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「喫茶店で松本隆さんから聞いたこと」山下賢二/本

先日、「古くてあたらしい仕事」(島田潤一郎)を読んで、
夏葉社に興味を持ち、ホームページで出版した本のリストを見ていたら、
「喫茶店で松本隆さんから聞いたこと」という本が出ていた。
「これは読んでみたい」と思い、さっそく本屋で購入した。

僕らの年代で「松本隆」といえば、
ヒット曲をたくさん手掛けている大作詞家というイメージ。
もちろん、僕も松本隆が手掛けた曲をレコードで
何枚も買っている。

中学生の頃、松田聖子のアルバムをよく買っていたので、
当然、作詞は全部松本隆。
大滝詠一とか、薬師丸ひろ子とか。
でも、最初に松本隆という名前を僕が見たのは
小学4年のとき、竹内まりやの「September」だったと思う。

当時、ピアノを習っていた僕は、
近所のスーパーの雑誌が置いてあるところで、
「明星」の付録の歌本をよく立ち読みしていた。
歌本をパラパラと見ていたときに、耳にしたことのある
「September」を見つけて、
「作詞:松本隆 作曲:林哲司」というのを記憶した。
その後、僕の好きになる曲は、この2人の名前があるものが多くなる。

で、本を読んでみて。
100ページ少々の薄い本だけれど、
ハードカバーで、個人的には好きな手触りと装丁。

内容は、あるお題について松本隆が話したことをまとめているもの。
サラッ読めて、あっという間に読み終わる。
ただ、読んでると必ず「ん?」とひっかるところが、
あちらこちらに出てくる。
サラッと読めるんだけれど、
でも「ああ、そうだよなあ・・・」と思うような
言葉や文章がたくさんある。
これは何度も読む本だ、と1回読み終えて思った。

気に入った本は、何度も何度も繰り返し読むほうで、
線を引いたり書き込みをする。
だから、予備にもう1冊同じ本を買ったりすることもある。
この本は、そういう本になりそうな予感がある。

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