穴 HOLES
穴 HOLES
ルイス・サッカー 著
幸田敦子 訳
1.はじめに
今日紹介する本は、著者 ルイス・サッカー訳 幸田敦子の「穴(HOLES)」です。この本は主人公たちがなぜ穴を掘らされているのかという謎と、その苦行に耐えながら成長していく主人公の姿が魅力です。
2.内容
無罪の罪で少年たちの矯正キャンプである「グリーン・レイク・キャンプ」に放り込まれた不運な「スタンリー」が主人公です。キャンプの「所長」の命令で、カチンコチンの焼ける大地に直径と半径が1.5メートルの大穴を毎日ひとつずつ掘らされます。
穴掘りは人格形成のためとの名目でしたが、「所長」には明らかに探しているものがある様子。そんなこんなでキャンプでできた親友を荒野から救い出すために、勇気を振り絞って大地にスタンリーが駆け出していくというのがこの小説のストーリーです。
3.特徴
この小説は唐突に本筋に関係ないように思える小話を度々挟んできます。そして最終盤にそれらの伏線を一気に回収していきます。この流れがとても爽快です。読了後もう一度読めば、一回目には分からなかった伏線に気が付いたりするので、2度読みをおすすめします。
4.最後に
この小説は、とても綺麗に伏線が回収されていているので、普段小説を読まない方でも、その綺麗さに感嘆されると思います。少々人間関係が複雑なので、そこら辺をちゃんと整理できる方だとより楽しめると思います。ぜひ読んでいただきたいです。
高校一年生著
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