ねんどろいどどーるKidsボディの文化式原型について①

ねんどろいどどーるKidsボディが発売されましたね。
YmY幼ボディと同じぐらいの大きさかなと思っていたのですが、YmY幼ボディよりもちょっと大きかったので、改めて原型を起こすことにしました。
以前にYmY幼ボディの原型を起こした時の事を一切忘れていたので、自分のための備忘録もかねてnoteに残しておこうと思います。
また、私は専用定規を使用した原型の起こし方を少しだけ習ったことがある程度の人間なのでほぼ素人です。
色々なサイトや本を参考にあれこれ試行錯誤しながら作成しているので、勉強されてきた方から見たらおかしい点は多々あるかと思いますが、その点ご容赦ください。

◎ねんどろいどどーるKidsのサイズについて◎
手元にある素体を使用して計った値になります。
素体による個体差、測り方によって値が異なってくる場合があります。
・胸囲:56mm
・背丈:20mm
・肩幅:27mm
今回は上半身の原型作成になるので、使用する寸法は以上になります。

◎使用したもの◎
パソコンを使用してアナログの技法で製図をするので、ドローソフトを使用して作成していきます。
原型はとても小さいので、紙とペンを使用するよりも拡大が出来るパソコンでの製図がおすすめです。
私が愛用しているのはジャストシステムさんの「花子」というソフトなのですが、こちらは既に単体販売が終了していました…(´・ω・`)

◎原型製図に入る前に◎
・原型製図にあたり、寸法を出すための計算をすることがあるのですが、小数点第2位以下は切り捨てしています。
・説明の際に、名称がつかない補助線を2点間を結ぶ線として、線○○としています。
例)点Aと点Bを結ぶ線→線AB
・説明用の画像を作成していた時に背丈の寸法間違えたままでした…実際出来たものと画像がちょっと違ってる等があると思うので、その点は本当に申し訳ありません…製図の描き方説明的には問題ないはず…

では、以下から描き方に入ります。

◎ねんどろいどどーるKidsの文化式原型の描き方について◎

①縦:背丈、横:胸囲÷2+5.8mmの長方形を描きます。


②長方形の上辺から胸囲÷4+0.4mmの位置を取り、右辺と左辺を結ぶ平行線を引きます。この線はバストライン(BL)線になります。


③BL線を2等分し、中点から下辺へ向かって垂直線を引きます。この線は脇線になります。


④BL線左端からBL線の長さ÷3+1.2mmの長さを取り、上辺へ向かって垂直に線を引きます。この線は背幅線になります。


⑤BL線右端からBL線の長さ÷3+0.5mmの長さを取り、上辺へ向かって垂直に線を引きます。この線は胸幅線になります。今までの説明で記載し忘れていましたが、長方形の左辺は後ろ中心線、右辺は前中心線になります。

画像内の寸法間違えてました…申し訳ありません…


⑥胸囲÷20+2.0mmの長さを後ろ中心上端から左方向にとります。この長さを◎とし、◎の端を点Aとします。
点Aから上方向に◎÷3の長さの垂直線を引きます。


⑦背幅線上端から◎÷3の寸法をとり、点Bとします。点Bから◎÷3+0.4mmの平行線を引きます。この線の端を点Cとします


⑧前襟ぐり線を引きます。
前中心線の上端から左方向へ◎の寸法をとり、この位置を点Dとします。
続いて、前中心線の上端から下方向へ◎+0.4mmの寸法をとり、この位置を点Eとします。
点DからBL線へ向かって垂直線を、点Eから胸幅線へ向かって平行線をそれぞれ引き、線の交点を点Fとします。


⑨点Fから対角線上に◎÷3÷0.4mmの位置を取り、点Dからこの点を通り点Eを結ぶ曲線(前襟ぐり線)を描きます


⑩後ろ肩幅線を描きます。
後ろ中心線の上端を点Gとし、点Gから線BCの間で肩幅÷2の長さになる位置を出します(画像黄緑の線)。この位置を後ろショルダーポイント(SP)とします。
点Aから垂直に引いた線の上端を後ろネックポイント(NP)とし、後ろNPと後ろSPを結んで後ろ肩幅線を引きます。


⑪胸幅線上端から◎÷3+0.8mmの寸法をとり、この位置を点Hとします。点D(=前NP)から点Hを通り、後ろ肩幅線と同じ長さの直線を引きます。この線が前肩幅線になります。


⑫後ろ襟ぐり線を描きます。
後ろNPと点Gを曲線で結びます。


⑬後ろ袖ぐり線を描きます。
背幅線上に、後ろSPの位置からBL線までの長さ÷2の位置をとり、点Iとします。また、背幅線とBL線の交点を点J、BL線と脇線の交点を点Kとします。
線JKの2等分の長さ●とし、点Jから45度の角度で●の長さの線を引き、この線の端を点Lとします。


⑭後ろSPから点I、点Lを通り点Kまで曲線で結びます。が、寸法によっては点Iや点Lを通ろうとするときれいな曲線にならない場合があります。
その場合は無理せずに点Iや点Lの近くを通って点Kと結ぶようにしてください。この線は後ろ袖ぐり線になります。


⑮胸幅線とBL線の交点を点Mとし、線HMを2等分した中点を点Nとします。
点Mから左上45度方向へ向かって●-0.4mmの線を引き、この線の端を点Oとします。


⑯前肩幅線の端を前SPとし、前SPから点N、点Oを通って点Kと結ぶ曲線を引きます。
寸法によって点Nや点Oを通るときれいな曲線にならない場合は、無理して通らずに点Nや点Oの近くを通って点Kと結ぶ曲線になるようにしてください。これで前袖ぐり線が描けました。


⑰最初に引いた長方形の下辺をウエストライン(WL)線とします。
BL線と前中心線の交点を点P、WL線と前中心線の交点を点Qとし、点Qから下方向へ◎÷3+0.4mmの垂直線を引きます。


⑱線MPの中点を取り、中点から線PRと同寸の垂直線を下方向に引きます。この線の下端を点Sとします。
また、脇線とWL線の交点を点Tとします。


⑲点Rから点S、点Sから点Tをそれぞれ直線で結びます。

これで上半身の原型が描き終わりました!
ただ、実際にねんどろいどどーるKids素体に当ててみないと問題ない原型かどうかわかりませんので、次回は作成した原型を印刷し、素体に着せて修正箇所を探す→原型の修正の作業をします。
私の場合、この作業によって背丈の寸法を測り間違えていたことに気づき、最初から作成し直しました…

ここまで読んでくださってありがとうございました。
続きはできるだけ早めに更新出来るように頑張ります!


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