シブヤ遊び場物語④なぜないのかしら。ないからひとつでも!と思った私たち
渋あそ創立メンバー"うーちゃん"による渋谷の遊び場誕生の物語
【第4回 なぜないのかしら。ないからひとつでも!と思った私たち】です!
なぜないのかしら。ないからひとつでも!と思った私たち
渋谷は、正式な緑の保有量からすると23区の下から数えるほどなのに、なぜか、借り物競走的に言うと、上から何番目と言うラッキーな区です。代々木公園だって、明治神宮だって、神宮外苑だって、さらに新宿御苑だって、みーんな都や国のものなんですよ。渋谷区の1番大きな公園は、宮下公園。昔も、今も、子供にとってが二の次です。公園は子供のためにだけあるわけではないですからね、確かに。公園が全て子供の遊びに適しているわけにはいかないので、ここでは子どもにとって必要な公園について話します。昔でいえば、児童遊園地。名称だけ残ってますが、子どもが遊ぶために作ったこの児童遊園地は廃止になったそうです。なぜ廃止になったのかは、記されていません。みーんな公園となりました。名前だけは40幾つ残っています。約130近くある公園の中で。
では、子どもに人気がある公園って?と考えてみます。…走り回れる・水遊びができる・遊具があるって続きます。また、子連れの大人にとって人気があるのは、…遊具がある・ベンチがある・トイレがきれい、となります。ま、そうですけど、遊ぶと、遊ばせるとの違いがはっきり出てきますよね。遊ぶのは子ども、適当に発散できるまで待つのが大人の仕事、と言う様な図式になりがちですね。
子どもたちが夢中になる、集中して何かに向かう。上手下手に関係なく、色々やっている。これが遊び。これを放置するのではなく、邪魔をしない。これが結構難しい。初めて羽根木プレーパークに行ったとき、よく見ているとめったにプレーリーダーが子どもと一緒に遊んでいません。子どもは黙々と遊んでいます。子供の背中に感動したことを思い出しました。サービスしないんです。それが気持ちよかったりもします。
なんで子どもって走るんだろうって思ったことありません?楽しいからなんですねえ。信じられないですね。1番も2番も関係ないですねえ。楽しいからなんです。穴掘りも、なんか作るためでも、なんでもないんですね。でも、大きくなったり、深くなるのは楽しいんですねえ。
余力を考えないで遊べる子どもに、ならうことがいっぱいあって、いつしか、素直な大人になったりすることもあります。
そんなことができる場所が渋谷に一つもないなんて、カッコ悪いと思ったんです。子育てに向かなない渋谷というレッテルもなんとか剥がしたかったんです。渋谷の真ん中にどろんこまみれの昔の子が生息している。すくすく伸び伸び生きている。この常識を覆す様なチャレンジをすることが趣味になりました。世の中は、少子化に向かって、何かしなくっちゃと、居場所作りだとか、子育て支援だとか言い出した頃でした。
プレーパークのタイミングとチャンスのつかみがおばちゃんにしては今でも、最高の出来だったなあと自負しています。(つづく)