【ライブ日記】ELLEGARDEN "Get it Get it Go! SUMMER PARTY 2023"@ZOZOマリンスタジアム 2023.8.17
待ちに待ったお祭りに行ってきた。2度目のエルレで初めてのワンマン。濃密なあの時間をなんとか切り取って書きとめよう。
はじめましての方、ライブの様子を細かく説明したレポートではなくいち参加者の雑記なのであしからず。
1度目のエルレライブ
私の初ELLEGARDENはちょうど4年前の8月、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019。
フェス会場を見渡せば黒いエルレTシャツが必ず目に入るという状況からもわかるように再結成後の姿を一目見ようと集まったファンで溢れていた。
21時前後のサンステージ。"Fire Cracker"から始まった演奏で会場は異様な熱気に包まれる。モッシュというかすし詰め状態の渦中に挟まれたのは初めての経験で、曲中とか関係なく必死でPAブース前まで後退したことを強烈に覚えている。立ち回りとか荷物の選び方(鞄は体に密着するボディバックの方が向いてる)であるとか身をもって勉強できたライブだった。
あれから様々なライブに足を運びそれなりに経験値を積めただろうか。
今回は圧倒されて終わってしまわないように、存分に楽しむために自分なりに準備をして当日を迎えた。
ライブ開始まで
会場最寄り駅は千葉県の海浜幕張。夕方からのライブだが早めに到着してしっかり休息して臨む作戦でいくことにした。
しかし先日の台風による大雨の影響で朝から新幹線ダイヤが乱れ、車内は大混雑で立ち乗りする羽目に。おまけに前の列車が停車駅でつっかえて各駅に入るまで何度も途中停車を繰り返すような状況。3時間近く立ちっぱなしは流石に予定外だったし、ライブ本番より立ってる時間長いってなんだよこれ!と苦笑いする他なかった。疲れたけどスケジュール的に遅れは1時間で済んだしまだマシだったと思う。
京葉線に乗り換える。東京駅ホームの時点でエルレTシャツを結構見かけ高ぶってくる。
なんとか到着し昼食を済ませ冷房の効いたところで十分に休息。そしてバスでZOZOマリンスタジアムへ。
入場時刻を少し過ぎたくらいに到着。日差しが容赦ない。
整理番号的に急ぐ必要はなかったのでぶらぶら会場を回りつつ待機列を目指す。が、自分の待機場所がさっぱりわからずマップと現在地を見比べてうろうろ。結局若い番号から入場が進んで列が移動を始めたところでようやく列を発見して合流した。
持ち物検査等を経てアリーナ、ZOZOマリンスタジアムのグランドへついに入場。奥にそびえるステージと両サイドの大型ビジョンが目に留まる。
会場入りを噛み締めるのもそこそこにトイレの為にUターン。(アリーナは外にしかなかったので)
トイレも列ができており再入場は結局すべての整理番号を呼び終えた後になった。
いっそ整理番号は無視して開演直前に万全を期してから入るという手もあったかもしれないが、それで良い場所が確保できなくなるのも勿体ないしその辺の判断は難しい。
しかし再入場でも肉眼でステージが十分見渡せる場所まで進めたので問題なし。PAより少し進んだ真ん中上手寄り。言うまでもなくギター生形真一をばっちり見るため。
そこから1時間くらい待機。新幹線の時と比べればどうってことない。思えばライジングサンでもそれくらい待ったな。
靴紐を結び直す姿をよく見たので「ガチ勢の集まりだ…」と息を呑んだ。
開演30分前からダイブ等に関する諸注意?のムービーが始まる。
04 Limited SazabysのGENさんとBRAHMANのTOSHI-LOWさんのインタビュー。待ち時間を使ったこういうのいいね。特にTOSHI-LOWさんが左右中央3画面にアップで映し出されたのは笑ってしまった。
ライブ本編メモ
ここからは自分の見たもの感じたことを順不同で記していく。
1曲目は”Breathing”。他公演やフェスのセットリストが目に入ってしまい予測はしていた。アルバムで一番好きな曲なのでそれでも嬉しい。ようやくライブで聴くことができた。
2曲目”Space Sonic”、3曲目”Supernova”の時点で前方ではモッシュやダイブが巻き起こる。すぐ間近でサークルモッシュも作られていた。
とはいえスタンディングのアリーナ全てがそうだったわけではなく、そういうのがやりたい人と違う人とが共存できる空間だったように思う。強引な割り込みや飛び込みは私の見える範囲では見られなかった。
エルレファンは結構勝ち気でワイルドなイメージをなんとなく持っていたので、意外と言えば失礼だけど全然ちゃんとしていた。ライブ慣れしてるからかな。
新アルバム曲含め、もう何のイントロが始まろうが待ってましたと言わんばかりの喜びよう。私もその一人。どの曲がその日を象徴するハイライトだったとかまるで決められない。名曲ラッシュで終始騒ぎまくった。バテなかったのが自分でも不思議なくらい。
”チーズケーキ・ファクトリー”や”風の日”など日本語曲は大半が合唱大会と化していた。演奏を聴いていたいのでシンガロングは正直好きじゃないんだけど、今夜のそれは不思議と嫌じゃなかったしむしろあってよかった。細美さんの声は全然かき消されないくらい太く大きかったし。っていうか自分も率先して大声で歌ってた。歌うことが自然な空間だった。
巨大スクリーンに映し出さるウブさんがめちゃめちゃかっこよくて惚れ惚れする。2体の豹や豹柄があしらわれたRUDE GALLERYのシャツ。マーチンブーツは黒白だったかな。何より表情がずっといい。髪は例のごとく序盤でくちゃくちゃ。でもそれがいいのよ。
VHTにマーシャルにフェンダーと高く積み上げられたウブさんのアンプセット。おそらく今年に入りThe End of YesterdayツアーやこのSUMMER PARTYの為に拡張してきたのだろう。どんな音を聴かせてくれるのか楽しみにしていた。
音圧はもちろんのこと分離感もあってジャーンとコード一発を鳴らした時が抜群に気持ちよかった。なるほどこれが今のエルレのウブサウンドなんだなと。”虹”のギターソロのチョーキングが6連じゃなくてギューーン♩ってロングトーンになってたのがかっこよすぎた。
”No.13”のアウトロで最後の1音だけゲイン上げて余韻残してたのも最高。ステージ全体は見えてもメンバーの所作までは細かくわからなかったので映像化されたら細かくチェックしたい。高田メタル氏が時おりモニタースピーカーに片足を乗せて弾いていたのは印象的だった。
”Fire Cracker”、”The Autumn Song”、”Salamander”とキラーチューンが続々演奏される。当たり前だが一度やった曲はそれっきりなので、セットリストを消化するたびにああ聴き終えてしまったという寂しさもついてくる。何曲やったのか開演からどれくらいたったのかなんて頭になく、もっと聴いていたい終わって欲しくないと思いながら演奏を噛み締める。
そして終盤の”Make A Wish”。会場全体で大合唱。
サビの途中から演奏を止め細美さんもマイクから離れオーディエンスだけで歌う場面も。にくいことするよほんと。MCではメンバー全員に話を振るのがエルレというか細美バンドあるある。真面目モードの高橋さんが「暑い中並んで待っててくれてありがとう」とオーディエンスを労ってくれたのが嬉しかった。
メタル氏は「皆さんの意思に従うだけです」といつもの調子だったが、細美さんは「もにょもにょ喋ってないで自分がどうしたいか言えよ!」と容赦なく突っ込まれる。そのお陰でメタル氏から「(ここで)またやりましょう」という言葉を引き出したのは細美さんグッジョブと言わざるを得ない。細美さん自身も「もう一回だけここでやろう。その時までそれぞれの持ち場で戦って、勝っても負けてもいいからまた集まろう。その代わりちゃんと戦えよな。」と背中を押す言葉をくれたのはぐっときた。
これからやらなきゃいけない事と立ち向かおうと改めて決意した。細美さんに言われたら戦うしかないな。本編ラストは”Strawberry Margarita”。アンコール、当然のようにダブルアンコールがあって”金星”で全曲終了。なんとなくパワフルな曲で暴れて終了になると思っていたのでもう一曲あるかと期待したが、そのまま写真撮影に移る。ほんとに終わっちゃったんだな…と寂しさを覚える。花火も上がり、半年以上待ちわびたライブは幕を閉じた。
終演後もしばらく場内に留まって、その後グッズとフードコーナーを小一時間満喫して帰路についた。
そんな感じのエルレ初ワンマンだった。
Twitterでも書いたがわけもわからず終わってしまわず、しっかり地に足付けて一曲一曲を、そしてサマーパーティの空間を楽しむことができた。
ただあまりに濃密なライブだったせいか、逆に翌日はうまくアウトプットができなかった。あんなに楽しんだのに。2日経った今ようやく思い出してきてこれを書いている。
この日のライブがどうだったかは今出てくる感想だけでは決まらなそうだ。しばらく経ってから新しい気付きがあるのかもしれない。
これから何度も思い出すであろう夏の思い出ができました。
ありがとうELLEGARDEN。