多彩な文化が紡ぐ、不思議な国インド旅行記②
5月3日
(ジャイプール)
さて、今日はジャイプール付近を観光します。ジャイプールはデリーから南西へ266㎞にある都市です。1728年にサワーイー・ジャイ・スィン2世によって造られ、その名にちなんでジャイプルと呼ばれるようになりました。ちなみに、「プル」は「城壁に囲まれた町」を意味します。また、この町はローズピンク色に統一されており、別名「ピンクシティ Pink City」とも呼ばれています。
(アンベール城)
さて、話は戻ってまず、最初に訪れた場所は「アンベール城」です。アンベール城は丘の上に建つ巨大な山城で、外側から見るとシンプルなお城のように見えるが、お城の中は想像も付かないほど美しいです。手前の池は人工的に造られ、当時はワニがいたそうです。
(ゾウタクシー)
お城の中に入るには車で行く他にゾウタクシーがあります。ゾウタクシーは約2200円(別途チップ代 1グループ 約200円ぐらい)ぐらいだそうです(2024年5月時点)。今回はゾウタクシー代がツアー代に組み込まれていたもよう。ちなみにゾウは二人乗りです。
中庭には壁に沿って切符売り場や土産物屋があります。ちなみに入場料は1000円ぐらいです(2024年5月時点)。宮殿内部へと続く「スィン・ポール(獅子の門)」をくぐり宮殿内へ。
中には2つ目の中庭が。側には「ディーワーネ・アーム(一般謁見の間)」という建物があり、赤砂岩と大理石の組合せがとても美しいです。
もう一つ側にある建物があります。「ガネーシャ門」です。門の入り口にはガネーシャのフレスコ画があります。
ガネーシャ門をくぐると、またまた中庭が。そして側には「勝利の間(別名:鏡の間)」があります。鏡細工で埋め尽くされた建物からは当時の宮殿の華やかさを感じることができます。この建物が鏡細工で埋め尽くされていた為、反射を利用し、ロウソク1本の炎だけで宮殿内を明るく照らすことができていたとのこと。
中庭の奥には「ハーレム」があり、マハーラージャの妻達が暮らしていたそうです。ハーレムは各部屋が独立している作りになっており、マハーラージャが夜ごとどの部屋を訪ねたかが知られないようになっていたそうです!
(水の宮殿)
さて、お次は「水の宮殿」を観光します。ここは、18世紀半ばに建てられた夏の離宮で、マハーラージャ達はここで鴨狩りなどをしていたそうです。現在(2024年5月時点)、宮殿内に入ることは許されておらず、湖岸から見ることしかできません。
(風の宮殿)
お次は「風の宮殿」に行きます!風の宮殿は昔、後宮の女性達が顔を見せることなく、町を見物することができるように建てられたといわれています。近くにはジョーハリ・バザールがあり、風の宮殿はピンクシティのランドマークになっているそう。今回は残念ながら中に入ることはできませんでした…😢。
余談ですが、インドを旅行しているとよく現地の人々から「一緒に写真を撮ってくれませんか?」と言われます。今回旅行していた時だけでも20回以上言われました。インド人はフレンドリーということは知っていましたが、なぜ一緒に写真を撮りたがるのか?理由は外国人と一緒に写真を撮ることが一種のステータスになっているからだそうです。どういうことかというと、インドの人々はとても貧しく外国に旅行することは金銭的に難しく、更に外国人はインドにそこまで多くないとのこと。その為、外国人=珍しい、更に一緒に写真を撮った、ということで他の人に自慢できるそうです。何とも考え深いです…。
※写真を一緒に撮っている時にポケットから財布を取ったり、スマホを取ったりというスリもあるのでご注意を。
(シティ・パレス)
さて、次は「シティ・パレス」に向かいます。ここは、1792年に建てられて以来、現在に至るまでジャイプルのマハーラージャの住まいとして使われています。入場料は約800円(2024年5月時点)。ロイヤルパレスツアーの場合は、入場料4500円のチケットを購入する必要があります。ロイヤルパレスツアーとはマハーラージャが住んでいるプライベートルームの見学が可能とのこと。まあ、今回は一般の方にしました。
中に入るとまず、見えたのは「ディワニ・カース」という建物。ひときわ豪華な建物で、貴賓謁見の間として使われていました。側にはギネスブックにも登録された巨大な銀の壺があります。1902年にイギリスを旅行する際に、当時のマハーラージャがこの壺にガンガーの水を入れて、旅の途中でも体を清められるようにしたとのこと。凄すぎ(笑)。
中を進んで行くと、「チャンドラ・マハール」の中庭へ。ここには、4つのゲートがあり、ピーコックゲート、ロータスゲート、レヘリヤゲート、ローズゲートと呼ばれています。春夏秋冬を表しているそうです。
他にも武器館やマハーラージャが着ていた服などが展示されている博物館などあります。※博物館内は撮影禁止です。
(ジャンタル・マンタル)
お次はシティ・パレスの近くにある「ジャンタル・マンタル」へ。ジャンタルとはサンスクリット語で(機械)のこと、マンタルは(観測する)という意味。そう、ここは天文所として昔使われていた所です。ジャイプールのほかにもデリーやワラナシーなどにもジャンタル・マンタルはありますが、ここにあるのは特に巨大なものとなっており、今でも現役で使われています。
(昼食)
さて、お昼ご飯は「The Curry Spoon」でいただきます。このお店、めっちゃ中が綺麗でした!
(スーパー)
さて、これで今日の回る予定の観光地は終了。一旦ホテルに戻りゆっくりします。その前にちょっとスーパーによってみます。寄ったスーパーはホテル近くの「Jaipur Mall」というスーパーです。野菜やフルーツはあまりなく、穀物系やチーズ、お菓子などの保存できる物が中心的に売っていました。ちなみに、野菜やフルーツなどは近くの市場で買うらしいです。
新鮮な野菜やフルーツが販売されています
ちなみに、インドでお酒を買うのは結構大変です。スーパーに行っても全然ないんだから。理由として、インドにはイスラム教徒とヒンドゥー教徒が多くいる為、社会的にアルコールに対しての印象が良くないからである。しかし、ホテルやレストランでは大抵飲めるが結構お高い…。(1缶1000円ぐらい)
(夕食)ダンス
さて、ホテルでゆっくりしたらお次は夕食を食べにレストランに向かいます。向かった先は「ガバインド・マリアージュ・ホール」というレストラン。
他のツアーの外国人さんとダンシング!もちろん参加しました(笑)
5月4日
さて、今日はジャイプールからアグラに向かいます。朝ホテルでご飯を食べ、ホテルを出発。
途中で運転手さんが屋台で朝食を食べるため立ち寄り。
(チャンド・バーオリー)
途中で遺跡によるとのことで寄った遺跡は「チャンド・バーオリー」という場所。ここは、雨季に水を貯めておく貯水槽として利用されたのこと。深さは20mを超え、ジグザグ模様を描く階段で構成されている。入場料は約600円(2024年5月時点)。ジャイプール中心街から約1時間30分かかるため、結構訪れるのが大変です。
(昼食)
さて、観光後は車を走らせ途中で昼食を頂きました。「Ganpati Resort」というお店です。個人的にはここのカレーとナンはめっちゃ美味しかった!
(アグラ城)
さて、またまた車を走らせて遂にアグラに到着!長かった…。早速アグラの中心的な遺跡、アグラ城を観光します。アグラ城はムガル帝国第三代皇帝、「大帝」と称されるアクバルによって1565年に築かれました。元は、軍事要塞として築かれたが、シャー・ジャハーンの時代に宮殿に変わりました。城の周りには濠があり、昔は濠の中にワニがいました。
中に入るには「アマル・スィン門」からしか入れません。チケットはこの近くで購入します。値段は約1300円ぐらいです。
さて、入ると右側に赤砂岩と白の大理石で造られた「ジャハーンギール宮殿」を見ることができます。この建物にはウズベキスタンやタジキスタンといった国々の建築様式が取り入られており、当時それらの国々とシルクロードによって交易があったということがわかります。
次に皇帝の寝室であった「ハースマハル」へ。ここは皇帝シャー・ジャハーンが寝室として使っていました。当時は天井などに宝石や金が散りばめられており、シャンデリアもありました。このシャンデリアの先には有名な大きいダイヤモンドが付けられていました。しかし、戦争など敗北し、金品は強奪され今では宝石の跡形もない状態になってしまいました。ちなみに、ダイヤモンドの名前は「コ・イ・ヌール」と呼ばれており、今現在、イギリス王室の王冠にはめ込まれています。
真ん中にはめ込まれているダイヤモンドがコ・イ・ヌール
次に向かたのは「ムサンマン・ブルジュ」へ。ムサンマン=八角形、ブルジュ=塔を意味します。ここは、シャー・ジャハーンが幽閉されていた所です。彼はここから見えるタージマハルを眺めながら8年間過ごし、1666年に74歳で生涯を閉じました。
今でもトルコ石がはめ込まれています
(タージマハル)
お次は今回のツアーの目玉でもある「タージマハル」に行きます。タージマハルはシャー・ジャハーンが、奥さんであるムムターズ・マハルの為に建てたお墓です。ムガル帝国の王であったシャー・ジャハーンはムムターズ・マハールのことが大好きで、ムムターズ・マハルが亡くなった際、世界一のお墓を作ろうとしたのがタージマハルが建設されるきっかけでした。22年間、様々な場所から大理石を運んできて作るという作業をし、見事タージマハルを完成させました。しかし、当時のムガル帝国の国力を全てこのお墓に全て費やした為、当時の帝国の財政はひっ迫していました。(まあ、今のインドの国家予算ぐらいを費やしていたからね…。)その後、この様子を見ていたシャー・ジャハーンの4番目の息子さん、アウラングゼーブはシャー・ジャハーンを捕らえて、死ぬまでアグラ城に幽閉させたとのこと。その後、シャー・ジャハーンのお墓は今はタージマハルの中に奥さんと一緒に埋葬されています。
タージマハルへの入場料は約2600円(2024年5月時点)ぐらいです。また、チケット売り場で貰ったお水、スマホ、財布といった貴重品のみしか持ち込むことはできない点にご注意を!
タージマハルの内部に入るにはチケット売り場で貰った靴カバーを付けるようにしましょう。
中は写真撮影禁止なので、ご注意を!個人的な感想としては2つの棺桶がポツリとあるだけでした(実際の棺桶は地下10メートルにあるとのこと)。
対岸にはヤムナー河が流れている。ちなみに、シャー・ジャハーンはタージマハルを建設後、川を挟んで反対側に自分のお墓、黒タージマハルを建設し、タージマハルと橋で行き来できるようにしようとしていたそうです。(実際にはできませんでしたが、もう土地は購入していたそうです(笑)。)
(ホテル)
さて、観光後はホテルに直行しました。泊まるホテルは「SPOT ON Hotel Rk Palace」。ここは、とても綺麗で良かったです。夕食はここのホテルで頂きました。もちろんメニューはカレーです。
(アーユルヴェーダ)
アーユルヴェーダもホテルでしました。1時間1万円ぐらいでした。街中にも安くアーユルヴェーダができる場所もあると思いますが、時間や安全性などを考慮してホテルでやらせていただきました。個人的な感想としては、1回やれば十分かなぁって感じー。
(サリーのレンタル店)
余談ですが、タージマハルを訪れる際にサリーをレンタルしたいという方は「Kala Kendra」というお店がおススメです!日本語も対応しており、HISさんでも紹介されていました!
5月5日
さて、今日はデリーに戻り観光し、インドを出国します!ということでホテルで朝食を食べた後、デリーに向かって出発ー。4時間ほどかけて行きます。
(フユマーン廟)
デリー到着後訪れた場所は「フユマーン廟」。ここは、ムガル帝国の第2皇帝フユマーンの墓廟で、妻のハージ・ベグムが彼の死後9年かけて建設しました。この真ん中にドームを置くという建築は後にタージマハルなどへと受け継がれていきます。
(クドゥブ・ミーナール)
お次は「クドゥブ・ミーナール」を観光します。ここは、アイバクが戦争に勝利したことを記念して建てられた記念塔です。高さはインドの塔の中では最も高い72.5mです。また、近くにはモスクのあり、マスタジッドの回廊の彫刻はとても美しいです。
(昼食)
昼食は2日目と同じところで食べました。食べ終わった後は、空港に向かいます。空港に到着した時刻は18時頃で、私たちが乗る飛行機は23時35分という出発まで5時間もあるやん…と思っていましたが、インドの空港は何かと厳しいので最低でも4時間前には着くことをおススメします!
さて、インド旅行はこれで終了。本当に色々と考えさせられた旅行でした。是非インドに一生に一度は訪れることをおススメします!トランジットでハノイによって帰るので「10時間で十分⁉トランジットでハノイ市街地を観光」編も是非チェックを