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紗代子PがchicA Amorで初めてTPRを獲った話

はじめましての方ははじめまして、いぶきと申します。

今回はタイトルの通り、ミリシタのイベント「深紅のパシオン」をミリシタ通して初めてトッププラチナランカー(ptランキング100位)目標で走った感想を書いていきます。

はじめに

簡単な自己紹介をさせていただきますと、私は高山紗代子の担当Pです。この記事のタイトル通りですね。
ミリシタのイベランについては、3桁PR(ptランキング999~101位)ぐらいまでなら何度か経験があります。そんな程度のユーザーです。
今回、自身初のTPRを目指して走った理由は「担当アイドルである紗代子の上位報酬イベントだから」でほぼ説明できてしまうんですけど、それもちょっと味気ないですし私の中では色々あったので、走るに至った経緯をもうちょっとだけ説明しようと思います。

・担当の「いま好き部門」では紗代子が一番
少し前に書いた周年イベントのときの記事の中で「複数人いる担当アイドルの中で、一番が誰なのかは決められない」という話をしたんですけど、今の私の中で一番アツいのは……やっぱり紗代子なんです。
紗代子の事が本当に愛おしい。何より、推していてとても楽しいのです。
そんな彼女が上位報酬になったというのが理由の一つです。

・紗代子を推し始めてから初めての上位報酬
あまり大きな声で言うようなことではないんですが、私が紗代子担当になったのは割と最近のことでして。前回彼女が上位報酬となったイベント(咲くは浮世の君花火)の時は紗代子担当ではありませんでした。
私にとっては実質的に初めて迎える紗代子上位イベントなんです。これも大きな理由になりました。

・ほら、ここまで来るのに色々あったじゃん……?
およそ半年ほど前、「愛の旋律」が中止になってしまったことは皆さんご存知の通り。そのときのイベントでは予定がそこまで空いてなかったこともあり、3桁PRぐらいまでしか考えていなかったんですけど、今回は事前に時期が予告されていた事で、諸々の調整や覚悟ができました。
これ以上はこの件について言いませんが、「せっかくの機会だから自身初のTPRをここで狙ってみよう」と思ったのです。

・死に場所を求めている節がある
急に物騒な表現ですけど、概ねこれです。燃えに燃えて燃え尽きたい、と思ったのです。
個人的な話で恐縮ですが、私は紗代子とは真逆のメンタリティで生きている人間です。正直、理解からは本当に遠い。(だからこそ惹かれているんですけどね)
そんな中で巡ってきた今回のイベント。今までそこまでイベランしたことのない私は、一度燃え尽きるぐらいのところまでミリシタに打ち込んでみたい、と思っていたのでした。
イベントが終わったときに「なんだ、TPRなんてこんなものか」と思えればそれで良いですし、「もうイベランなんてやりたくない、二度と御免だ」とまでなったら、それはそれで燃え尽きたということで、紗代子の担当としては本望だと思ったのです。
最初で最後のガチイベランになるかもしれない。なんなら、燃え尽きすぎてミリシタからも離れるかもしれない。
でも、もしそうなってしまったとしても、紗代子のために走った結果なのだから、これ以上ないだろう。玉砕覚悟でぶつかってみるに足るイベントではないか。
そう思えたのです。

・「担当が上位報酬になる最後の機会かもしれない」
これはTPR目標で走ろうかずっと悩んでいた私に、Twitterでフォロワーの方が実際にかけてくださった言葉です。私にはとても大きく響きました。
解釈は様々ですし人によって受け取り方も違う言葉になると思うんですけど、「次に紗代子が上位報酬になるとき、今と同じように紗代子を推している保証はない」と私には思えました。
今の私は紗代子によって生かされていると言っても過言ではありません。でも、あくまでも"今"なのです。
たしかに紗代子の展開は今後も続くのでしょう。他にも色んなユニットを組んで、新しいソロ曲を歌う。きっともっと新しい姿を私に見せてくれるはずです。
でも、そのときに果たして私自身は同じような気持ちで紗代子を見ているのでしょうか。
……未来がどうなのかは、正直分からない。情けないですが、保証はできかねます。
でも、だからこそ、少なくとも"今の"自分の気持ちだけは偽りない本物なんです。その今の気持ちを目の前の紗代子にぶつけたい。

「いつか来るかもしれない最高の更新」を待つよりも、「今、この瞬間のベスト」を尽くしたい。

そう思えて踏ん切りがついたから、TPR目標で走ることに決めました。それがかなり決定的な後押しになりましたね。
多分、フォロワーの方が私に伝えたかった意図とはちょっとズレてると思います。勝手に私なりに解釈してしまってごめんなさい。
でも、言葉自体は本当に大きかったです。その節はありがとうございました……。

事前準備

私の環境は普段使いのスマホ(Android)とその前に使っていたスマホ(Android)です。

でも、今回の私は一味違います。イベントをTPR目標で走るということで、3機目としてタブレットを引っ張りだしてきまし──

ミリシタの引き継ぎの画面から先に進めずフリーズ。何回試しても毎回同じ……。
さすがにダメみたいでした。

い、いやいや、今回はそれだけではありません。「スマホやタブレットで映像見ながらイベランするかも!」と思ったので、端末を固定できるスタンドを購入したのです。


ところが、率直に言って「なんか思ってたのと違う」と感じたので、一度も使わずにイベントを終えました。もう未来永劫触らない気がします……。

別に不良品だったとか酷い代物だったとかそんなことはありません。使う人は普通に使うと思います。単に私に合わなかっただけです。

まあ、そういうわけなので周年イベントから特に環境が変わるようなことはありませんでした……。

あとはイベント前のうちに10月1日〜7日の1週間限定上映の映画を観に行ったり

イベント中に「重いラーメンが猛烈に食べたい欲求」が発生しないよう事前に二郎系ラーメンを食べておく

などのことをしておきました。これで覚悟もバッチリです。

イベント開始まで

私の中でのイベランに対するモチベーションは上がったり下がったりをずーっと繰り返しており、とても不安定です。
周年イベントはあまりモチベーションが高くないタイミングにあたってしまったこともあって担当1000位×2で妥協したんですけど、周年イベント以降は比較的高い水準が保たれていました。

理由は自分でもよく分かっていませんが、シーズンのブライトダイヤモンドに担当アイドルが多く、強いイベント楽曲を浴びることによってモチベーションが上がり続けていた側面はあるのかもしれません。
そして「chicA Amorのイベントは10月上旬に開催します」とのアナウンスを何ヶ月も前から受けていたこともあり、覚悟と予定の調整は問題なくできていました。
「100位狙いで走るの、やってみるならここしかなくない……?」ぐらいの気持ちで、あとは最後のひと押しが何か……何か欲しい。


そう思いながら迎えたイベント直前のミリラジで、楽曲とMVが初お披露目されました。

私から言うことは何もありません。あ、いや、皮肉とかじゃなくて本当に良い曲をありがとうという気持ちでした。

諸々の調整は問題なくできている。楽曲もすごく良い。TPRを狙わない理由はもうないなと思い、100位目標でのイベランを決意したのでした。

一つ、不安要素として「2回目のワクチン接種がもろ被りしてしまっている」という点がありましたが、紗代子上位のイベントなんだから多少の逆境を跳ね除けてこそ、と捉えました。もうやるしかありません。

走るにあたっての石の貯蓄は10万程度。あと、念のためにGooglePlayカードも買いに走っておきました。
正確な数は数えていませんが、2年ほど手をつけずに貯め続けていたオートライブパスもプレゼントボックス内にあります。
そして今回はそれに加えて「ミリシタを始めてから一切使わずに貯め続けていたスパドリ類の全解放」を決めていました。

999個あるスパークドリンク20はプレゼントボックス内にもう100個ほどあるので、実質的に約1100個持っていることになります。
──なぜそんなに貯め込んでいたのかというと、そもそも私はいわゆる「ラストエリクサー症候群」の典型的な罹患者です。ポケモンシリーズを遊ぶときも、マスターボールを使うことが絶対にできません。
あと「初月無料」とかそんな感じのサービスを契約するのにもかなり躊躇しますね。「本当にそのサービスが必要になったときに後悔するかもしれない」という心理が強く働くのです。
ミリシタ──というかソシャゲ全般でそうなんですけど、この手のアイテムについても「本当に必要になるときが来るかもしれない」と思うと使うことができません。そして本当に必要になるときなど来ることなく、私が飽きるかサービス終了を迎えるのが世の常です。やはり抱え落ちするところまで含めて「ラストエリクサー症候群」なんですよね。

ですが、chicA Amorを前にさすがの私もこう思いました。
「本当に必要なとき──それって今なんじゃないか? 今以上に、chicA Amor以上に走りたいと思えるイベントが今後果たしてあるのだろうか?」

「いや、今こそ全てを解き放つ時だろう!!」
そう思えたので、今回のイベントで全てを使い切ることに決めることができたのでした。
アイテムと石をどのぐらい使ったのかについては後述します。

そうして、時は流れ──実感がいまいち薄いまま、イベント当日を迎えたのでした。

10月2日(イベント開始前)

前夜はなんかもう、とにかくそわそわしてました。

そして翌朝──

朝7時に目が覚めました。

まさに遠足前の小学生のような起床、と思っていたら、今回のイベントコミュでジュリアから言い当てられていて笑っちゃいました。(このことを知ったのはイベント終わってようやくコミュを読めたときでしたけどね)

そして精神状態がめちゃくちゃ落ち着いていました。緊張のきの字もない。
なんだこの感覚は……。ワムウを前にしたシーザーもきっとこんな感じだったのでしょう。

私も最高の走りができそうです。

昼食を済ませて、シャワーを浴び、イベント開始に備えます。この日はデーゲームのオリックス×ホークスの中継があったので、それを見ながらイベント開始を待ってました。
私がパ・リーグで応援している球団、オリックスは優勝争いの真っ最中で負けられない戦いが続きますが、山本由伸が先発ですし大丈夫でしょう。

10月2日(イベント1日目)

あの日からおよそ9ヶ月。待ちに待ったイベントがついに始まりました。
スタートダッシュをかまして最初のボーダーが出るのを待ちます……。

スクショを残してなかったんですが、最初のボーダーが出たときには私の順位は250位とかそのぐらいでした。

本当にノンストップで走っていたので、けっこうショックでしたね……。


理由は単純明快。私の偏見ですが、ミリシタユーザーの大半はiOS端末を使ってます。(あくまでも私個人の体感と偏見です)
それに対し、私はAndroid端末で頑張ってます。分かる人には分かるのですが、Android端末はiPhone等と比較するとロードに若干時間がかかります。これが積もり積もって、時間あたり走れる量に差が出る──要は私は速度が出せないのです。

もちろん始まる前からそんなことは分かっていましたし、覚悟もしていました。

速度が出せないなら、その分を稼働時間でカバーすればいい。イベランは長距離走ですからね。
……でも、最初の自分の立ち位置を突きつけられたときはなかなかにショックでした。
「ひょっとして、TPRボーダー内に食い込むことすらできずに私はずっとこのまま……?」とすら思ってしまいました。
終わった今だから言えることですが、イベラン中に2番目につらかったのが最初のボーダーが出たこの時間帯でしたね……。

それでも、始まったからにはやるしかありません。一心不乱にスマホを叩き続けます。

オリックス×ホークスの試合は序盤の大量得点に加え、山本由伸の完封により盤石の勝利。本当に落ち着いて見ていられる試合でした。
山本由伸自身もこれで13連勝。今季16勝目でキャリアハイの記録をぐんぐん伸ばしていきます。今年の沢村賞はもう彼しかいないでしょう。

贔屓球団の勝利に勇気づけられながら走り続けるうちに、スタートダッシュを止める人が出てきたのか順位が上がり始めます。

19時になったところで私の順位がジャスト100位になりました。

──私は今までミリシタをやってきて、どんなに走っていても100位以内に立てたことはありませんでした。

最高地点はこのときの105位だったと思います。瞬間的なものであったとしても、100位って私にとってはとてもとても高い壁という印象があったので、「100位に自分でも立てた! 戦える、TPR狙いで戦えるぞ!!」と勇気づけられたのもこのときでした。

しかしここで問題発生。

早起きが祟り、もう眠くなってしまったのです。

仕方ないのでこの日はここで就寝。翌日の自分に丸投げ──もとい、バトンを託しました。
この日の最終順位はスクショを残していないので定かではありませんが、翌日の私のツイートによれば87位(推定)、走ったpt数は91306でした。

10月3日(イベント2日目)

イベランにあるまじきことではありますが、「○時間寝る」とか決めずに寝たいだけ寝ることにしていました。そして目が覚めたのは夜中の3時。

起きると順位は163位まで下がっていました。TPR圏内に戻るところからこの日のイベランは始まります。

野球中継をイベランのおともに走り続けること夕方。
この日は用事があり移動しなければならなかったので、電車に乗りながら走っていました。

これが順位が上がらない。72〜70位の間をずっとうろうろしていました。
あまりにも抜け出せないので「これが速度の限界か……」と思ったりしていましたね。
自分のまわりの順位の人がどんな動き方をしていたのかは把握できていなかったので定かではありませんが、イベントを通して一番「競っている」感じがあったのはこのときかもしれません。

最終的に69位になり、一つだけ抜け出したところで眠気の限界がきて就寝。

この日の最終順位は69位、走ったpt数は208066でした。

10月4日(イベント3日目)

起きると順位は90位まで後退。でも、睡眠を取りつつもTPRボーダー圏内をキープできたことにちょっと嬉しく思いました。

ここで私のツアーイベント最高地点のptを更新。このときも私の中で2番目に走ったイベントだったのですが、それをわずか1日と少しで塗り替えました。これがTPR目標で走るということです……!


そして、もうしばらくしてPレベル345にも到達。

紗代子上位である今回のイベント中にレベル345(紗代子)に到達できるよう調整していた──はずもなく、これは完全に偶然です。
(前のイベントあたりから「ひょっとしてchicA Amorのときにレベル345に到達できるのでは?」と思ってはいましたけどね)
紗代子からも応援されているような気持ちになりました。

この日は夜にワクチン2回目を打つことになっていました。
こればっかりは避けようがありません。やるしかない。
私の計画としては「ワクチンを打つまでにできるだけ差をつけておいて逃げ切る」ことを考えていましたが、このとき既に想定よりも遅れ気味。(というかイベント通して終始遅れ気味でした。ほぼ毎日「巻き返す」と言ってたように思います……)


夕方までイベランして、ワクチン接種会場に向かいます。

道中でメダルガシャを回したら水中キャンディこのみさんが出て、テンションがぶっ壊れました……。

ワクチン接種会場は1回目のときと比べ混んでました。待つ間は仕方ないのでずっとイベラン。
タイミングよくオートライブ中に予診票を書き、注射を打ってもらうときにもオートライブ……はさすがに無理でしたが、それでもイベランのロスはほとんどなくワクチン接種を終えました。

さあ、もう戻れません。モデルナのワクチンを打った私には、これから副反応との戦いが待っています。


起きたら恐らく体調めっちゃ悪くなってるのだろうなあ……とドキドキしながら就寝。

この日の最終順位は82位、走ったpt数は187752でした。

10月5日(イベント4日目)

起きたところで順位は89位まで後退。各ソシャゲのログインボーナスとデイリーミッションだけ素早くこなし、田中琴葉さんの誕生日も祝いました。

もう既に体調はかなり悪かったですね。
副反応の話をあんまりしても仕方ないので割愛しますが、1回目同様にかなり重い副反応が出ました。

めちゃくちゃ体が熱くなるのは紗代子P冥利に尽きるのかもなあ……とか考えたりしてました。


この日は結局、ほとんどミリシタに触らず休むことを選択。そのぐらいしんどかったです……。

そして不安もいっぱいでした。
「このまま体調戻らなかったらイベランもここまでになってしまうなあ……」などの不安が一番大きかったです。イベランを断念するにしても、そんな不本意な結末だけは避けたかった。
そうして、祈るような気持ちで眠りにつきました……。

スクショ残してないのでこの日の最終順位は分かりませんが、イベントアイテム2つ分消費のイベント楽曲を一度回したのみで、他は本当にミリシタに触れませんでした。
途中でミリシタの元気が満タンになり、漏らしてさえいましたね……。スタミナ分走ることすらできなかったのです。

10月6日(イベント5日目)

目が覚めると体調がかなり戻っていました。
微熱と目眩が残っていましたが、座ってイベランするぐらいなら全然問題ないところまで回復。天に感謝するような思いでした。

順位は113位にまで転落。実に3日振りのTPR圏外となりました。
「30時間ほど走らずに止まって、113位で済んだのか」という感想と、それでも「やはりTPR圏外になってしまった……」という気持ちで半々でしたね。
それでもひとまずは体調が戻ったのでホッとしました。ここからは本当に巻き返しをはからなければなりません。

そしてこの日はイベント折り返しの日でもあります。ここからの稼働時間が勝負と言っても過言ではないので、折り返しまでに体調が回復したことは本当に幸運でした。

あと1日ワクチン接種が遅かったら、あるいはイベントの期間が1日ズレていたら──考えるだけでもゾッとします。

そして、この日はセパともに贔屓球団が両方負けてげんなりしていました。

普段なら速攻で寝るところなんですが、今回ばかりはそうも言っていられません。つらい……。

スクショを残してなかったのでこの日の最終順位は分かりませんが、走ったpt数は255570でした。

10月7日(イベント6日目)

さらに一晩寝て、体調はほぼ全快。起きたらちょうど私がTPRボーダーに立っていました。
この日までは前述したように貯めていたスパークドリンク類のみを消費して走っていました。それが6日目にしてようやく底をつきます。

ありがとう、4年間の自分。ここからは、貯め続けてきた無償石で走ります。

そして舐めプもいいところなのかもしれませんが、私は「chicA Amorのイベント中に紗代子とたい焼きを食べに行きたい」と思っていたので、この日はたい焼きを買いに行きました。
ワクチン接種後の副反応から体調が戻り、イベントが終わるまでまだ少し時間があるこのタイミングで行こうと思ったのです。

ミッションコンプリート。オートライブ中に撮影と会計を済ませて、たい焼きを食べるときにもオートライブを回す──のはもうやりたくないなって思いました。美味しかったですけどね。

この日の最終順位は61位、走ったpt数は396622でした。

10月8日(イベント7日目)

起きると69位になっていました。下がり幅もだんだん小さくなってきましたが、それは一人一人の差が開いてきたということでもあります。

この日はイベント最後の平日。この日の夜からはイベント終了までノンストップでみんな走るのでは……と思ったので気が気ではありませんでした。


メダルガシャを回したらチャイナ紗代子とチャイナ律子が連続で出ました。彼女たちから元気をもらうような気持ちで頑張ります。

とはいえ、個人的に精神的に一番しんどかったのは多分この日の昼間でした。

うまく言えないのですが、燃料の底が見えてきたような、そんな感覚。イベントが終わるまで、あと30時間ほど。「あと30時間、睡眠時間を除いておよそ24時間……まだそんなに走らなければならないのか」そんな気持ちだったというのが正直なところです。
今回のイベランで私はそんなに苦痛を感じなかったというか、あくまでも「走ることそのものを楽しむ」という気持ちでずーっといたんですが、このときだけは苦しい気持ちが勝っていました。
順位自体は一応上がっている。けれど、ボーダーが一気に上がり始めたら逃げ切れる自信はない。そして目標ポイントに到達できるか怪しくなってきた……。という状況が私自身を苦しめていました。

頼みの綱の贔屓球団も惨敗(この日、オリックスの試合はありませんでした)。当初は中継をイベランのおともにしていたんですが、途中で見るのをやめてしまいました。ごめんなさい……。

この日はこのあと意識が途絶えて目が覚めたら23時。2時間経っていました。
不本意な睡眠ではありましたが、むしろ好都合。ここから明日の夜まで巻き返すぞ……とイベランを再開。

朝6時というところで私のイベント時のピーク、49位にまで到達しました。
さらに周年イベントで記録したpt数を超え、最大pt記録も更新。しかし、ここで再度意識が途絶えました。完全なる寝落ちでした……。

この日の最終順位は49位、走ったpt数は446592でした。

10月9日(イベント8日目、最終日)

午前10時、絶望の起床。
目が覚めると同時に「いつの間にか寝てしまっていた」ことに気が付き、げんなりします。寝ずに走るつもりだったのに、完遂する能力のなさにも嫌気が差しました。
とはいえ、起こってしまったことは悔やんでも仕方ありません。
目標のptには届きそうにないですが、ここまできたらTPRを掴み取るしかありません。もうやりきるしかない。
幸いだったのは、寝ただけあって頭がめちゃくちゃスッキリ、体の調子がとても良くなったことです。気持ちがムカムカしていたこととは裏腹に、そこは怪我の功名だったと思います。


これについては良し悪しですけど、この日は土曜日。14時からはプロ野球のデーゲームがあります。
時刻は既に10時をまわっており、「あと4時間頑張れば贔屓球団の試合が始まる。プロ野球の試合は3時間あればだいたい終わるので、17時からのミリシタ生配信への繋ぎとしても非常に強く機能する。つまり実質的にあと4時間耐えれば終わり」という状況になっていました。
4時間という目安が見えて、体調も万全だったのでここからはかなり集中して走れました。まあ集中できたところで速度が上がったりするわけではないんですけど。


でも、目安が見えたとは言っても寝落ちしてしまったことによる精神的なダメージは大きかったです。

ミリシタをやっていて最も高い位置に立ったのがこの前日の48位だったんですけど、「証拠となるスクショを撮り忘れ、もう少し走ればもっと高い順位にいたかもしれないのに寝落ちしてその機会を逃した」という事実が重く重くのしかかりました。
最終日が土曜日ともなればみんな全力で走ってます。端末の関係で速度が出せない私は走ったところで現状維持が精一杯。もう最高地点を塗り替えにいくなんて夢のまた夢、あとはTPRボーダーから漏れないように足掻くしかない──と思っていたのです。

ところが、泣きそうになりながら走っていたところ順位が上がる上がる。もちろん少しずつではありましたが、もう上がることはないと思っていた順位の数字がどんどん上がっていくのです。
ランキングのまわりの人たちがどんな状況だったのかは確認できなかった(する余裕がなかった)ので定かではありませんが、この結果には驚きました。

走れば走るほど順位が上がる。昼過ぎには前日に記録していた最高地点の48位に再度到達。

諦めないで良かった、折れずに頑張って良かった……心からそう思いました。


この少し後には45(代子)位に立つことができ、プチ目標も達成。
ありがとう……本当にありがとう……。

イベントの最終日ということで情緒はもうめちゃくちゃ。


贔屓球団の勝敗はもはやどうでもいい……ぐらいの気持ちで見ていたんですが、この日は珍しく中日ドラゴンズが終盤に試合をひっくり返す展開で勝利。

ドラゴンズに関しては久しぶりに良いものを見せてもらえました。ありがとう……という気持ちでミリシタの配信へ気持ちを切り替えます。

(余談ですがミリシタの配信開始が17時10分にずれ込む中、この日の横浜スタジアムの試合は17時ちょっと過ぎに終了。配信開始が横浜スタジアムの試合が終わるのを待つような形になり、こんな言い方をするのもなんですが私としてはちょっと助かっていたのでした)

配信の内容についてあんまり言ってもこの記事の主題から外れてしまうので割愛しますけど、とても良かったですしイベランのおともとしてもかなり強く機能する大変ありがたい配信でした。
あの衣装が大好きなので月兎隊の物語の広がりを示唆してくれて嬉しかったですし、バニーポリスとの絡みも期待しちゃっていいんですね? 楽しみに待っちゃいますよ?

こんな感じの配信をあと3回見せてもらえるって思うと、本当に楽しみですね。

そして配信が始まる頃にはTPRボーダーとは20万もの差がついており、100位以内がここで確定。最低限の目標は達成が確約されました。

こうなれば、あとはpt調整してイベ乙……とするところなのでしょうが、私は時間の限り最後まで走り切ることを選びました。

というのも、前日の段階で諦めていた当初の目標pt数に届きそうになっていたのです。
もう突き抜けるしかない。そう思った私は、pt調整として考えていた数字を諦めることにしたのでした。

もう片方の贔屓球団であるホークス×オリックスの試合は山本由伸が先発ということもあり、落ち着いて結果を見ていられました。


21時を迎えるギリギリまで、ひたすらスマホを叩く……。気が付いてみれば、寝落ちから目覚めた午前10時からおよそ11時間、イベント期間中で一番の集中力を発揮して突っ走っていたのでした。

この日走ったpt数は321712でした。

結果

TPR、獲れました!!
38位という順位についてはイベント終了2時間前ぐらいの時点で40位だったので「これ、ここからめっちゃ走ってれば39位で着地できるのでは!?」と思いながら走っていたという裏話もありまして。
そのときに39位だった方と38位だった方が固まっていたらしく、一気に38位になってしまったんですけど、最後の最後で順位が上がったというのも良かったです。
まあ、欲を言えば34位に立ちたかったですけど(さよ……さよ……)、この順位でも十分でしょう。

最終的に、今回のイベントで使った石は30400個でした。(報酬やイベント期間中のログインボーナス等の石も含まれています)
スパークドリンク類は計算したところ私の元気の最大値から計算するとおよそ石2万個に相当する量だったので、今回のイベランには合計5万石分ほど使ったようです。

紗代子の親愛度は23400上がりました。今年の周年イベントよりも上がらなかったんですけど、シアター形式のイベントをTPR目標で走ったらもっと上がったのかなと思います。ツアーならこんなものでしょう。

今回のイベントの最中にレベル345に到達したPレベルは、最終的にイベント前と比べて33上がりました。こちらは周年イベントよりも大きく上がりましたね……。TPR目標で走るということはこういうことなのでしょう。

宣言していた通り、100位以内に入って目標のptにも到達できたので、個人的にはこれでもう全然オッケーです。

TPR目標で走ろうかずっと悩み、イベント開始後も弱音を吐いたりしてしまった私にアドバイスや励ましをくださった方には感謝しかありません。
改めて、本当にありがとうございました。

勝因

・ワクチン2回目の副反応が30時間ほどでおさまってくれた
・TPRボーダーが割とまともな範囲でとどまってくれた

勝因は結局のところ、この2つに尽きると個人的には思っています。なんというか、2つとも運でしたね。

ワクチンの副反応については前述した通り、不安でいっぱいでした。多くの方の証言から「折り返しの時間までにはおそらく体調が戻るだろう」と思えていたものの、2,3日副反応が続いてしまう方もいるようで、もし自分が後者だったらさすがにイベランは諦めなければならないなあ……と思っていました。
折り返しに間に合ってくれて本当に助かった、と思わずにはいられません。

そしてTPRボーダーについて。

私はイベント前にこんな発言をしていました。

前述した通り石の貯蓄はありましたし、気持ちとしてはそのぐらいまでなら走るつもりでいたんですけど、今回の私はできる限り走って185万ptでした。ボーダーとは無関係に自分の限界を目指して走った結果がこの数字だったので、もしTPRボーダーが200万ptを超えるイベントになっていたら──恐らく諦めることになってしまっていたでしょう。
速度の関係から、私の環境で出せる限界は恐らくこのあたりで、これ以上を目指そうと思ったら端末を買い替えるところから考えなければなりません。
私の限界をTPRボーダーが下回ってくれたという点で、本当に運に救われたと思います。良くも悪くも身の程を知ることができたのでした。

良くなかった点

今回TPR目標で走って分かった、想定していなかった点を列挙していきます。

・ある程度は覚悟していたが終盤でモチベーションが消失する
イベント開始前、私は「終盤はどうせ燃え尽き覚悟で走れるだろうから、序盤でどれだけやる気出せるか勝負」だと思っていました。
しかし蓋を開けてみれば、折り返しまでは全く問題なくモチベーションを保てた(楽しみながら走れていた)一方、イベント最終夜あたりで「もう寝たい、何もしたくない」という気持ちになってしまいました。

これについては、「自分の気持ちのスタミナが切れるのはこのあたりなのだなあ」と良い勉強になりました。
およそ2週間にわたる周年イベントではまた違った問題が発生するのでしょうが、それは周年イベントを走ろうと思ったときに考えます……。

・初めてなので手探りだった
これについては良くも悪くもですが、100位狙いでのイベランは初めてだったので不慣れなムーブをしてしまいました。
一応ある程度は勉強して臨んだつもりだったんですけど、それでも分かっていないことが割とあったということで悔やまれることがいくつか。
特にオートライブパスをプレゼントボックスに貯めていた分から50個ほど動員させてしまったことについては本当に悔しい。ツアーイベントはオーパスを集めようと思えばお仕事連打で簡単に集められたのに、その発想が抜け落ちていて「イベントアイテムが貯まったら即イベ曲」に固執してしまったんですよね……。そこは本当に反省です。
まあ百聞は一見に如かずということで、一気に学べたという点では良かったんですけど。今後のイベントでオートライブパス不足に泣かされる羽目にならないことを願うばかりです……。

終わった感想

さて、反省はこのぐらいで。ここからはポジティブな話をしていこうと思います。

・思っていたよりはしんどくなかった
前述していた通り、今回のイベントは概ね楽しみながら走ることができました。
「とにかくひたすらつらい」とか、「ミリシタを閉じたいけどそんなわけにもいかないので気力でスマホをポチポチしていた」みたいな中での戦いになるのでは……というイメージがずっとあったんですけど、そういったことは終盤を除いてほぼありませんでした。

とはいえ今回は

「事前に覚悟できていた」
「待ちに待った紗代子上位のイベント」


という要因が恐らく大きいので、生半可な気持ちでイベントに臨んでいたら、苦行を強いられていたのかもしれないな……とも思ったのでした。

・遅れ始めるとどんどん病む
イベント期間中の私のTwitterを見てもらうと分かるんですけど、ほぼ毎朝「おはようございます。遅れ気味なので今日も頑張って巻き返していきます」みたいな発言をしています。
今回のイベントにあたって、私としてはボーダーの予想と自身の到達目標を設定していたので、その目標に無理なく着地できるようペース配分といいますか、「ここまでにこのくらいは走ろう」みたいな細かい目安を考えていたんですけど、初日の時点で目標を下回るペースで走ることになり、最終日のラスト1時間まで目安を上回ることはありませんでした。
こういった状況になったとき、「所詮はソシャゲのイベント」と割り切れるのかといえば私はそんなことはなく、「自分で決めた目標さえも守れない」といった自己嫌悪的な感情に苛まれることになるのでした。
試験勉強とかと同じですね。私は計画的に物事を進めるのが本当に苦手なタイプなので……はは……。
紗代子上位のイベントだからなんでしょうけど、紗代子との約束を破り続けているような感じがとても大きかったです。この感覚はイベント前は想像できなかったので、良い勉強になりました。

人間の目で見るにはかなり微妙なグラフですけど、最終盤の部分が最も急な傾斜になっているのが分かる……と思います。分かってもらいたいです。
最後の最後で巻き返して、目標ptに到達できて良かったと思います。

・細かい順位の変動でもモチベーションに直結する
思ってた以上に順位の動きがモチベーションに関わりましたね。
PR狙いで走ってるときは順位って漠然とした目安ぐらいにしかなりませんけど、TPR目標で走るにあたっては順位の数字をめっちゃ気にしながら走ってました。
目標ptまで走る自分との戦いみたいなところが大きいと最初は思ってたんですけど、「一気に二人抜いた」みたいなことがあると大きくモチベーションが上がりますし、逆に「スマホを叩き続けてるのに、かれこれ2時間は順位の数字が変わらない」「走りながらにして順位が下がってる」みたいな状況のときは精神的にしんどかったです。
まあ、良し悪しですね。

・順位が最後まで上がり続けた
これが一番意外な発見でした。

イベント中の私の大雑把な順位の推移なんですけど、上がり続けた状態でイベント終了を迎えたことが分かると思います。
前述した通り、私は速度が出ない環境で走ることになっていたので、イベントが始まる前から「速度で勝てない分、私は稼働時間で戦うしかない。最終日が土曜であることを考えると終盤は走りながらにして抜かれ続けると思うので、いかに差をつけて逃げ切れるかが勝負」と考えていました。
多分、クルリウタやReTaleのようなヤバいイベントだったらその感覚で合ってたかもしれないんですけど、今回のイベントに関してはそんなことはなく。最終夜も最終日の昼間も寝ている感じの人は割といたようで、走っていればそれなりに順位が上がってくれました。
もっとイベント期間が長ければもうちょっと上の順位に立てた……と言いたいところですが、最終盤に追い上げられたのは奇跡的な集中力が発揮されてラストスパートをめちゃくちゃ長くかけられたからです。イベントの期間がもっと長かったら、どこかでスタミナ切れを起こして足を止めてしまっていたでしょう。

とはいえかなりベストに近い走りができたかなと思っているので、今回のイベントがひとまずの私の最高地点、そして限界として、今後立ちはだかるのかなと思います。

総括

結論から言うと、走って本当に良かったです。2回目のワクチン接種という不安要素もありましたが、逆境を跳ね除けて走りきれたことと、何より初めてのTPRを紗代子上位のイベントに捧げることができて心から嬉しく思います。

まあ、TPR称号を獲得できて、目標としていたpt数にも到達できたからというのはそうなのかもしれませんが。
それと、私はこの文章をイベント終わって1週間以上経ってから書いていますが、始まる前に危惧していた「燃え尽き感」はほぼありませんでした。
紗代子Pとして、燃え尽きないのはそれはそれでどうなんだという気もしますが、いずれにせよ、ミリシタに対する姿勢が悪い意味で変わるようなことはありませんでした。良いことです。多分。


今後イベランするのかはちょっと分かりません。TPR目標でのイベランは現状考えてないですし、恐らく直近は来年の周年イベントを紗代子100位目標で走るかどうか……というところになると思います。

あと、「本当に必要なときのために」と貯め込んでいたアイテムと無償石を盛大に使って走るのは爽快でしたね。スッキリしました。
溜めたものを解き放つ感覚は気持ち良いですし、紗代子のためであればなおさらです。ミリシタでは抱え落ちするようなことにならなくて良かった……。
そして、次の機会のために貯め込む日々がまた始まっています。次は周年イベントか、また何年か後の上位イベントになると思いますが……楽しみです。

ただ、燃え尽き感はありませんが「紗代子Pになってから初めて迎えた紗代子上位イベント」「初めてのTPR」が同時に終わってしまい、これから何を目標にしたらいいのだろう……感はあります。
私のTwitterを日頃から見てくださっていた方なら分かると思うのですが、今年のはじめから私は事あるごとに「chicA Amorが〜chicA Amorが〜」と話題にしていました。
肝心のイベント自体はたったの1週間だったかもしれませんが、イベントが始まるまでの半年間、私はずっとchicA Amorを追いかけ続けているような状態だったのです。そんな長きにわたるイベントもようやく終わり、ふと、目標が消え失せた……というのが個人的には一番大きいです。
紗代子はもちろん、風花さんも、ジュリアも、千鶴さんも……これまで本当にありがとう。ひとまずお疲れさまでした。そんな気持ちです。

でも、かといって喪失感だけが残っているわけでもありません。初めてのTPR目標でのイベランはとても濃密で、私が紗代子を、そしてchicA Amorを追いかけ続けた半年間の総括に足るイベントになったと思います。
結果としてもTPR称号がきちんとついてきて、本当にありがとう、と感謝の気持ちでいっぱいです。


イベランには全くもってガチじゃない私ですが、TPR目標で走っても燃え尽きなかったということは、これはゴールなんかじゃなくて、通過点に過ぎないということなんだと思います。

これからも、まだまだもっともっと紗代子を追いかけ続けたい。そう再確認できる、大変に意義のあるイベントだったと思います。

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