荷物を抜き取られて戦った話。
同じ様な被害者や頑張ってくれている運送会社の自衛のために。
報告用の記事。
【前提1】
今回ヤマト運輸の「宅急便コンパクト」という「専用BOX(小さいダンボール箱)」を使うサービスでニンテンドーDSiを送ってもらいました。
内容欄には「ゲーム機」←これ危ないです
【前提2】
受け取りには簡易宅配BOX、OKIPPAという袋を使っています。玄関前に取り付けられるナイロン製の袋で、ナンバー製南京錠が付いています。「何か入ってる」のはわかりますが、「何なのか」はわかりません。
(便利です。リンク貼っておきましたので気になる方はどうぞ)
【はじめて被害者になる】
4/22 19:35
帰宅時にOKIPPAの南京錠を開け、中身を取り出すと側面が破かれた専用箱が入っていました。慌てて袋の中や周囲を探すもゲーム機はどこにも無し。
盗難被害だと認識して通報しました。
19:42 警察官到着
色々質問され、アドバイスをもらい、とりあえずヤマト運輸に連絡してみては?という事でこの日に被害届は出さず。
ヤマトは営業時間外だったので翌日電話することに。
【状況】
・OKIPPAの袋や鍵に外傷はない
・南京錠は施錠されていた
・防犯カメラはない
・マンション最上階(フロア2部屋)なので人目にもつかない
(……これ、配達員じゃね????)
と疑いたくなるわけです。
違ったらごめんね。でもこの状況でとっさに思ってしまいました。
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【トークバトルの開幕】
4/23 9:49 担当センターに連絡
顛末を話すと確認して折り返します、との事。
12:45 実際の配達員Sさんから電話
「ちゃんと鍵閉めました」と。
(知ってるよ!!!そうじゃなくてもそう言うだろうよ!!)
ここで警察に相談している、と伝えると上席に確認しますとの事。
13:34 再び配達員Sさん
内容を要約すると、
「配達しました、施錠しました、配達後の事は関知しません、補償は現物が無いのでできません、あとは警察に言ってくれ。」
で埒があかないのでいったん切る
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20:15 被害届提出
指紋をふんだんに提出しました。
忙しいのに少額被害で時間とって申し訳ない気持ちになる…。
宅急便コンパクトの専用箱は証拠品として提出しました。
発送元〜到着まで何人が触っているのかわからないし、
第三者だと足がつかないので
指紋検出したところで正直もう無理かな、と思っていました。
(過去に犯罪歴があれば出るけど)
ちなみに、
被害額は「販売額」ではなく「時価」
になります。発売から数年経っているので1/3くらいでした。
思い入れのあるものでも同じです。
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【トークバトル 第2幕】
長くなります。
前置き
・配達員が盗んだ証拠はない
・配達員が盗んでない、きちんと施錠した証拠もない
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4/24 14:23 センターに電話
センター長出してほしいと伝えるとお休みとの事。
電話口の女性がそのまま対応することになったので、主張とやりとりを要約しました。
「センターの時点で荷物に外損など問題ないか確認している。」
「何かあれば必ずデータに残し、お客様に伝える。」
など配達までの流れを説明される
→いや、センター出た後に問題起こってます
「配達時に問題あれば必ずデータに残し連絡します。そういうルールです
第三者じゃないですか?」
→そちらのルールは知らんがな、第三者となると配達員が施錠できてなかったということになりますよね
「施錠できてないかどうか確実ではないし、配達員はしたと言っています。」
→それは聞きました、でも現実は破損した空箱が入っていました
センター出たあとの破損で荷物が飛び出て紛失しているかもしれませんよね
「配達時に問題があれば必ず現物確認しデータに残します。問題がなかったので配達しました」
→それはセンターの時点で、管理上、データ上で、ですよね。
配達員が「大丈夫だろう」と勝手に判断して報告しなかっただけでは?
(全然大丈夫な状態じゃないけど)
「そこは間違いなくきれいな状態でいれさせて頂いたということになります、必ず担当は報告するようになっています」
と、かなり堂々巡りな感じ。空き巣とかの可能性を言いだしました
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【トークバトル 第3幕】
そこで補償の話に
→明らかな外箱の破損が見られる、中身が故障しててもおかしくない状態なので補償して下さい
「輸送中以外は対象外、現物が確認できませんので対象外、
外損あればデータに(省略 配達員はきちんと(省略」
→箱がキレイなら本当に輸送中に壊れたかどうかわからないし、補償目的で故意に中身を壊して請求することも成り立ちますよね
「そういう…う〜〜〜〜ん…」
→配達員がデータ上で「配達完了」と記録してそのあと抜くことも可能ですよね
「少なくともそんな配達員はこのセンターにいません。あとは警察に」
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確実に届けた、問題ない、警察に、の繰り返し。
がんばれ私。粘れ。
(チキンハートなので実は震えてる。)
→いや、受け取った時点で破損しているのがおかしいという話です(ちょっと強めに)
→宅配ボックス入れました、あとは知りません、じゃあ全ての荷物に補償の意味ないですよね?(強めに)
「いや、ん〜…そこは、お客様が管理されている宅配ボックスなので、、、」
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【トークバトル 第4幕】
前置き
担当の方の言い分は30分間変わらず。
・管理している
・問題ない
・補償できない
・警察に行って下さい
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「そういう管理、報告のルールになっているので問題ありません!」
という主張をされ
→問題大アリじゃ!!そっちのルールは関係ないんじゃ!!!しかも配達員がルールを守ってるかどうかなんかしらんわー!!!
(丁寧に言ったけど)
ここらへんで
「私どもは配達員を信頼している、信頼関係で成り立っている」と
→そっちの信頼関係は私関係ないですよね!!?ww
(ちょっと笑ってしまった)
同じようなやり取りを繰り返して
最終「これ以上の対応はできません」と言うことなので、
センター長の名前と連絡先を聞いて切りました。
はあ…………
どっと疲れた(;ω;)
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【トークバトル ハイライト】
これ、最初にも書いた通りお互い証拠が無いんですよね。
センター側も管理はちゃんとしてるでしょうし。
配達員じゃないとすれば
たまたま、マンションの最上階に来たら、
たまたま、何かが袋に入ってて、
たまたま、南京錠の数字が合致して、開いて中見たら
たまたま、「ゲーム機」で → 開けたろ!!ビリビリ
外箱は残しといたろ!! → 南京錠もとに戻しといたろ!!
って、可能性は0では無いけど…
タマタマ。
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私側の主張は
・受け取った時点で外箱に外損があるのはおかしい
・第三者の犯行なら、きちんと施錠していなかった責任がある
・きちんと配達できていない
・ここまでの外損なら中身が故障しててもおかしくないから補償してほしい
(第三者が南京錠を開けられる状況にあった可能性とかは言わない。)
ヤマト側の主張は
・問題あればデータ入力、報告のルールがある
・問題ないから配達した
・配達後の責任は負わない
・輸送時の破損や故障ではないから補償の対象外
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まあ、これは平行線ですわ(・ω・)
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【延長戦へむけて】
決戦は翌日の11:00~12:00 相手はセンター長。
どうしよう、これ以上突破口が見つからない、
もう心労がすごいし諦めるしかないのかな…(;ω;`)
と折れかけていた矢先に
非常に有益な情報を教えて下さいました。
↓こちら。
【実体験】宅配ボックスから荷物が消えた時の対処法。【全額補償】
宅配ボックスから宅配物が盗まれたら誰が責任を取るの?
状況は違えど少し希望が見えました。
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※注意※(追記です)
商法第五百七十五条はこのケースでは適用されないと思います。
宅急便約款上で引き渡しについて、宅配BOXがある場合にはそちらに配達をして引き渡し完了とするという項が定められているからです。
民法は当事者間の取り決めの穴埋めでしかなく、荷物を引き受けた時点で国土交通省届け出の標準約款が適用されるからです。
という情報をいただきました。ありがとうございます。
この法律について誰かに話す事がある場合は必ず調べてからにして下さい。
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商法第五百七十五条
運送人は、運送品の受取から引渡しまでの間にその運送品が滅失し若しくは損傷し、若しくはその滅失若しくは損傷の原因が生じ、又は運送品が延着したときは、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。ただし、運送人がその運送品の受取、運送、保管及び引渡しについて注意を怠らなかったことを証明したときは、この限りでない。
つまり、
配達員は、受取人に確実に届けた証拠がない限り、被害額を弁償しないといけない。
そして、
荷物が届いたかどうかは相手に説明責任があり、こちらは証明することなどない
おおおおおお(º0º) いけそう!!!
なんだったんだよ、あの電話のやり取りは…
もちろん状況整理、把握、質疑など準備は必須です。
(※追記→今回は適応されないそうです。)
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【延長戦】
結論を書くと、補償してもらえそうです。
センター長は不快感もなく丁寧な対応をして下さいました。
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4/25 11:25 センター長が訪問
電話かと思っていたのでびっくり。
簡単な状況説明などして補償しますとのこと。
あっさりで拍子抜け(・ω・)
電話で言い合いする夢まで見たのに。
(すぐ夢に出るタイプ)
ヤマト側が責任とるポイントになったのは
「受取人が宅配ボックスへの配達を指定していない」
のに、
「配達員の勝手な判断でOKIPPAに入れたから」と言う事になりました。
でも、
これって宅配ボックスの意味があまり無くなりますよね。
これから配達員の負担がまた増えるのかなあ…
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補償の流れは
・同等の中古品を購入
・領収書の提出
・返金
というもの。
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気になったことは2点
・補償の上限は?
(購入後に半分しか出せませんだと困る)
→相場や購入予定品の金額を連絡、確認して折り返し
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・送料返金して下さい
→最初できませんと言われたので
「きちんと配達が完了されていないからおかしい」
と伝えると商品代と一緒に補償できるか確認するとのこと。
→その後、
「代替品を私が受け取った時点で一連の配達は完了になる」
ためやはり送料の返金はできないと連絡。
正直、対応が良かったのでここは折れようかな、と思いました。
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【最後に】
まだ最後まで決着がついてないので状況変わったら更新します。
今回感じたリスクは
・配達完了の記録を残した後、配達員が盗むと証拠が残らない
・配達完了後、第三者が盗んでも証拠が残らない
です。
前者で泣き寝入りすれば犯人はラッキー。
後者だと、受取人側は運送会社に責任を求めるから運送会社も自衛しないといけないと思う。
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もう、OKIPPA使わない。(;ω;`)
面倒でも対面やコンビニ、営業所受け取りにします。
ちゃんと頑張ってくれている配達員さんのリスク減らすためにも。
あと、できれば監視カメラ。
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心配してくれた人、情報調べて教えてくれた人、ほんとうにほんとうにありがとうございました!!!
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