「アマゾン銀行」への期待と不安
「アマゾン銀行への期待と不安」というテーマでインタビューを受けました。
2019年3月時点では、「アマゾン銀行」が実在するわけではありません。しかし、アマゾンをはじめとするグローバルなプラットフォーマーが銀行業に参入するというシナリオは、テクノロジーの進化に伴い、日々、現実味を帯びています。
グローバルなプラットフォーマーが銀行業に参入する場合、必ずしも銀行免許を取得する必要があるわけではありません。特にアメリカでは、銀行や銀行の親会社は厳しい規制の対象となるため、銀行の免許を取得せずに送金や決済、融資などの個別のサービスを提供することで、「銀行に限りなく近い存在」となるシナリオが現実的です。
プラットフォーマーは、伝統的な金融機関とは違って豊富なデータを持っています。そのため、個々人や中小企業に対して、これまでにない、テーラーメードできめ細かく便利な金融サービスを提供できる可能性があります。
このような流れの中、アメリカ政府は昨年、フィンテック企業が銀行免許を取得しやすくしました。これは一般的には規制緩和と見られていますが、私自身はむしろ、銀行規制の網を広げるための動きだと捉えています。その理由について、インタビューの中で詳しく解説しました。
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20190312-OYT8T50018/