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初めてキックボードに乗れた日
note102日目。
昨日のこと。
私は人生で初めてキックボードに乗れた。
木曜は子どもの習い事がある日で、送迎は車でする。
歩いても行ける距離ではあるのだが、子どもの足だと時間がかかる。
ニュージーランドでは子どもを家において出かけることが禁止されているため、もう一人の子も連れて行かないといけないこともあり、車を使う。
昨日もいつものように車で習い事に送った後、自宅前にたくさんの車が停まっていることに私は気がづいた。
ハロウィンの週末と同じような車の数に、私は近所の公園でイベントが催されているのだと確信した。
ハロウィンの時は、ちょっと買い物に出て戻ってきたら、私がいつも車を停めている自宅前の駐車スペースがイベント訪問者に使われていた。
今回も同じことが起こると思い、徒歩で迎えに行くことを決めた。
でも、車で送ってもらった子どもが、事前に知らせることなく徒歩帰宅を了承するわけがない。
なので、子どものキックボードを持っていくことにした。
もう一人の子はキックボードに乗って向かうので、私は超早歩きか、小走りをしないといけない。
しかし、キックボードを担いで、早歩きや小走りはキツい。
迎えの時間も迫ってきていたので、とりあえずキックボードに片足を乗せ、もう片方の足でこぎながら進んでみることにした。勢いをつけて2メートルくらい進むも、スピードに対する恐怖心が勝り、すぐに歩くのを繰り返したが、私が早歩きするよりはずっと速い。
早歩きよりは格段に速いのだが、キックボードに乗ってスイスイ進む子どもには全然追いつかない。
そこで、思い切ってキックボードに両足で乗ってみた。バランスがうまく取れなくてグラグラするし、足に変に力が入ってるのが自分でも良く分かる。
両足を乗せてもスピードが出るのが怖くて、すぐに降りるのを何回か繰り返した後、ついに乗れるようになった。
私はいわゆるキックボードに乗っている人、になっていた。
まさかこの歳でキックボードに乗れるようになるとは。
前方から私の様子を心配そうに見ていた子どもも、イエーィ!と飛び跳ねながら喜んでくれた。
迎えの場所に着き、子どもにキックボードに乗ってきたと話したら、すごく驚いていた。
二人の子どもの反応からも、私がいかにキックボードに乗れない(乗れなそう)人がお分かりいただけるだろう。
キックボードに乗れるようになったこと自体が嬉しいのではなくて、私は新しいことが出来るようになることに喜びを感じる。
40代になって音声編集や動画編集が出来るようになったし、キックボードにも乗れるようになった。
最近、自分のことを振り返って思うことがある。
人生伸びしろだらけ。
唯一、始まりつつある老眼にだけは敵わないが、それ以外はまだまだいける気がしている。
ちなみに私が乗れるようになったのは子どものキックボード。
街中で走る電動のものではない。
電動のキックボードはスピードが怖くて当分乗れそうにない…。