自身の活動しているフィールドで、soarと一緒に何かイベントだったりプロジェクトをやっていただくっていうことも可能です。でもいちばん簡単なものって、本当に身近な自分の困っている人、身近な人で誰か困っている人がいた時に、soarの中から、この記事はこの人の力になるなって思うものをシェアしていただくっていうのもすごく大事かなと思っていて。
今までsoarの記事をみて、病気に気付いてなかったんだけれど、気付いて病院に行って、治療を始めることができたっていう方がいたりとか、心が救われたっていう方がいたり、サポートしてくれる活動に結びついたっていう人達もたくさんいらっしゃるので、そういった身近な人をちょっとサポートするためにsoarの記事を使っていただくっていうのが私達としてはいちばん嬉しいかなというふうに思います。
小林:soarの私達も取材してもらったのもそうですけども、soarのその過去の取材の記事に関しては、ホームページに全部アーカイブされていて。
工藤:はい。そうですね。
小林:そこを追いかけてもらうと、目次からどんな記事があるかっていうことがそこでわかります。今は、さっきいろいろ名前がでてて、障害者であり難病であり、マイノリティであり、いろんな方達がこれまでに取材されている記事がそこにあったり。
それから、どんな関わり方がありますかっていう質問でいくと、例えば活動そのものを支えてもらえる寄付のお話であったり、それから一緒にプロジェクトがいろいろな関わり方ができると思うのでプロジェクトを、それぞれ直接そのホームページからフォームか何かで連絡をしてもらうのが、じゃあ工藤さんとしてもいちばんいい感じですね。
工藤:うん。そうですね。
水谷:けっこうその東京だけではなくて、地方でイベントとかもされたりとか、そう我々も先々月か、イベントした名古屋でイベントされたりとかしてるので。
工藤:はい、そうですね。全国で開いていきたいと思いますんで、その機会で参加していただいても。
小林:いいですね。また僕達も、この立ち上げのところで、少し関わらせてもらえるって、とってもありがたい機会で、ぜひそこから先もぜひちょっと一緒に何かやらせていただけたら。
工藤:ぜひやりたいですね。クライミングイベント。
小林:ちょうど今年は僕らも新しい壁を、テクノロジーってお話でてましたけど、新しいこれまでにない、世界にない壁を作ろうとして、それをいろいろと外に発信してもらえたりできたら。
工藤:楽しみですね。
水谷:そうですね、本当にいつかイベントとかで仮設の壁ももったりしてるので、ぜひその皆さんにクライミングをこう、してもらう機会っていうのは、すごく作れるんじゃないかなとは思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
工藤:はい、ご一緒したいですね。よろしくお願いします。ありがとうございます。
小林:最後になんかちょっとアピールごととかありましたら。
水谷:あとね、25秒。
小林:終わりです。
工藤:私達の世界観とか、叶えたい未来って全部メディアに詰まっているので、ちらっとこう覗いていただけるだけでも嬉しいので、ぜひ今後ともよろしくお願いします。
小林:ありがとう。かちかち皆さんクリックして下さい。
水谷:では、ありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
(テキストライター/株式会社アスカ21 https://www.asca-voitex.jp )
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