#3 標津町 お試し移住体験記 2日目 Part.1
こんにちは。
勢一ゼミです!
今回はお試し移住体験2日目について。
1日目は移動だけで終わってしまいましたが、2日目はアクティビティ盛り沢山の1日でした。
そのため2日目の模様は、Part1・2の2つに分けてお届けします。
≪Part1≫
午前中は、Amutokiのツアーに2つ参加しました。
Nemuro Strait Local Guide Amutoki - 北海道標津町からはじまる、根室海峡ローカルガイドツアー
案内人は、根室海峡ローカルガイドの斎藤 智美(さいとう さとみ)さん、通称ねもさん。
ツアー① 標津番屋屏風絵街歩き
当初は、幕末の標津町の様子を描いた標津番屋屏風絵を基に歩き、160年前と同じ区画で存在している町並みを比較する、、計画でした。
しかし実際は漁師さんのお家巡りをすることに!笑
ガイドのねもさんの人脈で、漁師さんのお宅に2軒もお邪魔させて頂きました。
1軒目のお宅では、鮭飯寿司を漬けているところを見させてもらいました!
ガイドさんの話によると、これは超絶ラッキーなことだとか‥!😳
つまり、飯寿司を漬ける時期は、まさに私たちが訪れた11月のこの時期のみ!
そのような貴重な機会に立ち会うことができ、とても嬉しかったです。
材料や作り方は、家庭・地域によってそれぞれ。
標津町は鮭の町ということで、魚は鮭を使用していました。
漬けている様子を見させてもらいながら、標津町の食についてもお話を聞かせて頂きました。
昔は、どの家庭でも自家製の飯寿司を作っていたそうです。しかし準備期間は1年と、手間暇かけてつくられる鮭飯寿司。そのため現在は、スーパーなどで購入する人が増え、家庭で漬け込む人が減少…
そのような中、標津町では飯寿司に関するイベントを開催し食文化を継承しています。
今回は、飯寿司に関する面白いイベントを2つご紹介します。
1つ目が、飯寿司大試食会。
毎年1月11日を「いいいずしの日」とし、各家庭の飯寿司を持ち寄って大試食会が行われます。参加者は気に入った飯寿司に投票し、その年の大賞が選ばれます。現在は新型コロナウイルスの影響で中止になっていますが、復活する日が待ち遠しいです…!
2つ目が、サケ飯寿司づくり教室。標津漁協女性部の方々から丁寧に漬け方を教えて頂けるため、毎年大人気の教室だそうです!
現在全国的に、郷土料理の作り手が減少したり、認知度が低下したりする中、食文化の継承が重要視されています。
私自身、福岡の郷土料理をほとんど知らなかったため、地元の食文化について学ぶ良いきっかけとなりました。
2軒目は、波心会の林 強徳(はやし つよのり)さんのお宅にお邪魔しました!
波心会の名前は「標津を発信する」から由来し、今では「日本の水産業を発信する」という意味も込められています。
林さんは、標津町で刺し網漁をされている漁師さんです。
林さんとのお話の中で印象的だったのが魚との向き合い方です。
「命の重みは全て同じであるべき。命を奪ったからには捨てるのではなく、奪った人間自身がきちんと消費すべき」と仰っていました。
このお話は、食品ロス(本来食べられるのに捨てられてしまう食品)の問題にも繋がります。
日本の食品ロス量は、令和2年度で約522万トン、これは毎日1人当たりお茶碗一杯分のご飯を捨てている状況です(農林水産省)。
食費ロスを減らすため、私たちが簡単に出来る取り組みは
・買い物時は「必要な分だけ買う」
・料理の際は「食べきれる量を作る」
・食事の際は「おいしく食べきる」
です。
また商品棚の手前にある商品を選ぶ”てまえどり”が、2022年の「現代用語の基礎知識選ユーキャン新語・流行語大賞」トップ10に選出もされています。
皆さんのちょっとした行動で、食品ロスを減らすことが出来ます。
波心会では「命を奪った魚は人が消費することで還元する」という考えのもと、道東(北海道の札幌から見て東側)では価値の低いとされているカレイを酪農農家さんと協力してソーセージに製品化する取り組みも行っています。
そのソーセージをはじめとして鮭やコマイなど、波心会の商品を勢一ゼミに送って頂きました。
後日頂いた鮭を使い、標津町の郷土料理ちゃんちゃん焼きを初めて作りました。
どの商品もとても美味しかったです!ごちそうさまでした🙏
波心会の商品は、林さんのInstagramにDMして頂くと、購入できます。
https://instagram.com/tsuyonori.hayashi?igshid=YmMyMTA2M2Y=
皆さんも、ぜひ食べてみて下さい!!
また、勢一ゼミでは林さんにオンラインインタビューもさせて頂きました。
その様子はInstagramで投稿しているので、こちらもぜひご覧ください!
お二方とも、突然お邪魔したにも関わらず温かく迎え入れて頂きありがとうございました。
標津町の魅力である人と人との繋がりを感じた一時でした。
ツアー② 根室海峡鮭茶漬けづくり体験
「鮭の聖地」と呼ばれる標津町。
令和2年6月、『「鮭の聖地の物語」~根室海峡1万年の道程~』が日本遺産に認定されました。
1万年前から標津町の人々の食と暮らしを支え続けた鮭を使用し、お昼ご飯はオリジナルの鮭茶漬けづくりに挑戦しました。
まずは、しいたけ・ホタテ貝柱・鮭節・昆布の4つの出汁を試飲。
これら4つの出汁には、「鮭の聖地」の舞台である根室海峡沿岸地域の食材を使用しています。
●しいたけ ”中標津”
:北海道百名山のひとつである武佐岳のふもとで育てられた『想いの茸』を使用。想いの茸という名前には、「丁寧にじっくり育てて、身のしまった良質な椎茸を食べて頂きたい!」という生産者の品質にこだわる想いが込められている。武佐岳から流れ出すミネラル豊富で良質な湧水を、井戸を掘ってくみ出し、栽培に使っている。
●ホタテ貝柱 ”別海”
:2回のボイルと2週間程の天日干しを毎日繰り返し、旨味を凝縮させた一品。優しい塩気とじっくり戻すと現れる深い味わいが特徴。
●鮭節 ”標津”
:鰹節の伝統製法である手火山造りにより、こだわり抜かれ作られた『華ふぶき』を使用。この『華ふぶき』は、食とは180度反対の建設会社知床標津マルワ食品さんが開発・製造を行っている。社長さんの「もっと美味しい蕎麦つゆは造れないか?」という発想から始まり、「標津の特産品である鮭で節は出来ないか?」とのアイデアから生まれた鮭節。鮭節は作り始めてから商品になるまで50日かかるほど、手間暇かけて作られるため大量生産は出来ない。しかし手作りならではの風味と香ばしさが魅力である。
●昆布 ”羅臼”
:世界遺産知床で大自然の恩恵を受けながら育った北海道4大昆布のひとつ。収穫から乾燥・熟成まで20工程を超え、旨味が凝縮された最高級品。
試飲後は、どのお出汁をかけて頂くかをそれぞれ決めます。
そして、ご飯の上に鮭をのせ、自分好みのお出汁をかけたら完成です。
トッピングを変えて味変も出来るため、最後まで飽きずに楽しめます!
トッピングにも、根室海峡沿岸地域の食材が使われています。
●山漬け ”標津”
:大量の塩を鮭に塗り込み山の様に積み上げ、じっくり熟成させ旨味を引き出した保存食。完成するまでに2週間程かかる。
●鮭節 ”標津”
:そのまま食べても美味しい鮭節。香りと風味が高いことが特徴。
●ホタテ貝柱フレーク ”標津・別海”
:パラっとかけるだけでホタテの風味が広がる。
●歯舞細切り昆布 ”根室”
:本格的な操業が始まる前に採る「棹前昆布」は、他に類を見ない柔らかさ。
根室海峡の人々の思い・歴史がたっぷり詰まった一杯。
自分好みのお茶漬けを作れ楽しかったです!
ごちそうさまでした。
ご覧頂きありがとうございました!
Part2もお楽しみに~
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